年甲斐もなく恋に落ちてしまった中年、という設定の映画やドラマは、存外に嫌いではない。「良い年をして何やってるんだ」という自嘲、けれど止める事の出来ない想い。ちぐはぐな精神を観るのは、悪くない。
最近観た中では、『いつか読書する日』という映画が白眉であった。田中裕子と岸部一徳の、心の奥底に秘められた恋の物語。秘められていただけに、異常な程にその恋は淫靡となり、むせかえるような色気を伴って私達視聴者の心を衝く。詳細を記すのは避けるが、とても良い映画だ、とオススメしておこう。既にDVD化はしている。
さて、私も今週末には29歳である。30歳も間近に見えてきて、大人かどうかはわからぬが、少なくとも子供ではない。あまり幼稚な行動は慎みたいものである。
それはわかっている。
それはわかっているのだが…
私はここの所幼稚になってしまって仕方がない…
中年の恋とはこんな感じなのだろうか、私は良い年をして何やってるんだ、と自戒を重ねる日々だ。
最近、プロ野球カード集めにご執心の私である。
そして、ゲームセンターにある野球ゲームに夢中なのである。
集めたカードは、ゲーム内で使える。私こと「たけし監督」率いるのは、勿論広島東洋カープである。カープには、他球団から有能な選手などやって来ない。それが現実だ。
しかし、ゲーム内ならば、やってきてくれる。大人の煩わしい事情など考慮せずに、二つ返事でやってきてくれる。
清原が。まーくんが。むねりんが。
(余談だが、清原には赤いユニフォームが異常なほど似合う)
私は夢のようなメンバーのカープの監督となって采配を振るう。ちなみに成績の方は、今年の横浜ベイスターズ、或いはシアトルマリナーズと瓜二つだ。つまり、未曽有の連敗街道だ。
しかし、メンバーは素晴らしい。我がカープのメンバーは、現時点では以下のようになっている。(ヒント:書きたいだけ)
1中:天谷or赤松
2遊:井端(中)or川崎(ソ)
3右:金本(阪)
4左:前田智(神)
5一:栗原
6二:東出or田中(日)
7三:川島(ヤ)orシーボル
8補:石原or倉
9投:ルイス
といった塩梅だ。
何故勝てぬ。何故だ。
どうでも良いか。
ほどほどにしておかなくてはならぬな。
さあ。ピアノの練習をしよう。ゲーム如きで本業に支障をきたしてはならぬ。
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