救いようのないクズ
先日「一人で家では酒を飲まない」という人に会った。外(お店)でしか酒は飲まないし、お店に飲みに行くのは人と話すためだ、とその人は言っていた。だから家では全く酒を飲まないそうだ。
なんだか人としての差を感じた。
私はと言えば、家で一人で酒を飲みまくる。というかそれが好きだ。一人で外にも酒を飲みに行くが、基本的に本を読みに行くので店員さんや他のお客さんから99%話しかけられない店を選ぶ傾向にある。サイゼリヤとか鳥貴族とか。
一人が好きなのかと聞かれたら間違いなく好きなのだと思う。
だが、人と飲むのももちろん好きだ。気の合う仲間と飲むのは楽しい。ただし、知らない人と飲むのが好きかと言われるとそんなに好きではない。
知らない人と飲む時にはなるべく愛想良くするようにする。目の前のその人があんまりつまらなくならないようになんてことを気にしながら。それで、帰ったらどっと疲れる。無表情になる。これは仕事のレッスンなんかも近いかもしれない。目の前の生徒さんがどうやったら上達するか、それからレッスンの時間を楽しく感じてもらえるか。そんなことを脳みそフル回転で考えながら喋りたおすのだが、終わると虚脱する。虚無になる。
そういえば気の合う仲間と飲んでいたとしても、家に帰ってから「あー、あんなしょーもないことを言ってしまった…」と落ち込むことも少なくない。なんであんなこと言ってしまったんだろう、とか。
そういうことから逃れるために私は一人で酒を飲むのかもしれない。
だからこそ、「家で酒は飲まない。酒を飲むのはあくまでも人とコミュニケーションをとるため」と言った人とは人間力の差を痛感した。私はきちんと人とコミュニケートできないのかもしれない。人からどう思われるのかばかりを気にして、真の意味で自由に生きていないのかもしれない。
なんてくだらない人間なんだ、と思っているところで、先ほど池袋でのレッスンの帰りに日暮里の「一由そば」に寄った。自宅冷凍庫に常備しておきたい一由たぬきが残り少なくなっていたのでそれを買うのが目的だった。
本当は、店内でもたぬきそばを頼みたかった。一由たぬきは天かすというよりも天ぷらの切れ端なのでものすごく美味いのだ。しかもツユが美味くなる。たぬきのうま味がツユに溶けるのだ。絶品なのである。50円なのに。
しかし、持ち帰りのたぬきを注文してなおかつたぬきそばを注文したならば「こいつどんだけたぬき好きなんだよ」と思われてしまうので、持ち帰りのたぬきを注文した際にはなかなかたぬきそばが注文できない。
今日も今日とて
イカゲソそば530円である。
いや、イカゲソは美味いのだけれど。
私はたぬきが食べたかった。
私は本当にくだらない人間である。
きっと今日も夜には家で一人で酒を飲むだろう。
救いようのないクズである。
今日の演奏動画。
Kenny Burrellの作曲した『Cheeta』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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