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2026年4月 6日 (月)

40歳からじゃなくてずっと狂っている

Twitter(現X)でここ数日「40歳を超えた独身男性がどんどん狂っていく」というトピックが話題になっていて、非常に身につまされる思いである。

私に関して言えば40歳を超えてから狂ってきたかというとそんなこともなくて、もっと前から自分が狂っているということに気付かされた。

多分20歳ぐらいまでは自分は他の人よりも平均値と比べて能力が高いのではないかと勘違いしていた。いかんせん勉強だけは得意だったからだ。

だが、それが20歳ぐらいの頃に「あれ?ひょっとしたらおれは他の人に比べると様々な能力で劣っているかも」と思い始めた。他の人が当たり前に出来るはずのことがてんで出来ないからだ。

それは20代の半ばには確信に変わって「おれは明らかに人よりも劣っている。能力、人格、その他もろもろにおいて全然ダメなんだ」という自覚を強く持つようになった。もちろん、人が当たり前に出来ることが出来ない代わりに他の人がなかなか出来ないことが少しは出来たりするという「特性」のようなものもあるのだが、それはそれ。かなり色んな面において私は人より劣っている。

その辺から自分が「狂っている」のだという自覚をはっきりと持つようになった。

狂っている自分をどうやって社会にアジャストさせていくのか、20代半ばからこっちはその試行錯誤の連続だった。

たとえば私は自分で言うのもなんだが仕事が早い。譜面を書いてくれとかスケジュール調整のメールをしてくれとかチラシを作ってくれとかそういうことを頼まれたらほとんどその日のうちか、遅くとも2日以内には必ずやる。しかしこれは私が有能だからではないのだ。私は自分の無能さを知っていて、そういうことを後回しにすると完全にすっぽりと忘れてしまうというわかっているので、なので言われたらその日のうちにやる。一種の恐怖心からそうしていると言ってもいい。

そういう風にして自分の劣っている特性を自覚していくつもの予防線を張ることでしか社会にアジャストできない。

もちろんそうやって気をつけていても数えきれないくらいの失敗を犯すし、どう考えても平均的に見て私の人間としての能力は劣っている。

だから「40歳を過ぎた独身男性が次第に狂っていく」というトピックを見て、私はそれを全く他人事だとは考えられずに「そんなのもうずっと前から狂ってるよ」と思わざるをえない。

それでもなんとか隅っこの方で生きている。

自分が優秀であるという自覚を持ちながら生きている人の気持ちは私にはわからないのだが、人よりも劣っていながらなんとか生きている人の気持ちはものすごくよくわかる。

頑張って生きていこうぜ、おれと同じダメ人間たちよ。


今日の演奏動画。

Steve Swallowの作曲した『I'm Your Pal』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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