ジャズピアノレッスン系のYouTubeをdisるフリをして他のことをdisる
たまーに見てしまって、見終わった後に「見なきゃ良かった」と間違いなく後悔するのがジャズピアノレッスン系のYouTubeだ。いつものように柔道系とか武術系とか釣り系のYouTube見ときゃ良かった、と激しく後悔する。
後悔する理由はいくつかあって「単純にムカつく」みたいなのも多いのだけれど(特に他人を貶すタイプのやつ)、「んなわけねーだろ」という理由で視聴を後悔することも少なくない。「ジャズピアノ、これで一発で上達!」なんて言われるとそんなうまい話があるわけねーだろと思ってしまう。
こういうのっておそらく視聴数稼ぎなんだろうなと頭ではわかっているのだけれど。
で、ここに関しては複雑な気持ちもあって、そういうところで言われていることは往々にして決して全方向的な「嘘」ではないということだ。確かにそれは効果的な練習の一つであることに間違いはないけれど、それだけやってりゃ良いっていう話でもないだろ、と思う。例えば「柔道が強くなるためには懸垂だけやってりゃ良い」って言われたら、懸垂は確かに効果的なトレーニングであることは間違いないけれどそれだけじゃないよ、他にもやらなきゃいけないことはたくさんあるよ、という風に。
例えば私がジャズピアノの練習方法で自分でもしょっちゅうやっているのが「コピー」というのがある。かなり効果的な練習方法だと思ってずーっとやっている。
やり方としては
・音源を聞きながらそれを採譜し
・その音源をスロー再生にしながら一緒に弾く
・段々弾けるようになってきたらスロー再生の倍率を少しずつ1.0倍に近づけていく
というやり方だ。
今日もやっていた。これは自信をもって「効果的だ」と言い切れる練習方法の一つだ。
だが、先ほども言ったようにこれだけでは足りないし、更に言うとこの練習も
・ほぼ毎日を少なくとも10年間
・数百曲という単位で
やらなくては劇的な効果は見込めない。私など20年以上続けているがそれでもまだまだヘタクソなままだ。
こういうこと言っちゃうとウケないんだろうなーと思う。つまり「様々な地道な稽古を何年にもわたって続けるのが最善」ということを言ってしまうと。
もっとインスタントにシンプルに「これさえやればいいよ!」という"答え"がないとウケないんだろうな。
曖昧なものや答えのないものをそのままに抱え込むのって、知力も体力も根性も必要なことだと思う。そこに耐えられないと安易に"答え"を欲してしまうのかな。
うん、実はジャズピアノレッスン系のYouTubeにケチをつけたかったわけじゃなくて本当は他のことにケチをつけたかったんだ。
安易な"答え"におれたちは安心しちゃならないんだ。
今日の演奏動画。
Caesar Petrillo, Milton Samuelsの作曲した『Jim』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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