おれは人よりも自己肯定感が高い
プロのミュージシャンとアマチュアのミュージシャンの定義は何だと聞かれた時に、そういうことに一切興味がないのでなかなかに返答に困るのだが、あえて言えば「プロって名乗ったらその瞬間からプロ。なお稼げるかどうかはまた別の話」と答える。
私は26歳の時に何も出来ないくせに「プロです」と宣言してからこっち、20年に渡ってプロのミュージシャンである。繰り返しになるが稼げるか稼げないかは完全に別の話だ。
なので「プロのミュージシャンになるにはどうしたらいいですか?」と聞かれたら「名乗れ!」としか答えられないし「どうやったら音楽で稼げますか?」と聞かれたら「知らん!むしろ知ってたら教えてくれ!」と答える。そもそも私のようなド底辺にそんなことを聞くのが間違っているのだ。聞く相手が違う。
これまでに数え切れないぐらいの場所で「お前は要らん」と言われてきた。ハッキリと言われたこともあるし、無言でフェードアウトというのも山盛りある。それはもちろん私の技量が足りないのと人間性に難があるのが主たる原因だ。誰のせいでもない。私のせいだ。そういうことも全て覚悟の上でプロを名乗っているので「仕方ない」以外の感想はない。
そんなわけで1990年代の阪神タイガースか2000年代の横浜ベイスターズ以上に怒涛の連敗街道をまっしぐらなのだが、実は私の自己肯定感はそんなに低くない。というか、多分人よりも高い。
その自己肯定感の高さの一番大きな原因としては、私は何故かめちゃくちゃ素晴らしいミュージシャンとの演奏の機会に恵まれているからだ。おれはカスなんだが、おれと一緒にやってくれるミュージシャンはみんなめちゃカッコいいからまあいいやと思っている。これは本当に感謝している。
そしてもう一つの大きな原因が「細かいことはもう知らん」と開き直っているからだ。誰に何を言われようが毎日稽古を続けるし、その結果がどうなろうがもう知らん。稼げないならバイトをすればいいし、それでもダメなら野垂れ死ねばいい。人から何を言われても知らん。好き勝手に生きる。
いよいよ究極的に自分本位なところで開き直っているので、私の自己肯定感は人並みよりもちょっと高い。「そんなのはダメだ!」と言われても「それはあんたの価値基準の中でダメなだけであっておれの価値基準の中では良いも悪いもない」ということになる。これも言う相手が間違っている。そういう「間違い」を正してあげたらきちんと反省する相手に言うべきだ。私に言っても仕方がない。
自分の責任の下に好きなように音楽をやる。そのために毎日様々な稽古を積む。そういう日々の在り方を受け入れながら生きている。いつからこんな風になっちゃったんだろうと思うと「トホホ」となるが、仕方ない。これでいいのだ。
明日はお客さんと一緒に演奏をするセッションの日。是非自己肯定感を上げに来てください。
8月11日(月祝)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「福ジャム vol.19 (Jam Session)」
piano & bass:福島剛
14:30~start music charge: 2300円
今日の演奏動画。
Henry Francisの作曲した『Little Girl』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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