今日のピアノレッスンで嬉しかったこと
午前中のレッスンは小学生の女の子。
もう何年か教えさせてもらっているのだけれど、ウチはジャズピアノ教室なので、子供のレッスンであっても基本的な譜読みやリズム練習に並行してコードのことも教えていく。そりゃそうだろ。
まずは単音でコードネームからルート音だけを弾けるようになったら、少しずつ音を加えていって「トライアド」と言われる基本三和音を弾けるようになるのが最初の目標だ。子供の手の大きさだとそこが限界な部分もあるのだけれど、今日教えていた子は随分手も大きくなってきたし指も開くようになってきたので「よし、じゃあ今日はCのドミソという音にシの音を足してドミソシって弾いてみようか!C△7(シーメジャーセブン)だ!」と言って弾いてもらったところ、弾けた。
「じゃあレファラって弾いてたDm(ディーマイナー)にドの音を足してレファラドって弾いてみようか!Dm7(ディーマイナーセブン)だ!」と言って弾いてもらったら、これも弾けた。
「すごい!大人のコードになった!」と私が喜んでいると、子供も喜んでくれた。
こういうのって、レッスンで色々ある喜びの中の一つで、本当に嬉しい。大人でも子供でも、これまで出来なかったことが少しずつ出来るようになってきて、それによって自分の弾く音楽がぐっとグレードアップしていく瞬間を一緒に味わえるのはとても嬉しいし楽しい。
じゃあ今日の宿題はこれまで三和音で弾いてたコードにもう一つ音を足して四和音で弾く練習ね、これで一気に大人の仲間入りだぜ!と言って今日のレッスンは終わった。
長年やっているピアノレッスンだけれど、嬉しいことや楽しいことばっかりじゃなくて辛いことや苦しいことも少なくないけれど、こういう時にちょっと救われたような気持ちになる。
今は電車で千駄ヶ谷に移動中。ここから4時間レッスン。これは全部大人。
午後のレッスンも良いレッスンが出来ますように。
今日の演奏動画。
Gil Evansの作曲した『Blues For Pablo』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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