唐突に死が訪れることについて
昨日のニュースで日本の競走馬のリバティアイランドという馬が香港でのレース中に前脚に故障を起こし、そのまま予後不良の判断がくだされて安楽死になったというニュースを見た。
ここ最近熱心に競馬を見ていなかったのでその馬のことは詳しく知らなかったのだけれど、調べてみたら桜花賞、オークス、秋華賞という「牝馬三冠」と呼ばれるレースを全て総なめにした馬らしくなかなかの名馬であるということがわかった。
競走馬に経済動物という側面があるのであれば、故障により安楽死の処置を余儀なくされる理屈はわからなくもないが、インターネットで見たリバティアイランド号の故障直後に自分の死を悟ったような穏やかな表情と、その顔にしがみつきながら人目をはばからずに涙を流す鞍上の川田騎手の表情に胸がつまされた。
ある日唐突に「ここから先はもう生きても苦しいだけだ。楽に死のう」と誰かから宣告されて、そして唐突にその命が終わるということが現実の出来事として起きているのがとても不思議な気持ちになった。
自分はどういう風に死ぬんだろうということを考えていたら昨日は妙に寝付けなかった。
良いのか悪いのかわからないけれど、今まだ私は生きているのだ。
今日の演奏動画。
Reed Evans, Dave Mannの作曲した『No Moon At All』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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