人としての器(うつわ)
数日前に餃子の王将で昼メシを食べていた時に、隣の客が天津飯の大盛りを注文していたのだが、それを半分ぐらい残して退店するというシーンを目にした。
そんなもん客の勝手だろと思う部分も無くはないが、「じゃあ大盛り頼むなよ」と思ってしまったのも事実。
そんなことにモヤモヤするなんておれはしょーもない男だなと思いながら、王将ラーメンとジャストサイズ餃子を完食した。残すなら大盛り頼むなよマジで。
その翌日、高級イタリアンバル通称「サイゼ」でちびちびとワインを飲みながら読書を楽しんでいた時のことである。隣のテーブルに一人で座った男性客の注文に一瞬だけ目を疑った。それは
・ミートソーススパゲティ
・カルボナーラ
・ドリア
というラインナップだった。
nothing but the 炭水化物。そう、炭水化物以外何もない。しかも3品という迫力。「こいつはタダモノではない」と確信した。
「そんなに食べられるのか?」というこちらの心配をよそに、その男性客はスマホで動画鑑賞をしながら瞬く間にその3品を綺麗に完食した。あっぱれであると同時に「これこそが正しいサイゼの使い方なのでは?」とも思った。私のようにほうれん草のソテーをツマミにワインをちびちびとやりながら本を読むなどという行為のスケールの小ささに自分のことながら閉口した。
大盛りを頼んでその半分を残す客にちょっとした反感を覚えた翌日にnothing but the炭水化物の漢(おとこ)に大いなる嫉妬と羨望を覚えた。
願わくば私も漢(おとこ)でありたいものだが、さすがに3品は無理かなあ。2品ならいけそうな気もするけれど。
私は今後もほうれん草のソテーと安ワインというスケールの小さなラインナップでサイゼに臨むことだろう。
そう、それが私の人としての器(うつわ)である。
今日の演奏動画。
Chick Coreaの作曲した『Inner Space』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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