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2025年2月

2025年2月28日 (金)

大学受験の思い出〜野球部を許さない〜

受験シーズン真っ盛りということで大学受験の思い出を一つ。ふと思い出したやつを。

高校を卒業してから、私は京都府立大学という京都府民以外はほとんど知らないような小さな公立大学に進学した。1998年に現役で合格したのだが、卒業したのは2007年なので9年もかかって卒業した。たかだか大学の卒業に9年もかけているバカにはこれまでにもほとんど会ったことはない。ホームラン級のバカである。それはさておき。

高校までは東京に住んでいたのだが、受験は京都までわざわざ行った。高校三年生の頃に高野悦子さんという人の書いた『二十歳の原点』という本を読んで「京都で大学生活をするのも悪くないかも」と思った。この本には京都の立命館大学で学生運動の波に揉まれて二十歳で自ら命を絶ってしまった作者の人生が描かれているのだ。それはさておき。

受験会場はのちに母校となる京都府立大学ではなく、京都市の北西部にある佛教大学というところだった。実は試験を終えた後の手応えはそこまで悪くなかった。「これ多分受かったな」と思った。

問題はその後である。

当時はインターネットなどが現在のように普及しておらず、合格発表は学内に掲示される掲示板を直に見に行くという選択肢しかなかった。

受験が終わって東京に戻り、再び合格発表を見る為だけに京都に行くというのは現実的に無理だった。

佛教大学の受験会場の前に、京都府立大学の野球部の連中がいた。

曰く、合否結果を電報で送るサービスをやるよ、とのこと。

確か2000円くらい取られたと思うが、再び京都まで合格発表を見に来るのは不可能なので渋々そのサービスに申し込んだ。

その際のことを妙にはっきり覚えているのだが、合格の場合には「カモノカワラニサクラサク(賀茂の河原に桜咲く)」、不合格の場合には「ヒエイノヤマユキフカシ(比叡の山雪深し)」と送られてくるよ、と教えられた。

ほほう、さすがは京都。なかなかの京風情ではないかと思った。

数週間後、私の実家に送られてきた電報には「比叡の山雪深し」とあった。

くそ不合格じゃねえか、手応えあったのによ、と思ったが、東京の私立大学に一つ受かっていたので気持ちをそちらに切り替えた。

3月も終わりに差し掛かろうという頃に、京都府立大学から何やら分厚い封筒が送られて来た。

「すみません、受かってました。入学に必要な書類送るんですオナシャス」とのことだった。

おい!野球部!

受かってんじゃねえか!比叡の山の雪は溶けて賀茂の河原に桜が咲いてんじゃねえか!ふざけんな!

と、そこまで怒るわけではないが、「ちゃんとやれよ野球部」とは思った。

結局その日の内に東京の私立に行くか京都府立大学に行くかのコイントスをして京都府立大学に行くことに決めた。

そこから急いで母親と共に京都へ行ってアパートを決めたりとバタバタしたことを覚えている。

入学してからすぐに極度の怠惰癖を発揮して全然学校へきちんと行かなくなったのだが、そんな私の家の電話に毎日モーニングコールをしてくれる奇特な女子がクラスメートにいた。「あの子ひょっとしたらおれのこと好きなのかな」、私がそう思っても不思議ではない。

ところがその女子はなぜか野球部のマネージャーをしており、野球部の男と付き合っているらしいということを人づてに聞いて、何もせずに失恋した。

じゃあ毎日モーニングコールしてくんな!

もちろん私はそこから余計に学校に行かなくなった。

ということで受験のことを思い出すと私は「野球部を許さない」ということを思い出す。

野球部を許さない。

今日の演奏動画。

Eddie SeilerとSol MarcusとBennie Benjaminの作曲した『I Don't Want To Set The World On Fire』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。


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2025年2月27日 (木)

おそるおそる復帰

今日から仕事に復帰。昼にレッスンを2件だけ。

そのあとは練習をして、夕方からはバイト。明日体調大丈夫かな。

普段からコツコツ貯めているYouTubeの演奏動画貯金もこの数日間でそこそこ吐き出してしまったので、明日からまた貯めていかないと。できんのかよ。

体調が完全に回復しているかどうかはわからないのだけれど、とりあえず「酒が飲みたくなっている」というのは回復の証拠。久しぶりに丸二日酒を抜いたなあ。

今からコンビニ行ってビール買って飲みます!

明日体調が何ともありませんように!


今日の演奏動画。

Cy Colemanの作曲した『The Best Is Yet To Come』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月26日 (水)

ブログを書けるとこまでは回復してきた

一つ前の記事に書いたのだけれど、昨日書いた記事が知らん間に勝手に消えてた。消えてたというか、正確には下書き状態に勝手に戻っていて昨日は何にも書いていないことになってた。

ずっと何年も(簡単な記事のことがほとんどとはいえ)ブログを毎日書き続けているので、「毎日じゃなくなっちゃったじゃんか」という自分の中での気持ち悪さは残るけれど、まあおれが悪いわけじゃないからいいやと思って溜飲を下げた。

消えてしまった昨日の記事にもちらっと書いていたのだけれど、昨日の朝からずっと寝込んでいる。急に40℃近い高熱が出てしまったためだ。

高い発熱以外は特に何もない。咳も無ければ喉も痛くないし、胃腸関係も何も問題ない。

高熱が酷かった時には一度だけ解熱剤を飲んだけれどそれ以外はほとんど薬も飲んでいないが、幸いにして発熱から34時間ほど経過した今現在(2月26日17:30ぐらい)の時点では熱も右肩下がりになってきて、37度ちょっとのところをうろうろしている。念の為に今日の夜に予定されていたレッスンは中止にして、明日の朝の時点で36度台まで熱が下がっていたら明日から普通に働く。明日、良くなってるといいな。

昨日からの二日間はほとんどの時間を布団の中で過ごしている。いつもは布団に入ったら2分もしない間に気絶するように寝てしまうのだが、何十時間もずっと布団の中にいるとなかなかそうもいかない。1時間寝ては起きて、そのあと再度寝付けずに悶々としてまた1時間だけ寝て、ということをずっと繰り返している。
そうなってくると、普段考えないようなことに考えが及ぶけれど、大半はめちゃくちゃネガティブなことだ。
ひょっとしたら潜在的に心の中にある様々な不安に対しては「臭いものに蓋」方式で見なかったことにしているのが、こういう時に顕在化してくるのかなとそんなことを考えたり。

とにかく明日、体調が回復してるといいな。

それにしても久しぶりの40℃の発熱はなかなかにヘビーだった。

やっぱりもう若くないんだなあ。


今日の演奏動画。

Roberto Menescalの作曲した『O Barquinho』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2月25日の消えちゃった記事の分

なんでかは知らないけれど昨日書いた記事が勝手に消されていた。

消されてたというか、勝手に下書き状態に戻されていた。

大したことを書いていなかったけれど書き直すのもめんどくさいので、これで昨日の分とする。


今日の演奏動画。

Jerome Kernの作曲した『Look For The Silver Lining』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月24日 (月)

今日も原宿「昭和軒」に癒されまくる

丸一日千駄ヶ谷でレッスンの日。

朝から3時間やって、1時間休憩があってその後更に3時間というスケジュールの日なのだけれど、今は前半戦が終わった昼休憩。

昼メシを食べに大好きな原宿「昭和軒」に行ってきた。

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ラーメン半チャーハンセットで950円。

本当に美味い。超美味い。「うまーい!!!!」って叫びたくなるぐらい美味い。

透き通った上品なスープはシンプルなのだけれど奥行きのある美味さで、途中で飽きることなく最後の一滴まで飲み干してしまう。
歯ごたえが強めのつるっとしたストレートの麺も香り豊かで美味い。
チャーハンも決してしょっぱすぎることなく絶品だ。

ラーメンの好みは人それぞれあるだろうけれど、私の好みはこの「最後まで飽きずに食べられる」というもの。旨みが強いラーメンは一口目は美味いのだけれど、その後飽きてしまうことが多い。

「昭和軒」は千駄ヶ谷でレッスンがある日でなおかつ途中に1時間の休憩がある日にしか訪れられないのだけれど(しかもなかなかの人気店なので行列が出来ている時には諦めざるをえない時もある)、今日みたいな日には必ず行きたい。

はあ、美味かった…

レッスン後半戦も頑張っていきましょう!


今日の演奏動画。

Jerome Morossの作曲した『Lazy Afternoon』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月23日 (日)

猛禽類のいる蕎麦屋とブックオフ

今日も昼に蕎麦を食べに行ってきた。

とはいえ、今日はいつもの「ゆで太郎」ではない。

小岩の名店で名高い「やぶそば」である。柴又街道が千葉街道と交差するところをそのまま柴又街道沿いに南下するとある。

実はこの「やぶそば」、名店であるという噂はかねがね聞いていたのだが、これまでに一度も訪れたことがなかった。人生初の「やぶそば」である。

さすがの名店で昼食時にはなかなかに混雑していたのだが、通されたのは座敷の席だった。横に立派な庭があった。

そしてその庭を見ていたらなんと!

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鷹がいた!

こっち向いてくれないかなあと思っていたらこっちを向いてくれた。

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ぎゃあ!かわいい!

まさかの特等席である。鷹を見ながらの蕎麦である。

蕎麦の方は、10年に一度ほどの贅沢をしてしまった。

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天ぷらそば、1450円である。大富豪の食事である。

普段の「ゆで太郎」の3倍ほどの値段であるが、これが「ゆで太郎」の3倍美味かったかと聞かれれば、美味かった。何なら5倍ぐらい美味かった。極上の出汁と風味豊かな蕎麦、そしてぷりっぷりの大きな海老天が二本である。もう美味すぎて失神するかと思った。

たまにはこれぐらいの贅沢をしても許されるはずだ。

帰りに自転車を停めたところから裏庭を見たら、更にフクロウっぽいやつらがいた。

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ここは猛禽類の多い蕎麦屋である。

「やぶそば」を出て、近くのブックオフに向かった。本が安かったら買おうかなと思って。

結局文庫本の一冊100円のコーナーがあったので5冊も買ってしまった。

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向かって左から
・『小さき者へ / 生まれいずる悩み』有島武郎
・『にごりえ / たけくらべ』樋口一葉
・『老人と海』アーネスト・ヘミングウェイ 福田恆存訳
・『フラニーとズーイ』J.D.サリンジャー 村上春樹訳
・『深い河』遠藤周作
の五冊。

どれもそんなに長い本ではないのですぐに読み終わりそうだ。まずは今読んでいる夏目漱石の『それから』をさっさと終わらせたい。

なかなか充実した昼下がりでした。

さて、練習しよっと。

今日の演奏動画。

Dick Charlesの作曲した『Mad About Him, Sad Without Him, How Can I Be Glad Without Him Blues』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。


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2025年2月22日 (土)

半年ぶりの懸垂

昨晩、久しぶりに公園に懸垂をしに行った。

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約半年ぶり。

昨年の夏に左肩を怪我してから、とてもじゃないけれど懸垂なんて出来なかったのでサボっていた。怪我の方は痛みはもうほとんどないのだけれど、腱が切れているので異常に肩がゴリゴリいうのが気になるぐらい。まあもう「こういうもんだ」と納得してこのゴリゴリいう左肩と共に生きていく。

肝心の懸垂だが、連続5回がやっとだった。それ以上は出来なかった。以前は10回連続で出来たんだけどなあ。

ただし、懸垂をしても肩の痛みは感じなかったので、これからもちょこちょこ懸垂をしていこうと思う。また再び10回連続で出来るようにするのが目下の目標だ。

今日は朝からレッスン。終わったら昨日に引き続き昼飯を食べに「ゆで太郎」へ。今日のトッピング無料クーポン券は温泉玉子をチョイス。

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スマホケースの中にはまだまだトッピング無料クーポン券がたんまり入っている。もうすぐ使用期限の二月が終わっちゃうのに。

今日はこれから柔道の稽古。今日も怪我せずに稽古できますように。
今日の演奏動画。

Bill EngvickとEarl Warrenの作曲した『9:20 Special』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月21日 (金)

ゆで太郎クーポン富豪

今日の昼は「ゆで太郎」へ。

かけそば430円に無料クーポン券のトッピングでワカメを足して。

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柔道の仲間からよくこのトッピング無料クーポン券をもらうが、先日はライブの際にお客さんからももらった。

おそらく日本で一番「ゆで太郎」のトッピング無料クーポン券をプレゼントしてもらうピアニストが私である。

クーポン券には期限があるのだが、今期のクーポン券は今月2月いっぱいまで。あと一週間の内に何回「ゆで太郎」に行かなければならないのかというくらい、私のスマホケースの中にはクーポン券が入りまくっている。

ゆで太郎クーポン富豪こと私である。


今日の演奏動画。

David Frishbergの作曲した『Peel Me A Grape』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月20日 (木)

ひたすらフィジカルトレーニングの日

朝からバイトに出て、昼過ぎには今週のバイトのノルマを終わらせた。これでもう今週はバイトをしなくて良い。

一旦家に帰ってメシを食べてから練習へ。

最近書いたいくつかの譜面で「譜面書いたはいいけどムズすぎてビタイチ弾けねえぞ」という曲の譜面がいくつか溜まっていたので、今日はそれらを徹底的にやった。やることは至ってシンプル。メトロノームに合わせながら絶対に間違わずに弾けるようなゆっくりしたテンポで弾き始めていって、それを少しずつテンポを上げていく。何回も何回も。

それがある程度原曲に近いテンポで弾けるようになってきたら、今度は音源に合わせながら一緒に弾く。それも何回も何回も。

さながら100本ノックみたいな練習なのだけれど、こういう練習は無条件に楽しい。「上達」がわかりやすいから。

ずっとやっていられる。

けれど、それと同じくらい大切な練習はそれの前の段階にある「音源をよく聴いてそれを全て譜面にして分析する」というやつ。これがないと本当の意味で「自分の力」にはならないんだよなあ。この練習はぶっちゃけそんなに楽しくない。けれどやらなきゃいけないことはわかっているので毎日それもやるんだけど、今日はやってない。今日はひたすらフィジカルなトレーニングだったから。

明日は昼と夜にレッスンが一つあるだけだから、その間にたくさん練習できる。明日もしっかりやろう。

そうそう、来月に向けての課題図書が決まりました。

今回はこれ。

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夏目漱石の『それから』。今回は本屋に行って本を買わずに自分の本棚の中から選んだ。これも中学生ぐらいの頃に読んだきりその後読んでないからほとんど覚えてないや。主人公の名前が代助でヒロインの名前が三千代だったのはなんとなく覚えているぐらい。夏目漱石の本はすごい読みやすいから今回は純粋に楽しみ。

少しずつ読んでいきます。


今日の演奏動画。

Charlie Barenetの作曲した『Skyliner』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月19日 (水)

京成青砥駅の「三松」に初来訪

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京成青砥駅ホームの立ち食いそば「三松」のたぬきそば480円。

ずっと前から店の存在は知っていて気になってはいたのだけれど初めて行った。何も気取らない「THE 駅の立ち食いそば」という感じでとても良い。

隣の客が頼んでいたラーメンがやたらと美味そうだったので次回はラーメンだな。

京成高砂駅前にある「新角」もそうなのだけれど、立ち食いそば屋のラーメンってのが「当たり」の確率が高い。下手にラーメン屋に行くよりもそっちの方が好きっていうことは多々ある。

今は千駄ヶ谷でのレッスンを終えて小岩に戻るところ。

今日はこれからジャムセッション。いつもの小岩「BACK IN TIME」で19:30から。

セッション始まるまでは3時間ぐらいだけ練習出来るかな。

今日も充実のセッションとなりますように!

2月19日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:上條貴史
19:30~start  music charge: 2300円

今日の演奏動画。

Bob WrightとChet Forrestの作曲した『It's A Blue World』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月18日 (火)

九州の男尊女卑文化とヒンドゥー教のカースト制度について

最近聞いた話の中で頭に残っていた話が一つあって、でもそれをどこで誰から聞いたのかは覚えていないのだけれど、話は覚えている。

日本の中であれこれと移り住んだことがある人が言っていたのだが「九州がキツかった」という話。

私は母方の親戚のルーツが九州にあるので九州にはそれなりに馴染みが深く「そうですかね、ぼくはわりと九州は好きなんですけど」と言ったような記憶があるのだが、その時の彼(彼女?)が教えてくれたその理由にはなんとなく納得した。

曰く、「九州に根強く残る男尊女卑の文化がどうにも性に合わなかった」とのこと。

ああ、確かにそういうところはあるかも、と思った。多くの九州の家庭では女性が台所に立ち、男性は居間で座っているだけ、という光景はそんなに珍しくない。そういう部分にも象徴されるように、九州には未だに男尊女卑の文化は根強く残っていると思う。現代の男女平等の価値観からすればそれは確かに違和感でしかない。

で、ここからが問題の本質なのだが、「それでうまく回っている部分もある」ということ。

九州のそういった価値観の家庭においては、確かに女性が細々とした仕事をして、男性は外に出て働いてくる。その構図には私も疑問があるけれど、多くの女性が「でも結局実権を握っているのは女性で、男性はその手のひらの上で遊ばれている」と思っている部分もある。女性はそういう部分で自らの矜持を保ち、そして男性もそこに対して畏敬の念を抱く。

そうではない価値観を持つ私たちからしたらそれはある種異様なことなのだけれど、そこがそれでうまく回っているのならば「よそ者」の価値観を持つ我々がそこにどうこう言うのはどうなのだろうか、ということを思ったのだ。

これに似たような構図でヒンドゥー教徒のカースト制度がある。

生まれながらにして身分の高低が決まっており、低い身分(カースト)に生まれた者たちはその一生を通じて差別を受け続けるというカースト制度は、我々の価値観からすれば到底看過できないものであるのだが、このカースト制度の根っこには彼らが信じている輪廻転生の考え方がある。

人間は死ねば別の人間に生まれ変わる、人間はその生命の輪廻の中で生きているという価値観があるからこそ、現世でのカーストは前世での行い(カルマ)によって決定されるのだというカースト制度の根っこにあるその考え方を、輪廻転生をあまり信じていない私が「それはおかしくないか?」と感じるのは当然なのだが、ヒンドゥー教徒の彼らからしたら輪廻転生を信じていない方が信じられないのだ。

価値観の多様化について言及されることが多い昨今において、マイノリティやこれまでにあまりなかった価値観に対して寛容にあろうぜというのは私も強く思う部分ではあるのだが、旧来の価値観もまた多様性の一種として尊重されるべきなのだろうか。それともそんなものは全て滅びていってしまえば良いのだろうか。

私は個人的には男尊女卑の文化にもカースト制度にも反対なのだけれど、「そこはそこでうまく回ってるならそれはそれで良いのかな、おれがとやかく言うことでもないのかな」と思う部分もある。ぶっちゃけよくわからない。

そんなことを昨夜寝付けずに考えていた。

あと、「九州に残る男尊女卑の文化がキツい」という話を誰とどこでしたのかが思い出せなくて悶々とした。マジでどうなってるんだおれの記憶力。


今日の演奏動画。

Cole Porterの作曲した『I Love Paris』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月17日 (月)

バイトと税務署とさだまさしと海援隊

朝からバイトをしつつ、何となく税務署のある平井方面に近づいて行きながら確定申告の書類を提出しようとしていた。

序盤は小岩近辺で少しうろうろさせられて、その内段々新小岩方面に近づいていった。

新小岩方面で少し何件か配達させられたのちに四ツ木方面に飛ばされたあたりで「これは木根川橋を渡って八広あたりから南下して平井を目指すのが良いかな」と思って木根川橋を渡った。

もちろん脳内BGMはさだまさし先生の『木根川橋』だ。

先生、おれたちの木造校舎、すっかり無くなっちまったんですねえ。
それにあの暑い夏に重いローラー転がしてならしたテニスコートの上にプールなんて出来ちまって。
先生、時の流れって、そんなもんですかねえ。

私の脳内でまっさんの優しいナレーションが再生される。

きねがわばしからー、すいどうみちーぬけたー、しらーひげーじんーじゃのー、えんーにちはー
あせちれんたいてー、あんずあめうってますかー、あーいもーかわーらずー、にぎやかなんでしょうねー

もちろん声を出して歌う。チャリなので。

木根川橋を渡ってからの荒川土手の風景はとても綺麗だった。


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「これ、金八先生じゃん」と思った。

脳内BGMは海援隊の『人として』に切り替わった。

ひとーとーしてー、ひととーであーいー、ひとーとーしてー、ひとにーまよーいー
ひとーとーしてー、ひとーにーきずーつきー、ひとーとーしてー、ひととーわかれてー
それでもー、ひとしかー、あいせなーいー

もちろん大声で歌う。何せチャリなので。

我々はミカンや人間を作ってるんじゃないんです!我々は毎日人間を創ってるんです!

そんなことをしてたら税務署に到着した。

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書類を出すだけなのですぐに終わった。5分ぐらい。提出書類にハンコを捺してもらえなくて「あれ?ハンコ捺さないんですか?」と聞いたら「今年からなくなったんですよー」とのこと。役所からハンコ文化がどんどんなくなっていってるみたいだ。良いぞ良いぞ。昔は書類にハンコ捺してないからつって一旦取りに帰らされたこともあるのに。

確定申告が終わったらラーメンを食べるのを毎年の習慣にしているので、平井駅前にある某家系ラーメン屋に入った。

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なんかサービスデーだったみたいでラーメンが少し安かった。680円。

美味かったけれど、家系はもうしばらくは良いや。

さて、これからはバイト夜の部。もうひとがんばり。


今日の演奏動画。

David Frishbergの作曲した『Van Lingle Mungo』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月16日 (日)

久しぶりに電車の中でダラダラとブログ書き

数日ぶりに電車に乗っている。今日は池袋でレッスンの日なのだ。

まだ来月に向けての課題図書を買っていないので、今日は久しぶりに電車の中で読む本を持っていない。おかげでこれもちょっと久しぶりに電車の中でゆっくりブログを書いている。来月は何読もうかな。

次は何の本を読もうかなということを考えるのと似たような感覚で、旅にも出たいなとふと思う。次はどこに行こうかなというような感じで。

これは病気のようなものなので、「旅に出たい」という欲求はものすごく頻繁に訪れる。あと「釣りに行きたい」という欲求も。どちらも実際にはそんなに頻繁には行けないのだけれど。

旅に出て、御当地の美味いものを食べて温泉に入って、みたいなことはほとんどしたことがない。若い頃から今にいたるまでずっと貧乏なので「いかに安く旅をするか」が至上命題だ。なので泊まるのは安宿か野宿だし、食事は駅で立ち食いそばとかコンビニでカップ麺とかチェーン店で牛丼とかそういうものになる。たまの贅沢で銭湯は行ったりもするけれど。

そういう時の記憶がいくつも私の中にある。

橋の下の雨に濡れないところで野宿をしていた時に、寝袋の中で聞いた雨の音やその匂いとか。
知らない町の夜の公園のベンチに座って飲んだ缶ビールと柿の種の味とか。

未だに「夜に河原で一人で飲む」ということを頻繁にやるけれど、その時にはそういう旅の寂しい気持ちを思い出しながら感傷に浸っているのだろうか。
いや、そんなこともないな。単に河原で飲むのが好きなだけだ。春夏秋冬いつでも好きだ。冬には冬の、夏には夏の河原飲みの良さがある。こんなことを書いていたら河原で飲みたくなってきた。今日はこれからまだまだ仕事があるのに。

明日は本業の音楽の仕事が何もない日なのでバイトをするつもり。週の初めの方になるべく頑張ってバイトをして自分で設定した週のバイトのノルマを早めに終わらせてから、週の後半の空いた時間は丸々音楽の練習に充てるというのが最近のよくある1週間の過ごし方だ。

明日はバイトのついでに確定申告の書類も提出しに行こうかな。もうすっかり書類も書き上がってるからあとは提出するだけなのだ。

久しぶりにゆっくりダラダラとブログを書いていたら、電車が池袋にもうすぐ到着する。今日はたくさんレッスンがある。頑張ってこよう。


今日の演奏動画。

Gerry Mulliganの作曲した『Westwood Walk』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月15日 (土)

The やっつけブログ

昼に一つだけレッスンをしてあとはひたすら練習、という一日。

練習も仕事もやらなきゃいけないことが多すぎて、気が付けばこの時間(18時半)。

今日はこれから柔道。

急げー!


今日の演奏動画。

John Benson Brooksの作曲した『You Came A Long Way From St. Louis』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月14日 (金)

ジャズピアニストが文学を語る vol.2 『ハムレット』 (ウィリアム・シェイクスピア)

先月の『罪と罰』(ドストエフスキー)に引き続き、今月も文学を語る動画のアップに成功しました。

今月は『ハムレット』(シェイクスピア)です。

誰も望んでないのは知っていますが、自分が楽しいからやっています。

見やがれ。

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2025年2月13日 (木)

ややこし曲×2の譜面書いた

夕方前にレッスンが終わって、今日はバイトにも出なくて良いしそこからずっと練習出来る予定だったのだけれど、いくつかのやり忘れていた事務仕事があって、それをもりもりと片づけていたら16時ぐらいになってしまった。

それでも普段よりもたっぷり目に練習できるなと思っていたのだけれど。

そういえば、と思い出してしまったことがあって。

今度時間がある時に書こうと思っていたややこしい曲の譜面書きだ。

そんなに複雑な曲でなければ大体どんな曲でも一時間少々あれば譜面は書けるのだが、ややこしい曲になると3~5時間、場合によってはもっとかかる時もある。

「やっちゃうか、今日は時間あるし」と思ってやり始めたのだけれど、案の定時間がかかった。それでも集中して二曲分の「ややこし曲」の譜面を書けた。ざっとだけれど。これも広い意味では「練習」に入るから良いのだ。

今日はまだやらなきゃいけないことがあるので今から仕事場を離脱する。

明日は何にもないオフだ!やっとたくさん練習できる!


今日の演奏動画。

Claude Thornhillの作曲した『Snowfall』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月12日 (水)

解明してほしい謎

なぜお酒に酔っていらんことを言いまくるのかという謎が私が生きている内に解明されれば良いのにと思ったのが、今朝の目覚めの瞬間のことである。マジで酔っていらんこと言うな、おれは。

今日は朝からバイトに出て昼過ぎまでやった。予想外にとんとん拍子で終わったので、今日の夜に少しだけやれば今週のノルマは達成できそうだ。

今は夕方のレッスンを終えて夜のバイトに出る準備をしていたところ。さくっと終わらせてその後は練習したい。

さて、行ってきます。二時間で終わらせたいなあ。


今日の演奏動画。

Moe Koffmanの作曲した『Swinging Shepherd Blues』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月11日 (火)

昨日も今日も飲み過ぎ注意

昨日は仲の良い先輩と飲みに行ってしまい、少々飲み過ぎた。楽しかったんだもん。仕方ない。

そこから10時間寝て体調はバッチリ。

今日はライブ。

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2月11日(火祝) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
vocal:高原かな piano:福島剛
14:00~start music charge:2600円

昼ライブ、終わったら飲めるのが嬉しいのだけれど、油断すると飲み過ぎるから気をつけないと。

というか、大体のライブの後は飲みたい。一時期はライブ後は一人になって完全脱力しながら河原とかで飲んでいた時期も結構あったのだけれど、最近は再び共演者やお客さんと飲むのが楽しくなっている。

飲みたくない時っていうのはよっぽど体調の悪い時かよっぽど演奏がクソだった時。これもどちらも減ってきた。

体調が悪い時ってなくはないけれどあまりライブの日にぶつからない。
演奏が極端にクソな時っていうのもそんなになくなってきた。というよりも心の持ちようが以前とは変わってきていて、以前は人と比べて「あの人はこんなにすごいのにおれときたら…」と落ち込むこともあったけれど、最近は「現時点でのおれに出来るのは大体これぐらいのもので、その中ではまあまあよくやった方」と思うことが増えてきたのでそこまで落ち込まない。
落ち込むとしたら「あそこはもうちょっと躊躇せずに行ききったら良かったなー」とかそんな感じ。自分が下手であることに関しては必要以上に落ち込まなくなってきた。
まあそれでも人から貶されたら人並みには落ち込むけど。
現時点での自分の出来ることをやりきった上で「つまらなかった」と言われても仕方がない。それはその人と感性が合わないだけだ。私の演奏を良いと言ってくれる人もたくさんいるので、私は私の演奏を嫌いな人のことをあんまり気に留めている場合ではないのだ。

ということで今日のライブも頑張ってきます!是非観に来てください。終わったら美味い酒を飲むぞ!

今日の演奏動画。

Gerry MulliganとZoot Simsの作曲した『The Red Door』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月10日 (月)

ギタリストみたいな指

朝から千駄ヶ谷で5時間ぶっ通しでレッスンだった。

私のレッスンでは生徒がピアノを弾いて私はギターを弾くので、5時間ぶっ通しでギターを弾いてたということになる。

ということで指がこんな感じになる。

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カカトぐらい皮膚が固くなる。なんだかいっちょまえのギタリストみたいでちょっと嬉しい。ギタリストじゃないんだけど。

明日は祝日みたいで、カレンダー通りに仕事をしている人たちは「月曜日の今日は土日が終わって仕事に行きたくないけど1日頑張ったら火曜日が休みだから嬉しい!」という声をよく聞く。そうやって考えたら火曜日とか水曜日が休みなのっていいよね。1週間の真ん中に休みがあるのって良いと思う。ま、我々音楽家は関係ないけど。仕事がない日はずっと練習だし。練習出来るのが幸せなので別に不満はない。

レッスンが終わって千駄ヶ谷の日高屋でラーメン。

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空きっ腹に染み渡る。

これから小岩に帰って四時間だけバイト。

明日はライブだ!

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高原かなさんと立川「JESSE JAMES」で昼ライブ。

彼女とは先週の木曜日に一緒にライブしたばかりだけれど、毎日ライブしたとしてもくっそ楽しいので明日も一緒にライブ出来るのが激嬉しい。

是非観に来てください!


今日の演奏動画。

Sonny Thompsonの作曲した『Let Them Talk』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月 9日 (日)

ワカメ大好き

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ゆで太郎のトッピング無料クーポン券は常々複数枚携帯しているのだが、一番好きなトッピングはワカメだ。ワカメそば最高。特にゆで太郎のワカメは歯ごたえに富んでいるので非常に良い。

今日から数日間、忙しい日が続く。細々とした仕事を先に終わらせておいて良かったと思う。私のような零細フリーランスは基本的に事務仕事から何から全て自分でやらなくてはならない。音楽を生業にしている他の人たちがどうだかはわからないけれど、大体みんな同じなのではないかなと思う。

20年近くこの稼業をやっているので、そういう事務仕事のこなし方はある程度慣れてきた。肝心の音楽がどのぐらい前に進んでいるのかはわからないけれど。

今からは千駄ヶ谷でレッスン。今日も朝からなんやかんやと忙しい。ありがたいこっちゃ。


今日の演奏動画。

Murray Grandの作曲した『Guess Who I Saw Today』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月 8日 (土)

スタンディングバーからイタリアンバルへ

昨日の昼はGWに大阪の高槻市で毎年開催されている「高槻ジャズストリート」のエントリーに忙殺されていた。

実はとっくにエントリーは始まっていて、昨日が応募の締め切り最終日だったということを昨日の昼の時点で知ったのだ。あぶねえ。

なので、一緒にエントリーしてもらうミュージシャンにスケジュールの確認を取ってからウェブでエントリー。何回もやっている作業なのだけれど、それでも随分時間がかかった。

そこから練習を始めて、夜には一つだけレッスン。

レッスンが終わってからは久しぶりに一人で飲みに出かけた。

まずはオシャレなスタンディングバー通称「立ち飲みくら」へ。

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財布の中にここの金券がいくつか入っていたので、それを使いに行った。

金券を全て消費しきったところで河岸を変えた。

おれたちの高級イタリアンバル通称「サイゼリヤ」へ。

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こちらもきっかり1000円でフィニッシュ。なので昨日は1000円しか使っていない。

一人飲みの目的はもちろん読書だ。今はシェイクスピアの『ハムレット』を読んでいる。

第四幕に突入していよいよ物語が佳境に入ってきて非常に面白い。1600年に作られた演劇に2025年である今も夢中になれるってなかなかすごいことだなと思った。

今日は午前中は完全無欠にダラダラとしてしまったけれど、昼から練習に行って6時間ほど練習。今さっき終わった。これから柔道。怪我しないようにたっぷり稽古してきます!

今日の演奏動画。

Horace Silverの作曲した『The Cape Verden Blues』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月 7日 (金)

踏ん張って生きる

昨日は高田馬場「Sunny Side」でボーカルの高原かなさんとのデュオライブだった。

昨年末のツアー以来一か月と少々間隔が空いた彼女とのライブだったのだが、一緒にやり始めた2年半前からこっち、これだけ(と言っても一か月ちょいだけど)間隔が空いたこともなかったので「そろそろ一緒に演奏してえな」という気持ちが高まっていた。

軽くリハをしてからライブが始まって一曲目の『Love You Madly (Duke Ellington)』をやり始めてすぐに「そうそう、これこれ」と一気に楽しくなった。余計な虚栄心や少しの恐怖から解き放たれて、ひたすらに目の前にある音楽を美しくしよう、ひたすらにスイングしようという時間は音楽というものに関わっている中でも最も幸せな時間の一つだ。

昨日はもう一つ、とても心に残ったことがあって。

「Sunny Side」への出演は非常に久しぶりだった。以前はちょこちょこ出させていただいていたのだけれど、別に特に理由があるわけではないが数年の時間が空いてしまった。

昨日の前に最後に出演したのは、もはやいつだかもよく覚えていないけれどコロナ禍の前のことだったのは間違いない。

コロナ感染症を巡る2020年初頭から現在にいたるまでの数年間は、我々ミュージシャンにとってはものすごく大きな影響を及ぼされた数年間だった。それが「もはや終息した」と言い切れるかどうかは意見の分かれるところだと思うのでここでは言及しないけれども、私ももちろん大きな変化に飲み込まれた。悪かったことも数えきれないくらいあるし、良かったことも少しはある。音楽家としての原点にもう一度立ち戻れたというのが一番良かったことなのだけれど。

多くのミュージシャンが廃業を余儀なくされ、多くの店が苦渋の選択として閉店を決断した。

その選択はとても勇気のあることであり、そういった決断を私は支持する。

私はと言えばもうしょうがねえやと思って諦めて「音楽家であり続けること」を選んだ。他に何も出来ないんだもの。バイトをしても何をしてでも良いから、みっともなくとも死ぬまで音楽にしがみつく決断をした。きっと生涯「売れる」ことはないだろうけれど、毎日鍛錬を積み重ねて音楽家としてあり続けていく。非常に自分勝手なのだけれど、もう仕方ない。

そして「Sunny Side」もまた、コロナ禍の苦しい時間を過ごしながらも店として存在し続けた。

その期間にお会いすることはなかったけれども、久しぶりに訪れて「ああ、この店も必死に踏ん張って来たんだ」と思った。

お店の細部にそういう部分はいくらでも見て取れた。
清潔に掃除された店内や玄関、トイレ。客をもてなすホスピタリティ。集客の為に店内に貼られたライブのポスターやチラシ。
「良い時間を提供するんだ、良い音楽を提供するんだ」という矜持がそこにはあった。意気に感じないはずはなかった。

コロナ禍以降(あるいはその前からも)、音楽家として生きていくのが多くの音楽家にとってなかなかに困難であるのと同様に、音楽を提供する店が存在し続けるのにも多くの困難がある。それでも前を向きながら踏ん張っている姿を見ると「根性だな」と思った。

そう、必死に知恵を絞って、最後は根性なのだ。

そういうものを目の当たりにした時に「人間は美しいのかもしれない」とふと思う時がある。昨日がそんな時だった。

幸いなことに「Sunny Side」での次回のライブも決まった。6月25日(水)、もちろん高原かなさんとだ。

是非観に来ていただいて「良い時間」を過ごしていただきたい。

高原さんとは来週もライブがある。こちらはいつもの立川「Jesse James」にて。

2月11日(火祝) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
vocal:高原かな piano:福島剛
14:00~start music charge:2600円

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良い音楽がしたい。本当に心からそう思う。

今日の演奏動画。

Nat Ayerの作曲した『Oh, You Beautiful Doll』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月 6日 (木)

ひょんなことで寒波到来を実感

朝、トレーニングをしてからメシを食って風呂に入ってライブに行く支度を少ししてから練習に向かった。

今日は一瞬ヒヤッとしたことがあって、ピアノを弾き始めたら全然指が動かなかったのだ。

元々そんなにたくさん指が動く方ではないので「速く正確に弾くのは激ウマい奴らに任せといておれは"味”で勝負だ」みたいな言い訳じみたことを考えているところはあるのだが、それにしてもあまりに動かなさ過ぎてびっくりした。

こいつはマズい、と思った。いくら動かないにしても限度があるだろ、と。特に今日はライブなのに。

一瞬だけ「脳に何か問題でも起きたか?」とも思ったけれど、手先が随分冷えているような気もしたのでお湯で温めてみたら普通に動くようになった。単に冷えていただけらしい。

そういえば寒波が来ているらしいということを思い出した。

寒さには随分強い方なので全然気にしていなかったけれど、こんなところで寒さを実感するとは。

指がたくさん動かなくても音楽は出来る、と思っている部分もあるのだけれど、さすがに動かなさ過ぎるのはマズい。今日は手袋をしてカイロを持って家を出よう。

さて、今日のライブはコチラ!

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高原・福島デュオが高田馬場の名店「Sunny Side」に初登場。

高原さんと一緒に演奏するのも昨年末ぶりだ。とても楽しみ。

寒波を吹き飛ばすような熱い演奏をします。是非観に来てください!

2月6日(木)東京高田馬場 Sunny Side
03-5272-6119
https://www.sunny-side.jp/
vocal:高原かな piano:福島剛
19:30~start music charge:3000円


今日の演奏動画。

Dizzy Gillespieの作曲した『Dizzy Atmosphere』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月 5日 (水)

レッスン終わってバイト行くぞ

昨日から謎の蕁麻疹に悩まされている。なんなんだろう。寒くて乾燥してるのかな。

今日は朝からバイトをして、昼から練習。練習前に確定申告の書類書きを全部終わらせてやった。

今週のバイトノルマが今日中には終わらなかったから明日少しだけやろうかなと思っていたのだけれど、明日はライブなので余計な体力を使いたくないから今日再びバイトに出て終わらせることにした。

レッスンが終わって現在20時過ぎ。よし、今から1時間で終わらせる。

明日のライブのためだ!がんばろう。


今日の演奏動画。

Horace Silverの作曲した『Ecaroh』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月 4日 (火)

好きなものは仕方ないという話

最大級の寒波がやって来ているそうで、各地で混乱が予想されている。

その苦労はある程度想像できるのだけれど、どうしても嵐や雪や大雨が大好きな私からすると「頼む!おれのところにも来てくれ!」という不謹慎な気持ちが芽生えてしまう。非常に申し訳ないなと思いながらもこればかりは仕方ない。

どうやら私の住む関東地方にはそんなに影響がないとの見立てが強く、少々がっかりしている。こいよ、寒波。東京にも。

今日は朝からレッスン。

レッスンの時にどうしても熱くなって話が長くなってしまうトピックがいくつかあるのだけれど、その内の一つが「ブルースについて」。

今日もうっかりブルースの話を始めてしまい、じゃあこの音源を聴いてみようとかこっちも聴いてみようとかやってしまったがために大幅に時間をオーバーしてしまった。

これも仕方ないんだよ。だってブルースが好きなんだもん。


今日の演奏動画。

J. J. Johnsonの作曲した『Wee Dot』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月 3日 (月)

練習とバイトの一日

朝イチから練習に出かけて、二時間ほどやったところで昼のバイトに出た。

一旦バイトを終わりにしてから練習に戻る前にゆで太郎で昼メシを食っていたら、買い物に出ていたすぎむら接骨院の奥様のエリちゃんに見つかった。蕎麦をすすりながら外にいるエリちゃんに手を振った。嬉しいような、恥ずかしいような。ま、恥ずかしくもねえか、別に悪いことしてるわけじゃないし。

夕方まで再び練習をして、これからは夜のバイト。週の初めの方でなるべく一週間のバイトの多くを終わらせておけると後がラクになるからちょっと頑張っておかないと。

今週は楽しみなライブもある。

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高田馬場「Sunny Side」でボーカルの高原かなさんとのデュオライブ。

何年か前にはよく出させてもらっていたお店なのだけれど、久しぶりの出演。オーナーであるさちこママが作る明るくて暖かな雰囲気のお店で久しぶりにライブをさせてもらうのはとても楽しみ。高原さんと一緒の出演は今回が初めて。良い演奏をしよう。

さて、バイト行ってきます。


今日の演奏動画。

Charlie Parkerの作曲した『Chasing The Bird』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月 2日 (日)

トンボ帰りで東京に戻ってきた

昨日の演奏は色々ありながらも楽しく終了。そこから京都駅発の夜行バスに乗って帰る予定だったので、演奏が終了してしばらくしてから店を出た。打ち上げも誘われていたから後ろ髪は引かれたのだけれど。

店を出たら雨が降っていて、そこから近鉄奈良駅へ向かう道すがらにあった猿沢池がしっとりと雨に打たれつつ何とも情緒があったので写真に撮ったのだが、


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私の写真が下手すぎてあまりそのエモさが伝わらない。本当はもっとエモかったんだが、仕方ない、私が写真が下手なのが悪い。

このあたりから体内にぎゃんぎゃんにアルコールを注入し始めた。バスに乗車した時に気絶するように寝るためだ。コンビニで普段は買わないような高アルコール度数のチューハイを買った。

近鉄奈良駅から大和西大寺駅まで行って、そこから京都行きの電車に乗り換えたのだが、その際にこの旅で唯一の贅沢をした。

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近鉄の特急車両は別に特急料金が必要だ。普段なら「520円?は?アホか!」と言って絶対に乗らないのだけれど、この時ばかりは「ま、これぐらい良いでしょ、頑張ったし」と思って特急用の切符を買って特急に乗った。これも王族の乗り物だった。

京都に着いたのは20時過ぎでバスが出るのは22:50だったから随分と時間があったのだけれど、早く行ったのには理由があって、寄りたい所があったのだ。

20代から公私に渡ってずっとお世話になっている四条寺町の「ぎやまん」という店に行きたかった。この「ぎやまん」と、出町柳にあるジャズ喫茶「ラッシュライフ」は必ず一度は顔を出すようにしていたのだが。

それがここ最近関西に行ってもなかなか寄れずにいた。演奏の場所が大阪で宿泊地も大阪だったりするとなかなか寄れない、ということが続いていたのだ。

ということでバスに乗るまでに2時間少々あったから1時間ぐらいならば「ぎやまん」に寄れるなと思って行ってきた。相変わらずそこは愛に溢れた場所だった。ほんの少しの時間だけれど行って良かった。

22時過ぎに店を出て、ダッシュで京都駅に向かった。「ダッシュ」は比喩ではなくて物理的なダッシュだったのだが、酒を注入しまくった状態で物理的なダッシュをするのは身体に良くないということがわかった。良くない。

バスの停留所についてからトドメの缶チューハイを一本飲んでからバスに乗り込んだ。そこからの記憶はあまりない。目論見通り気絶するように寝てしまった。起きたら朝の5時で、バスはすでに海老名SAを通過したところだった。さながら京都から神奈川までのワープ。ナイスワープである。

バスは朝の6時前には京成上野に到着したので、そこから京成線に乗って家に帰るだけだった。

家に帰ってから布団に入って再び寝たが、バスでの睡眠がそれなりに深かったようで家での睡眠は浅めだった。

起きてきて昼からレッスンに向かった。

池袋でレッスンを終えて、これから新小岩で一つレッスンをしたら本日の業務は大まかに終了。今は池袋から新小岩に向かう電車の中でこれを書いている。

明日はバイトと練習の日。来週は楽しみなライブもあるしがんばろ。


今日の演奏動画。

Gerry Mulliganの作曲した『Apple Core』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2025年2月 1日 (土)

現在「王族の乗り物」こと新幹線で移動中

今日の新幹線が東京駅を発車する予定時刻は8:57だった。

新幹線に乗るのは非常に久しぶりだったのだが、しばらく乗らない内にぷらっとこだまのチケットが電子チケットになっていたので、その操作に手間取ったらイヤだなと思って8:30には東京駅に着いていたかった。

ちょっと待てよ?そういえば東京駅周辺は物価がスイスぐらいにバカ高いからあの近辺で朝食をとるのは悪手だ。とすれば京成線からJRに乗り換える際の日暮里駅で途中下車して「一由そば」で朝食とするのが妙手。しかし「一由そば」は最近ではネットなどで評判になり過ぎてしまっていつも客が長蛇の行列を作っている。少なくとも30分、いや40分は見ておいた方が賢明。

以上のような思惑があって、私は家を7時に出た。京成線が日暮里駅に着くのが7:30、そこから「一由そば」で食べ終わるのが40分見ておいて8:10、日暮里から東京までは山手線で10分ほどなのでよほどのことがあっても8:30には東京駅に到着できる。そんな算段だった。

結論から言えば、色んなことは杞憂に終わった。

「一由そば」は案の定10人ほどの行列が出来ていたが、予想外にすいすいと進み、ものの10分もせずにたぬきそば360円にありついた。

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今日もたぬきにゲソ天やら春菊天やら紅ショウガ天などの切れっぱしがゴロゴロ入っていて大変美味かった。あっという間に食べ終えて7:50には再度日暮里駅に戻っていた。

そこから東京駅まではものの10分程度。すぐに着いた。そして懸念していた電子チケットも、少々面倒くさかったけれどスマホにQRコードを表示させることに成功し、そのQRコードを改札にかざしたらすんなりと通れた。

私は結局新幹線の出発予定時刻の30分以上前にホームで暇を持て余していた。

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ここまで慎重になるのには理由がある。私のようなド底辺ともなると新幹線に乗るのは完全なる過分なセレブ行為であるのだ。いくらぷらっとこだまが通常の新幹線に比べて安いとは言え、東京~京都間が10790円もするのである。すさまじい大金である。この料金を乗り遅れなどによりそのまま無駄にするのは決して許されなかった。早め早めの行動により無事かつ確実に新幹線に乗る必要があった。

結果として私は盤石の態勢で貴族の乗り物である新幹線に乗り込むことに成功した。よしよし。

新幹線に乗り込むやいなや、電源コンセントを探してそこにパソコンを繋いでからもりもりと仕事を始めた。

普段移動で使っている普通電車や高速バスなどはテーブルが無いのでパソコンを使えないからスマホで出来る範囲の仕事しか出来ないのだが、いかんせん新幹線というのは王族の乗り物であるから電源コンセントはあるわテーブルはあるわリクライニングもあるわで至れり尽くせりである。ここでいくつかの事務仕事を終わらせておくのだという気概を持って新幹線に乗り込んでいた。

やるべきことは数日前のブログにも書いていたのだが、まずはピアノの生徒に今年開催予定の発表会の案内メールを送り、それからホームページとブログの演奏スケジュールを更新し、ライブのチラシを2部作り、そのチラシを印刷屋に入稿した。休みなくぶっ通しでやったお陰で二時間ほどで終わった。事務仕事は一気に集中して短時間で終わらせるに限る。

その時点で新幹線は浜松を出発して豊橋に差し掛かる辺りだった。新幹線は本当に早い。いつもの鈍行列車だったら二時間なんてやっと熱海に到着できているかどうかというレベルなのに。王族の車両は快適なだけでなく早すぎてビビる。

残った事務作業は「確定申告の書類作成」という大物案件だったのだが、あまりに億劫でやりたくなさ過ぎて、こうしてブログを書いている。「そうだ、ブログ書いてYouTubeの演奏動画の更新を先にやっとこ。あれもどうせやんなきゃいけないことの一つだし」と自分に言い訳したが、本音を言えば確定申告がやりたくなさ過ぎるだけだ。めんどくせーんだよ、金勘定。

こうやってつらつらブログを書いていたら、現在貴族の乗り物新幹線は岐阜羽島駅に停車中。ここから次は米原に止まったらもうその次は京都だ。マジ早い。

さて、確定申告。どうしよっかな。

とりあえずスマホでパワプロやってから考えようと思う。


今日の演奏動画。

Billy Hillの作曲した『The Glory Of Love』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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演奏スケジュール(2025年2月1日更新)

2025年

2月1日(土)奈良 Blue Note
0742-27-8230
http://kyoto-bluenote.jp/
vocal:市川芳枝 piano:福島剛 bass:矢野克宏 drums:市川綾野
16:00~start music charge:2800円

2月6日(木)東京高田馬場 Sunny Side
03-5272-6119
https://www.sunny-side.jp/
vocal:高原かな piano:福島剛
19:30~start music charge:3000円
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2月11日(火祝) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
vocal:高原かな piano:福島剛
14:00~start music charge:2600円


2月19日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:上條貴史
19:30~start  music charge: 2300円

3月2日(日)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「福ジャム vol.14 (Jam Session)」
piano & bass:福島剛
14:30~start  music charge: 2300円


3月19日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:野々口毅
19:30~start  music charge: 2300円

3月20日(木祝) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
vocal:高原かな piano:福島剛
19:00~start music charge:2800円

4月12日(土)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
vocal:高原かな piano:福島剛
19:00~start  music charge: 3000円
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4月13日(日)東京阿佐ヶ谷 MANHATTAN
03-3336-7961
http://www.ateliermw.com/manhattan/
piano:福島剛 bass:内藤竜也 drums:田辺保彦
19:30~start  music charge: 2000円
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4月16日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:未定
19:30~start  music charge: 2300円

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