ちゃんと無能
今日は夕方過ぎまで練習をしてからそこからバイトに出かけようかなと思っていたのだが、夜に用事が入ってしまったので昼にバイトをしてからそのあと夕方まで練習をすることにした。あまり稼げないのを承知で午前10時前に家を出た。
ウーバーイーツの一昨日の初バイト時にはそれほど大きなミスはなかった。私はこういったことに関してはものすごく無能であることを自覚しているので、「あれ、おかしいな、なんであれこれテンパりながらもミスしないんだろう。ひょっとしておれは無能じゃなくなっちゃったのかな、まいったなー有能くんになっちゃったのかなー」なんて思っていたのだが、ちゃんと無能だった。それを今日証明した。
数件の配達を順調にこなした後、確か本日の三件目に私の「無能くん」がド派手に炸裂した。
某肉系チェーン店の料理をピックアップして客先に配達した時に「じゃあ次の配達先にもう一つの料理を持って向かえや」という指令が飛んできた。あれ?おかしいぞ?と思った。だって私は料理を一つしか持っておらず、それを配達したのだ。今は何も持ってないぞ?と。
おかしいなと思いながら某肉系チェーン店に戻って店員さんとあれこれと問答している内に事件の真相が少しずつ明らかになってきた。
どうやら私に当初やってきた指令は
・某肉系チェーン店でAとBの二つの料理をピックアップし、
・Aを山田さん(仮)に届け、その後にBを佐藤さん(仮)に届けよ
という指令だったのだが、私は
・某肉系チェーン店ではBの料理しかピックアップせずに
・なおかつその料理Bを山田さん(仮)に配達してしまった
ということがこの時点で判明した。
つまり山田さん(仮)からすれば「何か注文と違う料理が届いてんだけど!」ということになるし、佐藤さん(仮)からすれば「私の料理がいつまで経っても来ない!(なぜならばそれは山田さん(仮)の家に届いているから)」ということになる。
某肉系チェーン店としても「なんでちゃんと届けねーんだよ!作り直すのかよ!おい!」ということになる。
とにかく誰も幸せにならないミスである。
急いで運営に泣きつき「どおしたらいいのでしょおかああああ!」とメールを送りまくってたら運営から電話が来て「もういいよ、こっちで何とか処理しとくからオメーは一旦この案件をキャンセルしとけや」と言われた。ちなみにキャンセルの仕方もわからなかったので「キャンセルができません!!!どうやったらキャンセルできるのでしょおかああああ!!!」と泣きついたら「もうこっちでやっとくからオメーはじっとしとけ」と言われた。
仕方なく路地裏に隠れてタバコを吸っていたら、その案件は勝手にキャンセルになった。
「はー、死にてー」
そう呟きながら次の案件に向かった。
とりあえずそこから先の案件では大きなミスはなかったはずなのだが、そこから極端に私に指令が飛んでくる頻度が減った。おそらく「ダメだこいつは…使えねーやつだ…」という認定を食らったのであまり仕事を振られなくなったに違いない。
結局4時間自転車を漕ぎ続けて本日の稼ぎは2800円だった。「時給700円かよ…」とうなだれた。
家に帰ってから軽くメシを食って風呂に入ってピアノの練習に向かう予定だったのだが、あまりに稼げなかったのと私がポンコツ過ぎたので自分に罰を与えるために昼飯は安いカップ麺一つだけにした。
↑安いけど結構美味いちゃんぽん。
私は有能になどはなっておらず、きちんと無能だった。
なんでこんなに劣った人間なんだろうと改めて思う。
生きててすみません。
今日の演奏動画。
Frank Fosterの作曲した『Cecilia Is Love』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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