好きになる権利と好きにならない権利
肉と魚とどちらが好きかと言われれば昔は即答で魚と答えていたのだが、最近は肉も好きだ。元々好きではあったのだけれど魚が好きすぎたのでそっちに傾いていたのだが、最近では肉の好き度もだいぶ上がってきた。
先日肉を食べていた時に「美味いなあ」と思う一方で、「これを食わない人ってのも信じられんな、ヴィーガンとかおれには絶対無理だ」と思ったのだが、こういうのは危険な考え方だなとすぐに思い直した。
自分が好きなものを好きだと高らかに言う自由と権利があるのは当然のことなのだが、それを好きではない人のことを非難する権利は私にはないのだ。人はみな自分の意志で好き勝手に何かを好きになって良いし、それと同様に好きにならなくても良い。「好きじゃないなんてありえない」と言うのはとてもナンセンスだ。
私が魚や肉を好きなのは私の自由だし、それを好きじゃない(あるいは食べないという選択をしている)人もその人の自由なのだ。
そんなことを思ったのは肉を食っている時だけにそう思ったわけではなくて、先日の自民党の総裁選に関してもそう思った。
私は候補者の中で取り分け支持している候補者がいたわけではなかったのだが、今回の総裁選の当選者がしばらくの間日本の総理大臣としてこの国のリーダーシップを握っていくということにはおおむね同意していた。
これまでのあらゆる選挙において私は自民党に票を投じたことは一度としてないのだが、自民党を支持する人がいることを私は悪いとは思っていないし、選挙の結果として自民党が与党となっていることに関しても異論はない。そしてその後の展開としての総裁選なのだから、それは好むと好まざるとに関わらず受け入れるべき事象なのだ、私にとっては。
なのだが、先日の総裁選においては自分の支持者を推すために他の候補者を貶すという現象が散見されたことに違和感を覚えた。
私は魚も肉も好きだ。
だが、それを好きでない人の存在にも寛容でありたい。
私が何を好きで何を好きでないかについて決して人から指図されたくないと望むのならば、他人の好き嫌いについても私がどうこう言うのは違うな、と思ったのである。
美味い肉を食いながら。
さて、明日9月30日はジャムセッション。一人ぼっちのセッションホストの「福ジャム」である。
明日は誰が来てくれるかな。どんな演奏が生まれるのかな。色んなものを受け入れて赦し合いながら、少しでも良い演奏が出来るといいな。
9月30日(月)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「福ジャム vol.8 (Jam Session)」
piano & bass:福島剛
19:30~start music charge: 2000円
今日の演奏動画。
Paul Desmondの作曲した『Two Of A Mind』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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