これまで秘密にしていたこと
さあ二本持ったよ!ここ勝負だよ!落ち着いて!足からいこう!
昨夜の小岩のとある居酒屋ではこんな声が飛び交っていた。
そう、柔道である。
私はこれまで秘密にしていたが、実は熱烈なる柔道ファンである。
現役柔道選手たちの最高峰の舞台であるオリンピックが昨日から幕を開けた。昨夜は柔道部の仲間たちと共にその熱戦を居酒屋のテレビの前で見守った。冒頭に書いたかけ声は、我々柔道クラスタ独特の声援の様子である。
他の競技もおそらくそうなのだろうが、柔道でオリンピックに出場するというのはそれだけでとんでもないことである。想像を絶するほどの膨大な時間を「柔の道」に捧げ、各国の代表の座を勝ち取ってあの舞台に立っている。その努力が想像に難くないので、全ての国の全ての柔道選手を深く尊敬するし、応援している。
ただし日本代表に関しては特別な思いがある。それは「おれたちの代表」であるからだ。私は最底辺ながらも日本柔道界に携わっているので、彼らを「おれたちの代表」だと思う権利がある。毎年全柔連に会費も払っているし。
オリンピックをナショナリズムと結び付けるのはあまり好きではないのだが、私は個人的に柔道の日本代表選手をちょっとした身贔屓の感覚で応援している。
昨夜は女子48kg級では角田夏実選手が見事優勝に輝いた。もっと圧勝かとも思っていたのだが、かなりタフな試合もあった。よく戦い抜いたなあと舌を巻いた。
男子60kg級では永山竜樹選手が少々物議を醸す形で一度は敗退したが、見事に敗者復活戦を勝ち上がり銅メダルを獲得した。一度は切れかけた集中力を再び奮い立たせたその姿に心が震えた。
今日は男子66kg級と女子52kg級。共に絶対王者として君臨するのは日本代表の阿部一二三選手と阿部詩選手の兄妹だ。よほどのことがない限りこの二人が負けるところは想像がつかないが、それでもオリンピック、何があるかわからない。じっと見守ろうと思っている。
そして彼らがここまでの王者として成長した大きな要因でもある彼らのライバルの存在も忘れてはならない。阿部詩選手は昨日優勝した角田夏実選手(彼女はかつては52kg級だった)としのぎを削ったし、阿部一二三選手には永遠のライバルである丸山城志郎選手がいる。東京オリンピックの代表選考試合、あの24分にわたる死闘を私たちは決して忘れない。
様々なドラマの末に今日の試合がある。
さて、ここからは宣伝だが、明日は私はジャムセッションをやっている。
これだ。
7月29日(月)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「福ジャム vol.6 (Jam Session)」
piano & bass:福島剛
19:30~start music charge: 2000円
当然であるが「精力善用自他共栄」の理念の元に行われる。
また明日の試合は男子73kg級と女子57kg級である。日本代表は「片手でも両手でも。どこからでも飛んでくる袖釣込腰」でお馴染みの橋本壮市選手と「立って良し、寝て良し、もはや寝技のスタンダードである舟久保固めは彼女から」でお馴染みの舟久保遥香選手である。
二人とも決勝ラウンドに進出する可能性は極めて高いので、私の開催するセッションが終了する22:30以降にその熱戦を観ることが出来る。
ということで明日は是非セッションに遊びに来てほしいし、その後には是非柔道を観てほしい。
柔の道も音楽の道も、一日にしてならずである。
今日の演奏動画。
Paul Desmondの作曲した『Eleven Four』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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