変顔の名シーンのあの曲が弾きたくて
今日は何も仕事の無い無職の日だった。
昨日までの旅の疲れがかなり蓄積していて、昨日の時点では「明日は幸いにして無職だ。明日はとにかくたくさん寝て体力回復に努めよう」と思っていたのだけれど、今日その予定通りに午前中を丸々寝て過ごしたらかなり体力が回復してしまった。
あれ?ひょっとして元気?と起きて来てから自分でも思った。
ものすごく疲れている時には私にはわかりやすい身体の反応があって、「酒を飲みたくない」というのが私が疲れている時の身体からやってくるサインだ。
昨日もそんなに飲みたくなかった。寝るためにちょびっとだけ飲んだけど。
けれど今日昼過ぎに起きてみたら「うーむ、酒が飲みてえ」となっていたので、概ね身体は回復したということになる。
というわけで、昼過ぎから実家にある仕事場に向かって頼まれている譜面を書いたり演奏スケジュールのブログを更新したりとちょこまかと仕事をしていた。そういったことが終わったらビールを飲もうと思って。
仕事が一段落したところで、ちょっと自分で書いてみたい譜面があったのでそれを少し書いた。
神ドラマ『虎に翼』の挿入歌となった「You Are So Amazing」という曲である。
寅子の夫である優三が戦争へと出征していく時にかかったこの歌詞付きの歌であるが、劇中の音楽を担当している森優太氏の作詞作曲によるもので、歌っているのはスコットランドのバンド「Belle and Sebastian」のボーカルStuart Murdochだそうだ。
今、この曲がものすごく弾きたい。
今日6月3日より裁判官佐田寅子としての”本編”に突入した『虎に翼』であるが、先週まで放送されていた”第一章”にも幾多の名場面があったが、この優三の出征シーンは朝ドラ(というよりも日本TVドラマ)史上に残る大傑作シーンである。
出征に際して寅子に「変顔」をして見せる優三。「トラちゃんみたいには上手くいかないや」と言って苦笑い。寅子も「慣れないことしちゃって」と。
そして優三が出征していく時に手に抱いていた娘を母に預けて走って優三を追いかける寅子。優三の元に辿り着いてから寅子が見せる渾身の変顔。「どうよ、これが本物の変顔よ!」と言わんばかりの。
抱きついたり泣いたりしない。そして優三も泣き出しそうなのをこらえて、必死で笑顔を作る。
ああ、せつねえなあ。うん、ものすごくせづねえなあ。
そう思ったのは私だけではないはずだ。
そのバックで流れていたこの劇中歌を、今私はめちゃくちゃ弾きたいので譜面を書いている。
譜面を書くのは冗談抜きでプロ中のプロなので、これぐらいの譜面ならばお茶の子さいさいである。あとは練習だ。
ということで近日中にこの「You Are So Amazing」は私のYouTubeチャンネルで公開される。楽しみにしていてほしい。
聴きながら、あの全世界のTVドラマ史上屈指の名シーンを思い出していただきたい。
『虎に翼』はマジでみんな見た方がいい。見ていない人もマジで騙されたと思って見てほしい。こんなすごいドラマはない。
今日の演奏動画。
Rahsaan Roland Kirkの作曲した『Lovellevelliloqui』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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