完全確率と確率の収束
自転車で街を走っている時に全く赤信号で止まらずに済む時がたまにある。自分のペースと信号のペースがうまい具合にシンクロしてずっと青信号で行ける時だ。もちろんその逆で毎回毎回赤信号につかまる時もある。
そんな時に「こんなもん長い目で見りゃあどうせ1/2に確率は収束する」と思う。たまたますいすい行く時と、たまたまじりじり行く時。どちらも1/2の確率だとすれば、試行回数を重ねていけばいくほどその確率は1/2に限りなく近づいていく。ただし、時たま確率が「暴れる」時があって、そのどちらか一方に偏る瞬間もある。
赤と白の二つのボールが入った箱に手を入れてどちらかのボールを取り出す、手に取ったボールの色を確認したらもう一度ボールを箱に戻してもう一回ランダムにボールを取り出した時に、部分的に「赤赤赤赤」となる時もあれば「白白白白」となる時もあるかもしれないが、何千回何万回と重ねていけば1/2になるだろ、というようなものだ。
こういう考え方のクセは、昔パチンコをよくやっていた時に培ったクセで、ギャンブル用語ではこういうのを「完全確率」という。1/300で当たるパチンコ台は常に当たる確率は1/300なのだ。たくさんハマっているから当たりやすいとか、今当たったばかりだから当たりづらいとかいうことはない。常にその確率は一定で、けれど少ない試行回数では確率が暴れてどちらか片方に偏るだけだ。
ちょっと色々あって、今は赤信号の方に確率が偏っている。
そんな時にどうすれば良いかというと、信号無視をすることではない、赤信号で信号が変わるのをじっと待つことだ。当たり前なのだけれど。
良いことも悪いことも大体1/2だ。
大丈夫、確率はいずれ収束する。信号無視をせずに信号が変わるのをじっと待とう。
パチンコをやって良かったことなんてほとんど何もないけれど、こういう考え方が出来るようになったことだけは唯一の良かったことだ。
パチンコはもうやらないけど。
そんなことしてる暇があったら練習するわ。
今日の演奏動画。
Rahsaan Roland Kirkの作曲した『Sweet Fire』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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