桜の下で汗だくになると思い出す
昨日に引き続き印西牧の原へ。演奏の仕事。
昨日はめちゃくちゃ寒くて待ち時間に竹林の中で震えながら本を読んでいたので、今日も寒かったらイヤだなと思ってジャケットの上にもう一枚ジャンパーを羽織ってきたのだが、杞憂もいいところだったみたいでむしろ暑い。汗だくになりながら向かっている。
満開の桜の下を汗だくになりながら歩いていると思い出す光景があって、それは18歳の時に京都にいた自分のことだ。大学の入学式に行く時のことで、その時の私はスーツを持っていなかったからジャンパーとジーンズで行ったのだが、暑くて汗をかいた。賀茂川沿いに咲く桜を眺めながら「暑いよ、まったく」と思っていた。
その時から26年を経て、未だに「暑いよ、まったく」と思いながら桜を眺めている。あの頃から何も変わっていないような気もするし、随分変わったような気もする。
若い頃は知らず知らずの内に人を傷つけるようなことを言っていたりしていたり横柄な振る舞いをしたりして、それで人から疎まれた時点で自分の失敗にやっと気付いて「こりゃいかん!」と少しずつ直していって。
今でもすぐに失礼なことを言ってしまったりやってしまったりして、そのたびに「こりゃやっちまったな」と直すように努めている。
そういうことを考えると、今の私は若い頃に比べて、「ずっと愚かである」という意味では自分視点で見たらあまり変化がないのかも知れないが、「部分的ではあれど他人に配慮して振る舞えるようになった」という他人視点で見たら多少は変化しているのかも知れない。
ま、白髪も随分増えたし、老眼は酷いし、40肩にも苦しめられたし、老化という意味では著しく「変化」している。
来年も変わらずに汗だくで桜を眺められたらそれで良しということにしよう。
今日の演奏動画。
Bruno Martinoの作曲した『Estate ~Summer~』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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