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2024年3月23日 (土)

一生懸命やって負けると二倍悔しい

昨年の秋に出場した柔道の大会は一回戦負けを喫した。とても悔しかった。

悔しかったし情けなかった。なぜならばそこに向けて私なりに一生懸命努力して試合に臨んだからだ。

一生懸命に下準備をしていなかったらそこまで悔しかったかどうかはわからない。「まあそんなに練習も出来なかったし負けても当然かな」と自分で自分を納得させていたかも知れない。

でもそうではなかった。かなりしっかりと練習をして臨んだし、確かに大会に出場している選手は皆若くて強かったが私は彼らに勝つのだという明確なイメージを持っていたし、その為に努力を惜しまなかった。

それでも負けた。私が弱かったからだ。

「一生懸命やって負けると二倍悔しい」

この時に私が学んだことである。


これは全てのことに共通することなのかも知れない。人は一生懸命に何かをやってそれがうまくいかなかったらものすごく傷付く。例えばそれは恋愛でも。ものすごく好きになった誰かに拒絶され(フラれ)たら、きっと強烈に傷付くだろう。だから傷付かない為にはそんなに好きにならなければ良い。人はそうやって予防線を張る。

「別にそんなに好きじゃなかったし」、「別にそこまで一生懸命やってたわけじゃないし」、「所詮おれには無理だし」

そう思っておけばそんなに傷付かなくて済む。二倍傷付かない為の予防線は「一生懸命頑張らないこと」なのだ。

傷付くのが怖くて一生懸命にならない(なれない)というのはわからなくもないが、私の場合はそればっかりじゃつまらない。深く傷付いても良いから何かに夢中になりたいし、そこに向けて努力を重ねたい。その対象を深く愛したい。拒絶されたら二倍傷付くけれども。

今年の5月にも再び柔道の大会にエントリーするが、「負けて当然」とは微塵も思っていない。勝ちたいとリアルに思って毎日少しずつ練習を積み重ねているから、負けたらきっと無茶苦茶悔しいだろうと思う。負けた時の悔しさを想像したら本当に怖くなるレベルだが、それでも毎日努力することは止めない。

そして今日のライブもそんな感じのライブだ。音楽には勝ち負けなんて無いのかも知れないが、私はこのライブの為にしっかりと準備をしてきた。もしも今日の音楽に拒絶されたら二倍か三倍悔しいだろうと思う。

良い演奏が出来たらいいな。

今日のライブはこちら。

3月23 日(土)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「BACK IN TIME14周年記念ライブ」
guitar:梶川朋希 piano:福島剛 bass:内藤竜也 drums:長根弘毅
20:00~start  music charge: 3000円

ありがたいことに予約で満席とのこと。予約の無い方は入場出来ませんので悪しからずご了承ください。


今日の演奏動画。

Jerome Kernの作曲した『The Folks Who Live On The Hill』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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