自分の弾き方に合うピアノ
ちょっと前の話だが、アルバイトで知り合いのピアノ教室の発表会の裏方仕事をしに行った時のこと。
小さな子たちが多かったのだけれど、かわるがわる一台のピアノの前に色んな子たちが座って演奏を披露してくれた。すごく上手な子も多くて「はー、すごいなー」と感心していたのだけれど。
私にとって一番面白かったのは、見事にみんなそれぞれ音色が違ったということだ。同じピアノを弾いているのにも関わらず。
それぞれの子供にそれぞれの音色があって、それぞれの音楽があった。それがとても面白かった。
楽器による音色の違いというものはもちろんあるのだけれど、それを弾く人による音色の違いというものの方が遥かに大きい。昔からずっとそう思っていたけれど、改めてそれを痛感した。
よくテレビ番組で「超高級なピアノと普通のピアノ、どっちがどっちでしょうか」というのをやっていて、なんとなくわからなくもないけれど、私はそういうのをちょっと斜に見ている。だって弾く人の違いの方が遥かに大きいから。
なんでこんなことを書いているかというと、今日は京都の京大農学部横のカフェ「麦丸」で私のソロピアノのライブがあるからだ。2ヶ月前に初めて麦丸でソロピアノをやらせてもらって以来二回目、今回の関西ツアー最後のライブだ。
この麦丸のピアノを初めて弾いた時に「あれっ!?」と思うぐらいしっくりきた。アップライトピアノで、素朴な音色なのだけれどとても暖かみがあってじんわりと響くようなピアノで、自分で言うのも何だが「おれの弾き方にとても合っているピアノだ」と思ったのだ。
またあのピアノを綺麗に鳴らしにいきたいなと思ってする練習はとても楽しかった。
そんなに大きくないお店なので、前回はありがたいことに超満員になってとても嬉しかった。今日はそこまでではないと思うけれど、あの素敵なピアノと会話しに行くのが今から楽しみだ。
良かったら聴きにきてください。
3月31日(日) 京都京大農学部脇 麦丸
080-5786-0582
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260302/26028035/
「ソロピアノ」
piano:福島剛
18:00~start music charge:チップ制
今日の演奏動画。
Ron Millerの作曲した『For Once In My Life』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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