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2024年3月28日 (木)

知ってる道よりも知らない道を行きたくなるよそりゃあ

今日から旅である。

家を出たのが朝の5:50ぐらい。これを書いている今はそこから約8時間が経過した14時であるが、私は三重県にある四日市駅で少々途方に暮れている。

様々な事情で、移動が上手くいっていない。

今日の演奏は20:00スタートなのだが、お店に到着する時間が開始時刻ギリギリになるかもしれないという事実に震えている。どうなっちゃうんだろうと思いながらこの文章を書いている。

旅立ちは上々だった。

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朝の6時に自宅最寄りの京成小岩を出て上野まで行き、そこで6:47発の上野東京ライン小田原行きに乗り換えた。

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ここから青春18きっぷ使用区間が始まる。朝の上野東京ラインはいつものようにかなり混雑していたが、比較的空いている最後方の車両に乗ることで満員電車を回避できたし、すぐに目の前の座席が空いたので座ることが出来た。「おおっ、なんかツイてるなー」と思った。

小田原から熱海行きの電車に乗り換える。

ここからはいつものルートで行けば

上野→熱海→沼津→浜松→豊橋→大垣→米原→京都

という東海道線のルートである。所要時間は9時間程度。豊橋での乗り換え時に時間の余裕がある時が多いので、駅構内にある「壺屋」できしめんを食べるのを楽しみにしている。学生時代からこれまでに何度となく繰り返してきたルートだ。

今回は、このルートではないものを選択していた。

今回はまずは京都ではなくて大阪の新今宮という駅を目指す必要があったからだ。宿を予約しているのが新今宮なのだ。まずはそこまで行ってチェックインを済ませてから京都に戻るという必要があった。なので私は今回の目的地は京都ではなくて新今宮と設定してスマホの乗り換え案内をいじっていたのだ。

そうしたら候補として出て来たのが、普段の東海道線ルートならば豊橋〜大垣間で通過するだけのはずの名古屋駅で降車し関西本線に乗り換えるというルートだった。この関西本線は三重県から京都南部・奈良を通過して大阪新今宮で向かうルートで、これまでに一度も利用したことのないルートだった。もちろん京都を通過して大阪まで行ってから新今宮に行くルートも候補としては出て来ていたが、よく知ったルートと知らないルートがあれば知らないルートを選択するのが旅人の性(サガ)である。私はほぼノータイムで名古屋で乗り換えて関西本線を利用するルートを選択した。

今思えばこの選択が現在の私を苦しめていることは間違いない。

普段ならば豊橋できしめんを食べるのだが、今回は珍しく名古屋駅で途中下車する。ならば名古屋駅のホームにある「住よし」できしめんかなと思い「住よし」に向かった。おそらく10年ぶりぐらいの「住よし」だ。

店内は非常に混雑していた。

まあまだまだ時間に余裕もあるし大丈夫だろと高を括っていた。大勢のお客さんをおばさんが一人で捌いていた。私は「ワンコインきしめん」という500円のきしめんを注文したのだが、10分ほど待ったあとに店員のおばさんに「ワンコインきしめんの人ー」と呼ばれてハイハイと受け取りに行くと「ごめん、間違って卵入れちゃった。ワンコインきしめんにはホントは卵は入ってないの。卵入りでもいい?」と聞かれ、そんな嬉しい間違いってないよなと思いつつ大きな声で「あざす!オネシャス!」と答えた。

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間違って卵が入ってしまったワンコインきしめんは非常に美味かった。

さて、ここから関西本線に乗り換えて南を目指すかー、と思ったのだが、ここで大きく計算が狂っていることに気がついた。

きしめんを食べている間にかなりダイヤがズレてしまったのだ。

名古屋発の関西本線も、四日市で一度乗り換えなければならず、なおかつ四日市で30分以上待ちぼうけを食らうというそういうダイヤになってしまっていた。その一本か二本前のやつに乗れていたらこんなことはなかったのに。

「もう今更引き返せねえや」と思って四日市行きの関西本線に乗り、四日市で待ちぼうけを食らいながらこのブログを書き始めたというのがここまでの展開だ。

現在のところ予定ではこのあと17:49に新今宮着。

宿にチェックインしてデカいバックパックを部屋に置いてすぐに新今宮駅に戻って早くても18:15。そうすると約1時間後の19:15前後にJR京都駅に到着し、そこからバスに乗って何とか20:00スタートのジャムセッションに間に合うかな、というところだ。

ここからは一つのミスも許されない。

さて、どうなることやら。

今日の演奏動画。

Cedar Waltonの作曲した『Firm Roots』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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