« バンド編成で私の書いた曲をやる(多分) | トップページ | 確定申告の書類を作成しながら昔のことを思い出す »

2024年3月 6日 (水)

好きな言葉は「根性」です

昨日、こんなニュースがあった。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240305/k10014379121000.html

かつての勤務先の自衛隊で性被害に遭ったことを訴えていた五ノ井里奈さんが米政府から「世界の勇気ある女性賞」を受賞したというニュースだ。

彼女がインタビューで言ったように、「そもそも勇気を出さなければいけない状況が間違っているので今後こういった被害が出ないことを願う」というのはまさにその通りだと思う。そういった犯罪や被害の根絶を私も心から願う。

そしてこの授賞式に柔道家でもある彼女は柔道着で出席した。

記事内にこうある。

「幼いころから柔道を通して心も体も強くなりました。自衛隊で被害にあって声を上げ、心が折れそうになったときも柔道があったからこそ立ち直ることができました。投げられても何度も立ち上がる強さを教えられ、人生においても戦う力に変わっていきました。柔道に敬意を表すために柔道着を着て出席しました」

被害を訴えている期間中(もちろん今現在も)には心無い言葉に苦しめられたことだろうと思う。それ自体も非常に許しがたいことなのだが、心が折れそうな時に彼女を支えたのは柔道で培ったスピリッツだ。

私も音楽家としてのキャリアの初期は、今以上にヘタクソで何も出来なかったから何度も心が折れかかった。「辞める」という選択肢はそもそもなかった(今もない)が、なんでこんなにおれは劣った人間なんだろうと挫けそうになった。そしてその時に心を奮い立たせてくれたのは彼女と同様に柔道で培った「根性」だった。

彼女と違って私は若い頃(「現役時代」とは言わない。今も現役の選手だから)に柔道において輝かしい成績を残すことは出来なかった。けれど柔道が好きで、練習をする喜びを知ったし、負けても立ち上がる力を得た。今私が音楽家として底辺ではあるものの何とかやっていられていることの原因の一つには柔道がある。音楽の修行に一番大事なのは「根性」だと、わりと本気でそう思っている。

まだ現役を退くつもりはないので選手としても頑張りたいが、それと同時に今後の私の柔道人生の多くは「柔道への恩返し」に自分を捧げていきたい。私もレベルこそ違えど彼女と同様に柔道に深く感謝をしている。

また、現在も音楽家としてずっとやり続けていられることの他の要因として大きいのは周囲の支えだ。師匠筋や音楽仲間、家族や音楽を通じて出来た友人たちに支えられながらなんとかやっている。

ということで今日の演奏動画は私を支えてくれている先輩で音楽仲間の野々口毅さんとの演奏。

よく知られたスタンダードをちょっと変な拍子でやっています。いつも付き合ってくれる野々口さんにも深く感謝。


今日の演奏動画。

Bart Howardの作曲した『Fly Me To The Moon』をベースの野々口毅さんとデュオで弾いてみました。

野々口毅さんのYouTubeチャンネルはこちら。
https://youtube.com/user/nyonyo30

|

« バンド編成で私の書いた曲をやる(多分) | トップページ | 確定申告の書類を作成しながら昔のことを思い出す »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« バンド編成で私の書いた曲をやる(多分) | トップページ | 確定申告の書類を作成しながら昔のことを思い出す »