自分が心から「良い」と思えるということ
今日は昨日の宣言通りに税務署まで確定申告の書類を提出しに行ってきた。
書類作成の方は随分長蛇の列が出来ていたけれど、提出コーナーはほとんど人もおらずに並ぶことなく即提出。すぐ終わった。
そして終わってからはお待ちかねの「〇政(まるまさ)」のラーメンだ。
税務署から自転車で5分ぐらいのところに〇政はある。
到着したのは12時半ぐらいだったが、昼飯時だというのにその時点での客は私一人だった。それからぱらぱらと何人か入ってきたけれども。
注文したのはノーマルのラーメン750円。これだ。
ランチのサービスで半ライスもついてくる。嬉しい。
一口スープを啜った瞬間に溜息が漏れた。
「うっわ…うっま…」
鶏ガラベースの澄み切ったスープが五臓六腑に染み渡る。決して押しつけがましくなく、そっと傍らに寄り添ってくれているかのようなスープは絶品中の絶品だ。
縮れた麺も美味いし、チャーシューも半熟卵も全て美味い。
私の中では「完璧なラーメン」なので、コショウもラー油も七味もかけたくない。この味のバランスが崩れてしまうのがもったいないといつも思うので、何も足さず何も引かずにこの完璧なラーメンを堪能する。実に至福のひと時だった。
店を出てから「おれにとってはこれ以上に美味いラーメンってないのかも」と思った。
世間一般には「行列必至の激ウマラーメン」なんてものもたくさん存在して、それはそれで確かに美味いのだろうが、ラーメンなんていうものは個人的な好みがものすごく関係してくる。それはラーメンに限らず食べ物全てに言えることかもしれないけれど。
私にとってはこの〇政のラーメンは「最も好きなラーメン」なのだ。改めてそれを実感した。
私は私の好きなものを私以外の人も好きだと言ってくれたらそれはそれで嬉しいのだが、やはり最重要なのは「私が好きかどうか」である。例えばこの〇政のラーメンを人に勧めた時に「いやー、美味しかったけどもうちょっとガツンとしたやつが好きだなー」と言われたとしても(実際に何度も言われたことがある)、それはあくまでもその人がそう感じたのだなと思うのに過ぎない。誰かにとってはそこまで心魅かれる一品でなかったとしても、私にとってはこれ以上ないくらいに心が震える最高の一品なのだ。
こういうのは音楽も一緒だなと思った。
人が「良い」と言っているから良いのではないのだ。自分がどれだけその音楽に心を震わせられたか、そこが私にとっては最重要なのだ。
もちろん誰かがとても好きなものを私も同様に好きになれるのは素敵なことではあるけれど。
改めて〇政は私にとってナンバーワンでありオンリーワンのラーメン屋なのだなと確信した。
こうやって書いてたらまた食べたくなってきた。
今日の演奏動画。
Morgan Lewisの作曲した『How High The Moon』をベースの野々口毅さんとデュオで弾いてみました。
野々口毅さんのYouTubeチャンネルはこちら。
https://youtube.com/user/nyonyo30
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コメント
1000回くらい頷きたい気持ちです!
投稿: kayo | 2024年3月 8日 (金) 23時22分
kayoさんへ
頷き過ぎてムチ打ちにならないでくださいね!
偏狭になり過ぎるのは困りものですが、自分の「好き」を掘り下げていくのはとっても楽しいことですね。
投稿: 福島剛 | 2024年3月 9日 (土) 18時02分