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2024年3月15日 (金)

ほとんどの人は矜持を胸に働いていると信じたい

生活の糧として音楽のレッスンをしているけれど、完全に「金の為」にやっているかと言えばもちろんそんなことは全然ない。金の為という部分も当然あるけれど、私には私の理想があるし、信念も熱意もある。そういうものに突き動かされてやっている部分の方が遥かに大きい。

演奏だってそうだ。確かに金は儲けたいが、それだけの為にやってないし、ましてやどこかの権力者に媚を売る為の演奏なんてしていないし出来ない。

そもそも金儲けの為のみに音楽の演奏やレッスンをやるならば効率が悪すぎる。何か他のバイトをした方が遥かに効率が良い。それでも私は音楽を生活の糧として選択しているのだ。


こういったことが、どんな業界にも当てはまると思っている。

例えば多くの医者は金の為だけに医療に従事している訳ではない。人を病から救いたいという信念があってその仕事に就いている。
多くの警察官も、市民が平和に暮らせる為に身を粉にしようという心意気で働いている。

どんな職業においても、大多数の人間はそれぞれに矜持を胸に抱きながら働いている。そこは私の「現場感覚」からいっても多分そんなに間違っていない。

なので「今のマスコミは完全に腐っている。言論は封殺され、一部の人に都合の良いことしか報道されない」とか、「医者たちは利権と金の為にワクチンを推奨している、彼らにはもう一切のモラルは無い」なんて言われると「ホントにそうか?」と思ってしまう。
医者もジャーナリストも大多数の人たちはプライドを持って仕事をしていると思う。そりゃあ利己的に自分の利益ばかりを追求するやつも中にはいるだろうが、そんなやつは少数で大半の人間は自分の信念に基づいて動いている。多くのジャーナリストは真実を伝えたいと思っているし、多くの医者は人の命を救いたいと思っている。

ひょっとしたらこれは多分に性善説に寄り過ぎているのかも知れないが、私は現場の人間の矜持を信じている。そんなに簡単に金や権力には靡かない。ナメんな。

当然政治家に対しても同じ思いがあって、大多数の政治家は「国(或いは地域)を良くする為に働きたい!」と思っている人間が大半だと思っている。そこに関しては矜持があるでしょ、と。右だとか左だとかの立場の違いはあるにしても、そうやってプライドを持った人間が仕事をしているのだと信じたい。

信じたいのだが。

昨今の議員の裏金脱税疑惑の報道を見るにつけ「こいつらってまさか矜持ない?」と思ってしまう。あまりにも利己的で、そして何よりも大問題なのだが、くそダサい。全然カッコよくない。

「他にもやってる議員はいっぱいいるし」とかそういうことじゃねえんだよ、とツッコミたくなる。

大半の議員は自分の高潔な信念の元に政治活動をやっているとまだ信じていたい。

彼らが若い頃に政治家を志した時には、きっと心の中に希望と矜持があったはずなのだ。


今日の演奏動画。

Ray Nobleの作曲した『Love Is The Sweetest Thing』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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