古いジャズを練習する
今となってはジャズであれば何でも聴く。自分の勉強の為に。フュージョンも聴くしコンテンポラリーも聴くし、もちろんビバップも聴く。
「その界隈」の音楽もたくさん聴く。例えばブラジル音楽だったりアジア音楽だったりアフリカ音楽だったりも。あまりに膨大過ぎて、一生の内には学びきれないことは確定しているけれど、それでも見聞を広めるために毎日少しずつ練習している。
若い頃、すなわちジャズの勉強を始めた頃はそうではなかった。
私は比較的古い時代のジャズから入っていったので、その時代のものを多く聴いていた。フュージョンやコンテンポラリーはほとんど聴いてこなかった。「ああいう難しそうな音楽は上手な人たちに任しときゃいいや」と思っていたのだが、最近ではビシバシ自分でも手を付け始めているのでなかなかわからないものだなあと思う。
今日練習していたのは、フュージョンジャズに分類される曲と、それとは対照的に非常に古い時代(1920年代ぐらい)のジャズ。
どちらもカッコいいし、どちらも鬼のようにムズイ。難しさの質が少し違うのだけれど、どちらも非常にテクニカルであることは間違いないしそのせいで大変苦戦させられている。多分この練習はしばらく続く。
古いジャズを練習していると、若い頃にそういうものばかり練習していたものだから少し懐かしくもなるのだけれど、若い頃に「古いスタイルのジャズは少しは出来るようになってきたかな」なんて思っていた自分を鈍器で殴打したいレベルで出来ていない。全然ダメだよ、何言ってるんだ、まだまだ出来てない。
ただ、これからしばらくはこの古いジャズの練習が日常に取り入れられるのは嬉しい。これが出来るようになったらまたほんの少しだけ上手になれる。
ちなみにやっているのはJames P. Johnsonというピアニストの曲。技術的な理由でそっくりには弾けないので自分流にやっているところもあるけれど。いやー、難しいなあ。
今日の演奏動画。
Michael Breckerの作曲した『Take A Walk』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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