一人貴族で『歎異抄』
昨日は野々口さんとの練習ののちに少し自分の練習をしてから作曲作業の続き。今回もだいぶ良い曲書いてんじゃねえかなーおれってば、と自画自賛しそうになるのをぐっとこらえて、もう少しブラッシュアップ。あと数日かかるかな。
それらが全て終わってからは小一時間ほど散歩をしてから一人で鳥貴族へ。一人で鳥貴族、そう、一人貴族である。
一人貴族の目的の多くは本を読みに行くことなのだが、現在読んでいるのは高橋源一郎氏の書いた【一億三千万人のための『歎異抄』】。これを読み進めたかった。
『歎異抄』とはもちろん鎌倉時代の宗教家であり浄土真宗の開祖である親鸞の言葉を弟子の唯円がまとめたものである。それを現代の作家である高橋源一郎氏が解説する本だ。
前半と後半で構成が変わっていて、前半は高橋氏が現代語訳した『歎異抄』が全編続く。巻末に原文も載っているのでそれと見比べながら読み進めるのが非常に面白い。
後半は高橋氏が「さて、『歎異抄』とは何なのだろうか」という言葉をご自身の言葉で書き綴る。
昨日の一人貴族においては前半部分、つまり『歎異抄』の本編部分を全て読み終わった。後半部分についてはまた後日。
『歎異抄』はこれまでに何度か読んだことがある。
一番熱心に読んだのは作家の吉本隆明氏が書いた【今に生きる親鸞】という本の中で読んだ。高校生か大学生の時だったと思う。
実は私はこの『歎異抄』にものすごく影響を受けながら今日まで生きてきている。ひょっとしたら人生で一番影響を受けた本かもしれない。
ものごとの考え方において「なにが本当でなにが嘘なのだろう」ということを考える時に、この本の中で語られる親鸞の言葉は私に一つのモノサシを与えてくれたと言っていい。
今回久しぶりに『歎異抄』を読んだが、やっぱり激しく心が震えた。本編の最後の部分までを読み終わった時にレモンサワーのメガジョッキを持つ手が震えた。これはやっぱり私の心に強く影響を及ぼした本なのだなと再確認した。
これから後半部分の高橋氏の考察を読むのがとても楽しみである。
そういえばいまだに毎日更新しているYouTubeであるが、今年は月に一回ぐらいはトークのみの動画を上げようかななどと思っていたのだが、結局先月は出来ていない。トークのみで何を話すかというと「最近読んだ本について」。
なのでもしも二月に一本のトーク動画をアップすることが出来るとしたら、それは多分『歎異抄』についての話になる。
誰も興味ないかもしれないが、別に良いのだ。自分の話したいことをどこかで話しておきたいだけだ。
そうそう、「今日の演奏動画」のコーナーは昨日に引き続きベースの野々口毅さんとの合奏動画。
私のYouTubeチャンネルが地道にずっと毎日更新を続けられていることに一番お力添えをくれているのは間違いなく野々口さんだ。
今日の演奏動画。
Turner Laytonの作曲した『After You've Gone』をベースの野々口毅さんとデュオで弾いてみました。
野々口毅さんのYouTubeチャンネルはこちら。
https://youtube.com/user/nyonyo30
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