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2024年2月12日 (月)

興奮するライブ

昨日はブログにも書いていたようにライブを観に行ってきた。小岩BACK IN TIMEで宮園ゆかり(vo)さんと大澤香織(pf)さんのデュオライブ。

文句なしに素晴らしいライブだった。行って良かった。

そこで感じたことを少し。

激しくて力強くて繊細で美しい音楽風景が約二時間にわたって繰り広げられていたのだが、私はその間ずっと興奮していた。ワクワクしていた。

なので終演後には実は少し疲れていた。自分は何一つ演奏をしていないのに。少しの疲れと、大きな多幸感に包まれていた。

「そういえば、こういうことがおれのジャズの始まりだった」というのを思い出していた。

何十年も昔、まだ私が二十歳そこそこの若い頃に、今は亡き師匠の市川修先生とサックスの登敬三さんが一緒に演奏しているライブを観て「なんだこれは!アツい!カッコいい!美しい!」と興奮した。それから私にとって「ジャズ」はこの世で一番カッコいい音楽になった。

それから上賀茂神社でピアニストのRandy WestonやAbdullah Ibrahimを観た時にもずっと私は興奮していた。他にもこういう体験はたくさんあるのだけれど、そういうことの繰り返しの中で私はどんどんジャズに夢中になっていった。

最高の音楽である「ジャズ」、その素晴らしさに少しでも近づきたいと思いながら今でも毎日四苦八苦している。

昨日観たライブは「そうだ、観客にこういう興奮を与えるライブをおれもしなくてはいけない」と思わせてくれるライブだった。

人の心を打ち、そして「ああ、音楽って本当に良いなあ」と思ってもらえるようなライブをしたいなと、心の底から思った。

そういう気持ちを改めて思い出させてくれた昨日演奏されていたお二方に深く感謝したい。


今日の演奏動画。

Frank Fosterの作曲した『Booze Brothers』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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