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2024年2月

2024年2月29日 (木)

比喩的であり、物理的で現実的でもある「積み重ね」

見て見ぬふりをして放置していることの一つや二つ、誰でもあると思う。

私は今は確定申告については見て見ぬふりをして放置しているが、それ以上にもう一つずっと放置し続けてきたことがある。

譜面の整理である。

毎日何かしらの譜面を書くのだが、それを適当に積み置いていたのだが、いよいよそれが積み重ねられるスペースがなくなってきた。

こんな感じである。


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大体1500曲ぐらいある。もう上に積み重ねられない。

ほんの少しのことでも毎日積み重ねていくとなかなかの量になるのだ。

これをABC順に並び替えてからファイリングするという作業。

二時間もあれば終わるかなと思ってやり始めたのだが、現在四時間以上が経過。そして終わらない。

今はピアノの上がこのありさまだ。


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終わらーん!ばかもーん!

もう続きは明日やる。

今日はもう帰る。

比喩としての「積み重ね」ではなく、物理的で現実的な積み重ねを眼前にして私は今、途方に暮れている。


今日の演奏動画。

Sam Jonesの作曲した『Unit 7』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月28日 (水)

古いジャズを練習する

今となってはジャズであれば何でも聴く。自分の勉強の為に。フュージョンも聴くしコンテンポラリーも聴くし、もちろんビバップも聴く。

「その界隈」の音楽もたくさん聴く。例えばブラジル音楽だったりアジア音楽だったりアフリカ音楽だったりも。あまりに膨大過ぎて、一生の内には学びきれないことは確定しているけれど、それでも見聞を広めるために毎日少しずつ練習している。

若い頃、すなわちジャズの勉強を始めた頃はそうではなかった。

私は比較的古い時代のジャズから入っていったので、その時代のものを多く聴いていた。フュージョンやコンテンポラリーはほとんど聴いてこなかった。「ああいう難しそうな音楽は上手な人たちに任しときゃいいや」と思っていたのだが、最近ではビシバシ自分でも手を付け始めているのでなかなかわからないものだなあと思う。

今日練習していたのは、フュージョンジャズに分類される曲と、それとは対照的に非常に古い時代(1920年代ぐらい)のジャズ。

どちらもカッコいいし、どちらも鬼のようにムズイ。難しさの質が少し違うのだけれど、どちらも非常にテクニカルであることは間違いないしそのせいで大変苦戦させられている。多分この練習はしばらく続く。

古いジャズを練習していると、若い頃にそういうものばかり練習していたものだから少し懐かしくもなるのだけれど、若い頃に「古いスタイルのジャズは少しは出来るようになってきたかな」なんて思っていた自分を鈍器で殴打したいレベルで出来ていない。全然ダメだよ、何言ってるんだ、まだまだ出来てない。

ただ、これからしばらくはこの古いジャズの練習が日常に取り入れられるのは嬉しい。これが出来るようになったらまたほんの少しだけ上手になれる。

ちなみにやっているのはJames P. Johnsonというピアニストの曲。技術的な理由でそっくりには弾けないので自分流にやっているところもあるけれど。いやー、難しいなあ。


今日の演奏動画。

Michael Breckerの作曲した『Take A Walk』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月27日 (火)

現在二つのTVドラマにハマり中

ここのところ珍しく二つのTVドラマにハマっている。

一つは『不適切にもほどがある』というドラマだ。毎週金曜日の22:00から放送しているらしいのだが、その時間には観たことがない。ネットで見れるなんか(ネットフリックスだかなんか)で観ている。

阿部サダヲ演じる主人公やその周辺の人々がタイムスリップをしてしまって、1986年と2024年を行ったり来たりするというドラマだ。

このドラマの見どころの一つが「昭和61年のオッサンが令和6年の現在にやってきてしまったらコンプライアンス的にヤバいことがたくさん起こる」という点だ。私は1979年(昭和54年)生まれなので1986年はしっかりと記憶があるのだが、観ながら「あーこの頃って確かにこんな感じだったー」と思うことが多々ある。どこでもタバコが吸えたし、人権というものがあまり尊重されていなかったし。

もちろん「昔の方が良かった」とは思わないが、やはり今と昔は色んなことが違う。そのギャップを楽しんで観ている。

もう一つは『お別れホスピタル』というドラマ。病院の中でも終末医療に携わる人々とそこに来る患者たちとの話。これも毎週土曜日に放送しているのだがその時間は柔道の稽古で観られないので再放送で観ている。

ものすごく達者な役者たちが人間の生と死を静かな筆致で描いていく秀逸なドラマで、たまたま深夜に再放送の第一回目を観てからハマってしまった。

今日火曜日はその再放送の日なので、何とかその再放送予定の24:35まで起きていたいのだが、先週は寝てしまって見逃した。今日はどうだろうか。

たまにこうやってTVドラマにハマる。ちょっと前に面白いなあと思って観たのは『大豆田とわ子と三人の元夫』というドラマだった。このドラマは全てが良かったのだが、特に綿来かごめ役の市川実日子がめちゃくちゃ良かった。また観たいな。

とりあえずは今日の深夜の『お別れホスピタル』が楽しみ。起きていられますように。


今日の演奏動画。

Thelonious Monkの作曲した『Monk's Dream』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月26日 (月)

トレーニングして譜面を書いたら一日が終わってしまった

今日は久しぶりに階段ダッシュに行けた。

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30本いけるかなーと思ったのだけれど、24本でギブアップ。その辺からもう足が動かなかった。

そこから公園に移動して懸垂を30回。

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今日はわりとしっかり目にトレーニングが出来た。数日前の稽古の時の筋肉痛が大いに残っているので、身体中がバキバキになる。だが身体に筋肉痛があるのは精神衛生上は良い。少しでも前に進んでいるような気になれるので。

その後自宅に戻って食事と風呂を済ませてからピアノの練習に向かった。

こちらも今日はまあまあたっぷり目に時間が取れるので色んな練習が出来るかなと思っていたのだが、結果としては全然色々出来なかった。練習曲の譜面を一曲分書いただけで終わり。ちょっと複雑な譜面だったので、書くのに6時間以上かかってしまったのだ。

いずれどこかで書かなくてはならない譜面だったことを考えると、今日中に終わって良かったということにしておきたい。

と、今日一日を振り返っていたら、いくつかある「やらなきゃいけないこと」が全然出来ていないことに気が付いた。

今やらなきゃいけないことは
・ライブのチラシ作成
・確定申告
の二つ。

明日はチラシ作成からやろう。すっかり忘れていた。

確定申告は、余裕があったらやろう。


今日の演奏動画。

Bennie Harrisの作曲した『Crazyology』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月25日 (日)

楽しかったからしょーがない

世間は三連休だけれど、ここ3日間はありがたいことに毎日仕事。といっても明日からはまた2日間ほど無職デーが続くけれど。

昨日は仕事の後に柔道の稽古。怪我なく無事に終了、と言いたかったところだけれど、昨日は左手の小指を軽く突き指してしまって今日はその部分がずっと鈍く痛んでいる。そこまで酷い怪我ではないので多分数日放置しておけば治る。幸か不幸かピアノの本番仕事もしばらくないし。

最近では指先の怪我には随分注意を払っていて稽古前にはしっかりテーピングもしているのだけれど、それでも多少の怪我はしてしまう。仕方ない、柔道は結構激しい目のコンタクトスポーツだから。楽しかったんだからしょーがない。

ピアニストという職業を考慮して怪我をしたくなかったら柔道をしないのが一番なのだけれど、多分それはもう無理だ。確かに柔道は「趣味」であるのだけれど、ちょっとそこを超えて「生き甲斐」みたいなことになってしまっている部分があるから。

小学生の頃から大学三年生までずっと柔道をしていたけれど、色んなことがありながらもその間ずっと柔道が好きだった。そこから20年以上のブランクを空けて柔道生活が再開して、多分そのブランクの間に渇望していた柔道への深い愛情を今毎日をかけて取り戻そうとしている。もっと柔道と「きちんと」関わりたいという気持ちが強くある。

だからといって稽古後に仲間や先輩たちと深酒をしまくって良いのかといえばそういうことではないのだろうが、少なくとも昨日は深酒した。しょーがねーじゃん、楽しかったんだから。

もう酒なんて飲まないなんて言わないよ絶対。


今日の演奏動画。

Mike Sternの作曲した『After All』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月24日 (土)

修羅の国のコインランドリー

今日は土曜日なのでこれから柔道の稽古なのだが、柔道着を洗っていないことに気付いて急遽洗濯をした。

柔道着はかなり分厚いので稽古までには乾かないことがわかっていたので、洗濯後にそれをコインランドリーに持って行って乾燥機にかけることにした。乾燥機は約20分なので、その合間に近くのラーメン屋「殿」に行って昼食をとった。


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「殿」の激辛味噌ラーメン1050円。そんなに辛くないが、ものすごく美味しい。たまには贅沢してもいいのだ。

食べ終わってからコインランドリーに戻ったのだが、まだ乾燥が全て終わっておらず、手持ち無沙汰なのでコインランドリー内に貼ってある「お客様の声」を見ていたのだが、非常にツッコミどころが多かった。

お客様の声:禁煙ですか?
スタッフの返答:禁煙です。
(禁煙に決まってんだろ…)

お客様の声:コインランドリーとしてではなく、飲み場として使っています!向かいのセブンイレブンでいつも梅酒を買ってここで飲んでいます!
スタッフの返答:いつもご利用ありがとうございます。コインランドリーとしてもご使用くださいませ!
(お礼を言うところじゃないだろ…つーかここで酒盛りしちゃダメだろ…)

そうだった、ここは小岩なんだった。

修羅の国なんだった…

今日の演奏動画。

Al Di Meolaの作曲した『Ritmo De La Noche』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月23日 (金)

こだわりがないものとあるもの

朝テレビを見ていたら「あなたの家のこだわりは?」というトピックをやっていて、人それぞれに自分の住む家に対するこだわりが色々とあって面白いなあと思ったのだが、自分のことを考えてみると私は「住居」に関するこだわりはほとんどない。

窓がどの方角を向いていても構わないし間取りがどうでも構わない。屋根があって雨風が凌げて寝られればそれで良いというぐらいのこだわりの無さだ。

だからといって住居に対して様々なこだわりを持つ人のことを理解不能だと言いたいわけでは決してない。人が様々なことにこだわりを持つのは良いことだと思っている。ただし私は単純に住居に対してほとんど何のこだわりが無いというだけだ。色んな人がいて良いのだ。

朝の筋トレを終えてプロテインを飲みながらその番組を見ていたのだが、そういえば今からは信じ難いが、私は若い頃には食に関するこだわりも薄かった。薄かったと言えども多少はあったのだが、「食べること」を生活の中でのいくつかの最重要ファクターとして捉えている今からすれば格段に薄かった。

原因は眼の前のプロテインにあった。

若い頃はずっと柔道をしていた(今もしているが)ので、どこかで食事のことを「身体を作る為の行為」と考えている部分があった。タンパク質が何グラム入っているのだろうかとか、カロリーは何キロカロリーだろうかとかそういうことを考えながら食事をしていた。栄養素が大事な問題であり、美味いかそうでないかという問題はその次に来てしまっていた。なので今と同様にプロテインもよく飲んでいたし、食事は身体に必要な栄養を摂るための「手段」であったのだ。

無論今は違う。美味ければ50000キロカロリーだろうが何だろうが喜んで喰らう。駄菓子の「キャベツさん太郎」を食べながら缶チューハイも呑む。だって好きなんだもん。

こういったこだわりに関することは、おそらくその人の優先順位なのだろう。何を優先するのかによってこだわりは変わってくる。私が住居や衣服に対してずっと何のこだわりも持たずに暮らしているのは、私がそういったものを優先して考えていないからだ。


となると当然、それ以外の「自分が優先順位を高く考えているもの」についてはこだわりの度合いが強くなってしまう。
私の趣味である魚釣りや柔道、そして生業である音楽に関しては言わずもがなにこだわりが強い。

魚釣りでは未だに仕掛けを自作するし、活け〆や神経〆等の魚の持ち帰り方には他人からちょっと引かれるぐらいの執着を見せる。
柔道や音楽に対するこだわりは話し始めるとキリがないから割愛する。

多分住居にこだわりのある人が、ものが散らかりまくっていて乱雑極まりない私の家を見たら発狂するだろう。
それと同じくらい、私も釣り場で魚を乱雑に扱っている人を見ると発狂しそうになるのだ。「早く脳〆してエラを切ってから潮氷にぶち込んで!!」と叫びたくなるが、何とか我慢して黙っている。みんながみんな私と同じこだわりを有しているわけではないのだ。

それでもせめて氷〆(魚を氷水に入れて冷水により凍死させること)ぐらいはしてほしいなあと思うにつけ、ということは私も散らかりまくった家を少しは片付けなくてはならないなと思う。

今度の休みの日には少し片付けをしようかなと思うのだが、多分やらない。休みの日は「よし今日は朝に柔道のトレーニングやったらそのあとは一日ずっとピアノの練習やるぞ」となるのが常なので、片付けは後回しになる。

なるほど優先順位とはこういうことなのだと自分で納得する。


今日の演奏動画。

Duke Ellingtonの作曲した『Tne Mooche』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月22日 (木)

【2024春のフクシマ特売セール】詳細

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さっきJR小岩駅に行って青春18きっぷを買ってきた。

 

ということで今年もやります、【2024春のフクシマ特売セール】。

 

詳細はこちら。

 

【2024夏のフクシマ特売セール】

 

期間:2024年3月1日(金)~4月10日(水)(青春18きっぷ使用期間内に準ずる)

 料金:10000円(税込)

 内容:音楽家としての福島剛を数時間好きに使えます。日本全国どこでも行きます。料金の10000円の中に交通費・宿泊費・ギャランティ・滞在費など全て含みます。但し貸しスタジオ代などはご依頼主様の方で別途ご負担ください。

 

使用例1:レッスン

 約2時間です。貸しスタジオ代はご依頼主様でご負担ください。ジャズピアノレッスンの場合にはピアノだけでなくエレキベースの使用できる環境をご用意ください。ボーカルや管楽器などのレッスンの場合にはピアノのみ使用できる環境で大丈夫です。レッスン内容につきましては事前にメール等にて相談させてください。

 

使用例2:ライブ(ソロピアノ)

 約45分1ステージ×2セットを基準にお考え下さい。私が好きに弾いて良い場合は事前の打ち合わせなどは必要ございませんが、何かしらのリクエストなどがある場合には事前に譜面をご準備の上メール等でご送付ください。必ずピアノ(電子ピアノでも可)のある会場をご準備ください。会場代はご依頼主様でご負担ください。

 

使用例3:ライブ(バンド)

 ご自身たちのバンドに私がピアニストとして入るパターンです。事前に譜面や音源などのやり取りがある前提で「リハーサル1時間+本番2時間」に収まるようにしてください。ソロピアノの場合と同様にピアノのある会場をご準備の上、会場代はご依頼主様でご負担ください。

 

使用例4:セッションホスト

 ジャムセッションのホストを承ります。「リハーサル無し+本番3時間以内」に収まるようにしてください。ピアノのある会場をご準備の上、会場代はご依頼主様でご負担ください。

 

使用例5:BGM

 パーティーなどに生演奏のBGMを添えます。ピアノのある会場であればどこでも結構です。

 

その他:ご相談承ります。

 

現在可能な日程が

 3月7日~8日、11日~12日、14~15日、21日、

 29日~31日(この期間は関西に滞在しております。30日のみ不可。他は日中は可)

 4月1日~2日、4日、8日~10日

 

です。

 

二日間に渡っての可能日程では一泊二日のスケジュールも可能ですが、一日のみでの可能日程では東京から日帰りで可能な範囲内でお願いいたします。

 

ご興味のある方は

 

africanpianoアットマーク(←@に変えてください)gmail.com

 

までご連絡ください。

 

なお、前回の【2023夏のフクシマ特売セール】では

 ・山梨県清里のホテルでのソロピアノ演奏

 ・京都での単発レッスン(ボーカル)

 といったご依頼を頂きました。ご参考までに。

 

今日は演奏動画はありませんが、代わりに青春18きっぷとこのセールについて話している動画。

 

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2024年2月21日 (水)

今年も「春のフクシマ特売セール」をやりたい

朝の自宅トレーニングを終えて、今日こそは久しぶりに階段ダッシュに行こうと思って家の外に出てみたら雨。

雨でも関係ないから行こうかなと一瞬思ったのだけれど、結局引き返してしまった。いかんなあ。


3月末にまた関西に行くので、先日ネットで宿を探してみたらまたもや宿泊代が爆上がりしていた。そうか、3月末は桜の季節か。そういうオンシーズンに合わせていちいち値上げしやがってと激しく舌打ちをカマしたが、どうするか考えなくてはいけない。

一軒、一泊2500円の宿を見つけたのでそこに泊まれると良いなと思ったのだが、予約は宿泊の一か月前かららしくまだ予約できなかった。今月末に絶対にこの宿を予約しないといけない。もしくは大阪の西成に安い宿を数軒見つけたのだが、京都から西成までは電車賃が片道700円ぐらいかかるので往復1400円の電車賃が上乗せされることを考えるとあまり良いとは言えない。出来れば京都で宿を予約したい。

次回の旅の期間中は、お馴染み「青春18きっぷ」の使用期間内なので行きも帰りも鈍行列車で行くことは確定している。

青春18きっぷの使用期間は3月1日から4月10日までなのだが、そういえばぼちぼち発売しているのかなと思って調べてみたら昨日から発売していた。明日あたり買いに行かなくては。

青春18きっぷを買うということは今回も「春のフクシマ特売セール」を実施しなくてはならない。

10000円(税込)くれたら日本全国どこでも行ってピアノを弾きますよというセールで、昨年の夏に思い付きでやってみたのだが、ちょこっと依頼はあった。昨年のセールの詳細はこの記事に書いてある。

これからも青春18きっぷを購入した際にはもれなくこのセールを実施しようと思っているので、明日か明後日ぐらいに今回のセールの詳細を書かなくてはならない。可能なスケジュールを書かなきゃいけないのに今日は手帳を家に忘れてしまったんだよなあ。

以前の記事にも書いたのだが、依頼があったらあったで行くし、なかったら余った青春18きっぷを使って勝手にどこかに旅に出る。もういつでも野宿できる気候になってきたし。どこでも行ける。

ということで明日やるべきことは
・青春18きっぷを買いに行く
・「春のフクシマ特売セール」の詳細をブログに書く
・雨が降ってなかったら朝は階段ダッシュに行く
である。


YouTubeのトーク動画でも宣伝してみようかな。

依頼が来ると良いな。

今日の演奏動画。

Harold Arlenの作曲した『That Old Black Magic』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月20日 (火)

体重の話

ここの所少し太ってきた。

ちょっと腹が出てきたような気がすると思って昨日体重計に乗ってみたら、71kg弱あった。やっぱり少し太っていた。

若い頃に柔道選手として出場していた階級は最軽量の60kg級だったので、その当時の私の普段の体重は62~63kgだった。そこから試合の度に2~3kgだけ減量していた。

柔道を辞めてからは一旦痩せた。それまでに付いていた筋肉が落ちてしまったからだ。その時には55kgぐらいだったような気がする。

筋肉が落ちてしまったことと加齢により代謝が落ちてしまい、そこからはV字に激しく太っていった。

これまでに一番太っていた時には体重計に乗ったら77.7kgで、「おいっ、スリーセブンで確変フィーバーしてんじゃねえよっ!」と自分で自分にツッコんだのを覚えている。

一番痩せていた時に比べたら20kg以上増量しているのだから、それは随分と太っている。

コロナ禍に突入して金が無くなったことにより「あまりメシを食わない、飲み屋で酒を飲まない」という節約方法を取り入れた時にそこから3~4kgぐらい落ちて73~4kgぐらいに落ち着いた。更に二年前に柔道を再開したことにより日常的にトレーニングをするようになり、マックスで66kgまで落ちた。一番太っていた確変フィーバーの時よりも12kg近く落ちているので、随分身体は軽くなった。昔の60kg級に出るのは難しいかも知れないが、その一つ上の66kg級ならば出られる。日本の66kg級と言えば絶対王者の阿部一二三選手や私の応援している丸山城志郎選手のいる階級だ。

こんな激戦区で戦っていけるのだろうか。

戦わないけど。

そこから68~9kg前後でしばらく落ち着いていたのだが、ここ数日は数kg太ってしまった。

どうしたものかなと思って今日は朝のトレーニング後にはプロテインを飲むだけにしてメシを抜いてみたら、さっき体重計に乗ったら68.5kgまで落ちていた。すぐ落ちるもんだな、おい。

ここのところ家でのトレーニング以外の、土手での階段ダッシュや公園での一人打ち込みなどに行けていなかったのが今回のプチ太りの原因だと思う。今日は朝からレッスンだったので家トレーニング以外は無理なスケジュールだったのだが、明日からは少しずつそれらのトレーニングを復活させていきたい。

多分5月にまた柔道の試合に出場するけれど、それは無差別級だ。なので体重のことはあまり気にしなくても良いのだが、今の私は70kg以上あると身体のキレが悪くなるのであまり増やしたくない。

体重は今のままでキープしながら体脂肪率だけを落としたい。つまり、余分な脂肪を極力落として筋肉だけを身に付けたい。

まさか40代のなかばに差し掛かってこういういきさつで身体のことを気にするようになるとは思わなかった。

不思議なものである。

今日の演奏動画。

Ray Brownの作曲した『Gravy Waltz』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月19日 (月)

少年たちの「現代柔道」

昨日は綾瀬の東京武道館で少年少女柔道大会の係員仕事をしていた。

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仕事はかなり忙しかったのだけれど、ちょこちょこ試合も見ることが出来た。我が忍田道場からも約10名の選手たちが出場していたので、全試合ではないけれど仕事の合間を縫って応援することが出来た。みんなとても頑張っていた。

少し試合を見ていて気付いたことを。

私も小学生の頃から柔道をしていたが、今の小学生達の柔道は明らかに私たちが小学生の頃よりも格段にレベルが高いと思った。

私が小学生だったのは今から30年以上昔のことである。様々なスポーツ競技がそうだと思うが、30年もあれば技術はどんどん複雑化し高度化していく。柔道もこの30年間の間に大きなルール改正があり、そして新しい技術がたくさん生まれてきた。指導者たちもそういった新しい技術を取り入れながら指導していく。そういう背景ももちろん関係あるとは思う。子供たちが袖釣込み腰や膝つきの背負い投げなどの高度な技を繰り広げるのを見ながら「こんなのおれが小学生の頃には全然出来なかったよ」と思った。

私たちが子供の頃には大外刈りや背負い投げ、内股に払い腰、大内刈りや小内刈りといったもっとオーソドックスな技が精一杯だった。もちろん様々な技を使いこなすテクニシャンもいるにはいたが、「多くの子供たちが当たり前にやる」というレベルではなかった。

そういった変化においておそらく一番大きいのは情報の多様化だと思う。私たちが子供の頃には柔道の道場には往々にして「昭和の三四郎」でお馴染みの岡野功先生が書かれた『バイタル柔道』という本が置いてあり、そこに載っている白黒の連続写真を見ながら「この技はどうやって入るのだろう」と試行錯誤しながら技を磨いたのだが、今では簡単にYouTubeなどで動画を観ることが出来る。この差は非常に大きいと思う。

これはほとんどの部分において好意的に受け止めているのだが、私は子供たちがすっかりと「現代柔道」をしているのを見て驚いたのだ。すごい。

音楽においてもこれに近いことがたくさんあって、今どきの若者はみんなめちゃくちゃ上手い。私が学生の頃の自分のことを思い出すと恥ずかしくなるぐらいに上手い。ビビる。

その頃の私はジャズを勉強しているといってもかろうじて弾けるスタンダードは『枯葉』と『Fly me to the moon』と『酒バラ』ぐらいが良いところで、難しい曲なんて全く弾けなかった。ところが今の若者は現在の私でも満足に弾けないような難曲をスイスイと弾いてしまう。本当にビビる。

私に音楽の才能がビタイチないことは棚に上げておくとして、間違いなく若者の音楽の技術も昔に比べると格段に上がっているのだ。


こういったことにあまり悲観的になり過ぎてもしょうがないので、若者のやり方を柔軟に受け入れながらも、自分が長年かけて積み重ねてきた方法論に落胆し過ぎずにこれからも積み重ねていきたい。


おじさんはおじさんで頑張るのだ。

音楽も柔道も。

今日の演奏動画。

Chick Coreaの作曲した『Friends』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月18日 (日)

綾瀬から

午前8時、綾瀬駅。

今日は少年少女柔道大会の大会役員なので東京武道館まで。

普段来ない街に来る時には立ち食いそば屋に立ち寄りたいので狙いを定めていた店があったのだが

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お休み。ちーん。

やむなく近くの富士そばへ。

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時間限定の朝そばが450円で、あった。

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美味しかったので全然やむなくなかった。やむなく富士そばとか言ってごめん。

駅前にたくさんの少年少女と、えらくガタイの良い耳の潰れた方々がいらっしゃって「大会に出る人たちだなー」と思う。

ということで今日は忙しいと思うので今の内にブログ更新。

少年少女たちのために一生懸命働いてきます!


今日の演奏動画。

Ann Ronellの作曲した『Willow Weep For Me』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月17日 (土)

オイっ!老い!

老いがすごい。

小さな字や近くのものが見えなくなる奇病(通称∶老眼)はもちろんのこと、身体中のあらゆる毛が白髪化する現象もとどまるところを知らない。いずれやってくるだろうと思っていたのだが、まだ44歳なのに早すぎんか!?と情けなくなる。まあ仕方ない。もうちょっとこのポンコツな身体と心と付き合っていくしかない。

筋肉痛が2日後に来るようになったらそれは老い、ということに関しては諸説あるようで、実はそれは加齢とは関係ないという話も聞いたことがあるのだが私自身の実感としてはめちゃくちゃ関係あると思っている。だって若い頃はちゃんと翌日に筋肉痛が来てたもん。今はきっちり2日後。これも老いの一環で間違いない。

今朝から上半身が激しく筋肉痛である。

「あれ?どうした?」と思ったが、そういえば一昨日のライブの後に公園で酒を飲みながら懸垂を50回やったのだった。筋肉痛の部位からしても懸垂が原因だ。

この一日遅れでやってきた筋肉痛は少々嬉しかった。

一日遅れでやってきたことが嬉しかったのではなく、筋肉痛になったことが嬉しかった。

目下ここ最近の悩みとしては、トレーニングをいくらやっても筋肉痛にならないことだった。

おそらく日常のトレーニングに身体が慣れてきて筋肉がついてきているのが原因なのだろうが、筋肉痛がないと身体が進化している実感に乏しい。「もう少しトレーニングの回数を増やそうかなー」と考えていたのだが、これ以上トレーニングに時間を割いてしまうと本業の音楽の修行に支障をきたすのでどうしたものかなと思っていたのだが、懸垂を50回やるとガッツリと筋肉痛になることがわかった。これは非常に嬉しい発見だ。

これからは懸垂をトレーニングの中心に据えて考えていきたい。幸いにして、約1年半にわたって悩まされた四十肩(これも老いが原因だ!)は8〜9割方治ってきたので問題なく懸垂ができる。


あとは最近サボりがちな階段ダッシュも。なんか良いじゃん、懸垂とか階段ダッシュとか。科学的トレーニングとは真逆の昭和のトレーニングっぽい感じが。

現在17時30分。池袋から帰る途中の日暮里駅。今日は全てのレッスンを終えてこれから柔道の稽古。

老いに抗いまくりながら頑張ってくる。


今日の演奏動画。

Jelly Roll Mortonの作曲した『New Orleans Blues』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月16日 (金)

ライブ後の心地よい疲労と懸垂の疲労と

昨日の日野林晋さんとのデュオライブは楽しかった。

リハーサルでやった曲も半分ぐらいは本番ではやらなくて、その場その場で二人で思いついた曲をやっていくような展開。これは「今この場はどういう流れで進んでるのかな、今は自分たちはどういう演奏をしたいと思っているのかな」と自分たちに問いかけていることと同じだ。その中でどんどん音楽が変化していって、すごく楽しかった。

終演後の写真。

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The 充実感。

またやれたらいいな。次回までにサボらずに練習しておこう。

今日はそんなに朝から忙しくなかったのだが、そのせいか思い切り寝まくってしまった。やっぱり自分ではあまり自覚がないだけで、ライブの翌日って結構体力消耗してるのかなと思った。もちろんそれもあると思う。かなり集中力を使うので。

だが私のスマホにはアホな写真が一枚残っていて

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これである。

昨日のライブが終わった後に「はー楽しかったなー、良い一日だったなー」と思った私は、「この楽しかった一日が終わってしまうのは何だかもったいないな」となって、公園で一杯飲んでから帰ることにした。

しかし、公園で飲んでいるだけではそれももったいないので、せっかくだから公園で懸垂を50回やってから帰ろうと思い立ったのだ。なんだそれ。

ということで公園で缶チューハイを一本飲みながら懸垂を50回。10回×5セットでやりたかったのだが、ここ最近懸垂をサボっていたので10回連続が出来ずに5回×10セット。

この懸垂をやってたから疲れてしまって今朝は寝まくってしまったのではないかという疑惑もあるが、真相はわからない。


今日は昼から体験レッスンが一つだけ。

入会に結びつくかどうかはわからないけれどとにかく誠実にやろうと思って体験レッスンをしたが、とりあえずその場で入会が決まってくれて胸をなでおろす。良かった良かった。

コロナ以降レッスンもガクッと量が減ってしまっているのだけれど、こうやって少しずつ回復していくと良いな。

いずれにしてもレッスンにおいて出来ることと言えばきちんと私が日々音楽を研究してスキルアップした上で、それを丁寧に伝えていくことだけだ。手を抜かずに一つ一つのレッスンを大切に。いつも一時間の真剣勝負のつもりで。そして一人一人のペースを見極めながら。「ジャズを好きになってもらいたい」という目的でやっている教室なのに私のレッスンのせいでジャズが嫌いになってしまっては本末転倒だから。まあ、これまでにそういうことも多分あっただろうけれども、今後はないようにしたいな。

今日の演奏動画。

Joe Lovanoの作曲した『The Dawn Of Time』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月15日 (木)

今日は日野林さんとライブ

今日はライブ。サックスの日野林晋さんと二人で。

インスト(楽器)のみのジャズライブって自分のソロピアノを除くと結構久しぶりな気がするなと思って手帳を見返してみたら、今年初めてだった。別にだからといって普段と何かが違うかというとそういうわけでもないのだけれど、やっぱりそういう楽器と楽器のぶつかり合いみたいなことが自分の原点なので、どうしても嬉しくて楽しみに思ってしまう。

何をやるかはほとんど決まっていないので、これからリハーサルに行って二人で決めてくる。

今日はどういうライブになるかな。

すっげーワクワクしてきた。

是非お越しください!

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2月15 日(木)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
sax:日野林晋 piano:福島剛
20:00~start  music charge: 3000円


今日の演奏動画。

Ralph Flanaganの作曲した『Hot Toddy』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月14日 (水)

みんなが好きとは限らない

今日は早起き出来なかった。目覚ましを消してそのままもう一回寝てしまった。くそー。

二度寝して起きてから家でのトレーニングをざっと終わらせてメシ。

今日は納豆卵かけご飯と味噌汁だった。トレーニング後には納豆卵かけご飯が一番簡単にタンパク質を摂取できるので良い。食後にプロテインも飲むけれども。

その時にふと考えたこと。

私は子供のころからずっと納豆が好きだ。学生の頃も冷蔵庫に納豆のストックを欠かしたことはほとんどなかった。今でもとても好きである。ネギと卵と醤油と合わせてご飯にかけるのも好きだし、キムチとめんつゆとごま油と合わせて酒のツマミとして食べるのも好きだ。様々な食材の中でもトップクラスに納豆が好きなのは間違いない。

だが、納豆が嫌いだという人も少なくない。私の知り合いでも納豆が嫌いだという人は多数存在する。

あの匂いや粘り気が苦手だったりするのだろうか。人により理由は様々であろうが、納豆が嫌いだという人は世の中には確かに存在するのだ。

ここにおいて「これは非常に重要なことだな」と実感したのだが、「自分の好きなものを嫌いな人もいる」という事実は常に存在する。自分が好きなものを同様に好きな人がいる一方で、それを嫌いな人も確かに存在するのだ。その事実を忘れてはならないと思った。

私たちはついつい自分が好きだったり良いと思っているもの(こと)に対して「こんなに良いものなのだからきっと他の人も好きに違いない」とどこかで思ってしまう。それはそうとは限らないのだ。同様に好きな人もいれば嫌いな人もいるのだ。

そういった違う趣向を持ったもの同士が尊重し合いながら共生する社会こそが私の望む社会である。

納豆を食べながら「納豆うめえなあ、でもこれを嫌いな人もいるんだもんな」と、そんなことを考えた。

さて、明日は楽しみなライブ。

サックスの日野林晋さんとのデュオライブ。

音楽の好みに関して私と日野林さんが全て同じな訳がないのだが、二人とも共通して愛しているのはジャズとブルース(あとラーメンと酒)。

その共通の愛するルーツに回帰しながら、演奏は熱くいきます。是非観に来てください。

2月15 日(木)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
sax:日野林晋 piano:福島剛
20:00~start  music charge: 3000円

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今日の演奏動画。

Sonny Rollinsの作曲した『Tenor Madness』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月13日 (火)

ずっと順調にはいかなかった

今日は朝から珍しく順調だった。

早起きをしてすぐに日課のトレーニングに取り掛かり朝ドラの放送開始までには全て終わり、朝ドラを観ながら台所の洗い物をした。その時に気付いたのだが、洗い物をしながら朝ドラを観ると内容が50%ぐらいしか入ってこない。朝ドラって本来こういうものなんだろうなと思った。家事をしながら何となく観て楽しめれば良いというか。

それから朝食を作って食べてから風呂に入って、今日中にやらなくてはならないタスクを一つずつこなしていった。都柔連(東京都柔道連盟)に電話をしなくてはならない用事があったのでまずはそこから。

それが終わったらすぐに仕事場に移動してパソコン作業。

ここまで終えてようやく普段の練習に突入することが出来たのだが、その時点で午前10時だったので今日は色んな練習が出来るなあとほくそ笑んでいたのだが、ここからが順調にはいかなかった。

今日の練習曲が鬼のように難しくて、譜面を書くだけで随分時間がかかって、その後の練習と録音にもかなり時間を取られた。それをさっさと終わらせて作曲とか創作もしたかったのに。くっそー。

いずれやらなくてはならないことを今日のように時間がある時に終わらせられたということで良しとしておくべきなのかな。

明日も早起きしたいな。


今日の演奏動画。

Antonio Carlos Jobimの作曲した『Amor En Paz ~Once I Loved~』をピアノとベースの「一人合奏」で弾いてみました。

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2024年2月12日 (月)

興奮するライブ

昨日はブログにも書いていたようにライブを観に行ってきた。小岩BACK IN TIMEで宮園ゆかり(vo)さんと大澤香織(pf)さんのデュオライブ。

文句なしに素晴らしいライブだった。行って良かった。

そこで感じたことを少し。

激しくて力強くて繊細で美しい音楽風景が約二時間にわたって繰り広げられていたのだが、私はその間ずっと興奮していた。ワクワクしていた。

なので終演後には実は少し疲れていた。自分は何一つ演奏をしていないのに。少しの疲れと、大きな多幸感に包まれていた。

「そういえば、こういうことがおれのジャズの始まりだった」というのを思い出していた。

何十年も昔、まだ私が二十歳そこそこの若い頃に、今は亡き師匠の市川修先生とサックスの登敬三さんが一緒に演奏しているライブを観て「なんだこれは!アツい!カッコいい!美しい!」と興奮した。それから私にとって「ジャズ」はこの世で一番カッコいい音楽になった。

それから上賀茂神社でピアニストのRandy WestonやAbdullah Ibrahimを観た時にもずっと私は興奮していた。他にもこういう体験はたくさんあるのだけれど、そういうことの繰り返しの中で私はどんどんジャズに夢中になっていった。

最高の音楽である「ジャズ」、その素晴らしさに少しでも近づきたいと思いながら今でも毎日四苦八苦している。

昨日観たライブは「そうだ、観客にこういう興奮を与えるライブをおれもしなくてはいけない」と思わせてくれるライブだった。

人の心を打ち、そして「ああ、音楽って本当に良いなあ」と思ってもらえるようなライブをしたいなと、心の底から思った。

そういう気持ちを改めて思い出させてくれた昨日演奏されていたお二方に深く感謝したい。


今日の演奏動画。

Frank Fosterの作曲した『Booze Brothers』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月11日 (日)

今日は宮園ゆかり(vo)さんと大澤香織(pf)さんのライブを観に行く

今日はこれから客としてライブを観に行く。地元小岩のBACK IN TIMEでボーカルの宮園ゆかりさんとピアノの大澤香織さんとのデュオライブ。

音楽家としても人間としてもとても尊敬している先輩方だ。

私も度々素晴らしいボーカリストの方とのデュオライブをさせていただく機会があるが、ボーカルとピアノのデュオということでいくとこのお二方の演奏は私にとっては強い憧れのもので、これまでにも何回か生で聴かせていただいているがその度に「カッコいい!美しい!」と興奮する。とても楽しみだ。

今日はその前に一つレッスンがあるので、レッスンが終わってから生徒と一緒にライブに行く予定でいた。

なのだが一つ問題が発生して、ライブの開始時間を勝手に19:30〜と勘違いしていた。さっき調べたら19:00〜だった。

レッスンを18:00〜19:00で入れていたのでその予定でいくと開始時間に間に合わない。

やばし!と思って急いで生徒にLINEを送ってレッスン開始時間を20分早めてもらうことに成功した。ありがたい。

ということでレッスンに向かうバスの中から急いで日課であるブログ更新をしている。

私はアホなのでよくこういう時間に関するミスをしてしまうのだが、今日は久しぶりにそのミスを炸裂させてしまった。

最終的に結果オーライになるといいな。

とりあえずはレッスン頑張ってきます。


今日の演奏動画。

Harold Arlenの作曲した『I Gotta Right To Sing The Blues』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月10日 (土)

ブルース大好きおじさんによるジャズピアノレッスン

朝からレッスン。

今日はいくつかの気付きがあった。

四拍子の中で三連符を感じるのが苦手だという生徒がいて、「ふーむなぜだろう」と考えてみた。三連符とは一拍を三分割するリズムのことで、この三連符を感じていると「ワンツースリーフォー」の四拍子のリズムは「わ・あ・ん / つ・う・う / すり・い・い / ふぉ・お・お」となる。

私はぶっちゃけ三連符を感じるのが全く苦手ではないのだが、ここには思い当たるフシがあった。

むしろ三連符を感じすぎてしまってシャッフルのようにハネすぎる癖に昔から悩まされてきたのだが、これはおそらく私がジャズを始めるよりも前にブルースを好きになったからだ。

ということで「よし!今からブルースを聴こう!」と言ってブルースのレコードを聴いた。ジャズにも三連符は確かに存在するのだが、それが色んな形に変化する。それに対してブルースはモロに三連符がリズムの中心としてある。非常に三連符がわかりやすい音楽であるのだ。

聴いたレコードはこれ。


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Otis Spannのレコード。これのB面。

「'Tain't Nobody's Bizness If I Do」というスローなブルースから始まる。Spannのピアノもボーカルもめちゃくちゃカッコいい。Sammy Lawhornのギターもむせび泣きまくる。聴きながら私はずっと「いやー、ヤバいわー、カッコいいわー、エモいわー、アツいわー」と小学生並の語彙力で感想を言う。

そして二曲目の「Nobody Knows Chicago Like I Do」では軽妙なシャッフルビートが炸裂する。軽妙な中にもブルースマン独特のねっとりとした重さがあって、これがまたたまらんカッコいい。私は「たまらんわー、エグいわー、鬼だわー」と引き続き感想を述べる。

この辺が終わったあたりで「さてそれでは三連符をとってみよう!」と言って一緒にやってみたらあっさり出来た。

「めっちゃちゃんと三連とれてるじゃないっすか」と言ったら生徒は「あれ、ホントですね」と言ってくれた。

これは理由は簡単だ。10分ほどひたすらブルースを聴きながら三連をとるトレーニングをしたからだ。それによって身体の中に三連が「入って」いったのだ。身体の中にないリズムを数えながら歌うことはなかなかに難しいが、「入って」しまえば極めて自然に歌える。

ということは、改めて実感したが、音楽のトレーニングにおいて「何はなくともまず聴くことが大事」なのである。

聴いたことがないものは弾けないし歌えない。

たとえ理屈と構造を学んでも、たとえ譜面が読めても、その音楽が頭の中で鳴っていない限りは決して弾けないし歌えないのだ。

もう長いこと音楽のレッスンを生業の一つとしてやってきているが、「聴く」ということに勝るレッスンはないというのが私の実感だ。私も毎日色んな音源を聴いてそれを採譜するが、これは私がレッスンを受けているのとほとんど同じことなのだ。

今日に関して言えば、ブルースのレコードを聴いたことによって生徒は三連がとれるようになったし、私は「ヤバいアツいエモいエグい」と言うだけの単なるブルース大好きおじさんになったので、双方に幸せな結果になって良かった。

Otis Spannはマジでアツい。

今日の演奏動画。

Harold Arlenの作曲した『One For My Baby』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月 9日 (金)

【一億三千万人のための『歎異抄』】一旦読了

昨日のブログで書いていた高橋源一郎著の【一億三千万人のための『歎異抄』】、昨晩読了。

昨日も練習後に小一時間の散歩ののちに近所にある高級イタリアンバル(通称サイゼ)に行って読書を続けた。

赤ワインのデカンタの500mlを注文してしまったのだが、久しぶりに見るとその量に圧倒された。こんなに飲めんのかよ、と思った。

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飲んだけれども。

後半部分の高橋氏の解説、軽妙な語り口ながらも実に読みごたえがあった。とりわけ「後序」にある

「弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとへに親鸞一人がためなりけり。さればそれほどの業をもちける身にてありけるを、たすけんとおぼしめしたちける本願のかたじけなさよ」

「ユイエン。おれがこれから話すことは、ひどく奇妙に思えるかもしれない。というのも、おれは考えに考えたあげく、ついにこう思うようになったんだ。アミダが永遠に近いほど長く感じられ、そして立てたあのお誓いは、ただおれひとりのためのものだったんじゃないかって。アミダは、こんなにもたくさんの罪にまみれたおれを救ってくださろうとあの誓いをなさった。なんてありがたいことなんだろうって。おれにはそう思えるんだ」(【一億三千万人のための『歎異抄』】117~118頁)

と訳したことに言及したところで太宰治の作品に触れたあたりで「うわー!めっちゃわかる!」と膝を連打してしまった。

太宰治の作品を読んだ時に「気持ち悪い登場人物がいるなあ」と思う人間と「あれ?おれが描かれているぞ?」と思う人間がいるとしたら私は圧倒的に後者だ。普遍的な物語として書かれたはずの作品が、あたかも極めて個人的な自分の為の私小説に思えるという体験によって、この「ひとへに親鸞一人がためなりけり」という言葉を解説された時には「なるほど!そうか!」と唸った。

またこの「ひとへに親鸞一人がためなりけり」に関してはドストエフスキーも引き合いに出して「ひとりで神の前にたたずむ。ひとりで神と契約する」という解説した。これにも唸らさせられた。「みんな」なんていうものはいない。たくさんの「ひとり」がいるだけだ、と高橋氏は語った。

自分の中にこれまでになかった『歎異抄』への視点をいくつも得ることが出来た。非常に面白い読書だった。

もう一度細かい部分を含めて読み直してみようと思う。読みかけのドストエフスキーも早く読まなきゃなんだけど。

そうそう、今日あった嬉しかったこと。

朝のトレーニングを終えてコンビニにプロテインを買いに行ったら30%オフで買えた。

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業にまみれた罪深き私はこんなことでも嬉しくなるのである。

今日の演奏動画。

Vernon Dukeの作曲した『Autumn In New York』をベースの野々口毅さんとデュオで弾いてみました。


野々口毅さんのYouTubeチャンネルはこちら。
https://youtube.com/user/nyonyo30


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2024年2月 8日 (木)

一人貴族で『歎異抄』

昨日は野々口さんとの練習ののちに少し自分の練習をしてから作曲作業の続き。今回もだいぶ良い曲書いてんじゃねえかなーおれってば、と自画自賛しそうになるのをぐっとこらえて、もう少しブラッシュアップ。あと数日かかるかな。

それらが全て終わってからは小一時間ほど散歩をしてから一人で鳥貴族へ。一人で鳥貴族、そう、一人貴族である。

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一人貴族の目的の多くは本を読みに行くことなのだが、現在読んでいるのは高橋源一郎氏の書いた【一億三千万人のための『歎異抄』】。これを読み進めたかった。

『歎異抄』とはもちろん鎌倉時代の宗教家であり浄土真宗の開祖である親鸞の言葉を弟子の唯円がまとめたものである。それを現代の作家である高橋源一郎氏が解説する本だ。

前半と後半で構成が変わっていて、前半は高橋氏が現代語訳した『歎異抄』が全編続く。巻末に原文も載っているのでそれと見比べながら読み進めるのが非常に面白い。

後半は高橋氏が「さて、『歎異抄』とは何なのだろうか」という言葉をご自身の言葉で書き綴る。

昨日の一人貴族においては前半部分、つまり『歎異抄』の本編部分を全て読み終わった。後半部分についてはまた後日。

『歎異抄』はこれまでに何度か読んだことがある。

一番熱心に読んだのは作家の吉本隆明氏が書いた【今に生きる親鸞】という本の中で読んだ。高校生か大学生の時だったと思う。

実は私はこの『歎異抄』にものすごく影響を受けながら今日まで生きてきている。ひょっとしたら人生で一番影響を受けた本かもしれない。

ものごとの考え方において「なにが本当でなにが嘘なのだろう」ということを考える時に、この本の中で語られる親鸞の言葉は私に一つのモノサシを与えてくれたと言っていい。

今回久しぶりに『歎異抄』を読んだが、やっぱり激しく心が震えた。本編の最後の部分までを読み終わった時にレモンサワーのメガジョッキを持つ手が震えた。これはやっぱり私の心に強く影響を及ぼした本なのだなと再確認した。

これから後半部分の高橋氏の考察を読むのがとても楽しみである。


そういえばいまだに毎日更新しているYouTubeであるが、今年は月に一回ぐらいはトークのみの動画を上げようかななどと思っていたのだが、結局先月は出来ていない。トークのみで何を話すかというと「最近読んだ本について」。

なのでもしも二月に一本のトーク動画をアップすることが出来るとしたら、それは多分『歎異抄』についての話になる。

誰も興味ないかもしれないが、別に良いのだ。自分の話したいことをどこかで話しておきたいだけだ。

そうそう、「今日の演奏動画」のコーナーは昨日に引き続きベースの野々口毅さんとの合奏動画。

私のYouTubeチャンネルが地道にずっと毎日更新を続けられていることに一番お力添えをくれているのは間違いなく野々口さんだ。


今日の演奏動画。

Turner Laytonの作曲した『After You've Gone』をベースの野々口毅さんとデュオで弾いてみました。


野々口毅さんのYouTubeチャンネルはこちら。
https://youtube.com/user/nyonyo30

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2024年2月 7日 (水)

『Some Skunk Funk』を無事撃破(?)

今日は野々口さんとの練習会の日。

一昨日の時点で野々口さんに譜面を一枚送っていた。

Michael BreckerとRandy Brecker兄弟による「Brecker Brothers」の『Some Skunk Funk』という曲。

昨年末に作った「しばらくかけてやる曲リスト」約300曲の中にこの曲が入っていたのだ。

随分昔にセッションで一回やったことがあるぐらいで、それ以来ほとんど手を付けていなかった曲である。

ジャズというよりはフュージョンとかロックにジャンル分けされるこの曲に対して「こういう曲はきっとおれはやらないんだよな」と勝手に思っていたのだが、何の因果か「やらなきゃいけない曲リスト」に入ってしまったのでやらなくてはならなくなってしまった。

しばらく一人で練習してみたのだが「うーむ、これをピアノ一本で弾くのは無理!そうだ、今度野々口さんに助けてもらおう!」という結論に至り、自分で譜面を作って一昨日野々口さんに送信した次第だ。

とても格好いい曲ではあるのだが、いかんせん完全に「苦手なタイプの曲」だったので、ものすごく苦戦した。

数日の個人練習ののち、今日の練習会の時にみっちりと基礎練習をした後にこの曲を野々口さんと一緒に録音してみた。

私の演奏は予想通りのショボい出来栄えであるのだが、野々口さんのエレキベースがぶりぶりいっていてめちゃくちゃカッコいい。

ということでこの曲に関しては野々口さんの力を全面的に借りて「無事撃破」ということにしたい。多分あと10年は再び弾かないと思う。


今日の演奏動画。

Randy Breckerの作曲した『Some Skunk Funk』をベースの野々口毅さんとデュオで弾いてみました。


野々口毅さんのYouTubeチャンネルはこちら。
https://youtube.com/user/nyonyo30


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2024年2月 6日 (火)

深く深く潜る

これまでにかなりの数の曲を作曲してきたと思う。

もちろん、職業作曲家の方々に比べれば大した量ではないけれど、若い頃から作曲をするのはわりと好きで長年かけて色んな曲を書いてきた。

不思議なもので作曲をするのは好きなのだけれど、それを人前で演奏するのはそんなに好きではない。何なのだろう、気恥ずかしいのかな。自分でもよくわからないけれど、自分の演奏の機会に自分の曲を演奏することはそれほど多くない。不思議だ。

作曲に関しては定期的に毎日書くという習慣はあまりない。気が向いた時に書く。それでも年間に少なくとも4~5曲ぐらいは書くし、このペースは別に変らなくても良いかなと思っている。

ちょっと数曲書きたい曲があって、今日は練習の後に久しぶりに作曲に取り掛かった。

作曲というと「空からメロディが降ってくる」みたいに言う人もいるけれど、私は全くそんなことはない。

どちらかと言うと「降ってくる」というよりは「引きずりだす」感じ。

元々自分の中にあるメロディやコード進行、リズム遊びみたいな要素を自分の中から引きずりだす。それらは元々自分の中にあるのだ。どこかから唐突にやってきたりはしない。だから「降ってくる」というよりは「引きずりだす」。

引きずりだす為に、一旦自分の意識の中に深く潜っていく。海の深いところに潜っていくみたいにして。

そこに音楽の断片は確かにあって、先っぽだけが見えているのだけれど、なかなか引きずりだせない。上手く取ることが出来ないUFOキャッチャーみたいなものだ。「あとちょっとなのに!」と思ってもなかなかクレーンがぬいぐるみに引っかからない。引っかかったとしてもすぐにポロンと下に落っこちてしまう。何回も何回もチャレンジしている間にやっと小さなぬいぐるみを一つだけ落とすことができる。それをまた何度も繰り返す。

いつもこんな感じで作曲をしている。

今日は小さなぬいぐるみが二つか三つぐらい取れたかなという感じ。

明日以降もまたやろう。

これもとても不思議なことなのだけれど、私は自分の書いた曲を演奏するのはあまり好きではないのだが、自分の書いた曲は好きなのだ。聴くと「お、なかなかいい曲だな」と思うことが多い。

今回も好きな曲が何曲か書けそうな気がする。

もっともっと深く潜ろう。


今日の演奏動画。

Irving Berlinの作曲した『Lady Of The Evening』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月 5日 (月)

「大雪降る降る詐欺」は許されない

丸一日千駄ヶ谷でのレッスンを終えて小岩に帰ってきてからずっと譜面を書いていて、現在22時ちょっと前にやっと書き終わった。

今度のライブでやる曲の譜面とか、明後日に予定されているベースの野々口さんとの練習会の時に練習したい曲の譜面とか。

どっちも難しい曲だったのでまだ全然弾ける気がしないけれど、明日練習してどうにかしよう。

今日はもうブログの更新は簡単にして家に帰る。雪が降っているし。

そうそう、雪が降っているので保安のためにパトロールにも出なくてはならない。

こんな雪の日に外で遊んでいるバカがいたら「チミチミ、今日はもうおうちに帰りなさい、危ないですよ」と言って回らなくてはならないのだ。

私のように地域の保安への意識が激烈に高い人間になると、今日のような雪の日や台風の日には必ず外をパトロールして見回らなくてはならないのだ。

こればかりは仕方がない。

ちなみに私が死ぬほど大嫌いなものに「大型台風来る来る詐欺」と「大雪降る降る詐欺」があるのだが、今日はどうだろうか。

ちゃんと大雪が降ってほしい。

その中でヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪ってなりたい。


今日の演奏動画。

Duke Ellingtonの作曲した『Drop Me Off In Harlem』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月 4日 (日)

ニンニク入れますか?

昨日は三週間ぶりの柔道の稽古。

動けるかどうか不安があったのだけれど、何とか怪我無く終えることが出来た。やっぱり柔道はめちゃくちゃ楽しい。

稽古の後はいつものように居酒屋に行って仲間たちと柔道談義に花を咲かせてそれもとても楽しかったのだけれど、そのまま楽しくなってしまってついつい杉村先生(すぎむら接骨院の院長)とスナックへサシ呑みに行ってしまった。

これがまた楽しくて、ほどほどでサクッと帰るつもりが深夜3時過ぎまで吞んでしまった。あんまり遅くまで付き合わせてしまうと杉村先生の奥様のエリちゃんに「もうふくしまくんと遊んではいけません」と言われてしまうかもしれないのでマジでほどほどにしなくてはならない。この辺の制御能力の低さは私は本当に比類ない。ヤバい。

おかげで今日は昼近くまで寝てしまって、そこから嫁氏と昼飯を食べに出かけた。

近所に最近出来たラーメン屋に二人で行った。私は初めて訪れる店だったのだが、嫁氏はこれまでに数回行ったことがあるそうだ。

この店がいわゆる「二郎系」と呼ばれるラーメン屋で、私はこれまでの経験上この二郎系ラーメンがあまり得意ではない。だが嫁氏いわく「二郎系以外のラーメンもあるし結構美味しいよ」とのことだったので行ってみたのだ。

だが、店に入る前にしばし懊悩してしまった。懊悩の内容は以下だ。

・私は二郎系ラーメンがあまり得意ではないという自覚がある。
・それゆえに二郎系のラーメン屋にはそもそも行くことがほとんどない。
・だがこれから入店するラーメン屋は二郎系と呼ばれるラーメン屋である。
・ここで二郎系以外のラーメンを注文するならばそもそもその店に行く必要はなかったのではないか?
・そもそも二郎系のラーメンに対する苦手意識の自覚は本当に正しいのか?
・意外と今食べたらいけるのではないか?
・ならばここは二郎系以外のラーメンでお茶を濁すのではなく、あえてその店の「売り」である二郎系ラーメンをいっとくべきではないか?

このような懊悩を数秒の内に脳内で処理して、私はその店で二郎系ラーメンを注文することにした。

やってきたのがこちらである。

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二郎系ラーメンのお決まりである最初に「ニンニク入れますか?」と聞かれた時に「野菜アブラカラメ云々」とかいう呪文はよくわからないので「ニンニクはいらないです。普通でいいです」と答えておいた。

結論から言えば、やっぱりそこまで好きな味ではなかった。

そしてこういう時に私は激しく落ち込むのである。

食べながら、このラーメンが好きな人の気持ちもわかる、とは思ったのだ。それは決して不味いわけでも何でもなく、とても丁寧に作られた一品でありそのラーメン自体に何の罪もないのだ。単純に私の好みとは少し違う、というだけの問題だった。

例えばこれが音楽だったらどうだろう。ディストーションギターの効いたロックがすごく好きな人が我々のやるアコースティックなジャズを聴きに来たとして「これはこれで悪くはないのだけれど好みとはちょっと違う」と言い出したら。

「じゃあ、来るな」なのである。

好きなものを聴きに行けばいいし、わざわざ好きでないことを自覚しているものを聴きに来る必要はない。好きな音楽を奏でる音楽家の演奏する現場に行けば良いだけの話だ。そして自分が好きでなかったからといって「誰かが好きなもの」をディスる必要性はどこにもない。

ということなので、私が二郎系のラーメン屋に行くこと自体がそもそもお門違いなのだ。私にはそのラーメン屋のラーメンを好きな人を非難するような資格は一切ない。

人が好きなものをディスるような人間を私は心底から軽蔑する。人が何を好きでも構わないのだ。

今日は二郎系ラーメンを食べながら「なかなか美味いがちょっとおれにはしょっぱい」などと思いつつ、「じゃあわざわざ行くな!」という激しいツッコミを自分に入れていた。これはそういうものなのだ。

まだまだ修行が足らんなと自分を戒める、そんな昼下がりだった。


今日の演奏動画。

Randy Breckerの作曲した『Inside Out』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月 3日 (土)

軽めって何かね

池袋でのレッスンを終えて小岩に戻る電車の中から更新。電車が異常に混んでいる。なんでなんだ。

今日はこのあとは久しぶりに柔道の稽古へ。

先々週は体調不良で休み、先週はツアー中だったので休んだので、実に3週間ぶり。すごく楽しみな反面、身体がきちんと動くだろうかという不安もある。大丈夫かなあ。あんまり無理せずにやりたいのだけれど、やり始めたら楽しくなってしまって気付かないうちに無理してしまうから、その度に自分の頭の悪さを呪う。

朝から何も食べていなかったので、レッスン後に池袋で何か食べてから帰ろうと思った。このあとに柔道の稽古が控えているからちょっと軽めのものをと思っていたのに豚骨ラーメン屋の前を通った時に「豚骨ラーメンも悪くないな」となってしまった。豚骨ラーメンのどこが軽めなんだ。

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結局誘惑に負けて豚骨ラーメン。辛子高菜もどかすか入れてしまったし替え玉もしてしまったし、何が「ちょっと軽めに…」だ。おれはアホなのか。

柔道の稽古に対して「今日は無理せずにやろう」と思っていても始まってしまえば楽しくて夢中になってやってしまうのと、豚骨ラーメンを食べ始めてしまうとついつい替え玉までいってしまうことの間にはきっと相関性がある。

要するに私がアホだというだけなのだけれど。

今日は怪我をしませんように。

今日の演奏動画。

John Patitucciの作曲した『Growing』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月 2日 (金)

オンラインでできること、できないこと

昨日はいつもお世話になっている小岩BACK IN TIMEでの新企画「福ジャム」だった。お客さん参加型のジャムセッション。

私がピアノを弾いたりベースを弾いたりしながらやってきたお客さんと一緒に合奏するというもの。

初回なのでそんなに人が集まらないかなと思っていたのだけれど、やっぱりそんなに多くは集まらなかった。けれど非常に充実していたし楽しかった。決まった演奏を「こなす」というのとは違って、常に色んなチャレンジや実験をしながらの演奏はすごくスリリングで楽しかった。多分参加者の方々も楽しかったんじゃないかなと思う。わからないけど。そうだと良いな。

若いベーシストが参加してくれて、内藤くんというベーシストだった。初めて会った。実はこの彼とは来月末に一緒に演奏するライブがブッキングされていて、そこに向けてわざわざ挨拶がてら来てくれたのだ。ネットでオンラインでのやり取りはこれまでにも少しあったのだけれど、実際に対面で会いに来てくれるというそういう心意気がとても嬉しい。それと同時に私はそういうことに対してなかなか腰が重いところがあるのでそこについては反省した。

オンライン上で出来ることの範囲というのはかなり増えているなと感じることがある。そしてその範囲というのは多分これからもどんどんと拡大していく。そのこと自体を悪いことだとはあまり思っていない。

けれど、オンライン上でのやり取りが実際の対面によるものに到底及ばないことというのも確かにいくつもあって、「合奏する」なんていうのはその最たるものだと思う。実際に顔を突き合わせて演奏して「おー!いーじゃん!」なんて言い合いながら演奏する楽しみは、多分オンラインでは十分に補完しきれない。もちろん「とりあえずの代替案」としてそれを用いることには異論はないのだけれど。

昨日の内藤くんをはじめ、参加してくれた方々と実際に顔を突き合わせてやる演奏は実に楽しかった。

次回の「福ジャムvol.2」は3月25日(月)の夜に決定したので是非参加しにきてもらいたい。みんなでここから「ジャズ」を創っていくんだ。

そして昨日来てくれた内藤くんとのライブはこちら。

3月23 日(土)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「BACK IN TIME14周年記念ライブ」
guitar:梶川朋希 piano:福島剛 bass:内藤竜也 drums:長根弘毅
20:00~start  music charge: 3000円

ずっとお世話になりまくっているBACK IN TIMEの14周年のライブ。こういう記念イベントに出させてもらうのは本当に嬉しい。光栄に思う。気合を入れて頑張りたい。


今日の演奏動画。

Antonio Carlos Jobimの作曲した『Caminhos Cruzados』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2024年2月 1日 (木)

久しぶりに終電逃した

うっかりしていた。

昨日は立川から小岩まで帰り着くことが出来なかった。

ライブも集中して非常に楽しく終わって、やり切った安ど感から少々飲み過ぎてしまったのも良くなかったのかもしれない。

御茶ノ水で中央線から総武線に乗り換えなくてはならなかったのだけれど、気が付いたら一駅先の神田駅にいた。御茶ノ水で降りそびれたのだ。寝ていたわけではなかったのに。

ギリギリの終電コースだったので、一つのミスで簡単に終電に乗れなくなった。

どうしようかなと考えて、とりあえず山手線に乗って秋葉原まで向かった。秋葉原から歩いて帰ろうかなと思ったのだ。

秋葉原についた瞬間に「やっぱり歩いて帰るのヤメ。上野か日暮里まで歩いて京成線の始発を待ってそれで帰ろう」と思った。

ということでてくてくと秋葉原から北上して歩いた。

上野を越えたところで、「そういえば!」と思い出した。

詳しいことはちょっと書けないのだが、とある場所で無料で寒さが凌げることを思い出した。

ということでそこに避難。

始発が出る時間までそこで寒さを凌いで、そこから京成の上野駅に向かった。

途中で「元長」という蕎麦屋に寄った。

ここは以前にも来たことがあるのだけれど、非常に美味い。

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たぬきそば480円。

たぬきそばにワカメを入れることを考えた人にノーベル賞をあげたい。めちゃくちゃ合うよ、たぬきそばにワカメ!

そんな昨夜でした。

演奏が楽しかったからいいや。

さて、今日は新企画のジャムセッション。頑張ってきます!


2月1 日(木)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「福ジャム (Jam Session)」
piano & bass:福島剛
19:30~start  music charge: 2000円

今日の演奏動画。

Herb EllisとJohn FrigoとLou Carterの作曲した『Detour Ahead』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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演奏スケジュール (2024年2月1日更新)

2024年


2月1 日(木)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「福ジャム (Jam Session)」
piano & bass:福島剛
19:30~start  music charge: 2000円


2月15 日(金)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
sax:日野林晋 piano:福島剛
20:00~start  music charge: 3000円


2月21 日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:木田浩卓
19:30~start  music charge: 2000円

2月23日(金祝) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
vocal:高原かな piano:福島剛
19:00~start music charge:2600円

3月13日(水) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
vocal:高原かな piano:福島剛
19:00~start music charge:2600円


3月20 日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:上條貴史
19:30~start  music charge: 2000円

3月23 日(土)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「BACK IN TIME14周年記念ライブ」
guitar:梶川朋希 piano:福島剛 bass:内藤竜也 drums:長根弘毅
20:00~start  music charge: 3000円


3月28日(木) 京都三条 Sesamo
075-251-0858
https://sesamo-kyoto.webnode.jp/
「Sesamo open jam session」
vocal:市川芳枝 bass:矢野克宏 drums:大江秀明 piano:福島剛
20:00~start music charge:2000円


3月29日(金) 京都先斗町 Stardust Club
075-221-2505
http://stardustclub.jimdo.com/
vocal:市川芳枝 bass:村田博志 piano:福島剛
20:00~start music charge:2500円

3月30日(土) 京都西院 さうりる
050-3749-3566
http://sahouril.com/
vocal:西池のり子 bass:矢野克宏 piano:福島剛
19:30~start music charge:2000円

3月31日(日) 京都京大農学部脇 麦丸
080-5786-0582
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260302/26028035/
「ソロピアノ」
piano:福島剛
18:00~start music charge:チップ制

4月3 日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
sax:登敬三 piano:福島剛
20:00~start  music charge: 3000円

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