バブル時代は知らない
ひょんなことから「バブル期」の話を聞く機会があった。
世に言うバブル時代というのはいつなのかなと改めて調べてみたら、1985年~1991年ぐらいのことを指すようだ。
私の年齢でいうと6歳から12歳。つまりまるまる小学生の時期である。
なので私はバブルの恩恵を何も受けていない。
小学生が駄菓子屋で1本10円のうまい棒を買うのにバブルも何も関係なかった。私はほぼ「バブルを知らない」と言っていい。
ミュージシャンたちもいくらでも仕事があって一晩10万円のギャラなどザラにあったという話を聞いて、一瞬だけ「いーなー」と羨ましがるような気持ちもあったが、すぐに冷静に考え直して「いや、やっぱりバブル知らなくて良かったわ」と思った。
音楽家という職業を20年近くやっているが、本当に金とは縁遠い生活だ。
もちろん金はほしいけれど、無いものは仕方ないというスタンスでずっとやっている。無ければ無いなりに色々と工夫しながら何とか生きているのでこれはこれで良いのだ。
もしバブルの頃を知っていたら、と思うとちょっとぞっとした。
「あの頃はあんなに稼げたのにな」とか「高い店にもしょっちゅう行けたな」とか。過去の記憶と比べてそういう風に考えてしまうのではないだろうか。だとするとそういう記憶が無いことの方が今の私にはありがたい。
ただしバブルは一種の狂気の時代だったとしても、今はどん底の不景気であることは間違いないので、バブルまでいかなくて構わないからもう少し景気が復活しないかなとは思っている。
何を買っても高い昨今、物価が下がってほしいと願うのは社会の為にもならないのだろうからせめて我々の稼ぎが少し増えれば。
うーん、かなり難しそうだ。
今日の演奏動画。
Lysias ÊnioとJoão Donatoの作曲した『Até Quem Sabe』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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