『Frevo (Egberto Gismonti)』 Takeshi Fukushima (pf) Tomoki Kajikawa (gt) Live at BACK IN TIME Tokyo 2023 11.7
今日から少しずつ先日のソロピアノライブの動画を公開していく。今日から五日間連続の予定。
ソロピアノライブだったのに、一発目はピアノとギターのデュオ。
この日の会場、小岩「BACK IN TIME」のオーナーでもあるギタリスト梶川朋希さんと二人でEgberto Gismontiの作曲した『Frevo』を。
ここ何年も自分の誕生日近辺ではBACK IN TIMEでソロピアノライブをやらせてもらっているのだけれど、毎回梶川さんにおねだりして一曲だけデュオでやってもらう。これを非常に楽しみにしている。
この『Frevo』という曲に関しては、私が「ジスモンチの曲がやりたい」と言い、梶川さんが「ほんじゃ『Frevo』やろっか」と言ったので二人で半分ずつ決めたような恰好。それが多分数か月前。結構前のことだったように覚えている。
決まってから、音源を元に自分で譜面を起こしてそれを練習して。とても難しかったけれど非常に美しくてエキサイティングな曲だったので練習も楽しかった。
本番では練習通りにいかない部分も多々あったけれど、それでもその場限りの一回こっきりのセッションを楽しんだ。まだまだ改善点は山ほどあるのは承知の上で、私はこの日のこの演奏はこれはこれでとても好きだ。
去年の暮れぐらいから個人的な興味でブラジル音楽の研究を進めている。普段やっているジャズの演奏に何かプラスになるものがあれば良いなという気持ちも無くはないが、基本的にはただ単純に「やりたい」という動機だけでやっている。面白そうだからやりたい、ただそれだけのことだ。
ブラジル音楽というと、ボサノヴァやサンバ、ショーロなどに始まり、ものすごく多岐にわたる。私などまだその入り口をかいつまんでいるだけに過ぎないのだが、その中で出会った素晴らしい音楽家がAntonio Carlos JobimでありMilton NascimentoでありHermeto Pascoalであり、今回取り上げたEgberto Gismontiだったりする。
私はこれまで基本的にはずっとアメリカとアフリカの音楽を勉強してきたので、この「南米」という地で育まれた音楽文化はとても新鮮に感じた。というか今でもとても新鮮だ。リズムもメロディも、そして音楽自体が持つ侘び寂びのような雰囲気もこれまで学んできたものとは往々にして異質で、それゆえにとても面白い。
私が知らないだけで世界にはめちゃくちゃ素敵な音楽が溢れている。
これからもまだまだブラジル音楽への研究は続くが、他にも興味を持ったらどんどん勉強していきたいなと思っている。
音楽はもしかしたら旅なのかも知れないなと、そんなことを思った。
一緒に演奏してくれた梶川さんに心より感謝申し上げます。
今日の演奏動画。
2023年11月7日(火)に東京小岩「BACK IN TIME」で行われたソロピアノライブより、ギターの梶川朋希氏をゲストに迎えてEgberto Gismontiの作曲した『Frevo』の動画です。
BACK IN TIME http://www.bqrecords.net/backintime.htm
撮影:小沢 一人
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コメント
僕も毎年楽しく共演させて頂いてます。_(._.)_
BITがある限り、売れっ子になっても是非この企画続けましょう。
投稿: 梶川朋希 | 2023年11月10日 (金) 20時29分
梶川さん
今年もこれ以上ないぐらいの誕生日プレゼントでした。本当にありがとうございます。
売れっ子になる可能性はゼロですが、どうぞこれからもこの企画を続けさせてもらえれば幸いです!
投稿: 福島剛 | 2023年11月11日 (土) 13時14分