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2023年11月24日 (金)

野宿回避からの野宿

昨日のライブも無事に終了。初めて一緒に演奏する方々と初めてのお店での演奏だったので、まずは「演奏を成立させる」ことに重きを置きながら序盤は慎重にいった部分もあったけれど、徐々に「お、こりゃ結構普通にやってもイケるな」となってきて楽しく終了。また出来るといいな。

演奏は15時ぐらいには終わったのでそこから暇になった。

まずはコンビニでビールを買って鴨川でぷしゅりといっとく。

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そのままのんびりと鴨川を歩いて北上して出町柳まで。

京都に来たら必ず訪れるジャズ喫茶「LUSH LIFE」へ。

普段は演奏前に行くことが多いのでコーヒーを飲むのだけれど、この日はもう既に仕事は終わっていたので日が高い内からビールを。

そしてここでとんでもない僥倖。

マスター夫妻から「今日はどこに泊まってんの?」と聞かれて「どこにも泊まってないです。ま、野宿でもいけるような装備を持って来ているんで大丈夫です」と答えると「ほんじゃ今日泊まっていっていいよ」と言っていただく。

神か…神は私を見捨ててはいなかった…

ということで二日続けて野宿を回避。ありがてえ…ホントにありがてえ…

その後、大きなバックパックをお店に預けさせてもらって少し出かけることにした。

友人の作家石田ゆうすけ氏に大昔に教えてもらってからドハマりした居酒屋(おでん屋)で「おもて」という名店があるのだが、その「おもて」が今年いっぱいで閉店するらしいとの話をやはり石田さんから聞いて、今回の京都旅行が「おもて」に行くラストチャンスだと思っていたのだ。昨日は夕方からフリーだったので行くとすればこの日だな、という風に前もって算段を立てていた。

なので行ってみたのだが。

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定休日…ちーん…

そうだ、祝日と日曜日は店休日だった。昨日は祝日だった。忘れていた。

もうこのまま「おもて」へ行くことは叶わないのだろうか。もう一度あの「えびいも」を食べたかったなあ。

仕方がないので気を取り直して別の店へ。

ここもいつも行く「Jazz in ろくでなし」通称”ろくで”へ。

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ビールを一本だけ飲んでゆっくりする。この店内のカウンターに座っていると何となく落ち着くのだよ。

この時点で19時ぐらい。「LUSH LIFE」に21時までには戻ると伝えていたのであと一時間と少しあった。”あそこ”へ行くか、と思った。

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「きさらぎ」。中島みゆきファンによる中島みゆきファンのためのお店、そう、「中島みゆきバー」である。

BGMは基本的に中島みゆきしかかからない(稀に昔の日本のフォークソングがかかっていることがある)。ここで中島みゆきを聴きながらバーボンなんぞをちびちびやるという至福の遊びがあるのだが、昨日はそれが可能な時間帯だったので久しぶりにその「中島みゆき遊び」を楽しんだ。やはり沁みるよ、神の歌は。

時間も21時に近くなってきたので出町柳の「LUSH LIFE」に戻って荷物を担いでマスター夫妻の家を目指す。

その道すがらの夜の高野川の風景。

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夜の高野川とかいう単なる若い頃の黒記憶リマインド装置。もりもりと10代~20代前半の痛すぎる記憶がフラッシュバックしてきてしまって一人でいるのに「あーーーーー!!!!」と声を出してしまった。今も相当恥ずかしい人間なのだけれど、若い頃はそれに輪をかけて恥ずかしかった。生きていてもいいですか。

ラッシュのマスター夫妻の家はとても居心地が良かった。これまでにも「いつ泊まってくれてもいいよ」と言ってくださっていたのだが、猫を飼っているので遠慮していた。私はものすごく猫が好きなのに猫アレルギー持ちで、酷いと喘息が出るのだ。全く出なかった。猫は知らない人があんまり好きではないらしくてどこかに隠れて出てこなかった。出て来てくれたら絶対もふもふしてしまっていた。

朝食にごはんと味噌汁と鮭の塩焼きとお漬物と梅とひじきの煮物という夢のように美味しい朝食を頂いた。びっくりするほど美味しかった。

その後シャワーを借りて家を後にした。

無目的に歩き始めてみたものの何もやることがないし、かと言って金もないし、夜に演奏が控えているから体力も温存しておきたいし。

考えた挙句、鴨川に向かった。

鴨川で寝よう、と思ったのだ。

まずは出町柳にある三角地帯、通称”出町デルタ”へ。

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高野川と賀茂川が合流して鴨川になるこのエリアは京都で学生時代を過ごしたことのある人ならば多かれ少なかれいくつかの思い出がある場所だろう。私も思い出がある。全て恥ずかしい思い出だが。

ここでバックパックを枕にして一時間ぐらい寝ていたのだが少し寒くなってきたのでそこから南に向かって歩き始めた。

と、そこでふと思ったことがあった。

そういえば今回は野宿上等というコンセプトで防寒着や寝袋をバックパックの中に詰め込んで来ていた。それがお世話になっている方々のとんでもないご厚意のお陰で二日連続で野宿を回避することが出来て、せっかく持ってきた寝袋の出番は未だ訪れていなかった。

これは一つ寝袋の出番を作るべきではないだろうか、と思ったのだ。重い思いをして持ってきたのだから。

ということで鴨川のほとりに寝袋を広げてみた。

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中に入って寝てみた。

ばっちりだった。ちっとも寒くなかった。

なるべく人目に付かないスポットを選んだのだが、それでもたまに近くを人が通り過ぎていった。その時には寝袋の中に深く潜り込むことで「私は単なる路上生活者ですよ」という風情を装った。幸いにして誰にも声を掛けられずに済んだ。もちろんおポリス様の職務質問を受けることもなかった。

ここで二時間ほどダラダラとしたあたりでこの寝袋遊びに飽きてきたので、寝袋をバックパックに仕舞って再び歩き始めた。

四条まで到着して喫茶店に入ってこのブログを書いていた。

さて、ここからはライブ。

今日はこれ。

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もう何年も定期的にやらせて頂いているボーカルの市川芳枝さんとベースの村田博志さんとのトリオ。先斗町の「Stardust club」にて。

今回の京都ツアー最後の演奏。

愛する二人の共演者と愛するお店で。心を込めて一生懸命やってきます。

11月24日(金) 京都先斗町 Stardust Club
075-221-2505
http://stardustclub.jimdo.com/
vocal:市川芳枝 bass:村田博志 piano:福島剛
20:00~start music charge:2500円

今日の演奏動画。

Alec Wilderの作曲した『I'll Be Around』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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