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2023年11月26日 (日)

スポーツ刈りでもミュージシャン

二ヶ月から三ヶ月に一度ほど散髪に行く。

この時点で相当オシャレには気を遣っている方だとは思うのだが、更に私ぐらいのオシャレメンズになると1000円カットには行かない。1300円カットである。元々1000円カットだった店がこの不景気の煽りを食らって1300円に値上げしただけだが、それでも1000円カットではないのでやはり私は相当なオシャレメンズだと言わざるを得ない。ちなみにこの1300円カットではシャンプーまでしてくれる。無敵である。

もちろん余計な注文などしない。「ちょっとエアリーにー、毛先は少し遊ばせてー」とかそういうことは言わない。「スポーツ刈りでオナシャス!!!」これだけである。

そうして出来上がる私のヘアスタイルは概ねどこでも不評である。

「寿司屋か!」
「自衛隊員か!」
等々の手厳しいお言葉を毎度毎度頂戴する。

先日の京都ツアーの二日前ほどにも1300円カットに行ってスポーツ刈りをバチコンとキメて来たのだが、京都でも不評の嵐だった。

「もうちょいミュージシャンらしい格好とかそういうのはないんかい」
「それイケてると思ってんの?」
等々の配慮に欠ける発言が相次いだ。お前ら京都人やろがい、京都人やったら京都人らしく「涼しそうでよう似おうてはりますなあ」と遠回しにディスれよ、と思ったが、わりかしストレートにディスられた。

いくら寿司屋や自衛隊員のような見た目であろうと、全てを犠牲にして朝から晩まで音楽の修行に明け暮れている私はどこからどう考えてもミュージシャンであるのでそのようなディスりには屈服しない。スポーツ刈りでもミュージシャンはミュージシャンである。

ところが昨日、土曜日なのでいつものように柔道の稽古に行ったところ、道場仲間である杉村夫妻の奥様のエリちゃんに「福島さんさっぱりしてカッコいいですよー」と褒めていただいた。

京都人からの京都人らしからぬ「似おうてへんで」「ダサいで」というストレートなディスりによってささくれだった私の心は一気に癒やされた。

思うに、これは私が実際にカッコいいわけではない。あくまでも「場」の問題であるのだ。

音楽の場においては確かにスポーツ刈りは圧倒的な少数派であるが、これが柔道の場に移れば多数派に転じる。別に茶髪のロン毛が柔道をしてはいけない理由など微塵もないが、そのような髪型で柔道をやってみればわかるが「普通に邪魔」である。ピアスや指輪などをしていれば危険なので外せと言われるし、いわゆる「ミュージシャン的なオシャレ」と柔道は極めて相性が悪い。

なので柔道の場においては極力短髪であることが良しとされるような風潮はあるし、もちろん私も「こっちの方がラクだから」という理由で短髪にしている。

そういう部分を加味してエリちゃんは「ナイスですよ」と言ってくれたに過ぎない。もちろんそういった諸々の不便を承知の上で柔道をやりつつも長髪でいる人には何の不満もないけれど。

今後も私は1300円カットにおけるスポーツ刈りを継続していく。

今日の演奏動画。

Franz Leharの作曲した『Yours Is My Heart Alone』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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