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2023年11月

2023年11月30日 (木)

悲壮感の無いカス

慢性的に金は持っていないのだが、月末は特に持っていない。

昨日コンビニでSuicaに2000円をチャージした時点で財布から札が一枚も無くなった。

少し焦ったが大丈夫だ。今月の諸々の支払いは終わらせてあるし、明後日にはまた仕事があるから少しだけ小銭も入ってくる。たった二日間を数百円しか入っていない財布と2000円弱しかチャージされていないSuicaで乗り切れば良いだけだ。楽勝だ。

学生の時には「次のバイトの給料日まであと一週間あるのに残り1000円しかない」みたいな状況もよくあったが、それも何とか乗り切っていた。業務スーパーで売っている一玉15円のうどんを食べて凌いでいた。それに比べたら2000円強もあってあと二日間なんて、おちゃのこさいさいだ。

ということで今日は極力無駄遣いをしなくて済むように自宅でのトレーニングの後は仕事場に行ってピアノの練習。ピアノの練習が最も金がかからない。

昼飯も自宅の炊飯器の中にあった米に作り置きのカレーの残りをかけて食べたので0円だったし、今日は徹底して金を使っていない。このブログを書いている時点ではまだ今日の支出は0円だ。これから帰りにコンビニで発泡酒買うからそこで少し金を使うけど。

コロナ騒動で仕事が一切無くなった時のことを思い出した。「仕事が無いから金が無いけど、そしたらまあ練習しときゃいんじゃね?」と悠長に構えていたのだが、このスタンスがずっと継続している。
金は無いけど毎日練習してれば金はかからないしピアノもちょっとずつ上手くなるし一石二鳥でいんじゃね?である。
よく人から「君には悲壮感みたいなものが全然ないね」と言われるが、実際全然ない。

明日を乗り切ればまた何とかなる!

明日も練習します。


今日の演奏動画。

Egberto Gismontiの作曲した『Palhaço』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月29日 (水)

滑る床の上でプランク

朝から千駄ヶ谷へレッスンに行ったので朝のトレーニングが出来なかった。

千駄ヶ谷から小岩に帰る途中でプロテインを買って、小岩に帰って夜のレッスンまでの間のピアノの練習時間の合間に筋トレだけやろうと思っていた。

練習用の譜面を作るのに今日はちょっと手間取ってしまって、あーもうすぐレッスンが始まっちゃうからその前に筋トレやろうと思ってやったのだけれど、今日は一つ発見があった。

プランク(両肘とつま先だけを地面につけてじっと耐えるトレーニング)は滑る床の上でやるとめちゃくちゃしんどい、ということである。

教室の床は板張りなので滑る。いつもは布団の上でプランクはやるのだけれど、今日は滑る板張りの床の上でやったのでキツかった。

普段は5分やるプランクが4分でギブアップしてしまった。もう腰から背筋から腹筋から全部プルプルして無理だったんだもん。

そうかー、これは要するに腹筋ローラーとかを使ってるのに近いんだなと思った。

新しい発見である。プランクはこれからなるべく滑る床の上でやろう。

今日の演奏動画。

Phill Woodsの作曲した『Song For Sisyphus』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月28日 (火)

サービスを受けることは当たり前のことではない

先日のこと。

「餃子の王将」でラーメンを食べていたら、隣に座っている客もラーメンを食べていたのだが、その客がラーメンにレンゲがついていないことに気付いて、店員に向かって「ちょっとレンゲないんだけど」と言って持ってこさせていた。

心の狭い私はこれに何だかイラっとしてしまった。

「レンゲお借り出来ますか?」で良いだろ、何なんだそのエラそうな態度は、という感じで最初はイラっとしていたのだが、店を出てからもそのことを考えていたら、私が瞬間的に覚えた不愉快な感情の正体が少しずつ見えてきた。

おそらく「サービスを受けて当たり前」という態度が私の癪に障ったのだ。

王将のラーメンにデフォルトでレンゲが装備されているのかどうかはわからない。しかし、極論を言えばレンゲは無くてもラーメンは食べられる。あればあったで便利、というぐらいの代物だ。

さすがにラーメンに麺が入っていなかったら「ちょっとこれ麺入ってないんですけど」と言っても良いだろうが、レンゲがついていなかっただけではそのラーメンを「不完全だ」と糾弾する根拠にはならない。

店側からすれば「なくてもいけるっちゃいけるんだけどあった方が便利だろうから付けとくか」という代物がレンゲであり、それは店の親切心によって付いているものなのだ。

そういった店の親切心によって付加されたサービスの有無を客側がどうこう言うということに対して私はイラっときたのだ。付加的なサービスを当たり前だと思うな。私の感情の正体はこれだった。


こういうことにイラっとくるのはひょっとしたら自分の職業に関係があるかもしれない。

例えばピアノのレッスン。

私の都合によってレッスンをキャンセルした場合などはもれなく返金もしくは振り替えなどの処置を取るのだが、生徒の都合によるキャンセルは基本的には返金も振り替えもせずにそのままにすることが多い。たまに「この日のこの時間でしたら振り替えは可能ですよ」とピンポイントで日時を指定して振り替えをすることはあるが、それは必ずしも毎回ではない。

現在私の教室に通ってくれている生徒さんたちはその辺の事情は十分に理解を頂いているので何も問題はないのだが、まれに「え?振り替えしてくれないんですか?」と言ってくる人もいる。

「はい、しません」と言うと「前に通っていた教室ではしてくれたのに」と言われるので、そういう時には即答で「ではその教室に再度通ってください」と答える。他所はどうだか知らないけれどウチは違うのだ。なのでそういう人はすぐに辞めていく。私もそういう人は来ていただかなくて結構、というスタンスでずっとやっている。

ピアノレッスンの振り替えというのは各教室の規約によって様々なのだが、私のところでは受け付けていない。場所によっては「無料振替いつでもOK」を教室のアピールポイントにしているところもあるが私のところは違うのだ。

この振り替えもあくまでも教室側の親切心により行われている。あらかじめ予約を入れて確保しておいた時間を一旦破棄して別の日程を組むのだから、教室側にはデメリットしかない。それでも少しでも生徒にプラスになることがあればという親切心でそうやって振り替えを実施する。いわばラーメンの「大盛り無料」とか「ネギ入れ放題」なんかに近い。本来は有料なのだがそれを赤字覚悟で無料にしますよ、ということなのだ。

こういったサービスを当たり前だと考えるならばそのサービスを提供する場所に行けば良いし、それをどこでも要求するのは的外れだ。

私は「無料振替いつでもOK」を標榜している教室に対しては何の批判もない。単に「大変そうだなあ」と思うだけで、そこが悪いとは思わない。ただ私の教室は違うというだけで、それがイヤならば来てもらわなくて構わないというだけの話だ。私の店は大盛りもネギも有料なのだ。

自分のやり方こそが正しいなどとは全く思わないが、私には私の考えがあってそのようにやっている。多分これからもずっとそうする。

ラーメンのレンゲからそんなことを考えてしまった。

なのでラーメンのレンゲを借りたい時は「すみません、レンゲをお借り出来ますか」と丁寧に言おう。

今日の演奏動画。

Chick Coreaの作曲した『A Japanese Waltz』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。


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2023年11月27日 (月)

珍しく疲労困憊

朝から千駄ヶ谷でずっとレッスンの日だった。

集中してレッスンやって終わったらヘトヘトになっていた。やっている時は集中しているから疲れの感覚が麻痺しているのだけれど、終わってからどっとやってくる。「やっぱりオッサンになってるんだな」とたまに感じる瞬間があるのだけれど、今日みたいにレッスン後にヘトヘトになっている時がそんな瞬間の一つ。

小岩に戻って練習をしなきゃということで千駄ヶ谷から電車に乗って小岩に戻った。電車で寝れば良かったのにスマホのゲームをしてしまって寝れなかった。アホすぎる。

練習に突入しても練習用の譜面書きの時点で強烈に眠くなってきてしまって、結局一枚だけ譜面を書いたところで終了時間になってしまった。

明日からまた頑張ろう。

そういえば今日の演奏動画の曲、二週間ぐらい前に録ったやつで、ショーロというブラジル音楽の曲なのだけれど、これ難しかったなあ。だいぶ苦戦した。最終テイクもそれなりに粗いけど。まあこの辺で勘弁しといたろということで最終テイクとした記憶がある。

ヘタクソなりによう頑張っとるわ。


今日の演奏動画。

Severino Araujoの作曲した『Espinha De Bacalhau』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月26日 (日)

スポーツ刈りでもミュージシャン

二ヶ月から三ヶ月に一度ほど散髪に行く。

この時点で相当オシャレには気を遣っている方だとは思うのだが、更に私ぐらいのオシャレメンズになると1000円カットには行かない。1300円カットである。元々1000円カットだった店がこの不景気の煽りを食らって1300円に値上げしただけだが、それでも1000円カットではないのでやはり私は相当なオシャレメンズだと言わざるを得ない。ちなみにこの1300円カットではシャンプーまでしてくれる。無敵である。

もちろん余計な注文などしない。「ちょっとエアリーにー、毛先は少し遊ばせてー」とかそういうことは言わない。「スポーツ刈りでオナシャス!!!」これだけである。

そうして出来上がる私のヘアスタイルは概ねどこでも不評である。

「寿司屋か!」
「自衛隊員か!」
等々の手厳しいお言葉を毎度毎度頂戴する。

先日の京都ツアーの二日前ほどにも1300円カットに行ってスポーツ刈りをバチコンとキメて来たのだが、京都でも不評の嵐だった。

「もうちょいミュージシャンらしい格好とかそういうのはないんかい」
「それイケてると思ってんの?」
等々の配慮に欠ける発言が相次いだ。お前ら京都人やろがい、京都人やったら京都人らしく「涼しそうでよう似おうてはりますなあ」と遠回しにディスれよ、と思ったが、わりかしストレートにディスられた。

いくら寿司屋や自衛隊員のような見た目であろうと、全てを犠牲にして朝から晩まで音楽の修行に明け暮れている私はどこからどう考えてもミュージシャンであるのでそのようなディスりには屈服しない。スポーツ刈りでもミュージシャンはミュージシャンである。

ところが昨日、土曜日なのでいつものように柔道の稽古に行ったところ、道場仲間である杉村夫妻の奥様のエリちゃんに「福島さんさっぱりしてカッコいいですよー」と褒めていただいた。

京都人からの京都人らしからぬ「似おうてへんで」「ダサいで」というストレートなディスりによってささくれだった私の心は一気に癒やされた。

思うに、これは私が実際にカッコいいわけではない。あくまでも「場」の問題であるのだ。

音楽の場においては確かにスポーツ刈りは圧倒的な少数派であるが、これが柔道の場に移れば多数派に転じる。別に茶髪のロン毛が柔道をしてはいけない理由など微塵もないが、そのような髪型で柔道をやってみればわかるが「普通に邪魔」である。ピアスや指輪などをしていれば危険なので外せと言われるし、いわゆる「ミュージシャン的なオシャレ」と柔道は極めて相性が悪い。

なので柔道の場においては極力短髪であることが良しとされるような風潮はあるし、もちろん私も「こっちの方がラクだから」という理由で短髪にしている。

そういう部分を加味してエリちゃんは「ナイスですよ」と言ってくれたに過ぎない。もちろんそういった諸々の不便を承知の上で柔道をやりつつも長髪でいる人には何の不満もないけれど。

今後も私は1300円カットにおけるスポーツ刈りを継続していく。

今日の演奏動画。

Franz Leharの作曲した『Yours Is My Heart Alone』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月25日 (土)

鬼門突破

旅を終えて帰りの東京へ向かう新幹線の中から書く。

新幹線が早過ぎてビビっている。これを書き始めた今時点で新幹線は三島駅を出発した。京都を出発してたったの二時間半でもう三島に着いてしまったのだ。

東京〜京都間は9〜10時間をかけての移動、というのが身体に染み付いているので、久しぶりに乗る新幹線こだまのこの移動スピードは少々面食らう。たったの三時間半で京都〜東京間の移動を達成してしまうなんて、私からしたらほぼ瞬間移動みたいなものだ。

新幹線に乗っているということで、今回の旅は普段の旅とは少々趣を異にする。普段は青春18きっぷもしくは高速バスで移動して格安のドミトリーに泊まるのが常だが、今回はそうではなかった。「そうできなかった」というのが正確なところだ。

毎年毎年、11月末のこの時期は京都の宿の値段が冗談みたいな高騰を見せる。そう、紅葉シーズンのせいだ。これについては私はいつも紅葉に対して「てめえ色づいてんじゃねえよ、狩るぞこの野郎」と思う。本来は大変美しいはずである秋の風物詩の紅葉は、私にとっては地獄のインフレ誘発装置であり、もはや憎悪の対象なのだ。

毎年毎年酷い有り様の紅葉インフレであるが、今年は更に酷かった。普段宿泊する一泊2000円ぐらいのドミトリー宿が10000円ぐらいになっていた。絶句した。そして「誰が泊まるかそんなもん!」と強く思った。

移動手段に関しても今回は難儀した。水曜日の昼に東京から京都へ移動する高速バスは5000円弱のものがあったのでそれで手を打ったが、帰りの高速バスが夜行便も昼行便も全て10000円近くしていたので、それならばほぼ値段の変わらない格安新幹線プランである「ぷらっとこだま」を採用することにした。そういう訳で私は今非常に久しぶりに新幹線に乗っている。

宿に関してはまずは「完全に諦める」というところからスタートした。
最安値のドミトリーが10000円。即決で「無理!」となった。

となれば代替案としてはネカフェやサウナということになるのだが、その辺はみな同じようなことを考えるはずだ。ネカフェやサウナが満室で入れないということも十分に想定できた。

「貧乏旅行のベテランを舐めるなよ」

私は何も怯えてはいなかった。

10代の頃から今に至るまでずっと金はないが時間はある。金はないが時間はある人間にしか出来ないタイプの貧乏旅行をこれでもかというほどに重ねて来たのだ。

宿もない、ネカフェもサウナも満員だ、ではどうしよう。

「路上で寝ればいいんです」

純から「電気が無かったら暮らせませんよ!夜になったらどうするんですか!」と言われた時の五郎が「夜になったら寝るんです」と答えた時の勢いで私はそう言った。

これまでに幾度となく路上で寝てきた。むしろ路上こそが私の寝床だ。地球が全て寝床なのだよ。

スケールの大きなカス発言をしつつ荷造りの段階で私はバックパックに寝袋を詰め込んだ。

結局はその寝袋が活躍することもなく一昨日、昨日は知人の家にご厄介になることになったし、今日は朝までやっている友人が経営する居酒屋で飲むことを宿代わりとした。

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↑友人の廣瀬が経営する居酒屋「ロッジ」。営業時間は深夜0:00〜6:00。

たくさんの方々のご厚意や愛情に助けられつつ甘えつつという格好ではあるが、結果的に「なんとかなった」。交通費も宿泊費も洒落にならないほどのインフレーションを起こすこの地獄の紅葉シーズンを乗り切ったと言っていい。繰り返すが今回に関しては他人のご厚意あってのものだが。

恐らくは今後もこうして人に甘えたりあるいは路上で寝たりしながら私の貧乏旅行道は続いていく。

もう少し金があればとも思うが、金を稼いでる暇があったら好きなことをして遊びたいので今後も極力働かない。音楽と柔道をしながら生きていかなければならないし、働いているほど暇ではない。なので貧乏は元より覚悟の上だ。

ということで毎年鬼門となっている11月末の京都ツアー、なんとか無事に終えることができました。
関わってくださった全ての方々に深く感謝いたします。


今日の演奏動画。

Billy Taylorの作曲した『Easy Walker』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月24日 (金)

野宿回避からの野宿

昨日のライブも無事に終了。初めて一緒に演奏する方々と初めてのお店での演奏だったので、まずは「演奏を成立させる」ことに重きを置きながら序盤は慎重にいった部分もあったけれど、徐々に「お、こりゃ結構普通にやってもイケるな」となってきて楽しく終了。また出来るといいな。

演奏は15時ぐらいには終わったのでそこから暇になった。

まずはコンビニでビールを買って鴨川でぷしゅりといっとく。

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そのままのんびりと鴨川を歩いて北上して出町柳まで。

京都に来たら必ず訪れるジャズ喫茶「LUSH LIFE」へ。

普段は演奏前に行くことが多いのでコーヒーを飲むのだけれど、この日はもう既に仕事は終わっていたので日が高い内からビールを。

そしてここでとんでもない僥倖。

マスター夫妻から「今日はどこに泊まってんの?」と聞かれて「どこにも泊まってないです。ま、野宿でもいけるような装備を持って来ているんで大丈夫です」と答えると「ほんじゃ今日泊まっていっていいよ」と言っていただく。

神か…神は私を見捨ててはいなかった…

ということで二日続けて野宿を回避。ありがてえ…ホントにありがてえ…

その後、大きなバックパックをお店に預けさせてもらって少し出かけることにした。

友人の作家石田ゆうすけ氏に大昔に教えてもらってからドハマりした居酒屋(おでん屋)で「おもて」という名店があるのだが、その「おもて」が今年いっぱいで閉店するらしいとの話をやはり石田さんから聞いて、今回の京都旅行が「おもて」に行くラストチャンスだと思っていたのだ。昨日は夕方からフリーだったので行くとすればこの日だな、という風に前もって算段を立てていた。

なので行ってみたのだが。

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定休日…ちーん…

そうだ、祝日と日曜日は店休日だった。昨日は祝日だった。忘れていた。

もうこのまま「おもて」へ行くことは叶わないのだろうか。もう一度あの「えびいも」を食べたかったなあ。

仕方がないので気を取り直して別の店へ。

ここもいつも行く「Jazz in ろくでなし」通称”ろくで”へ。

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ビールを一本だけ飲んでゆっくりする。この店内のカウンターに座っていると何となく落ち着くのだよ。

この時点で19時ぐらい。「LUSH LIFE」に21時までには戻ると伝えていたのであと一時間と少しあった。”あそこ”へ行くか、と思った。

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「きさらぎ」。中島みゆきファンによる中島みゆきファンのためのお店、そう、「中島みゆきバー」である。

BGMは基本的に中島みゆきしかかからない(稀に昔の日本のフォークソングがかかっていることがある)。ここで中島みゆきを聴きながらバーボンなんぞをちびちびやるという至福の遊びがあるのだが、昨日はそれが可能な時間帯だったので久しぶりにその「中島みゆき遊び」を楽しんだ。やはり沁みるよ、神の歌は。

時間も21時に近くなってきたので出町柳の「LUSH LIFE」に戻って荷物を担いでマスター夫妻の家を目指す。

その道すがらの夜の高野川の風景。

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夜の高野川とかいう単なる若い頃の黒記憶リマインド装置。もりもりと10代~20代前半の痛すぎる記憶がフラッシュバックしてきてしまって一人でいるのに「あーーーーー!!!!」と声を出してしまった。今も相当恥ずかしい人間なのだけれど、若い頃はそれに輪をかけて恥ずかしかった。生きていてもいいですか。

ラッシュのマスター夫妻の家はとても居心地が良かった。これまでにも「いつ泊まってくれてもいいよ」と言ってくださっていたのだが、猫を飼っているので遠慮していた。私はものすごく猫が好きなのに猫アレルギー持ちで、酷いと喘息が出るのだ。全く出なかった。猫は知らない人があんまり好きではないらしくてどこかに隠れて出てこなかった。出て来てくれたら絶対もふもふしてしまっていた。

朝食にごはんと味噌汁と鮭の塩焼きとお漬物と梅とひじきの煮物という夢のように美味しい朝食を頂いた。びっくりするほど美味しかった。

その後シャワーを借りて家を後にした。

無目的に歩き始めてみたものの何もやることがないし、かと言って金もないし、夜に演奏が控えているから体力も温存しておきたいし。

考えた挙句、鴨川に向かった。

鴨川で寝よう、と思ったのだ。

まずは出町柳にある三角地帯、通称”出町デルタ”へ。

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高野川と賀茂川が合流して鴨川になるこのエリアは京都で学生時代を過ごしたことのある人ならば多かれ少なかれいくつかの思い出がある場所だろう。私も思い出がある。全て恥ずかしい思い出だが。

ここでバックパックを枕にして一時間ぐらい寝ていたのだが少し寒くなってきたのでそこから南に向かって歩き始めた。

と、そこでふと思ったことがあった。

そういえば今回は野宿上等というコンセプトで防寒着や寝袋をバックパックの中に詰め込んで来ていた。それがお世話になっている方々のとんでもないご厚意のお陰で二日連続で野宿を回避することが出来て、せっかく持ってきた寝袋の出番は未だ訪れていなかった。

これは一つ寝袋の出番を作るべきではないだろうか、と思ったのだ。重い思いをして持ってきたのだから。

ということで鴨川のほとりに寝袋を広げてみた。

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中に入って寝てみた。

ばっちりだった。ちっとも寒くなかった。

なるべく人目に付かないスポットを選んだのだが、それでもたまに近くを人が通り過ぎていった。その時には寝袋の中に深く潜り込むことで「私は単なる路上生活者ですよ」という風情を装った。幸いにして誰にも声を掛けられずに済んだ。もちろんおポリス様の職務質問を受けることもなかった。

ここで二時間ほどダラダラとしたあたりでこの寝袋遊びに飽きてきたので、寝袋をバックパックに仕舞って再び歩き始めた。

四条まで到着して喫茶店に入ってこのブログを書いていた。

さて、ここからはライブ。

今日はこれ。

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もう何年も定期的にやらせて頂いているボーカルの市川芳枝さんとベースの村田博志さんとのトリオ。先斗町の「Stardust club」にて。

今回の京都ツアー最後の演奏。

愛する二人の共演者と愛するお店で。心を込めて一生懸命やってきます。

11月24日(金) 京都先斗町 Stardust Club
075-221-2505
http://stardustclub.jimdo.com/
vocal:市川芳枝 bass:村田博志 piano:福島剛
20:00~start music charge:2500円

今日の演奏動画。

Alec Wilderの作曲した『I'll Be Around』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月23日 (木)

都そばに次ぐ都そば

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昨日のライブ後の写真。

ここ何回か、上手くいかないという訳では無いのだけれど気負ってしまって肩に力が入り過ぎて少々空回りしてしまうような演奏が続いていて「どうしたものかなー」と思っていたのだが、昨日はとてもフラットな集中力を持って演奏に臨むことが出来た。移動もあったから少しは疲れていたはずなのだけれど、それが良い方向に働いたのかもしれない。

あるいは演奏前に伏見桃山の「都そば」で月見そばを食べたのが良かったのだろうか。

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明けて今日。

昨晩はライブにも参加してくれた知り合いの家に一泊ご厄介になった。

今日は昼からのライブ。今は既に現場近くに到着して近くの公園のベンチに腰掛けてこのブログを書いている。

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新京極六角公園。

今日は現場入り前に「都そば」の蛸薬師店にて天ぷらそばをいっといた。

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今日のライブも良い演奏が出来ますように。

今日はコチラ。


11月23日(木) 京都市役所前 La Boucle
075-708-7065
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26028195/
vocal:エリッサ vocal:川瀬裕美 sax:谷川高規 piano:福島剛
12 :30~start music charge:投げ銭(別途テーブルチャージ2200円(料理代))

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頑張ってきます。


今日の演奏動画。

Cole Porterの作曲した『Dream Dancing』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月22日 (水)

上々の旅立ち

京都へ向かうバスは8時10分に東京駅を出発する予定だったから、7時55分までにバス停にいれば良かった。10分前だと少々ギリギリ過ぎるし、かと言って30分も前に着いても特にやることがなくて暇なので15分ぐらい前に着くのがベスト、というのがこれまでの経験から導き出されたベストアンサーだった。

ということは、我が家から東京駅までは1時間もかからないので7時ジャストぐらいに家を出れば、多少電車に遅延などがあっても余裕で間に合う計算だったのだが、私は朝の6時30分には家を出たかった。日暮里の「一由そば」に立ち寄りたかったからだ。

これも私の豊富な貧乏旅行経験に基づく二手三手先まで読んだ推察なのだ。

昼のバスは一旦乗り込んでしまうと京都到着までまともにメシが食えない。途中サービスエリアなどに立ち寄る時間もあるが、再集合の時間までがタイトな上、サービスエリアの物価はスイスぐらい高いのでそこでメシを食べるのは憚られる。なにせ吉野家の牛丼の並盛が600円もするような世界である。私のようなド底辺様などお呼びでない。

ということでバスに乗り込む前に何かを食べておかなくてはバスの乗車中にずっとランニングシャツと短パン姿で「ぼ、ぼくは、お、おなかがすいたんだな」と呟く羽目になってしまい、周囲から「何下清だよ!」と冷ややかにツッコまれるのは請け合いだったので「朝めしはマスト」というのが定跡だった。

さてそれではどこで朝めしを、となるわけだが、バスの発着駅である東京駅で朝めし、というのは悪手である。確かに何はなくとも一旦東京駅に到着しておきたい気持ちは私にもあるのだが、その次の一手が指しにくい。何せ東京駅である。物価がシンガポールぐらい高い。唯一、バス停のすぐ近くにマクドナルドがあるのが救いなのだが、朝めしにマクドナルドというのはそれほど心が躍らない。

ということで導き出された最善手が「京成からJRに乗り換える際の日暮里駅で途中下車して一由そばでたぬきそば320円を食べる」であった。

もちろんリスクは伴う。一由そばは日暮里駅の改札を出てから徒歩5分ぐらいのところにあり、なおかつ人気店なので必ず行列待ちをしなくてはならない。この日暮里駅からの移動時間と行列待ちの時間を考慮に入れると確実に30分は多めに見ておかなくてはならなかったので、私は7時ではなくその30分前の6時30分に家を出ておきたかった。

結論から言えば、私は6時40分に家を出た。眠くてダラダラしていたからだ。

この10分はあるいは致命的な傷になる可能性があった。

もしも電車が遅延したら。もしも一由そばの行列がいつにも増してハードだったら。もしも突如トイレに駆け込みたくなって途中の駅で下車したら。

そんないくつもの「if」が私の頭を駆け巡り、
「ここは無難に一旦東京駅まで行ってしまってマクドナルドで手を打つか?」
「いやいや、ここはやはり初志貫徹で日暮里一由そばだろ」
「あるいは浅草橋の立ち食いそば“ひさご”という手もあるぞ」
などと様々な考えが交錯したのだが、結局私は初志貫徹の日暮里一由そばをチョイスした。大丈夫、きっといける、天は私を味方する、と強く信じて日暮里駅を降りた。

一由そばには予想通り行列が出来ていた。私は即座に行列の人数を確認した。1、2、3…6人か。6人の行列は想定内だ。おそらく5分とかからない。これはいける、と踏んだ。

行列に並びながらスムーズな注文をする為に財布からあらかじめ320円を取り出しておいた。

行列の前の人たちが注文を済ませている間にも私の後ろに人が数人並び、そしてそばを食べ終わった人たちが店を出ていく。まさに人が「回転」していた。

予想通り5分ほどで私の注文の順番になった。注文に淀みはない。
「暖かいそば普通盛りとたぬきをお願いします」
その注文から20秒ほどでたぬきそばが目の前に置かれる。お金を渡す。お釣りはない。ああ、全てゼーレのシナリオ通りだ。

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ということでやってきたたぬきそば320円がこれだ。

以前にもこのブログで紹介したことがあるが、一由そばのたぬきは天かすではなく「天ぷらの切れっぱし」であるので、ゲソやら紅しょうがやらゴボウやらの様々な味がする。マジで美味い。

しかし私に許された時間には限りがあった。一口一口の咀嚼の喜びを噛み締めながら啜りたいところではあったが、それよりもスピード命!と自分に言い聞かせて5分かけずに完食した。美味かった。

ごちそうさまでしたと告げつつ食器を食器棚に下げて足早に店を出た。この時点で7時30分を少々回ったところ。まだ私の勝利は確定していなかった。

急いで日暮里駅まで戻り、そこから山手線に乗り込んだ。日暮里駅から東京駅までは所要時間12分、7時35分に乗り込んだ電車は何の問題も無ければ7時47分に東京駅に着く。そしてそこからノーミスでバス停まで辿り着ければおそらく7時55分にバス停到着、当初の予定していた時刻とぴったり同じだ。

山手線は特に遅延することもなく東京駅に到着し、私は間違いを冒さないように慎重に八重洲南口に向かう階段を降りた。

バス停に着いた。時刻を見た。7時55分だった。

勝利した、私は賭けに買ったのだ、と深い溜息をついた。

最寄りの自販機でお茶を買っていると、程無くして私の乗るバスが停留所に到着し、私は無事に座席に沈み込むことが出来た。あとはもうこの座席に8時間ほど座っていれば京都まで連れていってもらえる。私は安堵した。

一つ目の休憩場所である足柄サービスエリアに着いた時に、いつも目にする超高級吉野家が視界に入ったが「私は今そこまで腹が減っていないのでここのご厄介にならずに済むのだよ」という余裕の心持ちでそこを一瞥した。

足柄サービスエリアからは富士山がとても綺麗に見えた。

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上々の旅立ちだ。私は心の中でそう呟いた。

バスは現在名古屋の少し東側を走行中。あと二時間前後で京都に到着する。

今日から演奏ツアーが始まる。

初日はこのライブ。

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学生の頃からお世話になっているベースの矢野さんと、これまた20年近くずっと一緒にやらせてもらっているボーカルののりちゃんと伏見「レミューズカフェ」で。後半はセッション。来るべし!


今日の演奏動画。

Bob Mintzerの作曲した『Bop Boy』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月21日 (火)

荷造り大嫌いマン(CDを持っていく)

明日から京都へ演奏に行くのだけれど、まだ旅の支度を何もしていない。

どうもこの旅支度というのがずっと苦手で、いつも当日にカバンに必要そうなものをドカスカと詰め込んで適当に出発してしまう。

なので毎回何かしらの忘れ物をする。

一番忘れるのが自分のCDだ。

たまに演奏会場で「CD買いたいです」と言ってくれる奇特な方がいてそれは何よりも嬉しいことの一つなのだけれど、そういう時に限って「わー!CD持ってくるの忘れた!」となるのである。

ウチに大量にあるのに…売るほどあるのに…在庫がぐわんぐわん唸りを上げているのに…と思いながら「すみません…持ってくるの忘れました…あの…Amazonとかでも買えます…」と力無く答えるが、大体そういう場合はAmazonでのちほど買ってはもらえない。こういうのも一期一会なのだ。その場で必ず持ってないといけないのだ。

ということで忘れないようにここに書いておく。

CDを持っていく。CDを持っていく。CDを持っていく。CDを持っていく。CDを持っていく。

こんぐらい書いときゃ大丈夫かな。

それでも忘れるのが私なのだけれど。

なので今日は練習を少し早めに切り上げて家に帰って荷造り。

なんで荷造りって二秒で飽きるんだろう。すぐに「もういいよテキトーで」ってなってしまう。旅は好きなのに荷造りは全く好きじゃない。というか嫌いだ。

そういうこと言ってないでちゃんと荷造りしよう。

明日から三日間の演奏予定は以下。

11月22日(水) 京都伏見 レミューズカフェ
075-622-0014
http://lesmuseskafe.com/
vocal:西池のり子 bass:矢野克宏 piano:福島剛
19 :00~start music charge:2000円


11月23日(木) 京都市役所前 La Boucle
075-708-7065
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26028195/
vocal:エリッサ vocal:川瀬裕美 piano:福島剛
12 :30~start music charge:投げ銭(別途テーブルチャージ2200円(料理代))


11月24日(金) 京都先斗町 Stardust Club
075-221-2505
http://stardustclub.jimdo.com/
vocal:市川芳枝 bass:村田博志 piano:福島剛
20:00~start music charge:2500円


明日から数日間はまた旅ブログです。


今日の演奏動画。

Chick Coreaの作曲した『Time's Lie』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月20日 (月)

来年の手帳

朝ドラが始まるギリギリの時間に起きて、まだ眠りから醒めていないから半分以上意識が飛んだ状態で朝ドラを視聴。いつもこんな感じだから、ぶっちゃけ朝ドラの内容はそんなに頭に入ってきていない。

朝ドラが終わったのが8:15。

よし、ここから家でのトレーニングを開始してそれが終わったら階段ダッシュに行くぞ、と思うもののそれとは裏腹に「8:30になったら始めよう。ちょっと10分だけダラダラしよう」という悪魔の囁きが聞こえてきてダラダラする。

8:30になっても身体が動かない。悪魔は「9時になったらやろう。そうしよう」と言う。

そうだね仕方ないよね、と思いながらダラダラすると一瞬で30分が過ぎ去る。この時間の経ち方の速さはちょっとおかしくないか?と思うのだけれどまさしく9時。また悪魔が「9:30までダラダラしよう」と囁く。

うーん、それも確かに悪くないかも…と思いつつも…

悪いに決まってんだろ!!!!

アホが!さっさと腕立て伏せを始めやがれ!!!!

と私の頭の中の鬼軍曹にどやされたので腕立て伏せから開始。すみません、9:10ぐらいから開始しました。軍曹マジすみません。

家でのトレーニングが終わると頭も少しスッキリしてくるので「よし、階段ダッシュ行こう」という感じにはなる。最初のスタートダッシュが超肝心だな。

ということで階段ダッシュ。

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今日はものすごく風が強かった。いつものように30本。

トレーニング中に2本連絡があって、どちらも来年の演奏仕事に関する連絡だった。

そういえば来年の手帳を買いに行かないと、とこの時に思った。今年の手帳がもう終わる。

一旦家に帰って諸々の連絡を終えた後にメシを食べて風呂に入ってから、今日はそのまま小岩駅の駅ビルに向かった。書店で手帳を買おうと思ったので。

買ったのはこれ。

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中はこんな感じ。

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毎日のスケジュールが1時間ずつに区切られていて、土日も平日同様に表記されているタイプ。私はこのタイプのやつがずっと使い慣れている。レッスンのスケジュールを管理する時に「何時から誰それがどこそこで」というのがぱっと見えないとイヤなのだ。使い慣れたこのタイプのやつですらたまにスケジュールミスを犯すので、これ以外のタイプを使うのは正直めっちゃ怖い。

毎年手帳を買う時に「参ったなあ」と思うのが、手帳が結構高いことだ。これも2000円ちょっとした。2000円って普通の本が何冊か帰る値段なのに。くっそー。ま、これは仕方ない。スケジュールミスを少しでもなくすための必要な投資だ。

来年の手帳に現在決まっている来年のスケジュールを書き写した。

来年は今年よりはちょっとは多めに仕事が入ってきますように、そしてスケジュールミスをしませんように、と祈りながら。


今日の演奏動画。

Miles Davisの作曲した『Serpent's Tooth』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月19日 (日)

昨日は立川「Jesse James」35周年ライブだった

昨日は立川「Jesse James」の35周年ライブ。

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満員のお客様と共に、良いライブだった。

昨日は2バンドのツーマンライブだった。

私はいつものようにボーカルの高原かなさんとのデュオで演奏させていただいたのだが、もう一つのバンドはピアニストの大貫暢之さんをリーダーにクラリネットの古川歩実さんとベースの白幡真都さんとドラムの徳丸太一さんから成るカルテット。

先に大貫さんのバンドが1ステージやり、その後に高原さんと私が1ステージ、最後は全員でセッションという形式だった。

冒頭に載せた写真は大貫さんたちのバンドが演奏中に会場の一番後ろの席から撮ったものだが、実に素晴らしい演奏だった。各人の音色は美しいし、何より強力にスイングしていた。

あまりに素晴らしかったので、その後に高原さんと二人で演奏する時には最初は随分肩に力が入ってしまった。人間力が足らん。

結局高原さんに助けられながら楽しく演奏させてもらった。

3セット目のセッションも楽しかった。私と大貫さんが交互にピアノを弾くような形でバンド形式で演奏させてもらった。

終演後に話してわかったことなのだが、昨日の六人の出演者の中では私が最年長だった。大貫さんと高原さんは少し歳下なぐらいなのだが、それ以外の出演者たちは皆20代前半という若さだった。その年齢であんなに素晴らしい演奏が出来ることに驚きだった。昨日のメンバーの中では確かに私が最年長だったが、技術的に一番低いのも私だったし、もちろん20代の時の私の演奏などは今に輪をかけて酷いものだったからそれを思い返して少し恥ずかしくなっていた。

ちょっと前までは出演者の中で私が最年少ということがほとんどだったはずなのに、まさか自分が最年長になる時が来るとは。全然ちゃんとしてないのに。

先月の柔道の試合でも同じようなことを思った。トーナメントに出場している選手は軒並み10代〜20代の素晴らしい実力を持った若者たちであり、オッサンとして出場しているのは私(44歳)と、同じ道場で共に稽古に励むマブダチの柴川さん(50歳)の二人だけだった。

ハッキリ言って私たちは場違いなオッサンであり、そして屈強な若者たちには歯が立たずにやられてしまうのだが、それでも心を奮い立たせて挑戦していくのだ。良いじゃないか。人から馬鹿にされても私たちの挑戦はまだ終わらない。

いつの間にやら歳を取ってしまって、気付いたら周りは自分よりも遥かに優れた若者ばかりになってしまった。でもそれはそんなに悲観することじゃない。死ぬまで挑戦は続くのだ。

昨日、もう一つとても素敵な発見があった。

高原さんが大貫さんのバンドに入って歌っている時に、私は客席から彼女の歌を聴いていた。いつも一緒に演奏しながら聴いているので、客席から聴くというのは初めてだったかも知れない。

彼女の歌が素晴らしいのはわかっていたことだけれど、客席から聴いてみて改めて「ああ、おれはこの人の歌が“好き”なんだな」と思った。それはとても素敵な発見だった。

それともう一つ。35周年に集まってくれたお客さんたちの笑顔から、「Jesse James」という店がいかに色んな方々から愛されているかということを知った。これはいつもお世話になっている小岩の「BACK IN TIME」にも言えることなのだけれど、お店が非常に深くお客さんから愛されているというのはすごいことだ。

高原かなさんとの次回の「Jesse James」出演はクリスマスイブの12月24日。自分の大好きな共演者と大好きな店で演奏出来る機会に感謝しながら精一杯やります。

今日の演奏動画。

Jack Zuckerの作曲した『Syclone』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月18日 (土)

深夜の打ち込み公園はエモい

昨晩は久しぶりに市川「O’d Dinner」での演奏。楽しく終了。

22時ぐらいにお店を出て、そこから歩いて帰ってきた。

江戸川に架かる市川橋を渡って。

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市川駅と小岩駅はJR総武線で一駅なのだけれど、何となくJRの小岩駅まで行ってしまったら飲み屋に立ち寄ってしまいそうな気配が自分の中にあったので、ここは徒歩で。コンビニで缶チューハイを買って路上飲酒しながら。

家の近くまで歩いてきたあたりでいつも打ち込みをしにいく通称「打ち込み公園(最近サボってるけど)」に行ってそこでタバコを一本吸ってから周囲に落ちているゴミを拾って帰る。

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昨日はあんまりゴミが落ちてなかった。

夜の打ち込み公園は朝の打ち込み公園とはまた違う表情を見せてくれて、こういうのを若者言葉で「エモい」って言うのかなと思った。深夜の静まり返ったマジで誰もおらん公園はエモい。

明けて今日、このブログを書いているのは総武線の中から。今日は月イチの立川「Jesse James」。

いつもはボーカルの高原かなさんと二人で出演させてもらっているのだけれど、今日はお店の35周年ライブということで大勢の方々と一緒に。

詳細はコチラ。

11月18日(土) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
「Jesse James35周年記念ライブ」
piano:大貫暢之 clarinet:古川歩実 bass:白幡真都
drums:徳丸太一 vocal:高原かな piano:福島剛
19:00~start music charge:4000円

ということで今日も良い演奏が出来るように頑張ってきます。


今日の演奏動画。

Antonio Carlos Jobimの作曲した『Aula de Matemática』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月17日 (金)

ダッシュしなけりゃ意味がない (It don't mean a thing)

朝から雨。

朝イチの自宅トレーニングを終えてすぐに出掛ければ階段ダッシュに行けたのに、ちょっとダラダラしてたらすぐに雨が本降りになってきてしまったので階段ダッシュを諦めた。こういうの、いかんなあ。心のどこかで「しょうがないよね、雨降ってるし」という甘えた言い訳が出て来てしまう。ちょっとホッとしている自分がいる。本当に根っからの怠け者である私はこういう部分に打ち勝っていかなくてはいけないんだよなと朝からちょっと落ち込む。

仕方なくトレーニング後にとぼとぼと歩きながら近所のコンビニにプロテインを買いに行く。自宅マンションの階段をすたすたと歩くことで階段ダッシュの罪滅ぼしをしようと思ったけれど、こんなもんじゃトレーニングにはならない。階段はダッシュしなければいけない。

今日買ってきたプロテインがこれ。

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初めて買った。タンパク質21gってなかなか良いじゃないかと思って買ってみたのだけれど、飲んでみたらめちゃめちゃ牛乳。右上に「ミルク風味」って書いてあるけど、これものすごくミルクだよ。

実はあんまり牛乳が好きじゃないので、これは今後は多分買わない。牛乳が好きな人なら全然アリだとは思うのだけれど。

さて、雨も上がって今日は今から演奏の仕事に。

今週と来週は演奏の機会がたくさんあるので嬉しい。無ければ無いでずっと練習してれば良いだけなのだけれど、やっぱり演奏の機会があるのはとても嬉しい。そもそも演奏するのが好きでこの職業に就いたんだもん。

今日はコチラ。

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結構久しぶりの市川「O'd Dinner」。約一年ぶりとかそんなもんかな。

共演していただくのは初めてのとおやまけいこさん。

今日も良い演奏が出来ますように。

頑張ってきます。

今日の演奏動画。

Victor Youngの作曲した『Stella By Starlight』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

テーマのアレンジはKeith Jarrettのアルバム【Yesterdays】に収録されたテイクを参考にしています。

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2023年11月16日 (木)

アンクルウェイトを諦めて

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自宅でのトレーニングののち、足を怪我して以降2週間ほどサボっていた階段ダッシュに久しぶりに行ってきた。

いつものように30本。久しぶりなのでちょっとしんどかったけれども。

実はこの階段ダッシュトレーニングに関しては一つ改良を思いついていて、足に巻くオモリ(アンクルウェイトというらしい)を巻いてやったらどうかなと思っていた。

なので先日ドン・キホーテに立ち寄った時にそのアンクルウェイトを見つけて、試しに足に巻いてみたのだが「うーん、これはなんか違う」となったので買わなかった。なので今日もオモリは巻かずにダッシュしている。

何が違かったかと言うと、アンクルウェイトを足に巻いた時に負荷がかかるのはどちらかというと太ももの前面のあたりだったからだ。

キックをするような競技にはこれは効果があるなと思う一方で、柔道に必要なのはそういう蹴り上げるタイプの筋肉ではなくて地面を蹴って上に持ち上げるようなパワーが必要なので、これはなんかちょっと違うなとなったのだ。

多分もしもそういう負荷を余計にかけようと思ったら、チョッキ型で上半身に着れるようなオモリならば効果があるのかなと思った。あるいはリュックサックの中に砂袋なんかを詰め込んでそれを背負うのもいいかも知れない。上半身を重くして、それを下半身で持ち上げるような動きが効果的なのではないかなと。

ということで自分への誕生日プレゼントとしてアンクルウェイトを買おうかなと思っていたのだがそれはヤメ。

今は別のものが欲しくなっている。

今欲しいのはぶら下がり健康器もしくは懸垂バーである。

それを買ってきてそこに柔道着を着せて、柔道着を掴んで懸垂をするのがかなり良いのではないだろうかと思っている。

問題は置く場所だ。

我が家はただでさえ狭い上にものすごく散らかっているので置く場所がない。

まずは家を片付けるところからスタートなのかもしれない。

懸垂バーに柔道着を着せて懸垂がしたい。

目下の欲望である。


今日の演奏動画。

Bob Fraserの作曲した『Ballad For Anita』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月15日 (水)

カス山カス男くん

今日は夜に演奏があるだけだから日中はトレーニングやら練習やら自分のことに時間が使えるなと思っていたのに、午後までずっとダウンしてしまった。

二日酔いだ。

酒を飲み過ぎてはいかんとあれほど…

夕方には完全に復活したので、少しだけ練習をしてこれから演奏の仕事に。

ということで今日も簡単なブログ。

今日はこれからコレ。

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第三水曜日恒例の歌声酒場。

一曲一曲丁寧に弾いてきます。

今日の演奏動画。

Tommy Flanaganの作曲した『Freight Train』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月14日 (火)

カープが再び暗黒期に突入したとしても

広島カープ西川龍馬選手の国内FA権行使の報せが届いた。

広島カープは国内FA権を行使した選手を残留させた前例はないので、事実上これで西川選手の退団が決定的となった。

これまでカープの中心選手として活躍してくれた西川選手の退団は実に寂しいが、新天地での活躍を期待している。

気高きその勇姿
並ぶものはないさ
我等に希望の光見せてくれ
かっとばせー龍馬!


さて、それが寂しくて残念なのは確かなのだが、私はどこかでわくわくしてもいる。

今もカープ戦は熱心に観ているのだが、おそらく私が一番熱心に観ていたのはカープのいわゆる「暗黒期」である。

カープには暗黒期がたくさんあるのでどの時期の暗黒期なのかというのも迷うのだが、金本知憲選手と現監督の新井貴浩選手がFAで抜け、黒田博樹投手がメジャーに行ってしまったあたりの時期、すなわち2008年から2012年くらいの頃に最も足繁く球場に通っていた。

その当時の選手は今でもよく覚えている。

野手では栗原健太選手、東出輝裕選手、梵英心選手、天谷宗一郎選手、もちろん前田智徳神。

投手では前田健太投手、横山竜士投手、高橋建投手、永川勝浩投手、コルビー・ルイス投手。

好きだったなあ、あの暗黒期のカープが。

西川選手が抜けても新たな若手が台頭してくることを望んでいる一方で、再び暗黒期に突入したらしたでまた一生懸命応援しようと思っている。

とりあえず西川選手はソフトバンクよりもオリックスに行ってくれると良いなあ。

さて、今日の演奏動画は先日のソロピアノライブからの抜粋シリーズの最後。今年亡くなったCarla Bleyの『Lawns』を。アンコールで演奏した曲だ。

明日からはまた通常モードのYouTubeチャンネルに戻ります。

今日の演奏動画。

2023年11月7日(火)に東京小岩「BACK IN TIME」で行われたソロピアノライブよりCarla Bleyの作曲した『Lawns』の動画です。

撮影:小沢 一人

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2023年11月13日 (月)

一日レッスンの日

朝からずっとレッスンの日だった。

なので昨日は23時には布団に入ってさっさと寝たのだが、そしたら深夜2時に目が覚めてしまってそこから寝付けず。

「そういうことじゃねえんだよ、そういう為に早めに布団に入ったわけじゃないんだよ」と思うも、結局早朝5時ごろまで寝付けずに布団でごろごろしていた。

始発列車が走りだした頃にうとうとし始めたのだけれど、そこから頑張って起きて千駄ヶ谷まで行って気合いのレッスン。夕方に終わった時にはかなりフラフラしていた。やっぱり睡眠は大事。

そこから小岩に帰ってきて最後の気力を振り絞って練習して今さっきやっと終わった。

なので今日のブログは簡単に。

今日の演奏動画は先日のソロピアノライブからの抜粋第四弾。

私のピアノの師匠である市川修先生の書いた『People in me』を。

思えばこの曲をレコーディングしたい、って思ったのが二年前に【流転】というアルバムを作ろうと思ったきっかけだった。

市川先生との思い出もたくさんあるなあ。

今日の演奏動画。

2023年11月7日(火)に東京小岩「BACK IN TIME」で行われたソロピアノライブより市川修さんの作曲した『People In Me』の動画です。

撮影:小沢 一人

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2023年11月12日 (日)

ニューヨークに行かずにインドに行った21歳のアホ

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久しぶりに「本日のレコード」。Phineas Newborn Jr.の【Harlem Blues】。

ベースにRay Brown、ドラムにElvin Jonesという、さながら「オールスター」感のあるメンツだけど、やっぱりこのアルバムは文句なしに好き。フィニアスのピアノというのは私の理想的なピアノの一つの完成形だよなあと聴くたびに思う。聴いていると単純にテンションが上がる。理屈じゃない。

さて、今日の演奏動画は一昨日から引き続き先日のソロピアノライブからのライブ動画なのだけれど、数週間前にもアップしたオリジナル曲の『ガンゴトリーの谷~A Valley of Gangotri~』。数週間前にアップした時は「今度のライブでやる時の練習を兼ねてアップしよう」と思っていたけれど、こっちが本番のテイク。

この間のライブでこの曲を演奏した後に喋ったことなのだけれど、この曲について。

ガンゴトリーというのはインドの北部、ネパールとの国境のあたりにあるヒマラヤ山脈の山間部の村である。この村の標高が既に3415mであるので、この時点で富士山の山頂とほぼ同じぐらいに高い。

私はこの村を2001年に訪れた。

本当はこんなところに行くつもりではなかった。

二十歳ぐらいの時にほとんどピアノなんて弾けないのに「おし、ジャズピアニストになるか」という謎の決心をした。今考えても実に謎であるが、そう決心してしまったのだから仕方がない。頭がものすごく弱かったことは間違いない。

「ジャズピアノをやる為にはアメリカのニューヨークに行ったら良いらしい」ということを人づてに聞いて「おし、ほんじゃニューヨークに行くか」と思って大学を途中でほったらかして(休学して)ニューヨークに行くためにアルバイトで金を貯め始めた。

ところがその貯金の最中に、深夜にやっている「世界の絶景を行く」みたいなテレビ番組で「ガンジス川の源流を辿る」というものを観てしまった。ガンジス川の源流はインドのガンゴトリーからヒマラヤの山を歩いて行った先のゴームクというところだということだった。

「ここに行きてえ」

私はそう思ってしまった。

何なんだろう、若い頃の私のフットワークの軽さと行動力と頭の悪さは。

ということでニューヨークはいつでも行けるから後回しでいいやと思ってインドに旅立ってしまった。

行ってしまったから仕方ない。後回しでいいやと思ったものの、その後に私はまだニューヨークを訪れたことはないし、今後も行くような予感はあまりない。わからないけれど。

インドの首都ニューデリーから入国して、そこからバスを乗り継いでまずはリシケシュならびにハリドワールといった村に向かった。この辺はかのビートルズがインドにものごっついかぶれていた時期にヨガの聖地として訪れていた村としてもよく知られている。私はヨガは全然やっていない。ガンジス川で水浴びをしながら遊んでいただけだ。

そこから更にバスで山奥へと進んでいってガンゴトリーに到着した。

結局ガンジスの源流にも行った。山道を歩いて行ったのだ。

この辺の話は長くなるのでまたいずれ。というか昔このブログにも書いたことがあるような気もするし、まあいいや。

「ピアニストになろう!」と謎に思い立ち、「ニューヨークさ行くべ!」と行動していたのに、「なぜかガンジスの源流にいる!」となったのが今から22年前のことだ。

でも結局ピアニストになったし、人生はよくわからん。

あと私の人生はこういう風に振り返ると実にふざけているし、ものすごく「ちゃんとしていない」と思う。

なので私は人に向かって「ちゃんとしろよ!」と注意する権利は一切ない。私は昔からずっとちゃんとしていないし、もちろん今も全然ちゃんとしていない。

そんな思い出の地、ガンゴトリーの名前をつけた曲。

久しぶりに弾いてみたらそこそこ良い曲だった。

今日の演奏動画。

2023年11月7日(火)に東京小岩「BACK IN TIME」で行われたソロピアノライブよりオリジナル曲『ガンゴトリーの谷~A Valley of Gangotri~』の動画です。

撮影:小沢 一人

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2023年11月11日 (土)

12時間睡眠

12時間以上連続で寝続けてしまった。

途中軽く目を覚ましたりもあったのだけれど、そこからすぐさま再度寝落ちしていたので本当に12時間以上。

レッスンをしに池袋に行かなくてはならなかったので何とか12時過ぎに起きたが、「もっと寝てていい」と言われたらもっと寝られた。

こんなことは本当に珍しい。普段は6時間ぐらいの睡眠でも十分だしその辺で勝手に目が覚める。

あまりに不慣れなこの現状に自分でも少し怖くなるのだが、たくさん睡眠を摂れること自体はそんなに悪いことでもなかろうと思って自分を納得させる。

例えば人間の身体が発熱するのはその発熱によって免疫機能を上げて体調を整えようとしているように、ひょっとしたら私の身体は何かしらの変化に対応するために一時的に膨大な量の睡眠を摂ろうとしたのかもしれない。

私は割と体力がある方だし、それゆえに自分の心身の変化にはかなり鈍感な方だと思うのだけれど、こうした「反応」によって自分の心身の現在地をはからずも知ることになる。

さて、以下に続く「今日の演奏動画」のコーナーはやはり先日のライブからCharlie Hadenの『La Pasionaria』。この日はもう一曲Charlie Hadenの曲をやったのだけれど、より即興性の強いこちらを。


今日の演奏動画。

2023年11月7日(火)に東京小岩「BACK IN TIME」で行われたソロピアノライブよりCharlie Hadenの作曲した『La Pasionaria』の動画です。

撮影:小沢 一人

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2023年11月10日 (金)

『Frevo (Egberto Gismonti)』 Takeshi Fukushima (pf) Tomoki Kajikawa (gt) Live at BACK IN TIME Tokyo 2023 11.7

今日から少しずつ先日のソロピアノライブの動画を公開していく。今日から五日間連続の予定。

ソロピアノライブだったのに、一発目はピアノとギターのデュオ。

この日の会場、小岩「BACK IN TIME」のオーナーでもあるギタリスト梶川朋希さんと二人でEgberto Gismontiの作曲した『Frevo』を。

ここ何年も自分の誕生日近辺ではBACK IN TIMEでソロピアノライブをやらせてもらっているのだけれど、毎回梶川さんにおねだりして一曲だけデュオでやってもらう。これを非常に楽しみにしている。

この『Frevo』という曲に関しては、私が「ジスモンチの曲がやりたい」と言い、梶川さんが「ほんじゃ『Frevo』やろっか」と言ったので二人で半分ずつ決めたような恰好。それが多分数か月前。結構前のことだったように覚えている。

決まってから、音源を元に自分で譜面を起こしてそれを練習して。とても難しかったけれど非常に美しくてエキサイティングな曲だったので練習も楽しかった。

本番では練習通りにいかない部分も多々あったけれど、それでもその場限りの一回こっきりのセッションを楽しんだ。まだまだ改善点は山ほどあるのは承知の上で、私はこの日のこの演奏はこれはこれでとても好きだ。


去年の暮れぐらいから個人的な興味でブラジル音楽の研究を進めている。普段やっているジャズの演奏に何かプラスになるものがあれば良いなという気持ちも無くはないが、基本的にはただ単純に「やりたい」という動機だけでやっている。面白そうだからやりたい、ただそれだけのことだ。

ブラジル音楽というと、ボサノヴァやサンバ、ショーロなどに始まり、ものすごく多岐にわたる。私などまだその入り口をかいつまんでいるだけに過ぎないのだが、その中で出会った素晴らしい音楽家がAntonio Carlos JobimでありMilton NascimentoでありHermeto Pascoalであり、今回取り上げたEgberto Gismontiだったりする。

私はこれまで基本的にはずっとアメリカとアフリカの音楽を勉強してきたので、この「南米」という地で育まれた音楽文化はとても新鮮に感じた。というか今でもとても新鮮だ。リズムもメロディも、そして音楽自体が持つ侘び寂びのような雰囲気もこれまで学んできたものとは往々にして異質で、それゆえにとても面白い。

私が知らないだけで世界にはめちゃくちゃ素敵な音楽が溢れている。

これからもまだまだブラジル音楽への研究は続くが、他にも興味を持ったらどんどん勉強していきたいなと思っている。

音楽はもしかしたら旅なのかも知れないなと、そんなことを思った。


一緒に演奏してくれた梶川さんに心より感謝申し上げます。


今日の演奏動画。

2023年11月7日(火)に東京小岩「BACK IN TIME」で行われたソロピアノライブより、ギターの梶川朋希氏をゲストに迎えてEgberto Gismontiの作曲した『Frevo』の動画です。

BACK IN TIME http://www.bqrecords.net/backintime.htm
撮影:小沢 一人

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2023年11月 9日 (木)

バランスボール腕立てはほんの少し進化を遂げる

朝8時前に起きて朝ドラを視聴したところまでは良かったのだが、そこから日課のトレーニングに突入しようとしたのに「えー、腕立て伏せから一通りやんのー?きついよー、めんどいよー」という怠け者の私が登場してしまい、まさかの二度寝をカマしてしまった。怠惰王におれはなる。いや、なった。

ものすごい罪悪感で二度寝から起きてきてなんとかトレーニングを始めた。

腕立て伏せは100回と決めているのだけれど、最近少しマイナーチェンジした。

これまではバランスボールを胸の下に置いてそこに手をついて腕立て伏せをしていたのだけれど、ここ数日はバランスボールを足のつま先側に置いての腕立て伏せにしている。手は床である。微妙に以前よりも負荷がより多くかかっているような気分になるのでしばらくはこれでいってみようと思っている。

それからV字腹筋を4分、背筋を100回、プランクを5分というのはいつものメニューだ。

軽く怪我した足の調子がまだ本調子でないので、その後の公園or土手のトレーニングには行けていないのだけれど、しばらくはこれで我慢。公園or土手のトレーニングが復活したら、少し新しく試してみたいと思っていることがあるのでそれはそれで楽しみ。

トレーニング後は家で昼飯。いつもの納豆卵かけごはんにベーコンエッグ、さらに作り置きの味噌汁があったので非常に助かった。

メシ後は風呂に入ってそれから着替えて仕事場へ。

今日は無職の日だったので、先日のソロピアノライブの演奏動画の編集をしながら合間にここ数日一旦中断していたショーロ(ブラジル音楽の1ジャンル)の曲の練習をみっちりと。

演奏動画の編集も一通り片付いた。先日のソロピアノライブから5曲だけピックアップして明日以降公開する予定。

練習と動画編集が一段落したのでこうしてブログ更新でした。


今日の演奏動画。

Harry Warrenの作曲した『There Will Never Be Another You』をベースの野々口毅さんとデュオで弾いてみました。

野々口毅さんのYouTubeチャンネルはこちら。
https://youtube.com/user/nyonyo30

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2023年11月 8日 (水)

44歳になった

44歳になった。もう立派過ぎるほど立派に「オッサン」であるし、完全に「若手」のカテゴリーには入らなくなった。

ということで、毎年誕生日近辺にはホームグラウンドの小岩BACK IN TIMEでソロピアノのライブをやらせてもらっているのだけれど、昨日もやってきた。

いい歳こいて妙に緊張しすぎてズタボロになった曲もあるけれど、そういうのはまた練習してやればいいや。

いつも色んな方面でお世話になっている小沢氏がお客さんとして来てくださって演奏の動画を撮ってくれたので明後日から少しずつ公開していこうと思っているのだけれど、前述のようにズタボロになった曲もいくつかあるので、ピックアップして数曲だけ公開する。公開はするけど後悔はしない。何言ってるんだ私は。

昨日のライブ自体は終わった後に「くぅー、疲れたー」となるぐらいに全力で出来たのでそれはそれで満足。

一つ新しい発見があって。

終演後にライブに来てくださった方が、私のソロピアノアルバム【流転】のライナーノーツがほしいと言ってくれた。

「あ、それならばCDをお買い上げくださればオマケで付けますんで」と答えると「それがCDを聴く機械を今はもう持っていないのでCDが買えない。代わりに配信サイトでいつも聴いている」と言ってくれた。

そうなのだ。これは今の音楽を取り巻く現状の一つで「CDを聴く機械を持っていない」という人は少なくないのだ。その事実を知っていたからこそCDプレイヤーを持っていない人でも聴けるように配信サイトでアルバムを配信しており、そのように聴いてもらうことに私は何の異論もない。

なので「そういうことならライナーノーツなんてタダで持っていってくだせえ」と言って差し上げた。サインしてくれと言われたのでサインしたら喜んでくださったので「おれのサインなんてなんの価値もねえんだけどな」と思ったのだが、喜んでいただけたなら嬉しい。

ということで今後も「【流転】はよく配信で聴いているのだけれどCDプレイヤーを持っていない為にCDが買えず、でもライナーノーツはほしい」という方がいたらその旨を私に伝えてほしい。タダであげるから。イヤでなければサインもするし。

ライブが終わったらBACK IN TIMEのマスター梶川夫妻に隣の店で酒を奢ってもらってしまった。一番お世話になっている方々に更に借りを作るあたり、私は44歳になっても未熟である。非常に美味い酒だった。

明けて今日、11月8日が私の誕生日だったのだが、今日はベースの野々口毅さんとの月に一回の基礎練習会の日だった。

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野々口さんからは「基礎練習・鬼の特訓コース」という誕生日プレゼントをいただいた。二人でひたすら基礎練習をしまくった。

すごく上々な44歳の始まりだった。

44歳も、ずっとひたむきに毎日音楽と柔道と向き合っていければいいなと思った。

がんばります。

今日の演奏動画。

Thelonious Monkの作曲した『Rhythm-A-Ning』をベースの野々口毅さんとデュオで弾いてみました。

野々口毅さんのYouTubeチャンネルはこちら。
https://youtube.com/user/nyonyo30

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2023年11月 7日 (火)

ライブ前のよくある日常

たっぷり寝て遅く起きてから3時間ぐらい練習して、一旦家帰ってきて風呂入って汗が引くのを待っているところです。

今日はこれからライブ。ライブの日は日中に仕事が無ければいつも大体こんな感じ。

今から着替えて行ってきます。

怯えず、飾らず、驕らずに。

良い演奏が出来ますように。

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行ってきます。


今日の演奏動画。

Tommy Flanaganの作曲した『Eclypso』をピアノとベースの「一人合奏」で弾いてみました。

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2023年11月 6日 (月)

安心なんてするな

明日が年イチのソロピアノの本番なので、今日は久しぶりにずーっと曲の練習。

明日やる曲も全部決めていなかったので、とりあえず暫定的に全部決めてからそれを何周も弾くという練習。

普段は練習の7~8割は基礎練習なので、こうやって実戦的な練習ばかりをやるのは気分的にはすごく新鮮。まあ本番前の数日間だけ許されることなのだけれど。

ひょっとしたらこうやって書いているのを見て「え?曲の練習ってそんなにしないものなの?」と思う人もいるかもしれないけれど、私はほとんどしない。よっぽど難しい曲で何か所か弾けないようなところがある曲はその部分だけを抜粋して練習したりもするけれど、基本的には曲の練習は滅多にやらない。基礎練習の一環として曲の「研究」はする。

曲の練習をやらないから本番でありえないポカをしたりもするのだけれど、なんだかそれはそれで面白いと思っている。


私は気が弱いのですぐに「安心したがる」ところがある。曲の練習をしてその曲のガイドラインを決めて、とりあえずその感じで弾ければオッケーというようにすぐに安心したがる。

そしてこれは私の理想と考えている音楽の形とは程遠い。

常に五感をフルに使って自分に「今出したい音はなんだ?」と問いかけて、「今音楽はどういう方に進みたがっている?」と探る。それが私の考えている音楽の理想的な形だ。あらかじめ決まった正解などない。その時にいかに正直で丸裸であるかということが何よりも最優先される。

だからそのための基礎練習なのだけれど。

でもね、久しぶりに丸一日曲の練習をすると楽しい。やっぱり好きな曲を弾くのは楽しいんだよ。

さて、今日の練習はすぱっと忘れて明日の本番に臨めますように。

練習通りにやらない。安心なんてするな。

今日の音楽は今日の音楽。明日の音楽は明日の音楽。

ということで明日のライブ、是非来てください。明日は明日にしか出来ない音楽をやります。

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11月7 日(火)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「Solo Piano」
piano:福島剛
20:00~start  music charge: 2500円


今日の演奏動画。

Charlie Parkerの作曲した『Little Willie Leaps』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月 5日 (日)

身体は変わっても心はそうそう変わらない

今日の昼は久しぶりに近所の蕎麦屋「米むら」に行った。

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鳥せいろそばの大盛り850円。非常に美味い。

香り豊かな蕎麦も美味いしつけ汁がまた素晴らしい。街の小さな蕎麦屋なのだけれど、とても好きな店だ。

若い頃は蕎麦とラーメンだったならば圧倒的にラーメンの方が好きだった。それも脂ぎったパワフルなラーメンが好きだった。いつでも大盛りを頼んでいた。

それがいつからか完全に蕎麦派になってしまった。

おそらく身体の変化なのだろう。中年になって代謝も落ちてしまって身体がそれほどの塩分やカロリーや油を必要としなくなってきたから、それに合わせて味覚も変化してきた。全体的に濃い味付けのものよりも薄い味付けを好むようになってきた。こればっかりは仕方ない。

こうやって身体には確実に変化が起こっているというのに、心の方は若い頃と比べてもあまり変化が無いのかもしれないということを最近は思い知ることになった。

数週間前の柔道の試合。

結局一回戦で初戦敗退してしまったけれど、その時の自分の気持ちの在り方に自分でびっくりした。

始まる前は「冷静にいこう。23年ぶりのトーナメント戦だ。まず一勝。できることを確実に」なんて考えていたはずなのに、試合開始が近づくにつれてそういう考えが吹っ飛んでしまった。心の奥底からどんどんと湧き上がる「やってやんよ、ブン投げてやる」という謎の闘争心。始まる直前は完全にそれしか考えていなかった。頭が沸いていた。

結局相手の方が一枚も二枚も上手で、脳みそがしゅんしゅんと煮立ったオッサンはコテンとやられてしまった。

終わった瞬間にも私は大人げなかった。「相手の方が強かった、仕方ない」とはならなかった。「くそっ!負けた!悔しい!」と、頭にあったのはそればっかりだった。悔しくて泣きそうだった。弱くて不甲斐ない自分に怒りすら覚えていた。

その後しばらく経って少しだけ冷静になった時に、こういった感情は10代の頃に一生懸命柔道をやっていた時から何一つ変わっていないことに気が付いた。もうすぐ44歳なのに。


若い頃みたいにすぐに誰かとトラブルを起こして揉めるようなことは劇的に少なくなった。けれどそれは性格の根本的な部分が穏やかになったわけではなくて、様々な場面における「対処の方法」をいくつか学んできただけだ。こういう発言をするとダサいとか、こういう振る舞いは誰にもプラスにならない、とか。そういうことをこれまでに生きてきて様々な失敗を犯していく中で学んできたのに過ぎない。

そういうケースバイケースの処し方が少しだけ上手くなってきているだけであって、私の性格の根本にある非常に憶病で幼稚でそれゆえに好戦的な部分は、何一つ変わっていなかったということを先日の柔道の試合で気付かされた。

対処方法という「鎧」でそういうダメな部分を普段は隠しているだけなので、あるいは性格の根本にあるそういう好戦的な部分は以前よりも過激になっているのかもしれないとすら思った。

「老い」により身体は確実に変化を遂げている。しかし心の部分はそう簡単には変わらない。これはヘタをすると一生変わらないのかもしれない。もちろんそのダメな性格を社会にアジャストさせていくための方策は一つずつ学んでいくのだけれど。

多分、若い頃に比べて一つだけ変化しているかもしれない心の部分は、弱い自分を認める強さは持っているということぐらいだ。

いつになったらちゃんとした人間になれるんだろう。

今日の演奏動画。

Richard Rodgersの作曲した『Manhattan』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月 4日 (土)

バブル時代は知らない

ひょんなことから「バブル期」の話を聞く機会があった。

世に言うバブル時代というのはいつなのかなと改めて調べてみたら、1985年~1991年ぐらいのことを指すようだ。

私の年齢でいうと6歳から12歳。つまりまるまる小学生の時期である。

なので私はバブルの恩恵を何も受けていない。

小学生が駄菓子屋で1本10円のうまい棒を買うのにバブルも何も関係なかった。私はほぼ「バブルを知らない」と言っていい。

ミュージシャンたちもいくらでも仕事があって一晩10万円のギャラなどザラにあったという話を聞いて、一瞬だけ「いーなー」と羨ましがるような気持ちもあったが、すぐに冷静に考え直して「いや、やっぱりバブル知らなくて良かったわ」と思った。

音楽家という職業を20年近くやっているが、本当に金とは縁遠い生活だ。

もちろん金はほしいけれど、無いものは仕方ないというスタンスでずっとやっている。無ければ無いなりに色々と工夫しながら何とか生きているのでこれはこれで良いのだ。

もしバブルの頃を知っていたら、と思うとちょっとぞっとした。

「あの頃はあんなに稼げたのにな」とか「高い店にもしょっちゅう行けたな」とか。過去の記憶と比べてそういう風に考えてしまうのではないだろうか。だとするとそういう記憶が無いことの方が今の私にはありがたい。


ただしバブルは一種の狂気の時代だったとしても、今はどん底の不景気であることは間違いないので、バブルまでいかなくて構わないからもう少し景気が復活しないかなとは思っている。

何を買っても高い昨今、物価が下がってほしいと願うのは社会の為にもならないのだろうからせめて我々の稼ぎが少し増えれば。

うーん、かなり難しそうだ。


今日の演奏動画。

Lysias ÊnioとJoão Donatoの作曲した『Até Quem Sabe』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年11月 3日 (金)

今日まで無職期間

今週はずっと無職期間が続いていた。今日までが無職期間。明日からはちょこちょこ仕事が入っている。

こういう数日間にわたる無職期間はたまにあるのだけれど、その期間は練習のチャンスだ。

今週は少しサボってしまった瞬間もあったけれど、大体毎日ずっとピアノの前に向かって練習出来たから良しとしたい。

明日はレッスンして練習して夜は柔道の稽古という一日。

先週軽く足を怪我してしまったので下半身のトレーニングをずっと休んでいるのだけれど、上半身のトレーニングはいつもの二倍にしているので少しは効果が出ていると良いな。

ということでものすごく簡単にブログを更新して練習に戻ります。

今日の演奏動画。

Bronislaw Kaperの作曲した『On Green Dolphin Street』をピアノとベースの「一人合奏」で弾いてみました。

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2023年11月 2日 (木)

プロ野球観戦運

今年は久しぶりに一回だけプロ野球を観に行った。

いつものように神宮球場にヤクルトvs広島戦を観に行って、手に汗握るシーソーゲームだったのだが私の応援している広島カープは惜しくも敗れてしまった。だが好ゲームを観られたので非常に満足していて、帰り道で「あー、やっぱり野球は面白いなあ」という感慨にふけった。

私は基本的にはカープ戦しか観に行かないのだが、自分が観に行った時のカープの勝率はどうかというと、そんなに良くはないと思う。

かなり負け試合に当たっている。

観戦に一番よく行っていた時期でも年に6~7回ぐらい。最近は年に1回か2回行ければ良い方だというぐらいの頻度なので絶対的な観戦数は大したことはないのだが、それでもおそらく負け試合の方がよく観ている。

ただし、ものすごくメモリアルな試合もいくつか観ている。

2012年の4月6日に横浜球場で行われた対横浜戦での前田健太投手のノーヒットノーランはたまたま現地で観ることができた。

2017年7月7日の神宮球場での俗に言う「神宮の七夕の奇跡」の試合も現地で観た。9回表に新井さんの逆転3ランが飛び出した試合だ。

もう一つは2009年9月11日の神宮球場での末永真史の逆転3ランも現地観戦だ。

こういうあたりは非常に強運だなあと自分でも思っている。


今日の昼に友人の作家石田ゆうすけ氏からLINEが来た。

石田さんは阪神タイガースのファンなのだが、現在行われている阪神対オリックスの日本シリーズ、その切符を幸運にも買うことが出来たそうで、甲子園まで観戦に行っていたということなのだが、「なんやねんあの試合は!」と激おこぷんぷん丸だった。

話を聞くと、第二戦目と第三戦目を甲子園で観戦したとのこと。

あちゃー、持ってねーなー、と思った。

ここまで第四戦まで終了している日本シリーズであるが、ここまでの経緯としては
・第一戦:オリックスの、というよりも日本球界の絶対的エースである山本由伸投手を阪神が打ち砕くという展開。スコアは0-8で阪神の完勝。
・第二戦:前日とは真逆の展開。オリックスは先発の宮城投手から始まって四人の投手が零封リレー。打線も爆発し8-0でオリックスの完勝。
・第三戦:オリックスが前半でリードを奪うも阪神が7回裏に猛追。3点を返したが1点届かず5-4でオリックスの勝利。
・第四戦:もつれにもつれたシーソーゲームは9回裏に阪神の大山選手のサヨナラヒットにより阪神が3-4でサヨナラ勝利。
というものである。

簡単にまとめると、
・第一戦と第四戦は阪神ファンにものすごく嬉しい展開
・第二戦と第三戦はオリックスファンにものすごく嬉しい展開
である。

石田さんは阪神ファンなのにピンポイントで第二戦と第三戦だけを観に行ってしまったようだ。

これ、想像したらだいぶ凹む。

プラチナチケットの日本シリーズの切符に当選して「やったー!日本シリーズ観られる!」というだけでもだいぶテンションが上がる。そしてわくわくしながら関西まで行って甲子園で野球を観て、どうなるかな♪勝負はどっちに転ぶかな♪と思いながらビールなんぞを飲んで。

なのに一つは完敗。もう一つは惜敗。

単純に力の差ならば良いのだが、第二戦の前日と第三戦の翌日に阪神ファンからすればものすごく好ゲームをしているのである。

「よりによってこの二戦!?おれが行った時に限ってこの試合!?何この仕打ち!?」となるのが容易に想像できる。

これは持っていない。持っていなさすぎる。もし私がカープの日本シリーズを観に行けた時にこんな仕打ちを受けたら「ひどいよ…こんなのってないよ…」と半べそをかくと思う。


とは言え日本シリーズは今日現在まだ2勝2敗のイーブン。どちらが勝ってもおかしくない。

石田さんには強く生きていってもらいたい。

しかし持ってねーなー。


今日の演奏動画。

オリジナル曲の『ガンゴトリーの谷 ~A Valley of Gangotri~』をソロピアノで弾いてみました。

2015年に発表したアルバム【Self Expression】にも収録されています。

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2023年11月 1日 (水)

無職の日と思いきや無職じゃなかった

今日は何の仕事もない無職の日だったのだけれど、なんやかんやとやることがあった。

月初めの11月1日なので演奏スケジュールの更新とか、それから頼まれてた譜面作成仕事とか。

あ、譜面作成仕事やってたから厳密には今日は無職じゃなかったわ。レッスンとか演奏とかリハーサルとかが入っていない日は何となく「無職の日」のような気がしてしまうのだけれど、こういうフリーランスの音楽稼業はなんやかんやとやることはある。

今日の譜面仕事は楽しかった。

頼まれた曲自体が非常に素晴らしい曲で、聴いてすぐに私も好きになったので採譜していて楽しかったというのが一番なのだけれど、それにプラスする要素もあった。

その曲は数年前に他界した音楽家の曲で、亡くなった彼の遺産である「作品」を演奏することで彼の音楽を現代に繋いでいこうという意思に基づいた依頼だったのだ。

私は残念ながらその彼とはほとんどの面識がなかったのだけれど、そうやってこの世を去った後も仲間たちが彼の作品を繋いでいくという心意気がとても好きだ。

そういう心意気に少しでも尽力できたならば嬉しい。


細かい仕事を終えたらあとはずっと練習。今日はほとんど基礎練習で終わってしまった。

来週には年に一回こっきりのガチのソロピアノライブが控えているのでその練習もしないといけないのだけれど、そこまで手が回らなかった。

このブログを書き終えたらあと30分だけはソロピアノのライブの練習してから今日は終わりにしよう。

ソロピアノライブのチラシはこちら。

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是非観に来てください。

今日の演奏動画。

Thad Jonesの作曲した『'Tis』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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演奏スケジュール(2023年11月1日更新)

2023年

11月7 日(火)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「Solo Piano」
piano:福島剛
20:00~start  music charge: 2500円

11月15 日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:木田浩卓
19:30~start  music charge: 2000円

11月17日(金) 千葉市川 O'd Diner
0120-12-5906
http://www.upwel.com/bar/
vocal:とおやまけいこ piano:福島剛
19:00~start music charge:投げ銭


11月18日(土) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
「Jesse James35周年記念ライブ」
piano:大貫暢之 clarinet:古川歩実 bass:白幡真都
drums:徳丸太一 vocal:高原かな piano:福島剛
19:00~start music charge:4000円


11月22日(水) 京都伏見 レミューズカフェ
075-622-0014
http://lesmuseskafe.com/
vocal:西池のり子 bass:矢野克宏 piano:福島剛
19 :00~start music charge:2000円


11月23日(木) 京都市役所前 La Boucle
075-708-7065
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26028195/
vocal:エリッサ vocal:川瀬裕美 sax:谷川高規 piano:福島剛
12 :30~start music charge:投げ銭(別途テーブルチャージ2200円(料理代))


11月24日(金) 京都先斗町 Stardust Club
075-221-2505
http://stardustclub.jimdo.com/
vocal:市川芳枝 bass:村田博志 piano:福島剛
20:00~start music charge:2500円

12月20 日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:上條貴史
19:30~start  music charge: 2000円

12月24日(日) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
vocal:高原かな piano:福島剛
19:00~start music charge:2600円


2024年


1月12 日(金)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
vocal:佐々木美智代 sax:日野林晋 piano:福島剛
19:30~start  music charge: 3000円

1月17 日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:野々口毅
19:30~start  music charge: 2000円


1月25日(木) 京都三条 Sesamo
075-251-0858
http://sesamo.okoshi-yasu.net/
「Sesamo open jam session」
vocal:市川芳枝 bass:矢野克宏 drums:大江秀明 piano:福島剛
20:00~start music charge:2000円


1月26日(金) 京都先斗町 Stardust Club
075-221-2505
http://stardustclub.jimdo.com/
vocal:市川芳枝 bass:村田博志 piano:福島剛
20:00~start music charge:2500円

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