音楽で「やる」よりも「聴く」が先んじるように
昨日の鶏ササミ。
ごま油を引いたフライパンに酒とみりんと醬油を適当に入れてから照り焼き風にしてみた。当たり前のように美味い。チューブの生姜を入れれば良かったかなという後悔が少しありつつも、ちょっと濃い目の味付けが食欲をそそった。
カツオやマグロの煮つけに非常によく似ていた。魚の中でも「これ肉っぽいなー」と感じる魚がちょこちょこある。大き目のタチウオの炙りとか、マゴチのカマ焼きとかは鶏肉を食べているような気になることがしばしばなのだが、今回はその逆。鶏のササミは調理法によっては魚っぽくなる。これは新発見。
魚っぽい味わいの鶏ササミをツマミに飲んだ「のんある晩酌レモンサワー」がかなり美味かった。甘くなくて非常に好きな味だ。一瞬だけ「これは禁酒機関が明けてからもこれを飲むのはアリかも」と思ったのだが、すぐに「いや、やっぱり禁酒期間明けたら普通に酒の入ったレモンサワーを飲むな」と思い直した。当たり前だろ。禁酒期間が明けたら酒を飲むよそりゃあ。
その禁酒期間も間もなく5日目に突入しているので、今日は比較的良く寝られた。だいぶ身体が禁酒に慣れてきた。
少し遅めに起きて朝のトレーニングを一通りやって、それからタンパク質摂取の為の食事と風呂をキメてから練習に向かった。今日は無職の日(特別仕事の無い日)だったのでじっくり練習をと思っていた。
じっくり練習をしたのだが、今日一つ気付いたことがあって、今日の練習は6時間少々だったのだが、6時間練習するとなったら私はその半分の3時間は音楽を聴いている。
もちろん単に愉しみとして聴くわけではなくて、それを詳らかに分析しつつ譜面に記譜していく。そういう作業が練習時間の半分を占める。今日は3時間そういうことをしていたし、10時間練習する日ならば5時間は音楽を聴いている。
これが非常に重要なことだよなあと自分では思っている。
音楽を聴いて、その経験や記憶により頭の中で音楽が鳴っていないと音楽は出来ない。私はそう思っている。
「ジャズやってみたいんですけどジャズ聴いたことがないんです」という人がたまにいるが、そういう人には「まず聴きなはれや」と言う。聴かないと出来ない。知らないと出来ない。
これは柔道も同じだなあと思った。技の入り方を人から習っても、投げるイメージを肌感覚で持っていたりその技の理合いを理解していないと技には入れないと思う。「一歩目はここですよ、二歩目はここでそこで身体を回転させて…」という理屈がなぜそのように語られているのかという根っこのところの原理に対する理解がないと技は形にならないんじゃないかなと思っている。
イメージに身体がついてこなくなった時に鍛錬が始まる。私はどんなことでも常にイメージを先行させるように注意している。
さて、今から練習の仕上げ。最後の一時間。
ここからは実際的にバシバシ身体を動かしていきます。
帰ったらまた鶏のササミ食べよう。
今日の演奏動画。
Harold Dankoの作曲した『Tidal Breeze』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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