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2023年10月 1日 (日)

ありがとう「らんまん」

朝ドラ「らんまん」が終わってしまった。

最終回とその前二回の放送時は京都に行っていたので実家に録画を頼んでおいた。スマホから見られなくもないのだが、電波状態の悪いところで見てストレスを感じるのもイヤだったので後から落ち着いて一気に見ようと思っていた。

で、今日見た。

何なのだこれは。

こんなの反則だろ。

マジで何なのだこれは。

最終回二回前の万太郎が理学博士としての挨拶をする回でもう既にヤバかった。全ての「命」の有限性を語り、そしてその限りある命への愛を語る万太郎。そこには物語を通じて一貫して描かれてきた「雑草という植物はない。全ての植物には名前があり命がある」という万太郎の哲学がギュッと詰まっていた。もうこの時点で若干視界が霞んでいた。

そして最終回一回前の回。植物図鑑の完成に向けて多くの友人知人たちが万太郎の仕事を手伝いにくる。北海道への出張の帰りに立ち寄った仙台で万太郎は新種のササを発見する。

最終回。妻寿恵子と語らう万太郎。手元には完成された植物図鑑が。新たに発見された植物の名前はスエコザサ。万太郎の「愛しちゅう」。

もうね。

もうなんつーかね。

目から汗がどばどば出るわけよ。

あれー?雨でも降ってきた?室内なのにー、おかしいなー。ってぐらいのずぶ濡れですよ。マジで反則だ。これはちょっとまいった。

そもそもこの「らんまん」は、始まった時から良いドラマだなと思って見ていた。静かで小さな愛おしいドラマを一枚一枚丁寧に積み重ねていくような表現方法がとても好きだなと思って見ていた。役者もとても良くて、毎朝このドラマを見るのが楽しみだった。

その丁寧に積み重ねられた物語が最後の最後に爆発した。

寿恵ちゃんへの愛を語る万太郎、植物への愛を語る万太郎、命に対する愛を語る万太郎。それらはここまで幾重にも織り重なった物語によってヤバいぐらいの説得力をもって私の胸にドキュンと突き刺さった。

最終週が始まった時の感動を何回か前の記事に書いたが、この最終週の感動は本当にすごかった。

数作前の「カムカムエブリバディ」も最終週の仕掛けが実に見事で非常に感動させられたが、今回の「らんまん」もそれに匹敵するほどの素晴らしいドラマだった。

明日から始まる新しい朝ドラ「ブギウギ」もとても楽しみにしているのだが、しばらくは「らんまん」ロスが続きそうだ。

本当に素敵なドラマだった。

ありがとう「らんまん」!!!!


今日の演奏動画。

Alan Broadbentの作曲した『Don't Ask Why』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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