痛い愛情表現はやめろ
昨日は土曜日だったので柔道の稽古の日だったのだが、稽古のあとは道場での飲み会だった。暑気払いというやつだ。
青年部の前の少年部も稽古終わりにスイカ割り大会があって、子供たちが興奮しながらスイカ割りをしてスイカを食べていた。
子供にスイカって、異常に似合うな。めちゃくちゃかわいい。
青年部の飲み会は当然のように神速で酔っ払う。
以前にも書いたことがあるのだが、私の酔っ払った時の悪い癖で、好きな人に臆面もなく「大好き!」と言ってしまう。それも様々な手段で。
昨日覚えているのは、二次会で行ったカラオケでのこと。道場の師範代である鈴木先生が「今度娘が嫁に行くんだ。おれ、タキシード着てバージンロード歩くんだぜ」とおっしゃったことに私の思いが色々と巡ってしまって、ついついさだまさしの『親父の一番長い日』を泣きながら熱唱してしまった。
その歌は兄である「私」の視点で描かれているのだが、「私」の妹が嫁ぐ時に「私」の親父の気持ちを思いながら歌われた歌だ。
妹の誕生。そして成長。淡い初恋。ある日一人の若者が我が家にきて「お嬢さんをぼくにください」というくだり。バージンロードを歩く父親。そしてその涙の行方。
天才さだまさしの物語の真骨頂である素晴らしい佳曲なのだが、問題はフルコーラスで14分もあるということだ。
仲間内のカラオケで泣きながら『親父の一番長い日』を歌うのは絶対にアウトなはずなのだが、昨日の私はそのような蛮行に及んでしまった。
なんだその愛情表現は。
痛いだろ。
頼むから死んでほしい。
しょうがない。そういう性格なのだ。
もう一つ、昨日の飲み会で思ったこと。
道場での飲み会は色んな人たちが準備をしてくれてそれで成り立っている。昨日はいつも行く「すぎむら接骨院」の杉村夫妻が買い出しから何から準備をしてくれた。木村先生は極上の肉を買ってきてくれた。その他にも様々な人が準備や片付けをしてくれてそれて成り立っていた。
私も「ぼくも何か買い出しとか手伝えることありませんか?」と聞いたのだが、天下無双の無能野郎なので手伝えることがなかった。無念。
私が演奏のステージに立つ時にも様々な方がステージを成立させる為に表にはなかなか見えづらい助力を頂く。お店の方、調律師の方、聴きに来てくれるお客さん。
そういう人たちの存在があって初めて気分良くピアノを弾かせてもらっている。
当たり前のそういう事実に対して、ついつい感謝の気持ちがおろそかになることがある。
昨日飲んでいたビールは誰かが買ってきてくれたものだ。肉も焼きそばも誰かが作ってくれたものだ。
そういう助力があって初めて楽しい時間を過ごせる。
演奏もそうだ。様々な人たちの支えがあって成り立っている。そういうことへの感謝に対して傲慢になることだけは避けたいなあとビールをがぶがぶ飲みながら思った。
今週はライブが二本。
驕らず、怯えず、虚勢を張らず。全力で参ります。是非聴きに来てください。
8月30日(水) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
vocal:高原かな piano:福島剛
19:00~start music charge:2600円
9月2日(土)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
【福島剛トリオ】
piano:福島剛 bass:鶴賀信高 drums:市川綾野
20:00~start music charge:3000円
今日の演奏動画。
Chick Coreaの作曲した『Armando's Rhumba』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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