レコードにまつわる被害妄想(誇大妄想)
今日のレコード。The Ramsey Lewis Trio 【The In Crowd】。今日買った。名盤なのに持ってなかったから。当然ながらめちゃくちゃ良い。このアルバムについてはまたのちほど。
今日は朝から千駄ヶ谷でレッスンだった。
なので朝のトレーニングは家でのトレーニングだけにしておいて、朝から電車で千駄ヶ谷へ向かった。
浅草橋で乗り換える時にちょっと久しぶりに「ひさご」へ。
かけそば320円。たまらん。
この「ひさご」はなかなか個性的な味わいの立ち食いそばなのだけれど、ものすごく好きだ。
以前はたぬきそばを食べたり月見そばを食べたりしていたが、最近はもっぱらこのかけそば。ダシと麺が美味すぎるのでもはや何もいらなくなってしまった。何も足さない、何も引かない。少量のネギが入っているだけで大満足なのだ。
ちなみにこの「ひさご」は老夫婦が二人で経営されているのだが、もしこのご夫婦の片方に何かがあった場合にはこの味は二度と味わえなくなってしまうのだろうか、などとふと考えてしまった。そうなったら寂しいなあ。
集中してレッスンを終えたのが昼過ぎ。今日もとても充実のレッスンだった。素晴らしい生徒に感謝。
さて、小岩に戻って自分の練習をするかなと思ったのだが、その前に接骨院に行って指の治療をしなくてはと思った。
ただし、その時点では接骨院の午後の部が開始の15時までには少し時間があった。
ふむ、これは御茶ノ水に立ち寄ってレコード屋に寄るべきである。私の脳内会議で即座にレコード屋行きが可決された。
ということで立ち寄ったいつもの御茶ノ水ディスクユニオンのJazz館。
資料をゲットしに行くのだから仕方ない仕方ない、と自分に言い聞かせつつも恵比須顔でワクワクしながら店内に入る。レコード屋に行く時はいつもこうだ。
私はオーディオマニアでは決してないし、多分レコードコレクターでもない。単純にジャズが好きでレコードを買うのが好きなだけだ。なのでオリジナル盤やプレミア盤などの高価なレコードにはほぼ見向きもしない。いつも一枚500円程度の安い中古レコードばかりを買う。だってそんなにお金持ってないもん。
冒頭に挙げたRamsey Lewisのレコードもたまたま安く売ってたから買った。
今日はそれ以外にはJohn LewisとHank JonesのピアノデュオとCarla Bleyのビックバンドもののライブ盤。全て一枚500円弱なので三枚で1500円以下。
こんな大したことない金額かも知れないけれど、音楽家のはしくれとしてやっぱり「音楽を聴くのに金を払いたい」という気持ちはある。全てYouTubeなんかで聴けるっちゃ聴けるんだけど。やっぱり「買いたい」のよ。
レコードを買ってホクホクして接骨院に行った。
今日も丁寧に治療していただいた。ありがたい。
帰り際に私の持ったディスクユニオンの袋を見た接骨院の奥さんのエリちゃんに「わー、レコードだー、おしゃれー」と言われて「ん?なにが?」と反射的に思った。
なのだが、そういえばと思い出したこともあって、若い頃にレコードを買い集め始めた時に「CDじゃなくてレコードを聴いてるおれってちょっとカッコイイ」なんていう顔から火が出そうなくらい恥ずかしいことを思っていた。それがいつの間にかレコードを買って聴くということがものすごく日常的な当たり前のことになってしまって、それを別に特別なことだとは思わなくなってしまった。だから「ん?なにが?」となったのだが。
そこからは得意の被害妄想の誇大妄想である。若い頃のことを思い出して「もしや!レコードを買って聴いておしゃれぶってカッコつけてるとか思われてたらどうしよう!そしたらめちゃくちゃ恥ずかしい!死にたい!」と思った。
それは鬼恥ずかしい。
でもこれからもレコード買うけど。
好きだし。
今日の演奏動画。
Sonny Stittの作曲した『Eternal Triangle』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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