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2023年8月

2023年8月31日 (木)

珍しく二人貴族

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今日のレコード。Ray Charles 【The Great Ray Charles】。

昨日ライブをしていた立川ジェシージェイムスでRay Charlesのレコードがかかっていて「あ、やっぱりRay Charles良いなあ、好きだなあ」と思って久しぶりに聴きたくなったので。このレコード、めちゃくちゃ好きなのだけれど、実はこのレコードの中ではレイは歌ってない。ピアノだけ弾いてる。「歌手Ray Charles」もめちゃくちゃ好きだけれど「ピアニストRay Charles」も同じくらい好き。本当に良い。


昨日のライブはいつものことながら楽しかった。他のピアニストの飛び入りも一曲あった。実に素晴らしい演奏だった。聞き惚れてしまった。

多分昨日で13回目。去年の8月から毎月一回やらせて頂いているので、今回で二年目突入ということになるからだ。本当にありがたい。演奏が出来るというのは決して当たり前のことじゃないんだということをつくづく痛感する。これからも続けられるように精一杯やりたい。

色々とやらかしつつも自分なりに良い演奏が出来たという爽快感みたいなものを感じながらほぼ終電に近い電車で小岩に帰って来たのだが、小岩のホームについたらベンチで少ししんどそうにしている男性がいたので「大丈夫かな」と顔を覗き込んでみたら、柔道の道場でお世話になっている加藤先生だった。会社の飲み会で飲み過ぎていたみたい。

そして二人でそのまま飲みに行ってしまった。

もう深夜1時近かったのでお店がほとんどやっていなくて、結局鳥貴族に行って小一時間ほど。

以前にも立川での高原さんとのライブが終わってから終電間際で帰って来た時に「はー楽しかったなあ」と余韻に浸りたくて一人で鳥貴族に行ったことが何回かあるが、昨日はたまたま大好きな加藤先生と一緒だった。一人で鳥貴族に行くことを「一人貴族」と呼んでいるが、昨日は「二人貴族」だった。

良い酒だったな。付き合ってくださった加藤先生に感謝。


今日の演奏動画。

Cole Porterの作曲した『You Do Something To Me』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月30日 (水)

理想の朝食総選挙

今日は朝から全トレーニングを完遂することが出来た。出来る日にコツコツとやっておくことが大事。出来ない日もあるし。

で、その後に家に帰って朝食を摂ってから風呂に入ってという流れなのだけれど、今日の朝食はこんな風に作ってみた。

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納豆卵かけごはんと豆腐の味噌汁。

トレーニング後にプロテインは飲むけれど、食事としてもタンパク質をしっかり摂っておきたいのでこれはなかなか良い食事。美味いし。

これは私の中では朝食としてはかなり好きなメニューに入るのだけれど、じゃあ私にとって理想の朝食ってどんなのだろう?と考えてみた。作るのはなかなか面倒なので理想には滅多に辿り着けないのだけれど、妄想するのは楽しいので今日は「理想の朝食」を妄想してみたい。

朝食メニューの好みは大きく分けると「パン派」と「ごはん派」と「麺派」の3つに大別されると思う。

私は頻度としては「麺派 」に属するのだが、理想としては「ごはん派」だ。麺は作るのが簡単なのだ。インスタントラーメン茹でたりとかそういうことだから。また朝から立ち食いそばというのも大変に好きだからどうしても朝から麺を食べることが多いが、作る手間などを一切考慮に入れなくても良いのであればやはり朝はごはんが理想だ。もちろんパンも決して悪くはないのだけれど。これはあくまでも私の好みの話なのだ。


ごはん派のメニューとして最も贅沢かつバランスの取れている布陣は
・ごはん部門
・汁もの部門
・一品料理部門
・漬け物部門
という布陣ではないだろうか。もちろん異論は認めるが私としてはこんな布陣が最強だ。

理想の朝食の妄想。


まずはごはん部門からいきたい。ここは今日のメニューにも上がった「納豆卵かけごはん」が不動の存在感を見せる。私の朝食のタイミングはほとんどがトレーニングの直後なので、どうしてもタンパク質を摂りたい。納豆という高タンパク食品に卵という高タンパク食品を組み合わせるのは最強以外の何物でもない。ここはやはり不動の納豆卵かけごはん。次点はカレーライス。カレーライスも好きなのだ。


続いて汁もの部門。ここは悩みどころだ。私はそもそも味噌汁というものがめちゃくちゃ好きなのだが、その中でもなめこの味噌汁が好きだ。かつお節と煮干しで出汁を取った味噌汁になめこ。間違いない。
ということで汁もの部門は「なめこの味噌汁」でフィニッシュかと思いきやそうではない。
豚汁、である。ありとあらゆる汁ものの中でもトップクラスに私が好きなのが豚汁である。牛丼の松屋で豚汁だけを食べて帰るような時も度々ある。それぐらい私は豚汁が好きなのだ。豚汁には野菜も大量に入っているので、豚汁はもはやサラダと呼んでも差し支えない。めちゃくちゃ美味い上にたくさん野菜も摂れてしまう豚汁はまさに理想の汁もののポジションにふさわしい。
ということで汁もの部門は「豚汁」で決定。次点が「なめこの味噌汁」。


続いて一品料理部門。ごはんものと汁ものだけでも朝食は十分なのだが、そこに何かもう一品加わるととても嬉しい。たった一品加わっただけでものすごく豪勢になったような気になる。
例えばハムエッグ。こんなものが一品あっただけでものすごく心が潤うのではないだろうか。余談だがハムエッグには醤油派と塩派とソース派が存在するが、私はここに関してはゴリゴリの醤油派である。
ハムエッグも大変に素晴らしいのだが、あくまでも私の理想ということでここは「魚の干物(を焼いたもの)」を推したい。その中でも特にアジの干物を推したい。アジの干物をグリルで焼くだけ。上記の納豆卵かけごはんと豚汁にアジの干物が一匹加わったらもうほぼ理想の朝食と言って良い。
出来ればアジの干物は自作したい。と言ってもそんなに難しくない。釣ってきたアジを腹開きに開いたら海水程度の濃度の塩水に一時間ほど漬け込み、その後10時間〜30時間ぐらいの間で屋外に干すだけだ。干物の味はこの
・漬け込む塩水の濃度と漬け込む時間の長さ
・干す時間の長さとその時の外気の温度や風の有無
によって味が決まる。この辺は様々に調整しながらやってほしい。

ということで一匹料理部門には「アジの干物」を推したい。出来れば自分で釣ってきて自分で作ったやつ。


最後に漬け物部門であるが、これもまた「無くても良いのだがあると嬉しい」である。
私はよく漬け物をツマミに酒を飲むことも多い。非常に好きなのだ。ここは私の中では三者のデッドヒートで、「柴漬け」「きゅうりのぬか漬け」「白菜の浅漬け」の三者である。どれもものすごく好きなのだが、ここは「柴漬け」としておきたい。なぜならば他の二つ、きゅうりのぬか漬けと白菜の浅漬けには、私は途中で味変として七味唐辛子と醤油を少しかけたくなってしまうからだ。柴漬けにはそれはやらない。全体的に少々塩分過多が気になるところであるので、醤油と七味唐辛子をかけたくならない「柴漬け」を漬け物部門からは選出したい。

ということで私の理想の朝食であるが
・ごはん部門∶納豆卵かけごはん
・汁もの部門∶豚汁
・一品料理部門∶アジの干物
・漬け物部門∶柴漬け

ということで今回の総選挙を終えたい。

いつか作ってみたいけれど、豚汁とアジの干物が大変だな。一回釣り行かなきゃだしな。


しかし一回ぐらいやってみたい。絶対美味い。


今日の演奏動画。

Flavio Goulartの作曲した『Bota Na Roda』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月29日 (火)

ポール・オースター『幽霊たち』読了

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昨日は夜に少し時間があったので、一人で鳥貴族に。通称「一人貴族」。

読みかけの小説、ポール・オースターの『幽霊たち(Ghosts)』を最後まで読もうと思って。

もちろん読了してきた。そんなに長い小説ではないから。

アメリカの小説家であるポール・オースターは昔から好きな作家の一人なのだけれど、久しぶりに読むこの『幽霊たち』も彼の作風が全開でめちゃくちゃ面白かった。

ポール・オースターは探偵ものの小説をよく描くのだけれど、探偵ものにありがちな

・殺人事件が起こって
・様々なトリックを解明しつつ
・犯人が誰かを探る

という展開はほとんどない。

この『幽霊たち』という小説もあらすじは数行で書ける。

私立探偵のブルーがホワイトという依頼人からブラックという男を監視し続けるようにという依頼を受ける。ブルーはずっとブラックを監視しているが何も起きない。そのうちブルーは「実は監視されてるのはおれなんじゃないか?」と疑心暗鬼に駆られ始める。

大体こんな話だ。

ポール・オースターの描く世界はめちゃくちゃシュールなのだ。

私の座右の書であるサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』も「エストラゴンとヴラジーミルという二人の男が【ゴドー】という何者かをずっと待っているが結局【ゴドー】はやってこない」というなかなかにお茶目なストーリーだが、この『幽霊たち』もしばしば『ゴドーを待ちながら』と比較されるらしい。うん、この二作品を比べたくなるのは何となくわかる。

「何かが起こる」というドラマを描くのではなくて「何も起こらない」というドラマを描く。すると「何も起こっていない」かのように見えるドラマの中では実は様々なことが「起こって」いる。

そんな不思議な世界観はいつも私を虜にする。

そういえば大学の卒業論文では『ゴドーを待ちながら』を題材に選んだ。やっぱりずっと好きなんだな、この世界観。

さて、随分読書習慣も戻ってきたので次はまたコッテリしたやつ読みます。次に読みたいのはドストエフスキーの『罪と罰』。これも若い頃に読んだからどこかに文庫本があるはずなんだけど、どこかの古本屋に探しに行って新たに買おう。

何となく、買うと読む気になるじゃん。


今日の演奏動画。

Pat Methenyの作曲した『H&H』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月28日 (月)

海鮮丼を作りたい

「海鮮丼」がそんなに好きじゃなかった。

魚はものすごく好きだしもちろん米も好きだしということでこれは自分でもとても不思議だった。

おそらく
・それぞれの刺身の味がぼやけるから複数の刺身を同時に口に入れたくない
・海鮮丼の上から直接醤油をかけたくない
・ご飯の上に乗ることで刺身の温度が温まってしまうのがイヤ
・そもそも刺身と一緒にはご飯ではなくて酒と合わせたい(←多分これが一番デカい)

みたいなところが原因だったと思うのだが。

それがどうして、ここ最近は海鮮丼が食べたい。

小皿でワサビ醤油を作って、それを丼の上から一気に回しかけて、驚異の吸収力ダイソンよろしく魚介と米を一気に吸い込みたい。

なんでこんな風に考えているのかなと思い返してみたら思い当たるフシがあって、多分数か月前に福岡に行った時に食べた海鮮丼が美味かったからだ。長浜の魚市場に併設している食堂で昼に食べた。

よく考えると、私は自分ルールで昼間から酒を飲まないことにしているので、昼に刺身は食べたくない。なぜならば飲みたくなるから。しかしそれが海鮮丼であれば問題ない。お米と一緒にもりもりかき込むので、酒を飲むような風情ではなくなるのだ。

今度釣りに行った時には昼飯用に海鮮丼を作ろうと思う。絶対美味しく作ってやる。

さて、明後日はライブ。

ボーカルの高原かなさんと。

同世代でちょっと歳下なのだけれど、彼女の卓越した音楽の技術とエモーショナルな表現を心から尊敬している。

是非見に来ていただきたい!

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今日の演奏動画。

久石譲の作曲した『Summer ~菊次郎の夏~』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月27日 (日)

痛い愛情表現はやめろ

昨日は土曜日だったので柔道の稽古の日だったのだが、稽古のあとは道場での飲み会だった。暑気払いというやつだ。

青年部の前の少年部も稽古終わりにスイカ割り大会があって、子供たちが興奮しながらスイカ割りをしてスイカを食べていた。

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子供にスイカって、異常に似合うな。めちゃくちゃかわいい。

青年部の飲み会は当然のように神速で酔っ払う。

以前にも書いたことがあるのだが、私の酔っ払った時の悪い癖で、好きな人に臆面もなく「大好き!」と言ってしまう。それも様々な手段で。

昨日覚えているのは、二次会で行ったカラオケでのこと。道場の師範代である鈴木先生が「今度娘が嫁に行くんだ。おれ、タキシード着てバージンロード歩くんだぜ」とおっしゃったことに私の思いが色々と巡ってしまって、ついついさだまさしの『親父の一番長い日』を泣きながら熱唱してしまった。

その歌は兄である「私」の視点で描かれているのだが、「私」の妹が嫁ぐ時に「私」の親父の気持ちを思いながら歌われた歌だ。

妹の誕生。そして成長。淡い初恋。ある日一人の若者が我が家にきて「お嬢さんをぼくにください」というくだり。バージンロードを歩く父親。そしてその涙の行方。

天才さだまさしの物語の真骨頂である素晴らしい佳曲なのだが、問題はフルコーラスで14分もあるということだ。

仲間内のカラオケで泣きながら『親父の一番長い日』を歌うのは絶対にアウトなはずなのだが、昨日の私はそのような蛮行に及んでしまった。

なんだその愛情表現は。

痛いだろ。

頼むから死んでほしい。

しょうがない。そういう性格なのだ。

もう一つ、昨日の飲み会で思ったこと。


道場での飲み会は色んな人たちが準備をしてくれてそれで成り立っている。昨日はいつも行く「すぎむら接骨院」の杉村夫妻が買い出しから何から準備をしてくれた。木村先生は極上の肉を買ってきてくれた。その他にも様々な人が準備や片付けをしてくれてそれて成り立っていた。

私も「ぼくも何か買い出しとか手伝えることありませんか?」と聞いたのだが、天下無双の無能野郎なので手伝えることがなかった。無念。

私が演奏のステージに立つ時にも様々な方がステージを成立させる為に表にはなかなか見えづらい助力を頂く。お店の方、調律師の方、聴きに来てくれるお客さん。

そういう人たちの存在があって初めて気分良くピアノを弾かせてもらっている。

当たり前のそういう事実に対して、ついつい感謝の気持ちがおろそかになることがある。

昨日飲んでいたビールは誰かが買ってきてくれたものだ。肉も焼きそばも誰かが作ってくれたものだ。

そういう助力があって初めて楽しい時間を過ごせる。

演奏もそうだ。様々な人たちの支えがあって成り立っている。そういうことへの感謝に対して傲慢になることだけは避けたいなあとビールをがぶがぶ飲みながら思った。

今週はライブが二本。

驕らず、怯えず、虚勢を張らず。全力で参ります。是非聴きに来てください。

8月30日(水) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
vocal:高原かな piano:福島剛
19:00~start music charge:2600円


9月2日(土)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
【福島剛トリオ】
piano:福島剛 bass:鶴賀信高 drums:市川綾野 
20:00~start music charge:3000円

今日の演奏動画。

Chick Coreaの作曲した『Armando's Rhumba』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月26日 (土)

譜面の束

譜面を一枚書く労力については多分世間の多くの人よりも私の方が理解していると思う。

おそらく多くの方が想像されている以上にめんどくさい。

音源を聴いてそれを採譜するだけでも相当な労力になる。

だが、私はそれを普通の人たちの5倍~10倍ぐらい短い時間で書くことができる。なぜならばそれを毎日ずーっとやり続けているからだ。

ひょっとしたらそれは「簡単にやっている」ように見えるかもしれないが、全然簡単ではない。ある種の特殊技能だ。

なので「ちょっとちゃちゃっと簡単に譜面書いてくれない?適当でいいからさ」というオファーが稀にくることがあるが、「ちゃちゃっと簡単にも適当にも書けません」と言って断る。譜面を書く時には基本的に金銭を要求する。当たり前だ。これが仕事なんだから。

これがオリジナル(自作曲)を書くとなるとさらに大変だ。

他の人がどうなのかは知らないが、私はそんなに簡単に作曲が出来るわけではないので、一曲を書くのに膨大な時間がかかる。丸一日10時間粘って書いてみたものの8小節も書けないということもザラだ。書いては消して書いては消してを何回も繰り返していく。

昨日、某所で自作曲の手書きの譜面の束を見た。

最近亡くなったとある音楽家の遺品だそうだ。亡くなった後に彼の部屋から発見されたらしい。

それはとんでもなく膨大な量だった。

一朝一夕で書ける量ではない。毎日少しずつ、文字通り一枚一枚積み重ねてきた譜面の束だった。

几帳面な字で綺麗に書かれたその譜面の束は、丸々その人が音楽家として生きてきた人生の証拠だった。

身体が衰えても創作への意欲を燃やし続け、毎日毎日コツコツと書き続けられたその譜面の束を眺めていたら涙がこみ上げてきた。

翻って私は自分が音楽家として今後どう生きていきたいのかに考えが及んだ。

私は誰に何を言われようとも地道にずっと積み重ねていきたい。「毎日」を「死ぬまで」である。

自分の可能性や限界を誰かに規定させることなく、地道に積み重ね続けた偉大な音楽家に敬意を示したい。


何をするかって、積み重ねるんだよ。


私はそういう風に生きていきたい。

今日の演奏動画。

Bernice Petkereの作曲した『Lullaby Of The Leaves』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月25日 (金)

清里ピアノ旅日記後編

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昨日、清里駅に降り立った時にはその気候にまず驚いた。「あれ?全然暑くない?むしろ寒い?」とすら思ったのだが、どうやら標高のせいだった。標高1300メートルだそうで、なるほど湿度もそれほど高くなく気温も東京に比べると遥かに涼しかった。これが避暑地ってやつか、と思った。

清里駅から仕事現場であるホテルまでは約6kmだったので、徒歩で一時間強かと思って歩いた。道中唯一のコンビニで買い出しもした。夕飯のカップラーメンと、酒はビールと缶チューハイとワインを一本ずつ、あとはツマミにチーカマとポテチと。


ホテルはものすごく素敵なペンションだった。ものすごく素敵なのだが、私と同世代の人たちはこういう素敵なペンションを見るとスーパーファミコンの『かまいたちの夜』や漫画の『金田一少年の事件簿』を反射的に思い出してしまう人も少なくないかも知れない。そのペンションに入る時に私の頭の中で「おれはまだ気付いていなかった、これからここであんなに凄惨な事件が起こるなんてことに…」というナレーションが流れたが、もちろん凄惨な事件なんて起こらなかった。じっちゃんの名にかけて謎を解き明かす必要は1ミリもなかった。「素敵なペンション=凄惨な連続殺人事件」というイメージは完全に『かまいたちの夜』と『金田一少年の事件簿』のせいだ。


私の楽屋兼宿泊部屋もめちゃくちゃ素敵だった。


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おかしいだろ。YAVAYだろ。

普段泊まっているのは常に一泊2000円台のバックパッカー向けのドミトリーだぞ?なんだこの差は。おかしいだろ。ヤヴァイだろ。

冷静を取り戻す為に冷蔵庫に買ってきたビールとチューハイとワインを入れた。

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少し現世に戻ってきた気がした。

ともかく私はそこからピアノを弾かなくてはいけなかったので、急いで準備に取り掛かった。

まずはトイレを済ませてからシャワーをして電車旅の汗を綺麗にして。この時点で、部屋にトイレやシャワーがある宿になど50年ぶりぐらいに泊まったものだから「やっぱり部屋にトイレとシャワーがあるって最高だ」と思った。いつもは共同トイレと共同シャワーだ。

その後は歯を磨いてスーツに着替えて。

自分なりにビシッとしてから演奏会場に向かった。

昨日のピアノはこの子だった。

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準備の時に少し弾いただけでわかったが、最高のピアノだった。特にふくよかな中音域が素晴らしくて、私は一人で「なんだこれ…めちゃくちゃ良い…」と言っていた。

演奏は約一時間。集中して出来た。多分お客さんもそれなりに喜んでくれていたと思う。終わった後は心地よく疲れていた。


演奏終了後は部屋に戻って着替えてから外を軽く散歩した。「この辺は夜になると星が綺麗だろうなあ」と思っていたからなのだが、残念ながら曇っていて星が見られなかった。けれど、空気の澄んだ灯りのない夜道を歩きながら買ってきた缶ビールを飲むのは気持ち良かった。

部屋に帰ってからは楽しみにしていた一人飲み会のスタートだ。

ワクワクして、ソファーの前のテーブルにアイテムを広げて写真を撮った。

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左からポテチ→チーカマ→ナウシカ→チューハイである。ちびちびと酒を飲みながら漫画『風の谷のナウシカ』を熟読することとした。

漫画版のナウシカでは「大海嘯」というのが物語の鍵を握るのだが、これはエヴァンゲリオンにおける「サードインパクト」にものすごく似てるよなあと思いながら読み進んだ。

ちょうど4巻も終盤に差し掛かったあたりで酒もワインに突入した。

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この辺から酒のせいで読解力が低下していって話が頭に入ってこなくなってきた。ナウシカは集中して読まないと話が入ってこないタイプの漫画だ。だから面白いのだけれど。

そこからしばらく読書を離れて飲酒に集中したが、段々と眠くなってきたので夕飯を食べて寝た。

夕飯はもちろんこれだ。

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高級宿で食べるカップ麺もなかなかオツなものだ。

食べて歯を磨いたらコテンと寝てしまった。

起きて今朝。

なんとホテルで朝食を用意してくれているとのことだった。

頂いた朝食がこれ。

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あまりに普段の朝食とのギャップに戸惑ったが、もちろんめちゃくちゃ美味しかった。完食した。

最後まで飲むヨーグルトを飲むタイミングがわからなくて一番最後に飲んだのだが、今から考えるとサラダを食べながらのタイミングだったのかもしれない。

ホテルを後にして再び清里駅まで。ここは車で送って頂いた。助かった。実は清里駅があるのが標高1300メートルくらいで、ホテルがあるのが1000メートルくらいだったから標高差が300メートルあった。行きは降りていくのでラクだったのだが、帰りは昇りかーと考えていたから車で送ってもらえるのはとても助かった。

清里駅から小海線に乗ってまずは小淵沢駅まで。

この区間は30分弱でつくような短距離区間なのだけれど、小淵沢到着時点でいきなり約一時間の待ち時間が発生した。小淵沢駅発高尾行きの電車がやって来るのは一時間後だった。とりあえず一度改札の外へ出てみた。青春18きっぷは同日内なら何べん改札の外に出てもOKなのが助かる。

改札を出てすぐの所に立ち食いそば屋があった。

すごく悩んだ。さっき数時間前にしっかり朝ごはんを食べたし、そこまで腹は減っていない。食べなければお金の節約にもなる。けれど次にいつ小淵沢駅に来るかわからない。食べるか食べるまいかどうしよう…と。

とりあえず一旦その場をスルーして駅内を探索してみた。

すると、少し遠くからピアノの音が聞こえた。その音のする方に向かっていくと、いわゆる「駅ピアノ」がそこにあった。

ほほう、少しピアノを弾いて時間潰しをするのも悪くないなと思ったので、人が少なくなるタイミングを見計らった。並んで弾いたりするのは恥ずかしいから。

10分ほどその近くで他の人の演奏を見たり拍手したりしていたらちょうど人がいなくなったので「チャンス大城!」と思ってピアノに座った。ポロンポロンと思いつくままに弾いていたら何人かが集まってきてしまって「ちがう!そうじゃない!別におれピアノ弾けますよって自慢したいわけじゃない!」となってものすごく恥ずかしくなった。なのでその場で弾きかけの曲を強引に終わらせたら結構拍手を頂いてしまって余計に恥ずかしくなった。「すみません…ありがとうございます…」と言ってその場を逃げるように立ち去った。

ちょっと恥ずかしい思いをしたので、もう立ち食いそばを食べられる状態になっていた。逃げるは恥だがそばが食える。立ち食いそば屋で食券を購入した。

そこまでの空腹ではなかったのでかけそば350円にした。


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これが大正解。そば(麺)がめちゃウマだったのだ。そういえばこの辺って信州そばの文化圏だよなーと思い出して舌鼓を打った。もちろんつゆも美味かったのだが、麺の美味さが素晴らしかった。ここは是非また再訪したい。

小淵沢駅のホームで時刻表を見ていたら

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8時ちょうどのあずさ2号はこの駅には存在しないことがわかった。私は私はあなたから旅立てない。

間もなく中央本線がやってきた。ここ小淵沢からは一気に東京の高尾まで二時間超の長距離移動。

このブログはその小淵沢〜高尾間で書かれた。

電車はもうすぐ高尾に着く。

今回も良い旅だった。

様々なご縁を下さった方々に心から感謝。

これからも私は青春18きっぷの利用期間内であれば10000円(あご足枕込み)でどこにでも行ってピアノを弾く。

若い頃にぼんやりと「自分の腕(技術)一本であちこちをふらふらするような仕事がしたいなあ」と思い描いていたことは、それなりに実現されている。

良かったじゃん。


今日の演奏動画。

Carla Bleyの作曲した『The Lord Is Listenin' To Ya, Hallelujah!』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月24日 (木)

清里へ

今日からちょこっとだけ旅。

以前にも書いた、青春18きっぷの使用期間内であれば日本全国どこでも行ってピアノ弾きますよーという「フクシマ特売セール」の一環で山梨県の清里まで。

これを書いている今は中央本線の中から。今は山梨県の笹子という駅を過ぎたところ。

私の住む東京小岩から本日の目的地である山梨県清里までは鈍行列車を乗り継いでおよそ四時間半ほどの行程。電車で四時間半なんて、はっきり言って楽勝過ぎる。

普段関西に行く時には約九時間の行程で行っているのだから、その半分なんてお茶でヘソが沸いてしまうぐらいに楽勝だ。お茶でヘソは沸かないけれど。

昼ぐらいの時間帯の最短ルートを調べてみたら

小岩〜御茶ノ水〜高尾〜小淵沢〜清里

だった。これだとほぼ四時間ジャスト。

ただし乗り換えが割とタイトで、それだと途中で立ち食いそば食べたりも出来ないなあと思ってもう少し早く出てのんびり寄り道しながら行こうと思って一時間ぐらい早めに家を出た。

なので最も効率的に乗り換えられる電車ではなかったので

小岩〜御茶ノ水〜三鷹〜高尾〜大月〜小淵沢〜清里

という乗り換えになった。別に良いのだ、到着時刻は変わらないし。

大月駅で乗り換えた時に次の電車まで30分以上時間があったのでちょっと昼飯でもと思ったのだが、駅のホームにあったそば屋は「いろり庵きらく」。マジかー、チェーン店じゃねえかー。

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山菜そば530円をいただく。とても美味しい。美味しいのだが、めちゃくちゃ「知ってる味」だった。何べんも食べたことある。

「いろり庵きらく」は都内にも何軒もあるし、ちょっと前までは私の住んでいる小岩にもあった。

大月まで来といてこれなのかー、このよく知った味かー。なんかもうちょっとこう”旅情“みたいなもんがあってくれると良かったのにー。

そんなことを思っていたのだが、美味しかったのだから文句を言ってはいけない。

大月から再び電車に乗り込むと、昼食を食べた満足感も相まって一気に眠くなってしまったので少し寝た。起きたら甲府だった。

甲府は何回か来たことがある。演奏の仕事で来たこともあるし遊びで来たこともある。

演奏の仕事の時には「桜座」という小さなホールのようなお店で演奏した。2回ぐらい来たことがある。すごく良いお店だったと思う。

遊びで来た時には将棋の名人戦(羽生善治vs森内俊之)の現地対局を観に来たし、そしてその時にはエレカシの宮本浩次さんと喫煙所でばったり二人きりになったことをよく覚えている。

そんな感じなので甲府は割と思い出深い。

さて、電車はそろそろ小淵沢に着きそうだ。

小淵沢から小海線に乗り換えて清里までは約30分。

清里駅から今日の仕事現場のホテルまでは約6kmぐらいだったので歩いて一時間半ぐらいの予定。普通ならタクシーで行くらしいのだけれど、私は貧乏なのでそんなものには乗れないので当然徒歩だ。

演奏も楽しみだ。

いつも忘れてしまうのだけれど今日は自分のCDも持って来たので売れると良いな。

よし、頑張ってきます。


今日の演奏動画。

Harold Arlenの作曲した『Let's Fall In Love』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月23日 (水)

坊主vs長髪

午前中からレッスンの為に出かけていた。

今日のレッスンは千駄ヶ谷だったのだけれど、終わってから池袋に立ち寄って散髪してきた。いつもの行きつけの1300円でカットとシャンプーまでしてくれるカリスマ美容室である。もちろん「スポーツ刈り6ミリでオナシャス!」のみの注文である。

ものの15分ほどで散髪を終えて、そこから再び電車に乗って小岩に戻るのだが、途中で秋葉原駅の中にある「新田毎」でタイムサービスの天ぷらそば350円をいただいた。

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本日一発目の食事だった。ものすごく腹が減っていたので五臓六腑に染み渡った。

天ぷらそばを啜りながらスマホの野球速報アプリで高校野球(甲子園)の決勝戦の様子を眺めていた。

私は実はそんなに「甲子園」が好きではないのだが、今回は少しだけ興味を持って見ていた。

今回の決勝戦は宮城の仙台育英高校と神奈川の慶応高校との決勝戦だった。この両校の対決に少し興味を持っていた。

両校の背景が非常に対照的で、戦前から話題になっていたことをご存知の方も少なくないかもしれない。

前回王者の仙台育英高校は野球の名門として知られ、多数のプロ野球選手を輩出している。全国から集められた野球エリートたちが厳しい練習に耐え抜き、決勝まで勝ち上がってきた。

かたや慶応高校は野球のみに特化しない、様々な意味での「エリート校」である。高偏差値校であり、卒業後の進学先や就職先も多岐に渡る。

全員坊主頭の仙台育英高校、そして髪型は自由なのでほとんど坊主頭の生徒などいない慶応高校というように、見た目でも対照的だった。

私が高校野球が苦手なことの一つにこの「全員坊主頭」がある。坊主頭にしたからといって野球が上手くなるわけではない。それを部員に強制するような風潮が実に嫌いだ。

なので慶応高校を応援していたかというと、それがそこまで話は単純ではなかった。

私自身は中学生の頃も高校生の頃も坊主頭だった。理由は「柔道に気合いを入れるため」である。

繰り返しになるが、野球と同様に坊主頭にしたからといって柔道が強くなるわけではない。私は単に好き好んで坊主頭にしていたのだ。

これがもしも柔道部の決まりで全員坊主頭にしなければならないとなれば反発していたかもしれない。「そんなことで柔道が強くなるわけがねーだろ」と。けれど私は坊主頭だったのである。

試合の時には相手が非坊主頭であると「あんな髪の長いやつに負けるわけねーだろ」と思っていた。髪の長さは柔道の強さとは全然関係ないのだが。でもそう思っていたのだ。


だから仙台育英高校野球部の生徒たちが規則で坊主頭にされていることには非常に強い反感を持っているが、それと同時に彼らが慶応高校野球部の生徒を見て「あんな髪の長いやつらに負けてたまるか」という気持ちになりうるのは私には理解できる。


高校スポーツは今色んな意味で過渡期に来ていると思っている。

少子化もそうだし指導者の不足もそうだ。そして昔から連綿と続く理不尽な暴力や虐待、これを絶対に根絶していかなくてはならないと思う。

なので現代的な価値観を持った慶応高校が勝ち進むことが嬉しかったのだが、それでも前時代的な価値観で「よっしゃ気合い入れてやってやんよ!」という子供たちも私は憎めなかった。

坊主vs長髪の戦いは、現代的なスポーツの価値観と前時代的なスポーツの価値観の戦いでもあった。


畢竟髪型なんて本人の好きにすればいいと思っている。甲子園に金髪の生徒がいてもモヒカンの生徒がいてもアフロヘアーの生徒がいてもいい。髪型と野球の上手さには何の関係もない。今日、決勝戦で慶応高校が仙台育英高校に勝利したことでもそれは当たり前に実証されてしまった。

けれど坊主頭にすることで自分に気合いを入れて「やってやんよ」となる子のことも私はわかる。

何だか非常に複雑な思いで観た甲子園決勝戦だった。


今日の演奏動画。

Antonio Carlos Jobimの作曲した『Inútil Paisagem』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月22日 (火)

投げるぞコラ

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今日は朝ドラ放送前に公園での打ち込みトレーニングを終わらせることが出来た。毎朝日課にしている全トレーニングが8時前に終わるのは実に気分が良い。

前回公園に行った時にはゴミは一つも落ちていないとても綺麗な状態だった。私は知っているのだけれど、この公園には定期的に清掃の方がやって来てくれて公園を綺麗にしていってくれる。なぜ知っているのかと言えば私の打ち込みトレーニングとバッティングする時があるからだ。

清掃のおじさんが公園を清掃している横で木に向かって黙々と打ち込みをする。もちろん私が打ち込みをしている木におじさんが近づいてきた時には「すみません」と会釈をしてその木の近くを離れる。清掃の邪魔をしてはいけない。

数日前に公園に行った時に綺麗になっている公園を見て「この猛暑の中でもあの清掃のおじさんは定期的に掃除をしてくれているのだな、感謝だな」と思った。

ところが今日は、公園内にタバコの吸い殻が何本か落ちていた。

打ち込みを終えたあとに「ふざけんなよボケが」と思いながら公園内に落ちているタバコの吸い殻を拾ってプロテインの空き容器に入れて持ち帰って家のゴミ箱に捨てた。

少々暗澹たる気持ちになったのだけれど、その時にこんなことを思った。

ゴミ一つない綺麗な状態の公園ならば、人はなかなかゴミを捨てにくい。だがどこかのアホがゴミを捨ててしまった後の公園は、その後から来る別のアホどもも「あ、ここはポイ捨てしても良い公園なんだ」と自分勝手な論理を脳内で展開してしまうのだろうか、と。

自分一人がアホなことをするのは恥ずかしいけれど、他の誰かがやっているならば別に自分もやってもいいやというアホにアホを重ねまくった論理である。

もちろん私も若い頃にタバコの吸い殻のポイ捨てをしたことがある。私も同じ穴の狢と言えばそうなのだが、そういう過去の失敗を今では非常に悔いている。もう絶対にタバコのポイ捨てはしない。その為に常に携帯灰皿を持ち歩いているし、家に忘れた時には必ずコンビニ等で買う。おかげで我が家には数十個の携帯灰皿がある。

仮に家に携帯灰皿を忘れたからと言ってタバコをポイ捨てして良い理由にはならない。携帯灰皿の購入費はそれを家に忘れた自分への罰金なのだ。

過ちを犯したことのない人間なんていない。しかし人間はそれを悔い改めることが出来る。

私は今後も打ち込みでお世話になっているこの公園にゴミが捨てられていた時には必ずそれを拾って帰る。

そしてもしも私の目の前でゴミをポイ捨てする輩がいたら、多分ナチュラルに投げてしまう、大外刈あたりで。

それは普通に「傷害」という名前の犯罪なので、私もおロープを頂戴したくはないので頼むから私の前でゴミをポイ捨てしないでほしい。

というか、私が見ていないところでもしないでほしい。

ゴミの落ちていない綺麗な公園を維持することを清掃のおじさんだけに頼ってはならない。それは私たちみんなの仕事だ。

じゃないと投げるぞコラ。

今日の演奏動画。

Fred Herschの作曲した『Heartsong』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月21日 (月)

冷たい水の中を震えながら昇ってゆけ

今日は朝からレッスンだった。

ちょっと疲れていたので朝のトレーニングも朝ドラ視聴もサボってギリギリまで寝ていたのだけれど、朝ドラを見逃した日に限って大事件が起きていたことをその後にネットニュースで知る。何?田邊教授死んだの?マジ?勘弁してよ。


9月3日に私のピアノ教室の発表会がある。3年ぶりの開催になるのだけれど、今日レッスンした人たちはみんなその発表会にエントリーしてくれた人たち。

リハーサルなどを除けば本番前の最後のレッスンだったのだけれど、みんなしっかり仕上げてきてくれていて一安心。あとは本番でどこまでいけるかなあ。

私はピアニストという仕事をもう20年近くやっているので、人前で演奏する本番はこれまでに2000回近くはやっているのだと思う。

けれどそれでも未だに本番は緊張するし、うまくいかないかと不安になる。

それは私の性格的な問題もあるのかも知れないけれど、でも普段から人前で演奏することを日常にしていない生徒はそりゃあやっぱり緊張するんだろうなと思う。

それでも「やる」って言って覚悟決めてくれて、それでここまで必死に練習してくれて、それはすごいことだよなあ。

中島みゆき先生の『ファイト!』の一節が頭に浮かんだ。

勝つか負けるかそれはわからない
それでもとにかく戦いの出場通知を抱きしめて
あいつは海になりました
ファイト
戦う君の歌を戦わない奴らが笑うだろう
ファイト
冷たい水の中を震えながら昇ってゆけ

「やる人」を笑う「やらない人」になるぐらいなら死んだ方がマシだ。


今日の演奏動画。

Richard Rodgersの作曲した『Mountain Greenery』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月20日 (日)

池袋でゆで太郎に行くとちょっとだけ損した気持ちになる

朝からずっとレッスンの一日。これを書いている今は池袋〜新小岩への移動の電車の中。ちょっと一息ついてあとひと頑張り。

途中に一時間だけ休憩時間があったのでどこかで昼飯を食べようと考えていて「どこに行こうかなー」と楽しみにしていたのだけれど、今は池袋は私のお気に入りの店があんまりない。立ち食いそばの「君塚」という店が一番のお気に入りだったのに、数ヶ月前に惜しまれつつ閉店してしまった。

じゃあ仕方ないかと思って教室の近くにある「ゆで太郎」へ。

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かけそば430円に無料の天かすとクーポンの温泉玉子を添えて。

これはこれで十分に美味しいのだけれど、ゆで太郎はいつも小岩で行きまくっているから池袋でゆで太郎に行くと少しだけ負けた気になる。せっかく池袋まで来てるのにゆで太郎ならいつでも行けるじゃんか…という感じに。

池袋から君塚も小諸そばも無くなってしまったのが実に悔やまれる。


池袋から新小岩へ移動するのは約一時間で大丈夫なのだけれど、時間の猶予は二時間あったので、これは池袋の行きつけのカリスマ美容室(1300円シャンプーあり)で散髪でもするかなと思っていたのだが今日に限って外まで行列が出来ていたので散髪は断念。

先週は結構無職の日が多かったけれど今週は毎日何かしら仕事がある。来週はかなり無職。

仕事があることに感謝して頑張ってまいりましょう。


今日の演奏動画。

Hermeto Pascoalの作曲した『Aquela Valsa』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月19日 (土)

子供かわいい

朝から小学生のピアノレッスンだった。

子供のピアノレッスンっていうのはこれまでにそんなにたくさん経験があるわけではなくて、20年近くピアノを教えているけれど子供はこれまでに通算で20人いるかいないか。基本的に9割以上、ほとんど大人が対象だ。

なので私の中に子供にピアノを教えるための方法論があるかっていうとあんまりない。その都度どんな言葉が必要かなーと考えながらやる。

唯一決めていることがあるとすれば、めちゃくちゃ褒める。これはおべんちゃらを言って褒めているわけではなくて、以前出来なかったことが出来るようになったりとか、演奏の中でキラリと光る部分があったらそこを褒める。「おいすげーじゃん!超カッコいいよ!」とかそんな感じに。

今日の小学生のレッスンでも以前に比べてリズムが格段に良くなっていたので「いーじゃん!めっちゃグルーブしてるよ!」って褒めていた。

そしたら付き添いで来てくれていたお父さんに向かって生徒の子が「やったぜ」という感じでピースしていた。

こういうの嬉しい。こうやって自分の音楽とか自分の表現に自信を持ってどんどん自分を受け入れていってくれると良いなあと思う。


レッスンが終わったらすぐに接骨院に向かった。

土曜日は午前中だけの診療なので何とか診療時間に間に合うなと思って。

接骨院に行ったら柔道の道場仲間の木村先生が娘(3歳?)と息子(1歳弱?)を連れて治療を受けに来ていた。みんなどっかしら怪我をしている。こればっかりは仕方ない。

息子はベビーカーで熟睡していたのだけれど、娘の「のんちゃん」が私と遊んでくれた。

怪我をした私の指にレーザー光線を当てる治療の際にも「のんちゃんがやってあげる」と言ってやってくれた。

あまりにも可愛くて写真を撮ったのだけれど、人の家の子供なのでその写真はここ(ネット)には上げない。とにかく可愛かった。たびたびスマホの中のその写真を見て「かわゆす!」と一人で思うことにする。

レーザー治療は10分間やらなくてはいけないのだけれど、2分ぐらい経ったところで「もう疲れちゃったからやめるね」と言ってやめてどこかに行ってしまった。さては飽きたな、と思ったのだけれど、そういうところもまた可愛い。


私自身は子供を持つ人生にはならなかったけれど、こうして人の家の子供を見ていると「あーやっぱり子供はかわいいなあ」と思う。別に私は子供が嫌いなわけではない。むしろ結構好きな方なのだが、子供から特別好かれない。そこは仕方ない。


そんなわけで今日は珍しく朝から子供と触れ合う日だった。

子供を持つって、もちろん良いことばっかりではなくて大変なこともたくさんあるんだろうけれど、でもやっぱり良いよね。

また子供と触れ合いたいな。


今日の演奏動画。

Duke Ellingtonの作曲した『Come Sunday』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

2020年2月26日にもやっているのでリテイクです。

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2023年8月18日 (金)

今日の「らんまん」と「あさイチ」を見ていて思ったこと

今日は珍しく朝の6時前に目が覚めて、そこから再び眠くならなかったので6時過ぎから自宅のトレーニングを開始。

その後7時には公園に行くことが出来た。

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公園で打ち込みが終わったのが7時50分ぐらい。滅多に達成できない「朝ドラ放送前に全てのトレーニングを終わらせる」という快挙を久しぶりに達成できた。

これが出来るとその後のスケジュールンい随分余裕が出る。

朝ドラを見終わってから朝食を食べて風呂に入ってから一休みしてもまだ時間に余裕がある。今日は昼からレッスンの予定だったので風呂のあとに一時間だけ寝たけど時間的には完全に余裕だった。素晴らしい。

レッスンに行こうと思ったら生徒から連絡が入って急遽中止になったので、そのまま練習に向かったけど。まあそれは仕方ない。

こういう時間で動けるためにはとにかく「前日にお酒をたくさん飲まない」が重要になる(昨日はあんまり飲まなかった)のだが、いつも力の限り飲んでしまうからなかなかそれも難しい。これも仕方ない。

今日朝ドラを見ていて思ったこと。というかその後の「あさイチ」を見ていて思ったこと。

今期の朝ドラは「らんまん」である。神木隆之介演じる槙野万太郎が主人公の物語。非常に面白いので毎日楽しんで見ている。

今日は朝ドラのあとの情報番組「あさイチ」で、これまでに番組に登場した「らんまん」のキャストのインタビューの総集編をやっていてそれも面白かったのだが。

広末涼子がいなかったことになっている。

広末涼子は万太郎の少年期に母親のヒサとして登場した。かなり重要な人物の一人だ。

しかしその放送中に不倫が報じられたりして、臭いものにはフタ方式で広末涼子の存在自体がなかったことになってしまっている。

なんとなく、そうしなきゃいけない事情も想像できなくはないけれど、それでもやっぱり私の中には違和感が残る。

「不倫って別に法律を破った訳でもねーじゃん」というのが私の感想で、もちろんその周辺の家族たちはそれなりに傷ついただろうけれど私たち視聴者は完全に他人なのでそこは関係ないし、誰かを殺したり何かを盗んだわけではないから別にそこまで「いなかったこと」にしなくてもいいんじゃないかなという風に思ってしまった。

実は私は芸能人の薬物逮捕などに関しても結構鷹揚に考えてしまうのだけれど、「薬物で傷つくのは基本的にその当人の健康とその家族及び近しい人たち」と思っている。法律に違反することやその売り上げが反社会的勢力の資金源になりうるという懸念を考慮に入れても、誰かを殺したり何かを盗んだりするような罰と同等に考えるのはどうなんだろうと思っている。

広末涼子の周辺の人たちは当然「たかが不倫ぐらい」とは思わないだろうが、私たち他人からしたら他人の不倫は知ったこっちゃないので、朝ドラから彼女がまるっといなかったことにされているのは何だかヘンな感じだなあと思った。

あと、広末涼子に関して言うと、本当にイヤだなあと思ったのが「人の恋文を晒す」というアレだ。アレは本当にやめてほしかった。本当にやめてほしい。人の恋文を笑うな。

「らんまん」もいよいよ佳境に入ってきている。全て終わった時には広末涼子もいなかったことになっていないと良いなあと思って見ている。

今日の演奏動画。

Frederick Loeweの作曲した『Almost Like Being In Love』をベースの野々口毅さんとデュオで弾いてみました。

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2023年8月17日 (木)

練習会だった

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今日のレコード。John Lewis & Hank Jones 【An Evening With Two Grand Pianos】。

二人のピアノの名手がグランドピアノを二台並べた演奏。ちょっと昔に京都出町柳のジャズ喫茶「LUSH LIFE」で初めて聴かせてもらって「うわー、良いなー、いつかこのレコード見つけたら買おっと」と思っていたのだけれど、安く見つけたので即座に購入した。

いやー、本当に良い。めちゃくちゃ良い。めちゃくちゃ優雅。こんな風にピアノが弾けたら冗談抜きに死んでも良い。

ちょっとクラシカルな趣のあるJohn Lewisとブルージーなところの光るHank Jonesとの対比も面白いのだけれど、本当に二人とも素晴らし過ぎる。これぞピアノ、これぞジャズ。もうたまらん。ものすごくオススメの一枚。


今日はベースの野々口毅さんとの練習会だった。月に一回程度やっているこの練習会ももう何年目になるんだろう。コロナ騒動の前から始まっていたから、少なく見てももう五年以上はやっている。

先月は私が指の怪我のために一回中止にさせて頂いたので多分二か月ぶりぐらいになる。

今日もみっちりと基礎練習を。

普段一人でやっているとすぐに飽きてしまう基礎練習も、二人でやると楽しい。

あとは楽しいだけじゃなくて、難易度も上がる。演奏は一人でやるのと二人でやるのとでは情報量が単純に倍になる。倍になった情報をその場で色々感じ取りながらやるから一人でやっている時よりも難易度は上がるのだけれど、まあでもこれも楽しいからなあ。野々口さんと一緒に演奏出来るのはとても楽しい。今日も感謝。

最後はこれも恒例になっているのだけれど、曲を録る。

基礎練習の中では出来ていたことも曲になると出来なかったりするけれど、曲をやるのはやっぱり楽しい。

毎日更新を今の所数年継続しているYouTubeも、野々口さんに度々助けられている。

ということで、

今日の演奏動画。

Miles Davisの作曲した『All Blues』をベースの野々口毅さんとデュオで弾いてみました。

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2023年8月16日 (水)

読書習慣を戻す

昨日は久しぶりに近所にある高級イタリアンバル(通称サイゼ)に行って少しだけ読書をしてきた。

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今読んでいるのはポール・オースターの『Ghosts (幽霊たち)』。大学生の時に読んで以来だ。

最近よく小説を読んでいて、「そういえばおれって小説読むの好きだったよな、若い頃」ということを思い出す。

小説を読むのが好きだったから大学は文学部に行った。というか大学受験の時には文学部しか受けていない。文学が当時の私にはとても面白いことだったし、それ以上に面白いことはその当時には無かった。

日本文学科でも英文学科でもどちらでも良かった。どちらかというとその当時の私には日本文学の方が馴染みがあったのだけれど、海外の文学作品もどんどん読んでみたかったから本当にどっちでも良かった。

結局私が行ったのは京都府立大学の文学部文学科西洋文学専攻というところだった。ここは他大学のいわゆる「英文科」に比べて、文学を研究することに比重を置いてくれていたのでここを志望した。結局めちゃくちゃ不勉強だったので卒業に9年かかったけど。私は自分以外で大学卒業に9年もかかった人間を知らない。卒業する時27歳だぞ。何やってんだまったく。

ここでの在学中に海外の文学作品を結構読んだ。ポール・オースターもその時に読んだ。夢中になって読んだ記憶がある。


文学部文学科西洋文学専攻。私たちは「セイブン」と呼んでいたのだけれど、今はもうない。何年か前に「欧米言語文化学科」という名前に変わってしまった。文学なんて今日び流行らないのかな、やっぱり。


今はポール・オースターの『Ghosts』と並んでもう一つ読んでるのがあって、それがこれ。

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漫画版『風の谷のナウシカ』。

これもものすごく面白いのだけれど、一つだけ難点があって、持ち運びが異常に不便だ。デカいのよ、コミックスが。

なので出先では小さな文庫本、家ではナウシカ、と読み分けている。

少しずつ自分の読書習慣が戻ってきているのが嬉しい。


今日の演奏動画。

Arthur Schwartzの作曲した『You And Night And The Music』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月15日 (火)

今月2度目の謎バズりと、にゃーちゃん

今日も謎にブログがバズっている。

このブログのアクセス解析のこの画面を見てほしいのだが、

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おわかりだろうか。8月8日に謎にバズって、今日も謎にバズっている。

何が起きているのだろうと思って自分でも少し調べてみたのだけれど、結局わからずじまい。

唯一わかっているのはアイルランドの作家ジェイムス・ジョイスが書いた『ユリシーズ』という小説のあらすじを書いたこの記事にアクセスが集中しているということだ。

なぜなんだろう。そんなにみんなが読んでるような小説じゃないはずなのに。

まあいいや、理由はわからないけれどこうやって不特定多数の人がこのブログに来てくれるというのはとてもありがたいことだ。

このアクセス数を少しぐらい活かしたいなと思って、当該記事を再編集して追記として文末にYouTubeチャンネルのURLを貼っておいた。これで何十人かチャンネル登録者が増えないかなーなんて思っているのだけれど、だいたいこういうのは思い通りにはいかない。世の中はそんなに甘くないことぐらいは知っているのだけれど、でもやってみるだけやってみる。なんでもそうだ。

あ、この記事を読んでる人も遠慮せんとチャンネル登録しても良いんだからね。

こちらですよ。

福島剛YouTubeチャンネル

さて、ここからはいつも通り日常のこと。

昨日の練習の帰り道、いつものように缶ビールを片手に散歩をしながら帰っていたら、顔の真横に猫がいた。

通りがかった道の塀に猫が座っていて、私が近寄って来たにもかかわらずヤツは逃げずにそこにいたわけだ。ふと横を見たら20センチぐらいの近距離にヤツの顔があったのでびっくりした。

特段脅える様子もなくふてぶてしくなおかつかわいく「にゃー」と言っているので、「おいおい、にゃーちゃん、めちゃんこかわゆいではないか」と言って手を差し出してみたがそれでも逃げる様子もない。

首周りを触ったら最初はイヤそうな感じで「やめろよおい」となっていたのだが、その内ににゃーちゃんの気持ち良いスポットを私が見つけ出したようで、にゃーちゃんは「おい、さっきのところ触れよ、もっかい触れよ、ほれ早くせーよ」と首をこちらに近づけてきた。

「オウフ…悶絶するほどかわゆい…」と思っている私はにゃーちゃんの首を触った。ああ、久しぶりに猫欲を満たしている…とうっとりした。

こういう時のことを考えて、やはりカバンの中には常に「ちゅーる」を一つか二つ携帯しておくべきなのだろうかとも考えるが、かつて加藤一二三先生が野良猫の給餌問題で訴えられていたことを考えるとその辺は慎重になった方がいいのかもしれない。

5分ほどだったろうか、10分ほどだったろうか。とにかくにゃーちゃんと戯れてからサヨナラした。

にゃーちゃんにまた会いたい。


今日の演奏動画。

Cole Porterの作曲した『Everything I Love』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月14日 (月)

どうしようもない性癖

台風が来ているみたいで、ちょこちょこ天気予報をチェックしている。

今回は関東には来ないみたい。

そういえば何年か前に関西に行っていた時の帰り道、やはりその時にも台風が上陸していてJR東海道線の計画運休のせいで途中までしか帰れなかったことがある。

せっかくなので海沿いの街で一泊して台風で荒れ狂う海を見たいなと思って、静岡県の清水で途中下車して一泊した。

駅前の安いビジネスホテルに泊まって、台風がやってくるまでは街をぶらぶらしながらビールを飲んだりして、いよいよ台風がやってくるという時に駅のすぐ近くにあった清水港へ行ってみた。


ざっぱんざっぱんぶおーぶおーどんがらがっしゃんという感じで、なかなかの迫力で興奮したのを覚えている。


そうそう。私と付き合いの長い人はみんな知っているのだけれど、そうでない人は知らないと思うので言っておくが、私は台風がめちゃくちゃ好きだ。これは場面によっては非常に不謹慎で配慮に欠ける発言なのを承知の上で言わせていただきたい。私は台風がめちゃくちゃ好きだ。


台風がやってくるとどうしても河原に行って荒れ狂う川を見たくなるし、嵐の中を暴風に吹かれて雨に打たれまくりながら歩きたい。
台風がやってくるともうどうにも我慢が出来ない。これは自分でもはっきりと「病気だ」と自覚している。

明日は台風は東京にはやってこないみたいだ。

直撃する地域の方々の安全を祈念いたします。どうぞご無事で。

今日の演奏動画。

Eddie Gomezの作曲した『Sauturce』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月13日 (日)

夏目漱石『こころ』あらすじと感想

数日前にこのブログがちょこっとだけバズった。

バズったのはこの記事だ。

結局原因はわからずじまいだったのだけれど、このジェイムス・ジョイスの小説『ユリシーズ』のあらすじを私がめちゃくちゃザツにまとめた記事が謎にバズり、普段ならば100人来るか来ないかのこの弱小ブログになぜか1500人ぐらいが殺到していた。

やめてほしい。場末で好き勝手に書いているのだから。

幸いにしてアンチコメントが来ているわけではないので、とりあえず放置しておこうと思っている。現在はそのバズりは完全に落ち着いた。たくさん来てくださった一見さんももうどこかに行ってしまった。


で、柳の下の二匹目の泥鰌を捕まえようという訳ではないのだが、今日も文学書のあらすじと感想シリーズだ。先に断っておくが、バリバリのネタバレ祭りなので、嫌な人は読まないように。


今日は夏目漱石の『こころ』。

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実はつい先日読み終わった。

もちろん中学生や高校生の頃に読んだことはあったのだが、先日ふとした瞬間に「たまには名作でも読み返してみるかー」と思って読み返した。

ということでまずはあらすじから。ものすごくザツにいきます。うろ覚えで書くから前後関係怪しいかもしれないけど、そういう苦情は受け付けません。ちゃんと知りたかったらちゃんと自分で読みなさい。


夏目漱石『こころ』あらすじ

【上 先生と私】

・主人公の「私」が鎌倉に海水浴に行った時にある男と知り合う。

・「私」はその人のことを「先生」と呼んで懐く。

・その後も私は何かと理由をつけて先生の家に遊びに行ってダラダラ過ごす。

・先生は奥さん(静という名前)と二人暮らし。

・先生はたまに雑司ヶ谷に墓参りに行っている。「誰の墓参りに行っているんですか?」と聞いても教えてくれない。

・先生にはどうやら後ろ暗い過去があるっぽいのだけれど、それについてはあんまり教えてくれない。ただ「そういうのがある」と匂わすだけ匂わす。めんどくせーやつだな。

・私は新潟から東京に出てきている学生なのだが、新潟に住んでいる私の両親のうち、父親が重い病気になって死にそうというしらせがある。

・「つーわけで先生、ちょっくら新潟行ってきますわ」と言う。

・私、新潟へ行く。

・父親、今すぐ死んじゃうかと思いきやまあまあ元気。

・私、「大丈夫そうなんで一旦東京戻りますわー」と東京に戻る。

・東京に帰ってからいつものように先生のところでダラダラしてたら「お父さんが亡くなった時のために財産の話はしといた方がいいよ」と先生から言われる。

・「お金の話になると人は悪人になったりしちゃうからね」と先生。

・「なに?先生もそういうことあったの?」と聞くとまたもごもごする。めんどくせーやつだな。

・私、「じゃあそーゆー金の話だけちゃちゃっとまとめてきちゃいますわ」と再び新潟行きを決意。

・先生は別れ際に「私が死んだらどうする?」ばっかり聞く。めんどくせーやつだな。

・とりあえずメンヘラ気味の先生を放置して私は再び新潟へ。


【中 両親と私】

・新潟へ帰るも、父親はやっぱりそれなりに元気。大学卒業の目処が立っていることを褒められる。

・両親から「で、大学出たはいいけどその後どうするつもりなんだ?働くのかい?働かないのかい?どっちなんだい?」と聞かれる。

・「うーん、働きたくないでござるけど働かないとねえ」と私。

・「じゃあお前が東京でお世話になってるその先生って人に何か仕事の口を紹介してもらってはどうだい?」と母。「わかったー、手紙書いてみるー」と私。先生に手紙を書く。

・先生からは一向に返事がこない。私は「どっか旅行でも行ってんのかなー」ぐらいに考えている。

・私が「ま、ぼちぼち東京帰るかな」と考えて準備をしている頃に再び父の容体が悪化。東京行きの日程をちょっと先延ばしにする。

・と、そこで先生から私のもとへ電報が届く。「ちょっと会いたいのだが来れないか?」という内容。

・父親がちょっとヤバいので「すんません、今は無理っすわ」と電報を返す。

・そこから数日間、父親、なかなかヤバい状態なのになんとか持ちこたえている。私は父親の看病をする日々。ある日病院にいる私のもとにものすごく分厚い手紙が届く。先生からだった。

・先生は手紙の中で「私の暗い過去の話をします」と冒頭で宣言する。そして「あなたがこの手紙を読んでいる時には私はこの世にはいないでしょう」と書いてある。

・「え?ちょっと待って?先生もう死んでるの?何?自殺?」と混乱する私。若干テンパって「ごめん、東京行くわ!父ちゃんもうちょい頑張って生き延びといて!」って言って急いで東京へ向かう。

・新潟から東京へ向かう電車の中で先生からのそのめちゃくちゃ長い手紙を読み終える。


【下 先生と遺書】
※この章は先ほど私が読み終えた先生からのめちゃくちゃ長い手紙の中身がひたすら書いてある章。なのでこの章における「私」は主人公の「私」ではなくて先生の一人称としての「私」。注意して読むように。

・二十歳の時に私の両親が立て続けに亡くなりました。私はそれで叔父さんのところに世話になるようになりました。

・叔父さんは私に縁談を勧めてきました。従妹との縁談でした。私はイヤだったので「イヤなりー」と断りました。そしたらその辺から叔父さんの様子が変わってきて、叔父さん家での私の立場がめちゃんこアウェーになってきました。これはやべえと思いました。

・なおかつ私の両親の残した財産の相続のことで叔父さんともめて、結構ちょろまかされました。以前「人は金の話になると悪人になる」って言ってたのはこのことです。クソっ、あの守銭奴め!

・叔父さん家に居場所がなくなってきたんで「もういい!出ていく!」と思って出ていくことにしました。新しい家を探していたら大学の近くに下宿屋を見つけたのでそこに決めました。

・下宿屋にはそこの主人である奥さんとお嬢さんが二人暮らしていました。旦那さんは戦争で亡くなってたみたいです。

・私はその下宿屋から大学に通っていたのですが、段々そこのお嬢さんに恋心を抱くようになってきました。キャッ。でも別に直接言ったりはしてないからね。心の中でひそかに思ってただけだからね。

・奥さんとお嬢さんと私の三人で暮らしていたのですが、そこにもう一人の新メンバーが加わることになりました。私の幼馴染の男です。男の名前はKといいます。

・Kは寺の坊さんの息子でした。口癖は「精進」です。

・Kの実家は「医者になるなら学費出してやるから」と言ってKを大学に行かせてくれていました。Kは「なるなる!めっちゃ医者になる!おれはスーパードクターKになる!」とテキトーなことを言っていたのですが、実は医者になる気はゼロで、それがある時実家にバレます。

・「てめえ!スーパードクターKになるんじゃなかったのかよ!」と怒った実家はKへの仕送りをストップしてしまいます。ま、そりゃそうだわな。

・私が「Kさー、お金ないみたいだから、オレんとこで一緒に暮らす?下宿屋だし、シェアハウスみたいにしちゃえばいいじゃん」と言うと「OK牧場」と言って一緒に暮らすことになりました。

・Kもその下宿屋で暮らすことになって、私とKは仲良しなのでまあこれはこれで楽しいなーと思っていたのですが、途中からちょっとずつ問題が起き始めました。

・Kの部屋の前を通ると、たまにお嬢さんの声が聞こえることがあったのです!え?ちょっと待って!Kとお嬢さん、仲良くしてるの?おれ、お嬢さんのこと好きなのに!なんなの!?

・ちょっとこれは暗雲立ち込めてきたな、と思って私はKを誘って旅行に行くことにしました。千葉の房総半島の方です。そこで私はKに「おれさ、お嬢さんのこと好きなんだよね」と言おうと思っていたのですが、恥ずかしくて言えませんでした。だってマジ恥ずかしいじゃん。

・その旅行中にKがちょっと難しい仏教の話題を振ってきた時があって、めんどくさかったので華麗にスルーをキメているとKは私に「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」と言いました。そんな言い方すんなよ。

・結局旅行中には「お嬢さんのこと大好き問題」に触れることなく、フツーにKと千葉で遊んで帰ってきました。

・帰って来てからもお嬢さんはよくKの部屋で話をしているみたいで、そのたびに私は「んもぅぅぅぅ!なんなのぉぉぉぉ!」となっていました。

・そんなある日、Kから「話がある」と言われました。

・なんとKは「ヤバい…おれ、お嬢さんのこと好きだわ…」と言うのです。

・ちょっと待て。それはおれが言おうとしてたやつで。なんでお前が言うのよ!

・でも私は「お…おう…そうなん…」と言うぐらいで。Kは「ヤバい…こんなことではおれの精進道が…おれはダメな人になっていってしまう…」というんですが、私は平静を装いながらも内心は激おこぷんぷん丸でした。

・それからしばらく平静を装って暮らしていたのですが、ある日Kが「なあ、こないだのことだけどさ…」と言いかけてきた時があったのです。

・そこでね、言ってやりましたよ。ええ、言ってやりましたよ。「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」ってね!お前、ストイックに生きていくんちゃうんかいと。Mr.ストイックになりたいんちゃうんかいと。それでいいんかいと。まあ、こうやって言ってKがお嬢さんのこと諦めてくれねーかなーと思ってたんですけどね。

・もう一回かぶせるように言ってやりましたわ、「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」ってね。そしたらKは「ばかだ…ぼくはばかだ…」って。あちゃー、これお嬢さんのこと諦めてくれねーわ。「そうだね、これではいけないね、お嬢さんのことはきっぱり忘れるわ!ぼくはMr.ストイック!」って言ってくれるの期待してたんだけどなー。

・いよいよこいつはのっぴきならねーなと思った私は規格外のパワープレーに出ることにしました。何かっていうと、奥さんに直談判ですよ。「お嬢さんを嫁にください」って言っちゃう。先にKを出し抜いちゃう。もうこれしかねーだろと思ったんです。

・家にKもお嬢さんもいない、私と奥さんだけになるタイミングを見計らって、計画発動です。奥さんに「お嬢さんを妻としてください」、言ってやりましたわ。

・そしたら奥さん「よござんす、差し上げます」。

・あぶねー!間一髪!ギリギリセーフ!薄氷踏んだー!とにかくこれでお嬢さんと結婚できるぜ!

・ただねー。問題はねー。Kにねー、どうやって言うかっていうことなんですよ。これ私、人として相当ダメな感じのことしてるじゃないですか。さすがにどうやってKに打ち明けようと悩んでいたんですよ。なかなか言えませんでしたよ。

・そんな感じで数日悩んでいたら奥さんが「結婚のことKに言ってなかったの?私が言ったらちょっとびっくりしてましたよ」と言う。マジかー、奥さんから言っちゃったかー。

・「え、Kはなんて言ってましたか?」と聞くと「そうですか、おめでとうございます」とだけ言ってたと。これヤベーわ、きっとKめちゃくちゃ傷ついてるわ。どーしよ。

・どっかでKにちゃんと謝らなきゃなと思ってたんですが、Kは自殺してしまいました。首の頸動脈をナイフで搔っ切って死んでしまいました。マジすか学園…

・遺書があって、そこには「自分はダメ人間なので死にます」とだけ書いてあって私やお嬢さんとのことには触れていなかったんですが、もうどっからどう考えったってKを自殺に追い込んだの私じゃないっすか。全方向的に私が悪いじゃないっすか。

・ド級のトラウマを抱えることになりながらも、結局私はお嬢さんと結婚することになりました。それは私が望んでいたことなんだけど、でもずっとKへの罪悪感があるっすよ。だから毎月雑司ヶ谷にあるKの墓へ行ってね。まあそれで罪が晴れるわけじゃないんですけども。

・お嬢さん(今の私の妻ね)にも結局ことの顛末は話せずじまい。話しちゃおうかな、言っちゃおうかなって時もなくはなかったんですが、結局言えなかったっす。こうやってあなたに手紙で打ち明けたのがこのことを誰かに話した初めての体験です。

・こんな感じでKへの罪悪感を抱えながらずっと生きてきたんですが、色々考えた結果、私も自殺することに決定しました!もうそれしかないっしょ!ここは最後ちょっと男見せますわ!

・ということでこの手紙があなたのもとに届いている時には私はこの世にいません!ごめんね!

・で、最後のお願いなんですが、このことは全て妻には知らせないでください。妻が己の過去に対して持つ記憶を純白にしておいてやりたいので。

・つーことで、ここに書いてあったことは全てあなたの心の中で留めておいてね!じゃあ、アディオス現世!

(了)


以上、『こころ』あらすじである。

個人的な印象を交えてかなり砕いて書いているのだが、まあ大体こんな感じである。

私はこの小説を読みながら何度も脳内にミルコ・クロコップの


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この映像が浮かんだ。

一番最後に「とりあえずおれは死ぬけど、妻は純白で幸せでいますように」とか、マジで「おまえは何を言っているんだ」だった。

他にもお嬢さんとの結婚を妄想している時に「もしお嬢さんと結婚できたとして、お嬢さんが自分以外の男を好きっつーのは何かイヤだなー、おれだけのことを好きでいてほしいなー、他の男のことを好きな女なんかと結婚したくねーや」というのを

【つまり私はきわめて高尚な愛の理論家だったのです。同時にもっとも迂遠な愛の実際家だったのです。】

という言葉で表した時に再びミルコが

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と言った。


全体を通じて「こいつらみんなめちゃくちゃ身勝手だな」という感想を持った。

おかしいな、高校生の頃に読んだ時にはもう少し先生の苦しみとかに共感できたはずなのに。

もちろん、共感できなかったからといって面白くなかったというわけでは決してない。小説としてはめちゃくちゃ面白かった。

立派な人間を描いた小説もそれはそれで良いが、やはり私はこのようにダメ人間を描いてくれる小説が好きなのだ。

夏目漱石の『こころ』と言えば、中高生の夏休みの課題図書に頻繁に挙げられる。

この夏、何人の若者たちがこの小説を読むのだろう。そしてこの小説に何を思うのだろう。そういうことを考えるとすごくワクワクする。

若い頃に読んだ名作を、中年になってからもう一度読み直すのはすごく良いなと思った。


今日の演奏動画。

Antonio Carlos Jobimの作曲した『Once Again ~Outra Vez~』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月12日 (土)

夏目漱石『こころ』読了

今日も午前中から接骨院に行っていたのだけれど、今日は結構混んでいて待ち時間が長かった。

それでも大丈夫。読みかけの小説、夏目漱石の『こころ』を持ってきていたから。

一つだけ問題があって、今日読んでいたのは物語の最終盤のあたりだった。

Kが登場してから物語が急に展開していくあたり、スピード感があって一気に読んでしまった。

電気治療をしている時に様子を見に来た接骨院の奥さんのエリちゃんに「おおっ!K死んだ!」などと言って「何を言っているんだこいつは?」ときょとんとされてしまった。

結局一気にラストまで読み終わってしまった。

なので今日はものすごくこの『こころ』について書きたくてさっきまで書いていたのだけれど、書きたいことが多くて書いている内に制限時間いっぱいになってしまった。

今日は土曜日なので久しぶりの柔道の稽古に行く日なのだ。もう行かなきゃ。

ということで『こころ』についての文章の続きは明日書きます。

先に一番笑った文章だけ貼り付けておきます。

《つまり私は極めて高尚な愛の理論家だったのです。同時にもっとも迂遠な愛の実際家だったのです。》

ここを読みながら接骨院で吹き出してしまいました。

何だよこれ、最高かよ。

今日の演奏動画。

Cy Colemanの作曲した『With Every Breath I Take』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月11日 (金)

世間はお盆休みに突入し、私は無職期間に突入する

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今日のレコード。【Carla Bley Live!】。こないだ御茶ノ水のディスクユニオンで500円ぐらいで買ったやつ。
一曲目からかなりロック調の曲で始まったと思いきや、二曲目にはコテコテのゴスペル。そういうジャンル的には「あっちこっちいってる」感じが全然不自然じゃない。ちゃんと調和してるというか。面白いなあ。良いレコードだ。


昨日からちょっと長めの無職期間に突入していて、今日ももちろん無職。咳をしても無職。じっと手を見る。

世間は今「お盆休み」らしい。今日が祝日(山の日)だったようなので、ここから結構長い期間でお盆休みの方も少なくないみたいだ。


そういうことを「あ、そうなんだ」と思うぐらいには私の「休み」の感覚は世間の感覚とズレているんだよなあと思った。そもそも今日が祝日だということも知らなかったし。ていうか山の日ってなんだ。そんなの昔からあったか?まあいいや。

全てのミュージシャンがそうではないと思うので、あくまでも「私の場合は」であるが、私には基本的に"仕事がある日"と"仕事が無い日"しかない。仕事がある日は仕事に行くし、仕事が無い日はずっと練習をするか、もしくは仕事の準備をするか、もしくは新しい仕事を考えてそれを進めていくか。なので私には原則として「休みの日」というのは無い。仕事が無い日はたくさんあるのだけれど。

たまに釣りに行ったりする時は、この"仕事が無い日"のどれか一日に照準を合わせて、そこまでに普段より多めに練習をしておいたり諸々の仕事の準備を終わらせたりしておくことで何とか世間一般でいう所の「休みの日」を作るようにする。

ちなみに明日も仕事が無い無職の日なのだが、明日は夜に久しぶりの柔道の稽古があるので、それに行くためにも明日は早くから練習と仕事の準備の「貯金」を貯め込んでおかなくてはならない。私の生活の中で今や柔道はものすごく優先順位の高いものなのだけれど、それの為に練習がおろそかになるならば柔道をやめなくてはならない。それは絶対にイヤなのであらかじめ貯金を作っておく。今日も結構貯金が作れた。良い感じだ。これで明日は多分気分よく柔道に行ける。

これまで一度も「会社勤め」をしたことはない。ずっとフリーランスでやってきているからこういうことが当たり前なので、当然世間の多くの人とは「休み」の感覚はズレる。

今は私はお盆休み期間ではないのだ。単なるちょっと長めの無職期間なのだ。


先週結構たくさん働いたしちょっとぐらい無職期間が長く続いてもまあ何とかなるだろ、というぐらいの楽観主義があった方がフリーランスはうまくいくんじゃないか。

と私は思う。

知らんけど。


今日の演奏動画。

Abdullah Ibrahim(Dollar Brand)の作曲した『Jabula』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月10日 (木)

人の好きなものを、その当人の前でdisらない

たまにこのブログを読んでくださっている方ならば、私が頻繁にそれに言及するのでご存知かも知れないが、私は立ち食いそばが好きだ。めちゃくちゃ好きだ。

もちろん普通の蕎麦屋で食べる普通の蕎麦も好きだが、立ち食いそばのあのお手軽かつジャンクな感じがたまらなく好きなのだ。

そのことを人に話した時に、ごくごくまれに「よくあんなの食べられるね、無理だわー」という反応が返ってくることがある。

「ま、貧乏なんでね。これぐらいの贅沢がぼくにはちょうどいいんですよ」なんて言ってその場は乗り切るが、心の中では「テメー、何原雄山気取りだよ?テメーは食うな。世の中の食べ物が立ち食いそばだけになってしまったとしてもテメーだけは食うな」と毒づいている。


この場合でいくと「立ち食いそばみたいなジャンクなものが食べられるほど自分は馬鹿舌ではない。自分は味がよくわかっている」という謎のアピールが話の背後に隠れている。

もちろん実際に立ち食いそばの味が苦手な人もいて一向に構わないのだが、それを好きな人の前で口にする必要はないし、そういうことを口にする人間の無意識にはこういった謎の「自分すごいアピール」が隠れていると考えるのが自然だろう。

言わなくていいのだ。「マク〇ナルド?あんな添加物まみれで油まみれのものよく食べられるね」とか「ラーメン〇郎?無理無理!」とか。そういうことは言わなくていい。特にそれを好きな人の前で言うのはものすごく野暮なのだということを我々は肝に銘じておいた方がいい。

ちなみに伏字にした上記の二つは私はどっちもそこまで特別に好きではないが、好きな人の気持ちは非常によくわかるし、何なら年に数回ぐらいは食べたくなる。あれはあれですごくいいものだ。

こういう構図の話というのは意外とそこかしこにある。

実は私たちの音楽の世界にもある。

これは取り分けリスナー(自分では演奏をしない人たち。いわゆる聴き専の方々)に多い印象なのだが、「え?そんなの好きなの?じゃあジャズはあんまり好きじゃないんだね」とか「あー、そっち系ねー、ちょっと苦手だわー」とか。

そういうのを聞いた瞬間に私の頭の中では「UDS、UDS」である。
U うるさい
D 黙れ
S 素人
である。

何べんも言う。何べんでも言ってやる。

「人が好きなものをその本人の前でdisるな」である。

あなたがそれを好きでないのは自由だ。それは誰にも邪魔されないあなたの権利だ。しかし、それを当人の前でdisるのは全く違う次元の話なのだ。

こういうことを踏まえていれば政治や宗教の話をしてもそれほど争いにならない。

あなたの宗教やあなたの政治信条は私とは違うがあなたがそれを信じることを最大限に尊重するし、私が違う宗教や違う政治信条を持つこともまた尊重されなくてはならない。

こういう前提のもとならば話になるのだが、いかんせんみんなすぐにdisりだす。あれはいかんなあといつも思う。


なぜこんな話を書いていたかと言うと、今日たまたま練習していた曲が「自称ジャズマニア」みたいな素人からたまに馬鹿にされがちな作曲家の曲だったのだが、これが非常に美しくて綺麗な曲で私にはドンピシャでハマった。

いやー最高じゃんと思いながら練習していた。

これに対して「え?そんなのやるの?ちょっと無理だわー」なんて言われたら「UDS」だけでは済まない。「KFKK」である。
K 利いた
F 風な
K 口を
K きくな
である。


もう一度今日のおさらいだ。

あなたが何を好きで何を嫌いでも一向に構わないが、それを好きな当人の前でdisるのは死ぬほど野暮である。

気を付けて生きていこう。


ちなみに「今日の演奏動画」の人が上述の「自称ジャズマニア」から馬鹿にされがちな人ではない。これは一週間ぐらい前に録ったやつだし、Thad Jonesを馬鹿にする人はあまり聞かない。

今日の演奏動画。

Thad Jonesの作曲した『Three And One』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月 9日 (水)

5~6年ぶりの神宮球場

昨日は千駄ヶ谷に行く予定は元々無かったのだけれど、たまたまレッスンの振り替えがあって行くことになった。

レッスン終了予定時刻は16時だった。

あれ?と思ったのが一昨日のことだ。ひょっとして教室のすぐ近くの神宮球場でヤクルトvsカープの試合やってる?と思った。

調べてみたらドンピシャ。案の定その日は18時からヤクルトvsカープ戦が神宮球場で開催されていた。

とは言え、試合の前日にそのことに気付いたところでチケットはおそらく買えないよなあと思った。今年のカープはそこそこ調子も良いし、関東にはカープファンもたくさんいる。とりあえずダメ元でコンビニのオンラインチケット販売を調べてみた。

最初にローソンで調べてみたものの、チケットはほぼ全て売り切れ。少しは残っていたのだけれど、それは10000円近くするお高い席とヤクルトの応援に特化した席の2種類しか残っていないのでそこはスルーした。さすがにそれはどちらもマズい。

過去の経験で「ローソンではダメだったけれどその後にファミマorセブンで同様に探してみると買えた」というのがあったので、ローソンを諦めて近くのセブンに行ってみたら、奇跡的に外野指定席が1枚買えた。やっぱり買えるもんだね。多分ローソンで扱っている席とセブンやファミマで扱っている席は重複してないんじゃないかな。


ということで昨日のレッスン後、神宮球場に行ってきた。


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昔はしょっちゅう来ていたこの神宮球場のヤクルトvsカープ戦。カープの三連覇による人気急上昇やコロナ禍による入場制限などもあってすっかり足が遠のいてしまっていたので、昨日は多分5年ぶりか6年ぶりぐらい。久しぶりの神宮球場はとっても楽しかった。

試合の話なのだが、私はもちろんカープを応援しているのだが、ヤクルトスワローズという球団も非常に好きで、特に昨日は私の好きな石川雅規投手がヤクルトの先発ピッチャーだった。左利きで同い年というだけでも非常に親近感が湧く。おそらく現在の日本球界の中でも最年長に入る部類なのだが、未だに素晴らしいピッチングを見せてくれている。

昨日は1回2回と幸先よくカープが石川投手を打ち込み先制しており、カープが先制したこと自体は嬉しいのだが私は心の中で「カツオくん(石川投手のこと)、何年この世界でトップ張ってると思ってんだよ、これまでどんな修羅場をもくぐり抜けてきたんだ、絶対ここから立ち直してくる」と思っていた。

そうしたらやっぱりカツオくんは立ち直してきた。素晴らしかったのは3回裏の打席でランナー12塁からの難しい送りバントをきっちり決めたこと。「さすがだなー、やるなー、こういう所からきっと立ち直してくるぜ」と思っていたらやっぱり立ち直してきた。

その後試合は抜きつ抜かれつのシーソーゲームに突入した。

私はカープファンなのにヤクルトの攻撃時に「代打青木宣親」と「代打川端慎吾」にめちゃくちゃ興奮していた。この二人、すっごい好きなのよ。


接戦だったが最終的にはヤクルトの勝利。カープは惜しくも敗れた。


不思議と全然悔しくなかった。選手たちの素晴らしいプレーをたくさん見られたことに深く感動していたし、勝ち負けは二の次と思っていた。

ま、確かにカープ勝ってくれたら余計に嬉しかったんだけど。


また神宮球場に野球観に行きたいな。

久しぶりの野球観戦は本当に満足度が高かった。


今日の演奏動画。

Paul Fergusonの作曲した『Bop Shop』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月 8日 (火)

「最近の美味いプロテイン」を飲んで考えたこと

プロテインの話。

今日も珍しく朝から忙しかったので、家での簡単なトレーニングのみとしたが、今日のトレーニング後に飲んだのはコレ。


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タンパク質20g含有のプロテインは、普段よく買う15g含有のものよりちょっとお高いのだけれど、近所のコンビニで30%offになっていたのでたまにはコチラを。

別に20g含有が悪いなんてちっとも思っていなくてむしろこっちの方が良いのだけれど、値段以上に味があんまり好きじゃないのでいつもはヨーグルト味のやつを買う。ただし安くなっているならばもちろんこっち。


それにしてもプロテインって美味しくなったよなあとつくづく思う。


私は大学生以降柔道から20年以上離れていたので、その20年の間のプロテイン事情に関しては浦島太郎状態ではあったのだけれど、こうして20年ぶりに身体を鍛え始めて改めて「プロテインって美味しくなったなあ」と思う。

私が高校生や大学生の頃は粉末のやつしかなくて、これが絶妙に不味かった。水で割ると飲めたもんじゃないので、いつもオレンジジュースかスポーツドリンクで割って飲んでいたのだけれど、それでも不味かった。


それが今では全てのトレーニング後にプロテインを飲むと「はー!うめー!」と思う。

汗をかいた後のビールが美味いように、トレーニング後のプロテインはめちゃくちゃ美味い。

何なら階段ダッシュの時にラスト三本ぐらいは「終わったらプロテインが待ってるよ!美味しいよ!」と自分に言い聞かせて最後の力を振り絞っているぐらいだ。


昔に比べてプロテインが美味しくなっていることは間違いないのだけれど、その当時は味なんてどうでも良かったという所もある。


若い頃から今に至るまでの私の変化の一つで「味に頓着するようになった」というのがあるのだが、これはなかなか大きな変化だと思う。

若い頃は味に無頓着だった。極論を言えば「腹が膨れればなんでもいい」だったし、「それが美味かろうが不味かろうが別に関係ない」だった。

19歳の時と21歳の時に二度インドに行ったことがあるが、インドの飯は美味しくなかったのだけれど全然へっちゃらだった。別に味なんて何でも良かったから。


柔道の試合の為に定期的に減量したりもしていたし、ひょっとしたら私にとって「食べること」は「身体を作ること」としかイコールでは無かったのかもしれない。


今は完全に違う。


食べることと飲むことが人生で一番の喜びだ。

高価でなくても構わないからとにかく美味しいものを食べたい。

魚釣りに行った時にも、氷〆めや血抜きや神経〆めなど私の魚の持ち帰り方は異常なほどに神経質だ。

先日一緒に釣りに行った木村氏が、私の魚の〆め方を見た他の釣り客から「あなたのお連れさんは料理人?料理人がよくあの〆め方やるんだよね」と聞かれたらしいが、それぐらい私は丁寧に魚を持って帰る。それらは全て釣った魚をとにかく美味く食いたいという執着心からだ。なので軽い自慢にはなるが、私が持ち帰ってきた魚はめちゃくちゃ美味い。これからも更に勉強と研究を重ねて、より美味い魚を持ち帰れるようにしたい。

私は確かに魚釣りは大好きだが、「魚を釣ること」と「魚を食べること」を比べると、おそらく僅差で食べることの方が好きなのだな、と思う。


若い頃には「味なんて何でもいい」と思っていたのになあ。


あ、でも未だに「あまり美味しくないもの」にはかなり寛容だ。「これはこれ。こういうもの」として楽しんで食べられるので、その辺は非常にオトクな性格。

基本的に何でもかんでも「美味い美味い」と食べられるので、全然海原雄山ではない。


何の話をしてるのかよくわからなくなってきた。

とにかくプロテインが美味しくなっていることには激しく感謝しているということである。

今日の演奏動画。

George Bensonの作曲した『Bossa Rokka』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月 7日 (月)

レコードにまつわる被害妄想(誇大妄想)

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今日のレコード。The Ramsey Lewis Trio 【The In Crowd】。今日買った。名盤なのに持ってなかったから。当然ながらめちゃくちゃ良い。このアルバムについてはまたのちほど。


今日は朝から千駄ヶ谷でレッスンだった。

なので朝のトレーニングは家でのトレーニングだけにしておいて、朝から電車で千駄ヶ谷へ向かった。


浅草橋で乗り換える時にちょっと久しぶりに「ひさご」へ。

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かけそば320円。たまらん。

この「ひさご」はなかなか個性的な味わいの立ち食いそばなのだけれど、ものすごく好きだ。

以前はたぬきそばを食べたり月見そばを食べたりしていたが、最近はもっぱらこのかけそば。ダシと麺が美味すぎるのでもはや何もいらなくなってしまった。何も足さない、何も引かない。少量のネギが入っているだけで大満足なのだ。

ちなみにこの「ひさご」は老夫婦が二人で経営されているのだが、もしこのご夫婦の片方に何かがあった場合にはこの味は二度と味わえなくなってしまうのだろうか、などとふと考えてしまった。そうなったら寂しいなあ。


集中してレッスンを終えたのが昼過ぎ。今日もとても充実のレッスンだった。素晴らしい生徒に感謝。


さて、小岩に戻って自分の練習をするかなと思ったのだが、その前に接骨院に行って指の治療をしなくてはと思った。

ただし、その時点では接骨院の午後の部が開始の15時までには少し時間があった。

ふむ、これは御茶ノ水に立ち寄ってレコード屋に寄るべきである。私の脳内会議で即座にレコード屋行きが可決された。

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ということで立ち寄ったいつもの御茶ノ水ディスクユニオンのJazz館。

資料をゲットしに行くのだから仕方ない仕方ない、と自分に言い聞かせつつも恵比須顔でワクワクしながら店内に入る。レコード屋に行く時はいつもこうだ。

私はオーディオマニアでは決してないし、多分レコードコレクターでもない。単純にジャズが好きでレコードを買うのが好きなだけだ。なのでオリジナル盤やプレミア盤などの高価なレコードにはほぼ見向きもしない。いつも一枚500円程度の安い中古レコードばかりを買う。だってそんなにお金持ってないもん。

冒頭に挙げたRamsey Lewisのレコードもたまたま安く売ってたから買った。

今日はそれ以外にはJohn LewisとHank JonesのピアノデュオとCarla Bleyのビックバンドもののライブ盤。全て一枚500円弱なので三枚で1500円以下。

こんな大したことない金額かも知れないけれど、音楽家のはしくれとしてやっぱり「音楽を聴くのに金を払いたい」という気持ちはある。全てYouTubeなんかで聴けるっちゃ聴けるんだけど。やっぱり「買いたい」のよ。

レコードを買ってホクホクして接骨院に行った。

今日も丁寧に治療していただいた。ありがたい。

帰り際に私の持ったディスクユニオンの袋を見た接骨院の奥さんのエリちゃんに「わー、レコードだー、おしゃれー」と言われて「ん?なにが?」と反射的に思った。

なのだが、そういえばと思い出したこともあって、若い頃にレコードを買い集め始めた時に「CDじゃなくてレコードを聴いてるおれってちょっとカッコイイ」なんていう顔から火が出そうなくらい恥ずかしいことを思っていた。それがいつの間にかレコードを買って聴くということがものすごく日常的な当たり前のことになってしまって、それを別に特別なことだとは思わなくなってしまった。だから「ん?なにが?」となったのだが。

そこからは得意の被害妄想の誇大妄想である。若い頃のことを思い出して「もしや!レコードを買って聴いておしゃれぶってカッコつけてるとか思われてたらどうしよう!そしたらめちゃくちゃ恥ずかしい!死にたい!」と思った。

それは鬼恥ずかしい。

でもこれからもレコード買うけど。

好きだし。


今日の演奏動画。

Sonny Stittの作曲した『Eternal Triangle』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月 6日 (日)

今日のレッスンで思ったこと

久しぶりに朝から夕方過ぎまでずっとレッスンをやった。

実は数日前から毎日のようにちょこちょこレッスンが入っていて、明日以降もそこそこ続く。

いつも無職なのに仕事があるのはありがたい。


ピアニストというこういう仕事を始めて今年で18年目になる。レッスンは17年目。最初の頃は本当によくわかってなかったなあと思う。自分ではそれなりにわかってたつもりだったというのが非常にタチが悪いのだけれど、やはり17年前の私は本当にわかっていなかった。

今はその頃に比べると「私は何もわかっていないし、知らないことがまだまだたくさんある」という事がわかっているだけ少しはマシかな。

知らないことがたくさんあるから毎日勉強しなくてはいけないし練習しなくてはいけない。そのことがわかっただけでもまあ上等ということにしておこう。


レッスンにおいて、ずーっと「伝えることの難しさ」みたいなものは感じていて、自分ではわかっているつもりのことを誰かに伝える時の言語化だったり筋道の立て方だったり、そういうものの正解が未だにわからない。とにかく平易な言語化と、必要十分にして回りくどくない論理構成を気を付ける。

それから「聞く耳を持ってもらう」ということにも最近は本当に気を付けている。

私自身が違う二人の誰かから同じことを言われたとしても、Aさんから言われたら素直に聞くのにBさんから言われたら「うっせーバカ」となることがある。「何を言うか」ということと同じぐらい「誰が言うか」ということは大事で、相手が私の言う事に耳を傾けてくれなければ何を伝えても徒労に終わる。そのためにはまずは尊重しあえる人間関係なんだよなあ、と思う。

その為には私が謙虚であらねばならない。卑屈であってはいけないけれど。

もちろんごくごく稀にめちゃくちゃ横柄な生徒というのが来てしまうこともあって、そういう時はとっととお引き取り願う。そういう人と良い人間関係を築くことは不可能ではないだろうけれど、可能だとしてめちゃくちゃ時間がかかるし何よりもそこまでの時間が辛い。お互いにとって良いことが全然ないので、それはもう諦めた。

いずれにしても
・平易な言語化
・必要十分にして簡潔な論理構成
・聞く耳を持ってもらうための信頼関係

というのがレッスンにおいてはすごく大事だなあというのが今の私の正直な気持ちだ。

あとは、私自身がきちんと音楽家として努力を続けていることかな。練習してない先生に習いたいって、私は思わないから。


ということで今日はずっとレッスンだったのだけれど、その中で一つ発見があった。

ここまで私自身が考えていた「グルーブとはなんぞや」ということを解明していくヒントになるような場面がいくつかあったのだ。

そういう発見がすごく嬉しい。もう少し自分の中でブラッシュアップしていきたい。


今日の演奏動画。

Abdullah Ibrahim(Dollar Brand)の作曲した『Tookah』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月 5日 (土)

雑な貧乏メシ

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久しぶりに「本日のレコード」。【Earl Hines 1928-38】。A面がソロピアノでB面がバンド演奏。今日はとりあえずA面を。左手が独特なんだよなあ、この人。とても良い。


加齢が原因というのは大いにあるのだろうけれど、食の好みが年々薄味になってきている。

あんまり塩辛いものやコッテリしたものを食べるとしんどくなる。

それにも関わらず、どうしても思い切りしょっぱくしたくなってしまうものがあって、それが納豆だ。

未だに納豆には醤油を結構たくさんかけてしまう。

これは原因はわかっていて、若い頃、一人暮らしをしていた学生時代の名残だ。


学生時代と今を比べると僅差で今の方が貧乏かなとも思うのだが、学生時代もそれなりに貧乏だった。

だが米だけは家にあった。よく実家から送ってもらっていたからだ。米にはそんなに困らなかった。

貧乏なのだが米だけは家にあって、おかずが買えないので、いつでも課題は「いかに少ないおかずでいかに米をたくさん食べるか」ということだった。

その際に活躍したのが納豆だった。納豆に醤油をどばどばかけて思い切りしょっぱくして、納豆1パックで大盛りの丼メシを食べるということをよくやっていた。

他にもよくやっていたのは100円でコロッケを2つほど買ってきて、そのコロッケにどばどばとウスターソースをかけてそれを丼メシに乗せて食べるというやり方だ。ウスターソース漬けになったコロッケはご飯の上で潰しながら食べる。これも貧乏メシの王道パターンだった。

さすがにコロッケにソースをどばどばかけることはしなくなってしまったが、納豆に関しては未だに結構しょっぱめにして食べてしまう。


先日朝のトレーニングから帰ってきて「よし、タンパク質を補給だ!」と納豆と卵を混ぜてからそこにどばどばと醤油をかけて、そこに丼メシを上から放り込んでかき混ぜて食べる、というめちゃくちゃザツな朝食をやっている時にその学生時代の貧乏メシを思い出した。

いい加減に40代も半ばに差し掛かってるんだからやめなさいよと自分ツッコミを入れそうになったが、たまにはこの貧乏メシも悪くない。

ちなみにご飯の量が少ないとしょっぱくて食べられないので、基本、ご飯は超大盛りだ。

食べ盛りか!

今日の演奏動画。

Donald Kahnの作曲した『Beautiful Friendship』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月 4日 (金)

もう全然辛くないし全然粗くない

相変わらず広島カープがそこそこ強い。

8月4日現在、首位の阪神に1.5ゲーム差の二位につけている。ペナント開幕前にほとんどの野球評論家がカープを最下位に予想していたことを考えると大健闘と言っていい。

もちろん私はカープを首位に予想していたので、相当に見る目があったということなのだが。


勝ち負けはさておき、今年のカープはとても良い。もしもカープファンでなかったとしてもカープのことが好きになってしまいそうなぐらい、選手たちが溌溂と躍動している。

その要因の一部分を担っているのが我らが「新井さん」こと新井監督であるが、今年の新井さんの采配の中で良い意味でとても気になる点がいくつかあるので、今日はその内二つについて考えてみたい。


【新井さんの名采配その1:4番上本崇司】

これは賛否両論ある采配だと思うのだが、私はとても好きだ。実際にそれなりにうまく機能していると思うし、今の所反対意見の方が少ないと思う。

そもそもこれがなぜ注目された采配かというと、プロ野球の4番バッターというのは「ホームランを打ちそうなバッター」が置かれる打順なのである。

中日ドラゴンズの応援歌「燃えよドラゴンズ」の歌詞を思い出してほしい。「1番荒木が塁に出て、2番井端がヒットエンドラン、3番福留タイムリー、4番ゴメスがホームラン、いいぞ頑張れドラゴンズ、燃えよドラゴンズ」である。

この歌詞からもわかるように、打順にはそれぞれの役割がある。

一般的に言われるのは
1番バッター→とにかく出塁する
2番バッター→出塁した1番バッターを得点圏に進める
3番バッター→そのチャンスを拡大する
4番バッター→得点する
といったような役割である。まさに先ほどの「燃えよドラゴンズ」の歌詞の通りだ。

この役割分担から言えば、現在カープの4番に座る上本選手はそもそも1番か2番タイプのバッターなのだ。その上本選手が4番に座っていることは、これまでの野球の価値観から言えば少々トリッキーである。

新井監督にどのような狙いがあるのかは私にはわからないのだが、このことから私が感じたのは「新井さんはひょっとするとチーム内の序列を無くしたかったんではないだろうか」ということだ。

先ほどの「一般的な打順の役割」からいけば、どうしても1番バッターや2番バッターは3番or4番バッターに奉仕する役割となる。そこで序列が出来る。

もちろんプロの野球選手たちがそんな小さな価値観で野球をしてはいないのだろうが、新井さんは4番に上本選手を据えることで「誰かが誰かに奉仕するんじゃない。全員でチームに奉仕するんだ」というような態度を示しているように私には見えた。

実際に現在のカープは誰かが誰かに遠慮しているような雰囲気は非常に少なく、皆が対等に見えてとても良い雰囲気なのだ。このことにひょっとしたら「4番上本崇司」が関係しているのではないだろうか、というのが私の意見だ。

続いてもう一つ。

【新井さんの名采配その2:送りバントをあまりしない】

新井さんは送りバントの指示をほとんど出さない。たまに出すこともあるけれど、非常に珍しい。おそらく全12球団を通じて今年のカープの犠打(送りバント)数は最低なんじゃないだろうかと思う。

これはどうやらメジャーリーグなどで「送りバントは実は得点効率が悪い」というデータが出されてそういうことが日本のプロ野球でも徐々に浸透しつつあるというのもあるのかもしれないし、新井さんもそれを少し念頭に置いているのかもしれない。

けれどここでも私は新井さんのもう一つの意思を感じる。

新井さんのこの「送りバントをあまりしない」というのを見ながら、送りバントはある意味では自己否定を意味しているのでは、と私は思うようになった。つまり「我々はそう簡単にヒットを打てるわけではないのだから、アウトカウントを一つ犠牲にしてでも得点圏にランナーを進めるべきだ」という考えが送りバントの根底にあるということだ。

そしてそれを否定する新井さんは「君たちは素晴らしいから君たちは打てる。少なくともおれはそう信じている、だから送りバントはしない」という立場なのではないかなと私は感じている。

選手を信じて、そして選手に自信を植え付けるということが新井さんの采配の根底にあるのだとしたら、これはとんでもなく優秀な指導者になっていく可能性がある。

あの新井さんがである。

新井さんはもう「辛いさん」でもなければ「粗ゐさん」でもない。

もう全然辛くないし全然粗くない。

いずれにしてもここに挙げた二つの采配、「4番上本」と「送りバントをしない」に関しても現在それなりにカープが好調に勝ったり負けたりしているから結果論的に好意的に受け止められているのかもしれないが、新井さんの心中にそのような「選手の序列を無くしたい、そして選手に自信を植え付けさせたい」という意図があったのだとしたら、これは簡単に結果が出なかったとしても我々は見届けていかなくてはいけないのでは、と思ったのだ。


ということで後半戦も新井さん率いるカープから目が離せない。

この新井さんのチーム作りのやり方は、今後他チームの指針(あるいはお手本)になる可能性すらある、と私は感じている。

今日の演奏動画。

Pat Methenyの作曲した『Pat's Blues』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月 3日 (木)

ダメな日

ダメな一日だった。

起きた瞬間に何にも気力が湧いて来なくて、もう一回布団に潜り込んでからずっと動かずに天井を向いて目を瞑るという事だけを続けた。

年に数回こんな日が突然やってくる。

トレーニングもサボって、接骨院もサボって、ひたすら布団の中でじっとしていた。

時々眠りが訪れるから夢を見たり見なかったり。

どこまでが現実でどこからが夢の世界なのかがあやふやになっていた。

色々とサボってしまった罪悪感と、「でも今は無理だなあ」という諦めの感情が交錯してきて程よいところで全てが「どうでも良くなる瞬間」を待って。

昼過ぎに「せめて練習に行かなきゃ」ということで練習に向かった。

無感情に譜面を書いていたら少しずつ復活してきて、そこからはさっきまで練習をすることができた。


先ほど練習を切り上げていつものようにこうやって最後にブログを書いて。

「どこかで一杯やりながら本でも読もうかな」と思って財布の中を見たら札が一枚も入っていなかった。なんなんだよまったく。


明日は少しはマシな日になりますように。


今日の演奏動画。

Charlie Parkerの作曲した『Passport』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月 2日 (水)

おれはまだ若い

先日魚釣りに行った時には、午前2時過ぎという「早朝」ではなく完全に「深夜」に我が家まで仲間に車で迎えに来てもらってから行った。

その後4時過ぎから12時ぐらいまで釣りをして、家に帰りついたのが15時ぐらい。そこからひたすらに魚を捌き続けて更に道具を洗ってなんてしていたら21時ぐらいになってしまった。

完全にグロッキーになってしまって酒もほぼ飲まずに気絶するように寝た。21時に寝たのに、そのままノンストップで朝の9時ぐらいまで、実に丸々12時間も寝続けてしまった。

ここ最近では一番眠かったのがその時なのだが、12時間も連続して寝続けられるとは私もまだまだ若いなと思って少し嬉しくなっていた。

今日のことなのだが、昨日早く(23時ぐらい)寝られたこともあって今日は朝6時にしっかり目が覚めた。

少しだらだらしてからからトレーニングを開始して、今日も予定通り家でのトレーニングの後は土手に階段ダッシュに行くことが出来て自分ではそれなりに満足していた。よしよし、なかなか良い一日のスタートだぞ、と。

その後朝食を摂ってから風呂に入っていつものように接骨院へ。

今日は少し待ち時間も長かったのだが、そんな時の為に現在読みかけの小説を持って来ていたから大丈夫である。今日は「先生」が「私」に”しかし君、恋は罪悪だよ”という名シーンを読みながら「きたぜ名台詞!」と少し興奮していたのだけれど、そのあたりを読んでいる時に強烈な睡魔に襲われ始めた。

あれ?どうした?めちゃくちゃ眠いぞ?と。

小説は前半の佳境、「先生」の過去や雑司ヶ谷の墓の秘密などに迫るシーンで、ドキドキワクワクが止まらない名場面であったからページをめくりたいのに、どんどん意識が遠のいていく。

おかしいな、今日は睡眠時間もたっぷりなんだけどな。


その時に気が付いたのだが、「トレーニングは疲れる」ということだった。


しっかり睡眠時間を取っていてもトレーニングは疲れる。終わってメシ食って風呂入ったら、そりゃあ眠くなる。たとえ「先生」が「K」に向かって”精神的に向上心のないものは馬鹿だ”と言う名シーンであっても眠くなる。何をどうしても眠くなるのだ。


電気治療を受けながらほとんど寝かかっている私を見て、接骨院の杉村院長が「昨日寝るの遅かったんですか?」と聞いてきたのだが、「いえ、早かったです。11時には寝ました。ひょっとしてトレーニングをしたらしんどくて眠くなるのかもしれません」と言ったら「なぜ今更そんなことに気付くのか」と呆れられてしまった。

トレーニングは疲れるので、終わると眠くなる。たとえ睡眠時間がばっちりでも。

ということは、私はやはりもうそんなに若くないのかもしれない…

こないだ釣りの後に12時間寝てしまったのも、体力が落ちているからかもしれない…

もうダメなのかもしれない…


違う!

そんなことない!まだ若い!精神的に向上心のないものは馬鹿だ!


明日もトレーニングはしたい。それから少し小説も読みたいしピアノの練習もたくさんしたい。

大丈夫。おれは若い。


今日の演奏動画。

Marcos Valleの作曲した『Summer Samba ~ So Nice ~』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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2023年8月 1日 (火)

トレーニングしたりサイクリングしたりプログラム作ったり

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朝ドラまでに家でのトレーニングを終えて、朝ドラ終了後にすぐに土手に行くことが出来た。今日も元気に階段ダッシュを24本。暑さが随分マシになってきたのでそれはとても助かるのだけれど、階段ダッシュ自体がラクになるかというとそんなことはない。階段ダッシュはしんどい。

ここのところ旅に出たりしていたのでトレーニングがおろそかになっていた。久しぶりにフルコースでやるとキツイ。キツイけど楽しい。今日はトレーニングが出来て良かった。

トレーニング後は家に帰って風呂に入ってから接骨院。いつものコース。

接骨院が終わったら練習に向かうのが常なのだけれど、今日はそのままサイクリングがてら本八幡まで。本八幡にある「cooljojo」にチラシを持って行った。このチラシ。

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お店が開いてなかったらポストにでも入れておくかと思ったのだけれど、偶然にもお店が開いていたのでマスターに手渡しできた。

ライブの詳細はコチラ。

9月6日(水) 千葉本八幡 cooljojo
080-2624-0879
https://www.cooljojo.tokyo/
sax:登敬三 piano:福島剛
19:30~start  music charge: 3000円

文句なしにオススメのライブなので是非聴きにきてください。


せっかく自転車で本八幡まで行ったので昼飯をその辺で食べようかなと思って「cooljojo」の周辺を散策するも、イマイチぐっとくる店が見つからず。背脂こってりラーメンとかもあったんだけど、全然そういう気分ではなかったし。

あ、そういえば市川にそば屋があったな、と思い出して市川まで自転車を漕ぐ。

行ったのは「文殊」。頼んだのは春菊天そば480円。

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立ち食いそばのお店は私の中では大きく二つに分かれるのだけれど、
・B級グルメであることを良い意味で自覚している店
・街の蕎麦屋になるべく寄せていこうという店
の二種類だ。

私はどちらも好きだ。そしてそのどちらにも優劣はないと思っている。

今日行った「文殊」は明らかに後者。きりっとしたダシに、蕎麦の香り豊かな麺。とても良い。これが400円台で食べられるのは本当に嬉しい。

それと、たまに食べたくなる春菊の天ぷら。これが実にたまらない。春菊の甘みと苦みがダシに深い味わいを加える。久しぶりに春菊天を食べたけど、本当に美味しかった。

大満足。


その後は仕事場に行って練習、といきたかったのだけれど、今日は月初だから演奏スケジュールの更新をしなくてはいけなかったり、それから来月に控えた私のピアノ教室の発表会のプログラムを作らなきゃいけなかったりでずっとパソコンに向かっていた。練習は最後に3時間だけ。仕方ない。やらなきゃいけないことは先に終わらせないと。


発表会のプログラムは良いデザインが全然思いつかなかったので、とりあえず必要なテキストを並べたりするところまでしかいかなかった。


明日続きをやろう。


そして明日もトレーニングは行く!こうやって宣言しといてサボれないようにしないと。

今日の演奏動画。

Bobby Hebbの作曲した『Sunny』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

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演奏スケジュール(2023年8月1日更新)

演奏スケジュール
(2023年8月1日更新)


2023年


8月16 日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:木田浩卓
19:30~start  music charge: 2000円


8月24日(木) 山梨清里 ハイランドホテル
0551-48-3225
https://kiyosato-hilandhotel.com/
piano:福島剛
20:15~start music charge:未定


8月30日(水) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
vocal:高原かな piano:福島剛
19:00~start music charge:2600円


9月2日(土)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
【福島剛トリオ】
piano:福島剛 bass:鶴賀信高 drums:市川綾野 
20:00~start music charge:3000円

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9月3日(日)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
【福島剛ジャズピアノ教室発表会】
サポートミュージシャン
bass:鶴賀信高 drums:市川綾野
13:00~start music charge:1000円


9月6日(水) 千葉本八幡 cooljojo
080-2624-0879
https://www.cooljojo.tokyo/
sax:登敬三 piano:福島剛
19:30~start  music charge: 3000円

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9月20 日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:上條貴史
19:30~start  music charge: 2000円


9月22 日(金)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
sax:日野林晋 piano:福島剛
20:00~start  music charge: 2500円

9月24日(日) 千葉本八幡 cooljojo
080-2624-0879
https://www.cooljojo.tokyo/
vocal:鈴木麻美 piano:福島剛
14:00~start  music charge: 3000円

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9月27日(水) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
vocal:高原かな piano:福島剛
19:00~start music charge:2600円


9月28日(木) 京都三条 Sesamo
075-251-0858
https://sesamo-kyoto.webnode.jp/
「Sesamo open jam session」
vocal:市川芳枝 bass:矢野克宏 drums:大江秀明 piano:福島剛
20:00~start music charge:1500円


9月29日(金) 京都先斗町 Stardust Club
075-221-2505
http://stardustclub.jimdo.com/
vocal:市川芳枝 bass:村田博志 piano:福島剛
20:00~start music charge:2500円


10月13 日(金)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
piano:福島剛 bass:田中君弥 drums:長根弘毅
20:00~start  music charge: 2500円


10月22 日(水)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「歌声酒場 (Jam Session)」
piano:福島剛 bass:野々口毅
19:30~start  music charge: 2000円

11月7 日(火)東京小岩 Back in time
03-3659-0351
http://www.bqrecords.net/backintime.htm
「Solo Piano」
piano:福島剛
20:00~start  music charge: 2500円


11月18日(土) 東京立川 Jesse James
042-525-7188
http://jessejames-tachikawa.music.coocan.jp/
「Jesse James周年ライブ」
詳細未定


11月22日(水) 京都伏見 レミューズカフェ
075-622-0014
http://lesmuseskafe.com/
vocal:西池のり子 bass:矢野克宏 piano:福島剛
19 :00~start music charge:2000円


11月24日(金) 京都先斗町 Stardust Club
075-221-2505
http://stardustclub.jimdo.com/
vocal:市川芳枝 bass:村田博志 piano:福島剛
20:00~start music charge:2500円


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