近本選手の離脱で考えたこと
プロ野球の話。
我らが広島カープ。
・監督が一年目
・なおかつ監督が新井さん
・戦力的にも他球団から劣るように見える
・そして監督は新井さん
という理由でどう贔屓目に見ても今シーズンは良くても6位、まあ普通に悪ければ最下位の6位でしょという、「最高で金、最低でも金」というシドニーオリンピックの時に田村亮子選手が残した名言の逆パターンの「最高で6位、最低でも6位」を思い出させながら始まった今シーズンだったが、なかなかどうして健闘している。よくやっている。
今日7月6日の夕方の時点での成績は40勝35敗の3位。本当にまさかまさかの大健闘である。まさかの新井さんである。
一昨日から始まった首位阪神との3連戦は、今シーズン前半戦の一つの山場になるのではないかなと思って練習の合間などにスポーツ速報で逐一経過をチェックしていた。
その時に一つ気になったことがあって。
昨日7月5日の試合には0-2で負けた。これは仕方がない。相手ピッチャーの大竹投手が良すぎた。カープの先発ピッチャーの森下投手も非常に良かったが、これは相手が良かったと言わざるをえない。これは仕方ない。
その前の日、一昨日7月4日の試合であるが、これはカープが勝った。しかも9-1の大勝である。この時に「あれ?」と思ったことがあった。
ヒットの数はそんなに変わらなかったのである。カープが13本で阪神が9本だった。
もちろんカープのヒットの中では効果的な場面でのホームランがあってそれが大量点に繋がったのは確かなのだが、それを言えば阪神にもホームランは出ている。ヒット数の比較だけで見ればここまでのワンサイドゲームにはならないはずなのだ。
これはあくまでも私の私見であるが、このワンサイドゲームの要因は「近本選手の不在」が非常に大きいのではないだろうか、と感じた。
近本選手というのは阪神の選手だ。
俊足巧打好守のリードオフマンである近本選手。この選手がカープとの三連戦の直前に不慮の怪我によって戦線を離脱した。
これによって打線が繋がりづらくなったのが一昨日のワンサイドゲームに少なからず影響しているのではないかと思った。
1試合にヒットが9本も出たら、普通ならばもう少し点は入っても良いはずなのだが、打線が「線」として繋がらずに「点」であった為に得点に結びつけることが出来なかったのではないかな、と。
私は野球に関してはド素人なのでこれは非常に見当外れな意見かもしれないのだが、そのように感じた。
それがもしその通りだったとしたら、と考えた。
野球チームはホームランバッターだけで成り立っているわけではない。塁に出るリードオフマンがいて、それを先の塁に進める選手がいて、それをヒットやホームランによって本塁に返す選手がいて。様々な個性が混ざり合って打線は初めて「線」になる。おそらくそうやって一つのチームというものが成り立っている。
これは全てのことに当てはまるのかもしれないなと思った。仕事においても、音楽においても。
例えば仕事で「アイディアを出す人」がいたとする。誰にも考え付かないような独創的で個性的なアイディアを捻出できるアイディアマンが。
しかし彼だけでは仕事は成り立たない。その独創的で個性的なアイディアを「形にする人」が必要なのだ。
アイディアマンの出したアイディアに対して「なるほどそれは面白そうだ!ではそれを実現させていくためにはまずはこれをやって、次にあれをやって…」という段取りを組み立てていく人間の存在が欠かせない。
私などはずっと会社に属さないフリーランスの一人ものであるので、自分の中にこの別々の二人を住まわせるように気を付けている。
「アイディアを出す人」と「それを実現させる人」。
会社でいうと”部署が違う”ということになるこの二人をバランス良く自分の中に住まわせておくことに気を付けている。どちらか一人では物事は進まない。
一昨日の阪神タイガースを見て、近本選手が離脱したことによって一時的にそのバランスが乱れているのだろうか、と私は感じたのだ。
違うかもしれないけど。
さて、今は3連戦の3試合目の真っ最中。このブログを書いている今まさに試合をやっている。
現在は3回の裏で3-0とカープがリード。さてここからどうなるかな。
我らがカープ。この阪神との3連戦を勝ち越すことが出来たらまさかの上位進出もありえるかも!と思っているだけに、ここは注目して見ていきたい。
ということで私はピアノの練習に戻るが、ピアノの横にはスマホを置いて一球速報をちらちら見ながら練習する。
がんばれカープ!
今日の演奏動画。
Lloyd Woodardの作曲した『I Never Heard A Man』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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