【風の谷のナウシカ】とフンザの思い出
今日のYouTubeの演奏動画は映画【風の谷のナウシカ】の中から『風の伝説』という曲を弾いてみた。
昨日金曜ロードショーでやっていたのを見て弾きたくなったからだ。
ああ、そうだ、安易に流行りものに手を出してウケようとしているのだ。良いじゃないか。
39年前の1984年に初めて公開されたこの映画をこれまでに何回観たかわからない。すさまじい回数を見ていると思う。私は【風の谷のナウシカ】がめちゃくちゃ好きなのだ。
21歳の頃にインドをふらふらと旅行していた時にバラナシという街で「パキスタンにナウシカの舞台になったという噂の村があるらしいよ」という情報を聞いて「はい行く」と即決して進路を西にとったことがある。それはフンザという村で、バラナシから一週間以上かかって辿り着いた。
バラナシ→デリー→アムリトサル(ここまでインド)→ラホール(ここからパキスタン)→ラワールピンディ→ギルギット→フンザ
というルートだったと思う。
旅のことを思い出しているだけで胸がキュンキュンする。本当に楽しい旅だった。街の風景や匂いを思い出す。匂いっつっても大体うんこの匂いなんだけど。あの辺は野良牛がいっぱいいるからそこかしこでうんこしてるから。
そうそう、フンザ。
何だかこの世じゃないみたいに美しいところだった。画像を貼りたいのだけれど画像の著作権なんかもあるだろうし、Googleの画像検索で「パキスタン フンザ」と入力したリンクを貼っておく。
フンザですごく思い出深いことがあって。
今はどうだかは知らないけれど、私がフンザを訪れた2001年当時は村では慢性的に電力が不足していて、何日かにいっぺんは夜間に村中を計画的に停電させていた。
その計画停電の日と新月の夜が重なった晩があった。
灯りの全くなくなった夜空には、信じられないくらいたくさんの星が輝いていた。宇宙ってこんなに星がたくさんあるんだ、という当たり前の事実に驚くと同時に、その圧倒的な美しさに言葉を失った。
世界中のあちらこちらに行ったことがあるわけではないので、そんなにたくさんの美しい景色を知っているわけではないのだけれど、その日フンザで見た新月と停電の夜空は私に強烈な印象を与えてくれた。本当に綺麗だったなあ。
そしてナウシカ。
最高の映画だ。
映画の原作となっている漫画も素晴らしい。
漫画は全7巻あるのだが、映画で描かれているのは第2巻の途中ぐらいまで。そこから映画版とは全く違う話が展開していく。私はこの漫画がめちゃくちゃ好きなのだ。
今はとある小説を読んでいるのだけれど、それを読み終わったら次の課題図書は漫画版『風の谷のナウシカ』にしようと思う。
ということで
今日の演奏動画。
映画【風の谷のナウシカ】より、久石譲の作曲した『風の伝説』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
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