音楽的に自由であるかどうかということとインプロはあんまり関係ない
今日のレコード。
昨日買ってきたB.B.Kingの【B.B.King sings spirituals】のB面。
やっぱり良い。
このレコード、昨日気付いたのだけれどB.B.Kingは多分歌しか歌ってない。B.B.Kingと言えばFreddie King、Albert Kingと並んで「ブルース三大KING」と称される名ギタリストなのに、ギターを弾いていない。
それに関して気付かされたことがあって、昨日もちらっと書いたけれどこのアルバムにおいては後ろのミュージシャンたちもほとんどアドリブをしていない。淡々とコードを弾いたりリズムを刻んだり、そういうことに終始している。たまにオルガンの短いアドリブソロがあるぐらいだ。それ(ほとんどアドリブがないこと)がめちゃくちゃ良いのだ。
私は頭のどこかで「自由に音楽をやるんだ!インプロ(improvisation:即興演奏)だ!」という考え方があって、そういう音楽に心を惹かれることが多いのだけれど、B.B.Kingがひたすらゴスペルを歌っているだけのこのアルバムにはインプロの要素は極めて少ないのにものすごく自由だ。
インプロをすれば自由になるわけでもなければ、インプロをしなくても不自由になるわけでもないという当たり前すぎることをこのアルバムが改めて教えてくれた。
いやあ、良いアルバムだなあ。買って良かった。多分500円くらいだった。良い買い物だ。
昨日から今日にかけて仕事関係のことでものすごく疲弊していて鬱々としていたのだけれど、こういう素晴らしい音楽に癒されて元気になれる。
更に元気になる為に今から柔道の稽古に行ってくる。
頭切り替えていこう!
今日の演奏動画。
Abdullah Ibrahim(Dollar Brand)の作曲した『Capetown District Six』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
2020年2月26日にもやっているのでリテイクです。
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