不完全な身体
指の怪我のことで朝イチで接骨院に行った。
先生の見立てでは「あちゃー、多分切れてますねー」とのこと。
指の先の腱が切れてしまっていて、骨折してれば骨と一緒に腱ごとくっつくのだけれど、どうやら骨折はしていなさそうなのでほっとくとこのまま、ということだった。
固定したりすると約2か月はピアノが弾けないので、それはまずいから騙し騙しやっていくしかないかなーと私自身は思っている。
仕方のないことなのだけれど、身体のあちこちがもはや「正常」ではない。
あちこち怪我はしているし、日々老眼は進行していくし。
そうやって考えると、ほとんど多くの人たちが「不完全な身体と共に生きている」のかな、と思った。
どこにも欠陥のない完全な身体を持っている人も世の中にいなくはないだろうけれどそれはほんの一握りの人で、ほとんどの人がどこかしらに傷や欠陥を抱えながらそれを騙し騙し誤魔化しつつ生きているのかな、と。
腱が切れてしまった右手の薬指は多分もう一生伸ばすことは出来ないのだけれど、ピアノを弾く時の動きを想定してみたら多分そんなに問題はなかった。内側に曲げられないのはとても困るけれど、外側に伸ばす動きはほとんどしないから。
この不完全な身体と不完全な人間性を抱えて不完全な人生をこれからも送ることになるのか。
今日の演奏動画。
Clarence Williamsの作曲した『Ain't Nobody's Business If I Do』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。
2020年3月4日にもやっているのでリテイクです。
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