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2023年6月 4日 (日)

仲間の準優勝

今日のレコード。

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James P. Johnson の【Feelin' Blue】。ジャズの最初期の頃のストライドピアニストのJames P. Johnsonなのだけれど、むせ返るようなブルースフィーリングとスイングフィールがえげつない。あと純粋にめちゃくちゃピアノが上手い。確かに最近のミュージシャンの技術って上がってきているのだけれど、昔の人でもこういうヤバい人がいっぱいいる。すごいなあ、ホントにすごい。

今日は一日譜面ドカタ。依頼が来ていた譜面作成仕事、全五曲の内三曲が完成したら一旦送付しますと依頼主に伝えてあったのだけれどその三曲送付のところまで何とかいった。これで問題なければやっと折り返しだ。また明日以降に続きをやろう。


そんな一日だった今日、とても嬉しい知らせが一つ入ってきた。

道場でいつも一緒に柔道の稽古をしてくれている中学生が今日開催された試合でなんと準優勝したとのこと。やったぜ!

中学3年生中軽量の部、らしい。試合の動画を引率した先生が送ってきてくれたのだけれど、その動画の中でも彼は非常に綺麗で見事な一本を取っていた。私が頑張ったわけではないのに知らせを聞いて思わずガッツポーズしてしまった。

別に勝ったからすごいとか負けたからダメだとかそういうことではない。怪我無く無事に試合を終えて帰ってきてくれることが何よりも大事なのだけれど、やはり彼のこれまでの努力が少しでも形のあることで評価されたのがとても嬉しいし、それともう一つ「こうやって試合で綺麗な一本なんて取っちゃったら柔道がやめられなくなっちゃうんだよなあ、しめしめ」という嬉しさもある。私も試合で綺麗な一本を取った経験がある。これはむちゃくちゃ気持ちいいのだ。多分どんな麻薬よりも気持ちいい。これで彼がさらに柔道のトリコになってくれると良いなあ。

ともかく「おめでとう」という気持ちでいっぱい。本当に嬉しい。

もう一つ気になることがあって、その道場仲間の彼が出場した今日の試合は、本来ならば学校の柔道部に所属していなくては出られない試合だったのだが、今年から学校の柔道部に所属していなくても町道場などに所属していれば出られるようになったということだった。

私も中学生の頃にその試合に出たことがあるのだが、私は中学校の柔道部に所属していた。

これがどういうことかと言うと、簡単に言ってしまえば「学校の柔道部に所属していなければ出場できない」というルールがあると単純に人数が足りなくなるということなのだ。

私が中学生の頃にはほとんどどこの中学にも柔道部があったし、その大会に出場してくる選手の数も多かった。私は常に軽量級で出場していたが、トーナメント表には常に20人ぐらいの名前があったと思う。

それが今ではほとんどどこの中学にも柔道部はない。だから「学校の柔道部」を前提にしてしまうととにかく人数が集まらないということなのだ。

ここには色んな問題が含まれている。公務員(学校の先生)のサービス残業として成り立っている「部活」自体の問題。それから柔道という競技の危険性の問題。やはり怪我の多い競技であるのでしかるべき経験を積んだ指導者でないと教えられないのだ。それからそもそもの少子化という問題もある。他にもたくさんの問題点があるのだが、そういう複数の要因があって現状としては柔道をやっている子供が少ない。ひょっとしたら「やりたくてもやれる環境がない」のかもしれない。

今日準優勝した道場仲間の彼の学校にも柔道部はないそうだ。

高校でも柔道部のある高校はどんどん減っている。私は中学も高校も大学もずっと柔道部だったのだけれど、当たり前のことのように考えていたけれどこれはひょっとしたら結構幸運なことなのかもしれない。


ということで、目下「柔道をやりたいのだけれどやる環境がない」という子供たちをどうやってどこで受け入れるのかというのは柔道界の非常に重要な問題である。

うーむ。

今日の演奏動画。

Abdullah Ibrahim(Dollar Brand)の作曲した『Salaam』をソロピアノで弾いてみました。リードシート(譜面)も添えてあります。

2022年2月14日にもやっているのでリテイクです。

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