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2023年5月 8日 (月)

柔道世界選手権atドーハ1日目の感想

今日のレコード。

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Dick Morgan Trio の【Settliin' in】。Ahmad Jamalみたいなスペースの使い方と独特のファンキーさがすごく心地いい。

レコード聴きながらブログ書くの久しぶりだな。

昨日からカタールのドーハで柔道の世界選手権が開幕した。

日本とドーハは6時間ぐらいの時差があるので、向こうで夕方の18時ぐらいに試合をやっていたらこっちは深夜の24時。今回はテレビ中継もあるのだけれどテレビで見られるのがそれぐらいの時間だ。昨日はさすがに寝てしまうかなあとも思っていたのだけれど何とか起きて見ることができた。かなり酔っ払っていたけど。仕方ないんだよ、それぐらいの時間は大体酔っ払っているか寝ているんだから。

昨日はちょっと物議を醸したシーンがあって、それが日本の髙遠直寿選手が準決勝で敗れたシーン。相手のスペインのガルリゴス選手の繰り出した技が立って肘関節を極めながらの投げ技ではなかったかというのがあまり良い意味ではなく話題になった。

そのシーンは見ていたのだが、私の見解としては「反則に見えなくもないしルール上問題ないようにも見える」というどっちつかずなもの。

少なくとも昨日の時点では反則扱いはされなかった。なのでガルリゴス選手の勝利は現時点では揺るがない。

髙遠選手は以前からずっと応援しているし、彼が負けたのは少々残念なのだけれど(次また頑張れば良いじゃん、とも思っている)、こういう技が出てきた時の柔道界のの対応については以前から思うことがいくつかある。

怪我に直結する可能性の極めて高い危険な技を禁じ手として反則にする理屈には大いに賛同する。柔道は格闘技としての側面もあるので選手の安全性が十分に担保されるべきだというのは私も確かに同意見だ。

しかしあまりに反則技が増え、禁じ手が増えていくことにより、柔道が格闘技として弱くなっていきやしないかという懸念も常にある。

これまでのルール改定で私が一番疑問視しているのは、かつてなされた「足取りの禁止」だ。かつては足を手で取ることは問題なかったのだが、現在ではそれは禁止されている。理由は「組み合わないでタックルに行くなどのケースが増えるため」というようなものだったと記憶している。

このルール改定により、技のバリエーションは遥かに減ってしまったし、何より小さな人間が大きな人間に勝てる可能性がぐっと減った。このルール改定は未だにどうだったのだろうと思っている。もちろん、今現在柔道をやる私たちはそのルールに則って競技するのだけれど。

昨日の髙遠選手とガルリゴス選手との試合で繰り出された変形の釣込腰については今後どのような展開になるのかをじっと見守りたい。


そして昨日の女子の方。-48kg級。

角田夏実選手の見事な金メダル。

寝技を主体とする彼女の柔道は見ていて惚れ惚れする。現代の寝技師には若干不利なルール(寝技膠着状態での「待て」が早くなっている等)の中での活躍は、非常に痛快だ。グラップラー夏実!と見ていてついつい興奮してしまった。


今日は男子-66kg級と女子-52kg級。

女子-52kg級では現在「絶対女王」として君臨する阿部詩選手がどこまで圧倒的な勝ち方をするかが見ものだ。

そして男子-66kg級。永遠のライバルである阿部一二三選手と丸山城志郎選手。この二人が決勝で相まみえることが出来るのか、そしてどちらが勝利を手にするのか。

今からワクワクが止まらない。

今夜も寝不足が確定している。


今日の演奏動画。

Gerry Mulliganの作曲した『Line For Lyons』をソロピアノで弾いてみました。

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