譜面のリライトを料理に例えると
大阪ツアーを終えて東京に戻ってきて今日からまた通常の日々が始まった。
昼からレッスンがあったのでそれに間に合うように午前中には仕事部屋へ向かって少し譜面を書いた。
今月からちょっとした新しい試みが始まるのでその為の譜面を。
別に隠すことでもないので言ってしまうと、新しいバンドが一つ始動する。
と言ってもまだライブをしようとかそういう段階では全然なくて、とりあえず練習スタジオに入ってみて一緒に練習してみようというそういう段階。
闇雲に練習スタジオに入ってもそれはそれで面白いのかも知れないけれど、何かしらテーマがあった方がやりやすいかなと思ってメンバーの方々に「何か2曲ずつぐらいやりたい曲を持ち合って、それを予め各自練習しといてから合わせません?」と提案してみたら譜面を送ってきてくれたので、それのリライトをした。
リライトっていうのはもちろん自分で譜面を書き直すこと。送られてきた譜面を見ながらその曲の参考になる音源を何回も聴いて、もう一度全て音を取り直してみたり加筆してみたりという作業。これはここ最近はどんな時でも必ずやる作業だ。この作業をやることによって楽曲への理解がぐっと深まる。
こういうことって料理に例えてみたら、何か料理を一品出してもらった時に、それを食べた後にもう一度レシピを見ながら自分で作り直してみるという作業に似ているかも知れない。
そういうことをしていく中で「あ、ここで隠し味の味噌が良い味出してんのね」とか、「あ、ここは強火じゃダメなんだ、中火じゃなきゃこの味にならない」とかそういうことがわかっていく。
それらがある程度理解できた上で今度はどうやって「自分たちの味」にもっていくか、という段階に入るのだけれど。今はまだ「仕組みを理解する」段階。こういう下準備の作業は結構楽しい。
最近増えてきたケースなのだけれど、新しいバンドでは多分私が一番歳上。
ちょっと前まではバンドの中では一番歳下っていうことがほとんどだったのだけれど、最近は私が一番年長者というケースも度々ある。
歳を取ってきているんだなあという実感と共に、若い方と一緒に演奏させてもらえることをとても嬉しく思う。自分より先輩の方々とやるのも本当に楽しいけれど、自分よりも若い人と演奏出来るのも実に楽しい。
今日の演奏動画。
Miguel Pradoの作曲した『Time Was』をソロピアノで弾いてみました。
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