柔道世界選手権atドーハ二日目の感想
今日は少々簡潔に。
柔道世界選手権の二日目。まずは女子−52kg級での阿部詩選手のパーフェクトな柔道に驚いた。担いで良し、跳ねて良し、寝て良し。緻密な組手も実に見事だった。
完全勝利の優勝と言って良いし、年齢的にもまだまだ若い、これからもこの階級ではしばらく彼女が「絶対女王」として君臨しそうだ。とても嬉しい。
男子−66kg級では日本代表の二人に注目していた。永遠のライバルである阿部一二三選手と丸山城志郎選手の二人である。
これまでにも幾度にも渡る死闘を繰り広げてきたこの階級の二大エース。この大会でも圧倒的な強さを見せつけながら決勝戦で相まみえた。
手の内を知り尽くした者同士のものすごくハイレベルな攻防に手に汗を握った。
私個人としては若干丸山選手を応援していたのだが、結果としては阿部選手に凱歌が揚がった。本当に微差だった。組手での攻防で阿部選手に少々のアドバンテージがあったようにも見えたが、あそこまでハイレベルな戦いにおいては何も言うことはない。素晴らしい死闘だった。両選手の健闘を心より称えたい。
今日は簡潔に書く、と冒頭に書いたのは、この試合のテレビ中継に対して私が激しく憤っているからだ。
ネットニュースなどでも話題になったので何が起きたのかは知っている人は知っているだろうしここでは書かない。
阿部選手と丸山選手がここまで紡いできた珠玉の物語、そして彼らが青畳の上で費やしてきた膨大な時間と汗と涙、彼らを支える仲間たちの存在。そういうもの全てを馬鹿にされたような気にすらなった。
ハッキリ言って怒っている。選手に対する敬意の感じられないテレビ中継ならばもう二度と関わらないでほしい。
こうした怒りの言葉が多くなってしまいそうなので今日はここまで。
本日以降も各国の素晴らしい選手たちの活躍に期待したい。
今日の演奏動画。
Jerome Kernの作曲した『Nobody Else But Me』をソロピアノで弾いてみました。
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