2023年3月30日~旅日記その3
「みなもと」のうどんで昇天して母校に寄って琵琶湖の疎水で花見をしてから宿に帰った。
ジャージとTシャツだけで動いていたのでステージ用の服に着替えてから再度宿を出た。
まずは出町柳のジャズ喫茶「LUSH LIFE」へ。
京都に来たら必ず寄る。
ここでコーヒーを飲みながらレコードを聴いてマスターや見知った常連客と談笑するのは私の京都滞在の中で重要な時間の一つだ。すごく穏やかな気持ちになる。
(後日報だが、その日の夜にマスターが自転車で転倒して骨折してしまったとのこと。なのでしばらくマスターは「LUSH LIFE」には不在。一日も早い回復を切に願う)
小一時間穏やかな時間を過ごしてからは、ちょっと早めに「スターダストクラブ」へ。
昼に練習が出来なかったから、少し練習をさせてもらいたかったのだ。
すでにお客さんが入っていたのだけれど、失礼して30分ぐらい指を動かすストレッチを兼ねて延々と一人でピアノを弾かせてもらう。
ほどなくしてメンバーが集まってサウンドチェックとリハーサル。
数日前から京都のすさまじい人出を感じていたが、「スターダストクラブ」のある先斗町は京都でも指折りの観光スポットなので外国人の旅行客でごった返していた。
ライブが始まってもその外国人観光客が続々と入ってきてくれて非常にありがたかった。
演奏は集中して出来た。自分を飾らないように、「今何が起きているのか」ということだけに神経を集中させて、素直に一音一音ずつを奏でられるようにと思いながら。
全ての演奏が終了して心地よい疲れを引きずって一人ですぐ近所にある「Jazz in ろくでなし」へ。
たまたま隣に座ったドイツ人の青年と話が弾む。彼はめちゃくちゃ日本語が堪能だったので助かった。私も大学生の時に英語とドイツ語の勉強をしたのだが、今はドイツ語は全く覚えていないし英語もものすごく苦手だから。
ジャズの話やドイツ文学と日本文学の話、それから宗教の話。色んな国の人の色んな意見を聞くのはとても面白い。
京阪電車の終電で出町柳まで帰らなくてはならなかったので、時計の針がてっぺんを指す前に店を後にする。終電という制限があるのはなかなか良いな、と思った。その制限がないと楽しかった場合などには延々と飲んでしまうので、私にはちょうどいい。
宿に帰って就寝。
起きて今日、4月1日。
ゆっくり寝て体調を整える。安宿のカプセルホテルなのだが、みんな観光で来ているみたいで正午前にはフロアに誰もいなくなる。私一人になるのでそこから毎日のトレーニングを開始。
トレーニングをしながら本日開催されている柔道の全日本選抜体重別選手権をTwitterに流れてくる速報とダイジェスト動画で観戦する。
私が個人的に応援しているのは女子57kg級に出場している古賀ひより選手と男子73kg級の古賀颯人選手と男子60kg級の古賀玄暉選手の三人。三人は数年前に亡くなられた古賀稔彦先生のご子息たちだ。古賀先生は私の永遠のヒーローでありアイドルであるので、当然その子供たちも応援するのだ。
ひより選手と颯人選手は一回戦で惜しくも敗れてしまったが、玄暉選手は初戦で次世代のエース候補筆頭と目される比叡山高校3年生の福田大和選手に勝利。
福田選手は本当に素晴らしい逸材だ。まだ高校生なのに寝技という絶対的な武器を持ち、立ち技のセンスも抜群だ。これから間違いなく台頭してくる選手だ。玄暉選手もよく勝てたなと思うし、改めて福田選手のポテンシャルの高さを感じさせられた。
ちょっと解せないのはその後の玄暉選手の準決勝で、パーク24所属の堅山将選手と戦ったのだが、玄暉選手が堅山選手をプロレスのフロントスープレックスのような形で投げたのだがこれを反則と取られた。詳しくはわからないのだが、おそらくこれはベアハッグ(抱きつき)の反則を取られたのではないかと思っている。
それはルールなので仕方ないのだけれど、少なくとも「綺麗に投げた」という事実がそこにはあるわけで、反則勝ちを収めた堅山選手も「助かった」と思いつつも「これは負けてたな」という気持ちはどこかにあるはずだ。
度重なる柔道のルール変更に関して「安全性の担保」という意味で必要なものは必要だと思う一方で、あんまり多くの制限を加えてしまうと柔道が「格闘技」として弱くなっていってしまうのではないかという思いがある。
ルールに関しては昨今の柔道はかなり迷走している感が否めない。
ということで今日はここまで。これから風呂に入って、今日はレンタルサイクルで自転車を借りて今日の現場までは自転車で行こうと思っている。
今日のライブはコチラ。
4月1日(土) 京都西院 さうりる
050-3749-3566
http://sahouril.com/
【福島剛トリオ】
piano:福島剛 bass:鶴賀信高 drums:市川綾野
19:30~start music charge:2500円
熱く、美しく、静謐な音楽がやりたいなあと思ってお二人に声をかけて結成してから一年ちょっと。
今日も精一杯やります。
是非観に来てください。
今日の演奏動画。
McCoy Tynerの作曲した『Fly With The Wind』をソロピアノで弾いてみました。
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