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2023年3月30日 (木)

2023年3月30日~旅日記その1

上野東京ラインと接続している東海道線は前方の二車両に乗ること。

もう何度目になるかわからない青春18きっぷを使っての東京〜京都の移動。学生の頃にもしょっちゅうやっていたからこれまでに20回ぐらいやっているはずなのに、それでも新しい発見は常にある。

上野東京ラインと接続している東海道線は前方の二車両に乗るべきなのだ。

それを噛みしめながらこの旅日記の冒頭を書いている。

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朝早く自宅最寄りの京成小岩を出て京成線で上野へ。上野駅で青春18きっぷに利用開始スタートのハンコを捺してもらってこの鉄道旅行がスタートした。

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最初から乗り継ぎがあまりうまく行かなくて、まずは上野〜品川まで。電車が品川止まりだった。そして品川で次の東海道線への乗り換えを待って小田原まで。

実はこの小田原行きに乗る前に平塚行きの東海道線を一本見送っている(どうせその次の小田原行きに乗ることになるから)のだが、その時に一つ気付いたことがあって「東海道線は前方二車両とそれ以降の車両の座席の形態が違う」ということだった。

いつもはこの序盤戦の東海道線ではうまく座れないことが多くて熱海ぐらいまではずっと立っていることも少なくない。いかんせん荷物が多いのでロングシート(横に長い8人掛けの座席)の一人分の空席に滑り込むのは躊躇してしまう。それなら荷物を邪魔にならないスペースに置いてその近くに立っていた方が気楽なのだ。

けれど東海道線の前方二車両は、ボックスシートの両脇に二人がけの横型座席という構成になっており、これならば網棚に荷物を乗せてしまえばそれほど気兼ねなく座ることが出来る。ロングシートでも同じことなのかも知れないけれどこういうのは何となく気分の問題だ。

幸いにして品川から乗り込んだ小田原行きの東海道線の先頭車両で早々に座ることに成功出来たので、そこで着席のありがたみに感謝しながらスマホで文章を書いている。

本当に上野東京ラインと接続している東海道線では前方二車両に乗るべきだ。


スマホといえば、この旅の前日に私は随分スマホに振り回された。

その前の日の晩に誤ってスマホを地面に落として壊してしまったので、前日はその復旧作業に忙殺されていた。

午前11時ちょっと前に近くのAUショップに行くも「今は他の客の対応で忙しいので13時に再び来てくれ」と言われる。

二時間という微妙な時間が空いてしまったので、かなり悩んだのだが近所のパチンコ屋に入った。1パチ(通常のパチンコの4倍レートの薄いやつ)で甘デジ(当たりやすい代わりに当たってもちょこっとしか球が出ないパチンコ)ならどんなに負けても2000円ぐらいでしょ、漫画喫茶行ったと思えば良いやと思ってパチンコ屋に行った。

3000円負けた。

なんで1パチで甘デジなのに3000円も負けるんだよ!ふざけんな!ビビリにビビリまくりながら安全策に安全策を重ねたのに!

もう二度とパチンコなんかやらねえとぶんむくれて再びスマホ屋さんに。

機種変更やら何やらの手続きをして一通り終わったのが14時過ぎ。そこから新しいケース等の付属品を買いに行ったり新しくスマホを設定したり以前のアプリを復旧させたりでほぼ一日が終わった。

スマホに振り回されながらめちゃくちゃ久しぶりのパチンコでコテンパンにやられたことを思い出していた。


電車が小田原に着いて、熱海行きの東海道線に乗り換えた。今度は座れなかったので、荷物スペースを確保してその近くに立って車窓を眺めた。ここからは海の見える景色が続くので外を見ているのも楽しい。そこかしこに満開の桜の木も見える。ああ、春の旅をしているなと感じた。

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熱海で再び乗り換え。今度は沼津まで。

ここでやってきたのは例のアレである。

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313系8000番台。

そう、神の車両である。

全席クロスシートでなおかつリクライニングまで利用可能。

「一生乗っていたい」
「住める」
「むしろ住みたい」

などの感想が私の脳内で繰り広げられるこの神車両は一瞬で終わってしまった。熱海〜沼津間はほんの数駅で短いのだ。

時刻表との巡り合わせの問題かも知れないが、私はこれまでにこの313系8000番台に長い距離の区間で乗車したことがない。

分け入っても分け入っても静岡、でお馴染みの「静岡地獄」も、ずっとこの車両だったら一瞬なのになあと思いながら沼津駅で乗り換えた。今度はロングシートタイプのノーマル東海道線である。

電車は島田行きだったが、静岡駅で途中下車した。この静岡駅での途中下車は、この旅の中で楽しみにしていたことの一つだった。

チーズそば、というその存在を初めて耳にした時に「えっ?」と戸惑ってしまった私の反応はそれほど特異なものではなかっただろう。

教えてくれたのは先輩ミュージシャンの登敬三氏である。「静岡駅にチーズそばてのがあるらしいで」と。それが18キッパーの間でにわかに話題になっているらしいことを教えてくれた。ちなみに登氏も18キッパーである。

私は知らなかった。

そばにチーズである。

合うの?邪道じゃね?ジャンクすぎね?

そんなことを思ったが、登さんの「これはいっとかなあかんやろ」という言葉を聞いて、よし今度の旅の途中でチャレンジしてみようと思っていた。

静岡駅はこの青春18きっぷによる東海道線旅行をしている場合にはよっぽどのことがない限り乗り継ぎ駅になることはないので、わざわざこのチーズそばを食べる為だけに途中下車しなくてはならないのだが、それもまた一興と思った。

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静岡駅ではまさにこのチーズそばのある「富士見そば」の目の前にたまたま電車が停車した。「これかー」と思った。

券売機で食券を購入。他のそばはそこまで高くないのだが、チーズそばは550円とちょっとお高めの設定。望むところだ。

やってきたのがコレだ。

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見た目はそんなに変哲のない普通の駅そばである。汁を一口飲んでみたが、よくある駅の立ち食いそばの感じで美味い。

しかし食べ進めるにつれて中に入ったチーズが激しい主張を始めた。溶けたチーズが麺に絡む、汁に溶ける。天かすと混ざる。

550円という値段設定も頷けた。チーズの量がすさまじいのだ。

トッピングとしてのチーズなのか、これはそもそもチーズが本体なのかとわからなくなるほどのチーズの量だった。
また、卓上調味料も変わっていた。

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このようにコショウと七味唐辛子と並んでタバスコがあった。

立ち食いそば屋で初めて見るタバスコ。これはチーズそばへの調味料で間違いないなと確信して、半分ほど食べ終わってからの後半戦にはタバスコ選手を投入してみた。

ボーノボーノ!
グラッチェグラッチェ!

イタリアの風が吹いた。ここはミラノかはたまたナポリか。脳内ではサイゼリヤで延々とかかっている謎の音楽が流れた。

立ち食いそばにチーズだけでも新感覚だったが、更にそこにタバスコとは新しい。

アリかナシかで言えば超アリ。アリよりのアリ。ありをりはべりいまそかり。在原業平。これはとんでもない新感覚体験だった。


チーズそばを完食したあたりでちょうど次の電車がやってくる時間だった。

浜松行きの東海道線。やってきたのはやはりロングシートのノーマルタイプ。

車内に乗り込んでからスマホで乗り換え案内を調べると、終点の浜松まで行かずに途中の掛川で乗り換えるとそこから当駅始発の東海道線に乗り換えられて豊橋まで行けると書いてあった。

これだろ、と思った。

この区間は運が良ければクロスシートタイプの東海道線に乗ることが出来る。何となく掛川始発の豊橋行きはクロスシートタイプのような気がしたのだ。

それを狙って掛川で乗り換えてみたが

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ビンゴだった。

全席クロスシートタイプ。

これで豊橋まで行けるのは大きい。豊橋はもう愛知県なのである。この電車に乗っていれば静岡地獄が勝手に終わる。

実際、乗り込んでしばらくしたら寝てしまって、起きたのは終点の豊橋だった。

長い長い静岡県をワープして終えたような気になった。

ここからの行程は、豊橋から大垣まで乗って、大垣で乗り換えて米原まで、更に米原で乗り換えてしばらく行くと京都ということで、ここまで来たらほぼ終盤戦だ。

そしてその終盤戦にあたる豊橋駅から先の印象が私の中では非常に薄い。

というのも、ここから先は常に安定のクロスシート路線なのだ。しかもそれほど混む路線でもないので隣の座席に人が座ることも珍しい。

ということで、かなりの高確率で豊橋〜大垣間、大垣〜米原間、米原〜京都間は寝ている。せっかくの旅なのにもったいないなとも思うが、夜の演奏の仕事に向けて体力を温存しておく意味でも寝られる時には寝た方が良い。

そんな風に考えていたのだけれど、今回はほとんど寝なかった。

豊橋から名古屋に向かうにつれて景色が段々都会化してくる感じ。
名古屋駅ホームの立ち食いそば屋のワンコインきしめんもいつかまた食べたいななんて思って。
岐阜を抜けて大垣までも、普段は寝てしまっているから馴染みのない景色を楽しんで。

大垣で乗り換えてから米原までの区間は、東海道線の中でも指折りに好きなエリアだ。

北側に見える山の景色。冬はここがびっしりと雪化粧を纏う。今はあちらこちらに桜が見えた。

珍しく寝ていなかったので、そういう景色を堪能することができた。

米原で琵琶湖線に乗り換えて往路最後の電車へ。

結構混雑していたのだけれど、補助シートに何とか座ることが出来たので快適に京都まで。

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ということで今日は京都に到着したところまで。続きは明日。

今日は恒例のジャムセッションです。

3月30日(木) 京都三条 Sesamo
075-251-0858
http://sesamo.okoshi-yasu.net/
「Sesamo open jam session」
vocal:市川芳枝 bass:矢野克宏 drums:大江秀明 piano:福島剛
20:00~start music charge:1500円

頑張ってきます。

今日の演奏動画。

John McLaughlinの作曲した『Chick's Chums』をソロピアノで弾いてみました。

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