生まれ育った体育会系
昨日の夜は柔道。
足の怪我はまだちょっと痛いけれど随分良くなってきたので、ほぼ以前通りに稽古に参加出来るようになってきた。
昨日の稽古で痛感したのはスタミナの低下。
足の怪我のせいで有酸素運動がほとんど出来ていなかったので、そのせいでスタミナが低下していてすぐにバテるようになってしまっていた。
怪我の回復具合を考えても、多分もう少ししたら走ったり出来るようになるからそうしたらスタミナ強化に取り組もう。
稽古後は先輩方と飲み。
一軒目の居酒屋で軽く飲んで帰ろうかというところで私の方から「もう一軒行きましょうよ」とおねだりして二軒目の延長戦へ。
毎週土曜日に小岩「忍田道場」にて行われるこの柔道部活動、来週は私は演奏の仕事で関西に行っているので参加出来ないことがわかっていたので、昨日の内に少しでも多く柔道の(というよりも忍田道場の)成分を摂取しておきたかった。この成分が欠乏すると健全な心身に支障をきたすのでこればかりは仕方ない。
しっかりと熱い稽古をした後に酒を呑みながら本日の稽古の振り返りをしたり今後の稽古の展望を語ったり技術的な話もしたり。もちろん柔道以外の話もするけれど。
みんな見事に異業種なので仕事のしがらみみたいなものとはほとんど切り離された所で40代の同世代のオッサンが集まって、本当に楽しい。
そういえば、と思い出したことがあって。
私はもう20年以上音楽の世界にいるのだが、音楽の世界というのは文化系と体育会系に分ければ完全に文化系である。
なのに私は小さい頃からずっとゴリゴリの体育会系である柔道部で育ってきたので、最初はこの「文化系のノリ」についていけなかった。最初は、じゃないな。今も、だな。昔も今もずっと馴染めていない。
考えてみてほしい。ずっと「オッス!」「あざす!」と言ってきた人間が、簡単に「イエーイ!」とはならないのだ。
分け方が雑なのは承知の上だが、体育会系のノリは「オッス」のノリであり文化系のノリは「イエーイ」のノリである。
こういう「育ち」みたいなものってあるよなあと思っていた時に、20年以上ぶりに故郷体育会系の柔道部に復帰したら「あれ?めちゃんこ居心地良いな」と思うのは無理もない話だ。そうだ、ここで私は育ったんだと思った。
長く離れていた生まれ故郷に帰って若い頃に話していた方言を喋る感覚ってこういうことなのかなと思ったのだ。
音楽の世界はもはや好きとか嫌いとかの次元ではなくて私の日常なので切っても切り離せない世界なのだけれど、こういう「もう一つの世界」があることをとても嬉しく思う。
私は今後も体育会系のピアニストとしてやっていく。
今日の演奏動画。
Sacha Distelの作曲した『The Good Life』をソロピアノで弾いてみました。
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