基礎を伝えるのはめちゃくちゃ難しい
レッスンで基礎の楽典(音楽理論)を教えることがちょこちょこある。
この基礎楽典っていうのは、ヘタすると教えるのが一番難しいかもしれないと思う時が多い。
「なぜピアノにおいては1オクターブは12個の音階に分かれているのか」とか「Cというコードはなぜドミソなのか」とか「ドはなぜドなのか」とか。
こういうことに対して「そうなってるんでそういうものとして理解してください」とはあまり言いたくなくて、自分なりにこれこれこういう理由で、という落としどころを見つけて説明するようにしている。とは言っても本当にギリギリのところでやっていて、「まあこれぐらいの理由で勘弁してくださいよ」といった感じ。
こういう本当の意味での「基礎の中の基礎」というのは何でも難しいなと思う。
例えば柔道においても「そもそもなぜ組むの?なぜ投げるの?」という質問は突き詰めていくと「なぜ人は争うの?」という命題に行きつく。
非常に哲学的かつ形而上学的な問いだなと感じる。
こういった問いに対してきちんと答える術を持っていたいなと思っていて、そうなってくると大切なのはいかに日々思考しているかということになる。
ややこしい音楽理論を突き詰めていくと根源的な基礎楽典の意味に再びぶち当たるように、どんな問題も複雑化していった先には原始的な命題にぶち当たるのかなと思った。
しっかり考えていこう。
今後もずっと。
今日の演奏動画。
Thelonious Monkの作曲した『Rhythm-A-Ning』をソロピアノで弾いてみました。
2020年11月23日にもやっているのでリテイクです。
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