三週間ぶりの道場
まだまだ通常の稽古は出来ないのだけれど、月初めなので月謝を納めに行かなきゃいけなかったし、そのついでに道場の隅っこで足の怪我に負担のない範囲内で基礎運動だけでもやらせてもらおうと思って。
三週間ぶりの道場。そして柔道着。
一年前に約20年ぶりに道場に行って柔道着を着た時には「懐かしい」という感覚よりも、あまりに久しぶり過ぎる為にかなりテンパっている感覚の方が強くて「戻ってきたなあ」という感慨はなかった。
でも昨日は"きちんと"嬉しかった。
道場の匂いを嗅いで、柔道着を着て、そして何よりも会いたかった人達に会えて。
前半は道場の隅でずっと一人で基礎運動。後半は先生方の乱取り稽古を見学。あれだね、真剣に見学するとかなり学ぶものがあるね。まさに文字通り「見て学ぶ」。はー、こういうステップしてるのかーとか、うわー先生やっぱり釣り手の使い方うめーなーとか。
真剣に見ているとどうしても「自分ならどう対処するんだろう」ということに想像が及んで、ついつい「おれもやりたい柔道やりたいやりたいやりたいマジやりたいやりたい今すぐやりたいやりたいやりたいやりたい」ということで頭の中がいっぱいになってしまうのだけれど、ここはぐっと我慢。
で、やっぱり一番好きな稽古の後の「礼」の時間。段位と年齢順に整列して正座して、姿勢を正して黙想、黙想やめ、からの正面に礼、お互いに礼、の時間。
古くさいと言われても良いし形式主義だと言われても良い。私はこの時間が好きだ。共に研鑽してくれた仲間と、道場という「場所」に対しての感謝と敬意を表すこの時間。
柔道は確かに格闘技なのだけれど、それ以前に武道であることを実感出来る。
勝負事でもあるから勝ちたいし負けたくないけど、勝ちゃあ良いってもんじゃねえんだよという一番大切なことをもう一回胸に刻む時間。
「自分らしさ」とか「本当の自分」なんて言葉はすごく嫌いなのだけれど、柔道をやっている時の自分は何となく好きだ。
稽古後は先生方と飲みに。当たり前だろ。行くに決まってんだろ。その人たちに会いたかったんだから。ガブガブ酒を飲むに決まってんだろ。何言ってんだ。深酒するに決まってんだろ。
来週の稽古は祝日なのでお休み。超寂しい。しっかり毎日のトレーニングをして再来週の稽古の時には怪我が治って少しでも柔道が出来たら良いな。
今日の演奏動画。
Wayne Shorter の作曲した『Backstage Sally』をソロピアノで弾いてみました。
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