精力善用・自他共栄 in English
だいぶ昔に大学を卒業したのだが、所属していたのは文学部文学科西洋文学専攻というところだった。世に言う「英文科」に近い。
なのに私の英語の能力は杜撰だ。
ただし、間違いだらけの英語を全く悪びれずに使う、という能力には長けている。
「そんなでたらめな英語話してて恥ずかしくないの?」と思う人もいるかも知れないが、あまり恥ずかしくない。言語には色んな側面があるが、コミュニケーションを取りたいと思える相手とコミュニケーションを取る為のツールという側面も確実にあるので、そこで臆していてはイカンと私はずっと思っている。
今現在、たまに英語を使ってメールをする相手が一人だけいる。
現在88歳の世界的なピアニストなのだが、今はちょっと名前は伏せておく。なんか自慢ぽくなるのイヤだし。
その彼から昨日「おう、元気にしとるか。ワシは今コンサートツアーでヨーロッパとイギリスとUAEとアメリカを行ったり来たりしておる。今年の暮れには久しぶりに日本に行こうと思っとるぞ」とメールがあった。
一番の憧れの人なのでこの時点でかなり嬉しいのだけれど。
彼にメールを返信する時に、「そうだ最近柔道やってますって言おう」と思った。
彼はピアニストとして世界的にめちゃくちゃ有名なのだが、あまり有名でないところでは彼は武道家なのだ。これはマジで。
なので「うす!元気にしております!最近は柔道をやっております!」と送ろうと思った。
で、私の拙い英語力をフル動員して送ったメールがこちら。
Dear Mr. 〇〇
Thank you for sending mail and let me know your current situation.
I'm very glad that you are fine.
Recently, I have practiced JUDO that is Japanese Budo since ancient times.
JUDO has two great philosophy that calls "Seiryokuzenyou" & "Jitakyouei".
Seiryokuzenyou means we have to use a power that we got through ascetic practice for good society.
Jitakyouei means we hope to prosper one another.
Everyday I think about relation between these two philosophy and our music ideal.
I'm looking forward to meet you in this year.
And I wish for listening to your music.
Take care.
Best regards
Takeshi Fukushima
「師匠、柔道には精力善用と自他共栄という理念があるんすけどね、その理念と我々の目標とする音楽の理想ということの関わりについて毎日考えております!」みたいな内容。多分英語はむちゃくちゃ。
でも良いんだよ、伝わったから。
普段なら全然返信くれない師匠が即レスの嵐をしてくださった。
「東京にはワシの古武道の先生がいる。紹介するし会いに行きなさい」とか。武道関係は本当に食い付き良いんだよなあ、師匠。
ということで今日の午前中はこのメールを書いてました。書くのに一時間以上かかった。
でも久しぶりに師匠とメール出来て嬉しかった。
今日の演奏動画。
Arthur Hamiltonの作曲した『Cry Me A River』をソロピアノで弾いてみました。
2021年12月7日にもやっているのでリテイクです。
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