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2023年2月17日 (金)

確定申告と壊れた自転車

確定申告をさくっと終わらせてきた。

もう16年ぐらい個人事業主をやっているので、確定申告もそれぐらいやっているので大体の勝手はわかっている。

そもそも私のような低所得者の確定申告なんて簡単なのだ。申告するべき収入もそれにかかった経費も少ないのだから。

朝からその為の書類を作成していた。まずは自分で作った書式の中で計算するので、昨年の書式を出してそこに今年の数字を入れていく。

必然的にここ数年の数字と見比べることになるのだけれど、面白いことに気が付いた。

四年前、つまりコロナ騒動の前に比べると収入は今でも半分以下に落ち込んだままだ。それはもう仕方ない。それでも少しずつだけれど回復の傾向にあることは数字を見たらわかった。本当に少しずつだけど右肩上がりに回復してきている。

ただし、今年の申告するべき収入は、過去数年の中でも最低であった。

その理由は、救済措置の給付金が昨年は一切なかったからだ。自力の収入自体はほんの少しずつ回復してきているにもかかわらず、給付金の類がないとやはりトータルでの収入は激減する。私なんて弱小の個人事業主だからそんなにたくさん給付金もらってたわけじゃないんだけどね。月に数万円程度の額。でもこれだけ違うんだ、と思った。

そしておそらくもうそんなもの(給付金)はもらえないと思っている。やはり自力での収入を回復させる以外に方法はなさそうだ。

そうかここから先は茨の道か。


今日は確定申告をやってしまおうと思った時に「そうだ、ついでに区役所にも行こう」と思った。国民健康保険の窓口に行かなくてはいけない用事があったのだ。別に期限が決まっていたわけではないけれど、こうして出かける用事があった時に一度に片付けてしまわないとどんどん先延ばしにしてしまうから。

とすれば、自転車で行くよりほかなかった。

平井から徒歩10分ほどのところにある江戸川北税務署、それから新小岩から徒歩20分ぐらいのところにある江戸川区役所。いっぺんにどちらも行くには自転車が最も理想的だった。理想的だったのだが。

実は今私の自転車は壊れていてなおかつ足を怪我しているので、自転車に乗るのは少々怖かった。でも仕方がないと思って自転車で出かけた。

自転車のどこが壊れているかというと、ブレーキが壊れている。前後のブレーキがほぼ完全に作動しなくなっている。なのでめちゃくちゃ危ない。

通常時は「めちゃくちゃゆっくり漕ぐ」という方法により何とか事なきを得たのだが、問題は坂を下る時であった。

坂を下ると、重力加速度と共に自転車のスピードがどんどんと加速していく。そしてブレーキは効かない。坂を下ったところに信号があってそこが赤信号だったら完全にアウトだ。

最初にそれに気付いたときには私は坂を下りながら自転車から飛び降りて足でブレーキをかけることに成功したが、その時に怪我した足を余計に痛めた。いや無理だって、この状態で自転車から飛び降りるのは。

それに気付いてから以降は、坂を下りる時には自転車を降りて手で押した。くそっ、本来は一番ラクな下り坂なのに、と悔しがりながら。でも事故は怖いし。

そんなこんなで税務署での確定申告と、区役所での国民健康保険の手続きを終わらせてきた。税務署は書類を提出するだけだったのですぐ終わったし、区役所で担当してくれた女性は女芸人の横澤夏子のネタ中での話し方のような人だった。少々芝居がかっているが明るくて全然嫌いじゃないな、と思った。税務署の職員の方も区役所の職員の方もとても親切で、そうやって親切にされるたびに「おれみたいなゴミカスのような人間にきちんと接してもらってなんかすみません」と思う。

帰りも自転車で帰った。めちゃくちゃゆっくり走っていたのに本当に怖かった。

もうブレーキを直すまでは自転車には乗らない。ブレーキの効かない自転車に乗ってはいけません。

今日の演奏動画。

Wayne Shorterの作曲した『Harlequin』をソロピアノで弾いてみました。

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